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帰宅3
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「雪儿、目ぇ良すぎない?」
「姐ちゃんや! 姐ちゃん乗っとる!」
帰ってきたとハシャぐ姿を見るとどうにも意地悪を言いたくなるが、煙草を咥えることで口を閉じた。その場で飛び跳ねて雪儿が降りてくるのを待つ姿は微笑ましいが、その反応は瑞成にとって雪儿の中の自分と杏儿の差を見せつけられているようで面白くない。
「雪儿……」
「姐ちゃん!」
馬車が止まり、降りてきた杏儿の気まずそうな顔を見て雪儿が飛びつくように抱きついた。
「心配しとってんから!」
「ごめんね、雪儿。ごめんなさい」
しっかりと抱きしめながら何度も謝罪を繰り返す杏儿を見たあと、瑞成が馬車に乗り込んだ。
「乗るなら捨てろ」
「火ぃついてないし。それより、説明」
煙草を嫌う凌鷹の前で火のついていないそれを嫌味ったらしく揺らしてポケットにしまう。
「馬車で帰ってきただけだ」
「なんもなかったの?」
「邪推だな」
「イエスかノーで答えろよ」
「人に答えを望むときは言葉を選べ。私はお前の部下ではないし、敵でもない」
「凌鷹兄さんが馬車なんかで帰ってくるから雪儿心配してたんだよ」
「お前が置いて帰るからだろう。説明責任は私ではなくお前にある。転嫁するな」
この物言いが嫌いだった。子供の頃からそう。瑞成の記憶の中に彼と遊んだ記憶はなく、あるのは常に諭すような言い方をして嫌悪感を抱く自分。
瑞成は彼のこうした物言いに、馬鹿にされていると感じていた。
「言うつもりはない」
「だったらそれを貫け。お前の嘘に付き合うつもりはない」
「杏儿の言葉だけじゃ信憑性は薄い」
「そこに信憑性を持たせるのがお前の役目だろう」
「凌鷹兄さんが一言口添えするだけで全て上手くいくんだよ。雪儿は疑うことはしないし、悩むこともない。わかる?」
「私には関係ない。お前の宝はお前の物だ。それが欠けようが濁ろうがどうでもいい」
「だからさぁ──」
「他者に頼ることで丸く収まるというのはお前が楽に解決したいからだろう? 己が嘘を真実へ変えたいのであれば私にではなくあの娘に向かって口を動かせ。楽をしたいと思う気持ちが微かにでもあるのなら、誰かを守ることなどお前には向いていないということだ」
握る拳が震える。恋をしたことがない男が恋をしている自分に偉そうに語る。それが瑞成の逆鱗に触れた。
しかし、怒声を浴びせても意味はない。彼は表情一つ変えずに言葉を返してくるだろう。銃を抜いたところでまた暗器を滑り込まされて終わるだろう。拳も同じ。あの辰龍の拳すら撫でるようにかわしてしまう凌鷹に隙はなく、距離が取れないこんな狭い空間なら尚更、瑞成に勝ち目はない。だから余計に腹が立つのだ。
「愛も知らねえお前に何がわかんだよ……」
「経験値の問題ではなく、基本的な問題だ。人のために動く中で楽をしたい気持ちが湧いているのなら、お前は心の底から思っているわけではないと言っている」
「偉そうに言うからには誰かを守ったことがあるんだよな?」
「お前に語る必要があるのか?」
「語る事実がねぇだけだろ。それらしいこと言ってかわそうとしてんじゃねぇぞ」
静かにかぶりを振るその表情に呆れが見えたような気がして更に怒りが増す。手は腰にある銃に伸びるも凌鷹の視線はそれを追わない。彼の動きの一つ一つが人を馬鹿にしたように見えて仕方ない。
「瑞成、警告が必要か?」
それが警告だった。銃の手前でグッと拳を握ってゆっくりと手を開く。それにすら力が入った状態だが、瑞成は我慢できた。
長い息を静かに吐き出したあと、凌鷹に自嘲するように小さく肩を揺らして覇気のない笑みを向ける。
「……ホント……嫌いだわ、アンタのこと」
「そうか」
龍家に家族の絆を感じたことは一度もない。凌鷹は父親に従っているが、それは父親としてではなくマフィアのボスとして尊敬しているだけ。
父親もそうだ。息子は自分の血を引く少し価値のある駒というだけ。兄弟の仲は悪く、縄張り意識が強い。同じ食卓を囲んで笑いながら世間話をしたことは一度もなかった。
「俺の邪推が当たってれば面白かったのに……残念」
