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第一章 襲われがちなアラサー女子
第6話 エロ漫画先生に犯されるっ!
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窓から吹き抜ける風が髪を撫でる。
部屋には粘膜の接触する音が響いていた。
「んぐむっ! んちゅ……ちゅ……」
う、動けないんだが。
私はソファに押し倒され、ソファに縛り付けられていた。
当然唇は、目の前の大男に塞がれている。
「フーッ、フーッ……」
堂島くんはびっくりするくらいに興奮していた。
鼻息が荒く、貪るようなキスだ。
堂島くんの高まる熱量とは反比例するかのように、私は頭が冴えていくのを感じた。
(こんなの……こんなの……全然ロマンティックじゃない!)
足の太ももあたりに妙な硬い何かが当たっていた。
それがどういうものか私は知っていた。
隆起したそれが出てくる漫画はいくらでも読んできたが、実際に対峙するそれは漫画の誇張されたものよりも、大きくて恐ろしい重量感がある。
「や、やめてよ……!」
私は強引に首を横に振って、唇を引き剥がす。
「やめない……。上村さん、これが俺の答えだから」
「くっ……」
私は両腕を掴まれて、ソファに縫い付けられる。
堂島くんの巨漢を見上げる。
その目は完全に理性を失った獣のようだ。
(こんなの、どうにもならないよ……!)
そもそも男性に物理的な力で女性が対抗できるはずがないのだ。
しかも堂島くんはおそらく霊長類の中でも最上位に君臨する相当なパワーファイター。
最初から敵うはずがないと、心が完全に屈服してしまっていた。
「上村さん、君は本当に素敵だ。高校の頃から何も変わらない」
そう言って堂島くんは私の頬に手を添える。
慈愛を感じさせるような手つきだが、その目の奥に獣欲のゆらめきを感じる。
「ひっ!」
「君のその声や仕草も全てが、今の俺の全てを作り上げた。そんな君を俺は、作品に昇華したかった。ーーあの日、俺が見た君は……本当に美しかったから……」
堂島くんは、真剣な表情で言う。
正直、何を言っているのかわからなかった。
ただ私は、どうやら堂島くんという人間を誤解していたらしい。
あまり目立たないタイプの、親切な青年というのは私の勝手な思い込みだった。
その心の内に恐ろしいほどの私に対する情熱を秘めていることはなんとなく分かった。
しかしそれが分かったところでなんだというのだ。
このまま目の前のエロマンガ先生に犯されてしまう。
「落ち着いて堂島くん! こんなの……いきなりすぎるよ!」
「すまない、上村さん……俺はもう俺を抑えられそうにない」
「へっ?」
堂島くんは暴走する主人公のようなことを言うと、堂島くんは私のブラウスを引きちぎった。
ボタンがそこらじゅうに弾け飛び、私の乳房が曝け出された。
「きゃぁぁぁぁあ!」
私は思わず叫び声を上げる。
「ッ」
堂島くんの息を呑む音が聞こえたような気がした。
上半身を覆い隠す布は夏用のFカップのブラジャーだけ。
「……上村さん、上村さん!」
「んぐむっ……ちゅっ……ちゅっ……やめ……やめてぇ……!」
蹂躙。
その言葉が相応しいくらいに堂島くんは、再び私の唇に吸い付き、その手が流れるように私の乳房を揉みしだいた。
荒々しく、手に馴染ませるかのように。
「上村さんのおっぱいは柔らかいな」
「うぅ……こんなの、間違ってるよ。堂島くん、警察に捕まっちゃうよ……」
「……これが最後かもしれない。だから俺の思いを上村さんに伝えておきたいんだ」
堂島くんは突然、十番目の最後の物語の主人公のようなことを言い始める。
私は堂島くんの言葉に耳を傾けた。
もしかしたら、堂島くんが明日をもしれぬ命という可能性もあるから。
「な、なに、堂島くん」
「俺は上村さんを抱く。それで俺が捕まったとしても、もう何も思い起こすことはない」
この男、最低である。
「ぁん……いや……やめてよぉ……」
堂島くんはいよいよブラジャーに手をかける。
私のブラは夏用のスポーツブラのようなもので、ホックはなく、そのまま着脱可能。
故に堂島くんの腕力があれば一瞬で引き剥がせる。
「上村さん、これはもういらないな」
「いやぁぁ、だめぇぇぁぁぁ!」
ブルン!
そんな音を奏でるかのように、私の乳房が揺れた。
ブラを剥ぎ取られた反動である。
「おお……っ!」
堂島くんの感嘆の声が漏れた。
「や、やだぁぁぁ!」
私は思わず手で胸を隠