覇気のない声を出す瑞成はポケットに入れていた煙草を咥えて珍しくポケットに入っていたマッチをつけようとした。そこに伸びてきた暗器に瞬時に手を伸ばした。
「ッ!」
先で撫でるだけで紙すら切れてしまうほどよく研がれた先端に指が当たって切れた。ポタポタと垂れる血が馬車の床を濡らす。
「降りろ」
凌鷹からの謝罪はなく、瑞成は何も言わずに馬車を降りた。ポタポタと垂れる血を床から地面へと変えてシミを作る。
「瑞成!? どないしたん!?」
降りてきた瑞成を見た雪儿が駆け寄り、手を持ち上げる。
「喧嘩したん?」
「あんな狭い中で喧嘩なんかしないよ。杏儿を無断外泊させたことを口うるさく言ったのが気に入らなかったんだろうね。キレた凌鷹が出した武器が当たっちゃって……。でもそんなに深くないから大丈夫。見た目よりずっと浅いんだよ」
「手当せな」
手を引いて中へと小走りで向かう雪儿と一緒に大広間へと向かった瑞成に杏儿は違和感を覚えた。
凌鷹の馬車は何も言わず去ってしまったため、二人を追いかけるように中へと入る。
「ひどい……」
「本当に大丈夫なんだよ、雪儿」
しっかりと傷口を押さえて止血してから薬を塗って包帯を巻く。
「どうせお前が余計なこと言ったんだろ」
部屋から出てきた瑞鳳の呆れ顔に苦笑しながら「そうです」と答える瑞成の表情を杏儿は怪訝そうに見ている。
「これで大丈夫やと思うけど……痛い?」
「大丈夫。雪儿が手当してくれたから傷塞がったかも」
「もー……」
騙されているとは思っていない。実際に瑞成は血を流している。銃声はなかった。青巷で一度、銃を無効化されているのだからもう一度試すはずがない。だからこそ違和感が消えない。凌鷹があの狭い車内で弟に武器を取り出すだろうか。
「凌鷹さんが本当に武器を向けたんですか?」
「姐ちゃん……?」
杏儿の言葉に眉を寄せたのは雪儿。
「そうだよ。俺が触っちゃったんだけどね。機嫌が悪かったんだろうね。ほら俺って余計なことばっか言うからさ、よく凌鷹のこと怒らせちゃうんだよね」
その言葉すら怪しく思えた。青巷からここまで戻ってくる間、それなりに会話を重ねた。彼は感情を露わにするほうではなく、瑞成が“陽”なら彼は“静”の人間だと思った。
少し口うるさく言ったぐらいで武器を取り出すような真似をするだろうか。そういうタイプではないと感じている杏儿の疑うような言葉に雪儿が立った。
「姐ちゃん、何が言いたいん?」
「雪儿?」
「この怪我は瑞成の自作自演やって思っとるん?」
「そうじゃないけど、凌鷹さんはそういうタイプじゃないと思うの」
「何を知っとるっていうん!?」
急に声を荒げた雪儿に杏儿も香姫たちも驚いた。
「姐ちゃんはあん人の何を知っとるん? ちょっと一緒におっただけやん! 優しくされたからそない言うん? 瑞成のことが嫌いやからあん人のこと庇うん? 怪我しとるんは瑞成なんやで!?」
「わかってる。雪儿、落ち着いて」
珍しく怒りを露わにする雪儿に杏儿は戸惑う。そしてショックだった。杏儿の気持ちとしては、疑っているというよりは確認したいほうが強かったのだが、雪儿には疑っているように伝わってしまったことが。
「……絆されたん?」
「何を……」
「雪儿んとこに帰りたないぐらい、あん人に惚れたん?」
「雪儿、違う。そんなんじゃない。私は──」
「瑞成はマフィアやって、人殺しやから仲良くしたらあかんって言うとったんは姐ちゃんやんか……。マフィアはロクでもない人間やからって言うとったのに自分はええの……? 自分はそんなあっさり好きになってまうん!?」
ああ、当然だと杏儿は思った。自分が今更どれほど努力をしたところで、それによって変わったところで、我慢を強いられていた側にはなんの意味もないのだ。
瑞成に気持ちが芽生えつつあるのを知りながら気付かないフリをして抑制し続けた。苦しめ続けた。
雪儿はきっと恨んではない。だが、辛かった思いは一生残り続けるのだろう。
「雪儿、違うの。そうじゃな──」
伸ばした手を払われた。その手は瑞成へと伸び、しがみつくように抱きついた。
瑞成は何も言わなかった。雪儿を受け止め、杏儿を見て静かにかぶりを振る。それは後方にいる瑞鳳も同じだった。
きゅっと唇を噛み、払われた手を拳に変えた杏儿が二階へと走っていく。
「杏儿!」
紅蓮に続いて何人かの香姫が慌てて追いかける。
杏儿の帰宅によって賑やかになるはずだった大広間には雪儿の鼻を啜る音だけが鳴っていた。
「姐ちゃんや! 姐ちゃん乗っとる!」
帰ってきたとハシャぐ姿を見るとどうにも意地悪を言いたくなるが、煙草を咥えることで口を閉じた。その場で飛び跳ねて雪儿が降りてくるのを待つ姿は微笑ましいが、その反応は瑞成にとって雪儿の中の自分と杏儿の差を見せつけられているようで面白くない。
「雪儿……」
「姐ちゃん!」
馬車が止まり、降りてきた杏儿の気まずそうな顔を見て雪儿が飛びつくように抱きついた。
「心配しとってんから!」
「ごめんね、雪儿。ごめんなさい」
しっかりと抱きしめながら何度も謝罪を繰り返す杏儿を見たあと、瑞成が馬車に乗り込んだ。
「乗るなら捨てろ」
「火ぃついてないし。それより、説明」
煙草を嫌う凌鷹の前で火のついていないそれを嫌味ったらしく揺らしてポケットにしまう。
「馬車で帰ってきただけだ」
「なんもなかったの?」
「邪推だな」
「イエスかノーで答えろよ」
「人に答えを望むときは言葉を選べ。私はお前の部下ではないし、敵でもない」
「凌鷹兄さんが馬車なんかで帰ってくるから雪儿心配してたんだよ」
「お前が置いて帰るからだろう。説明責任は私ではなくお前にある。転嫁するな」
この物言いが嫌いだった。子供の頃からそう。瑞成の記憶の中に彼と遊んだ記憶はなく、あるのは常に諭すような言い方をして嫌悪感を抱く自分。
瑞成は彼のこうした物言いに、馬鹿にされていると感じていた。
「言うつもりはない」
「だったらそれを貫け。お前の嘘に付き合うつもりはない」
「杏儿の言葉だけじゃ信憑性は薄い」
「そこに信憑性を持たせるのがお前の役目だろう」
「凌鷹兄さんが一言口添えするだけで全て上手くいくんだよ。雪儿は疑うことはしないし、悩むこともない。わかる?」
「私には関係ない。お前の宝はお前の物だ。それが欠けようが濁ろうがどうでもいい」
「だからさぁ──」
「他者に頼ることで丸く収まるというのはお前が楽に解決したいからだろう? 己が嘘を真実へ変えたいのであれば私にではなくあの娘に向かって口を動かせ。楽をしたいと思う気持ちが微かにでもあるのなら、誰かを守ることなどお前には向いていないということだ」
握る拳が震える。恋をしたことがない男が恋をしている自分に偉そうに語る。それが瑞成の逆鱗に触れた。
しかし、怒声を浴びせても意味はない。彼は表情一つ変えずに言葉を返してくるだろう。銃を抜いたところでまた暗器を滑り込まされて終わるだろう。拳も同じ。あの辰龍の拳すら撫でるようにかわしてしまう凌鷹に隙はなく、距離が取れないこんな狭い空間なら尚更、瑞成に勝ち目はない。だから余計に腹が立つのだ。
「愛も知らねえお前に何がわかんだよ……」
「経験値の問題ではなく、基本的な問題だ。人のために動く中で楽をしたい気持ちが湧いているのなら、お前は心の底から思っているわけではないと言っている」
「偉そうに言うからには誰かを守ったことがあるんだよな?」
「お前に語る必要があるのか?」
「語る事実がねぇだけだろ。それらしいこと言ってかわそうとしてんじゃねぇぞ」
静かにかぶりを振るその表情に呆れが見えたような気がして更に怒りが増す。手は腰にある銃に伸びるも凌鷹の視線はそれを追わない。彼の動きの一つ一つが人を馬鹿にしたように見えて仕方ない。
「瑞成、警告が必要か?」
それが警告だった。銃の手前でグッと拳を握ってゆっくりと手を開く。それにすら力が入った状態だが、瑞成は我慢できた。
長い息を静かに吐き出したあと、凌鷹に自嘲するように小さく肩を揺らして覇気のない笑みを向ける。
「……ホント……嫌いだわ、アンタのこと」
「そうか」
龍家に家族の絆を感じたことは一度もない。凌鷹は父親に従っているが、それは父親としてではなくマフィアのボスとして尊敬しているだけ。
父親もそうだ。息子は自分の血を引く少し価値のある駒というだけ。兄弟の仲は悪く、縄張り意識が強い。同じ食卓を囲んで笑いながら世間話をしたことは一度もなかった。
「俺の邪推が当たってれば面白かったのに……残念」
覇気のない声を出す瑞成はポケットに入れていた煙草を咥えて珍しくポケットに入っていたマッチをつけようとした。そこに伸びてきた暗器に瞬時に手を伸ばした。
「ッ!」
先で撫でるだけで紙すら切れてしまうほどよく研がれた先端に指が当たって切れた。ポタポタと垂れる血が馬車の床を濡らす。
「降りろ」
凌鷹からの謝罪はなく、瑞成は何も言わずに馬車を降りた。ポタポタと垂れる血を床から地面へと変えてシミを作る。
「瑞成!? どないしたん!?」
降りてきた瑞成を見た雪儿が駆け寄り、手を持ち上げる。
「喧嘩したん?」
「あんな狭い中で喧嘩なんかしないよ。杏儿を無断外泊させたことを口うるさく言ったのが気に入らなかったんだろうね。キレた凌鷹が出した武器が当たっちゃって……。でもそんなに深くないから大丈夫。見た目よりずっと浅いんだよ」
「手当せな」
手を引いて中へと小走りで向かう雪儿と一緒に大広間へと向かった瑞成に杏儿は違和感を覚えた。
凌鷹の馬車は何も言わず去ってしまったため、二人を追いかけるように中へと入る。
「ひどい……」
「本当に大丈夫なんだよ、雪儿」
しっかりと傷口を押さえて止血してから薬を塗って包帯を巻く。
「どうせお前が余計なこと言ったんだろ」
部屋から出てきた瑞鳳の呆れ顔に苦笑しながら「そうです」と答える瑞成の表情を杏儿は怪訝そうに見ている。
「これで大丈夫やと思うけど……痛い?」
「大丈夫。雪儿が手当してくれたから傷塞がったかも」
「もー……」
騙されているとは思っていない。実際に瑞成は血を流している。銃声はなかった。青巷で一度、銃を無効化されているのだからもう一度試すはずがない。だからこそ違和感が消えない。凌鷹があの狭い車内で弟に武器を取り出すだろうか。
「凌鷹さんが本当に武器を向けたんですか?」
「姐ちゃん……?」
杏儿の言葉に眉を寄せたのは雪儿。
「そうだよ。俺が触っちゃったんだけどね。機嫌が悪かったんだろうね。ほら俺って余計なことばっか言うからさ、よく凌鷹のこと怒らせちゃうんだよね」
その言葉すら怪しく思えた。青巷からここまで戻ってくる間、それなりに会話を重ねた。彼は感情を露わにするほうではなく、瑞成が“陽”なら彼は“静”の人間だと思った。
少し口うるさく言ったぐらいで武器を取り出すような真似をするだろうか。そういうタイプではないと感じている杏儿の疑うような言葉に雪儿が立った。
「姐ちゃん、何が言いたいん?」
「雪儿?」
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「そうじゃないけど、凌鷹さんはそういうタイプじゃないと思うの」
「何を知っとるっていうん!?」
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「姐ちゃんはあん人の何を知っとるん? ちょっと一緒におっただけやん! 優しくされたからそない言うん? 瑞成のことが嫌いやからあん人のこと庇うん? 怪我しとるんは瑞成なんやで!?」
「わかってる。雪儿、落ち着いて」
珍しく怒りを露わにする雪儿に杏儿は戸惑う。そしてショックだった。杏儿の気持ちとしては、疑っているというよりは確認したいほうが強かったのだが、雪儿には疑っているように伝わってしまったことが。
「……絆されたん?」
「何を……」
「雪儿んとこに帰りたないぐらい、あん人に惚れたん?」
「雪儿、違う。そんなんじゃない。私は──」
「瑞成はマフィアやって、人殺しやから仲良くしたらあかんって言うとったんは姐ちゃんやんか……。マフィアはロクでもない人間やからって言うとったのに自分はええの……? 自分はそんなあっさり好きになってまうん!?」
ああ、当然だと杏儿は思った。自分が今更どれほど努力をしたところで、それによって変わったところで、我慢を強いられていた側にはなんの意味もないのだ。
瑞成に気持ちが芽生えつつあるのを知りながら気付かないフリをして抑制し続けた。苦しめ続けた。
雪儿はきっと恨んではない。だが、辛かった思いは一生残り続けるのだろう。
「雪儿、違うの。そうじゃな──」
伸ばした手を払われた。その手は瑞成へと伸び、しがみつくように抱きついた。
瑞成は何も言わなかった。雪儿を受け止め、杏儿を見て静かにかぶりを振る。それは後方にいる瑞鳳も同じだった。
きゅっと唇を噛み、払われた手を拳に変えた杏儿が二階へと走っていく。
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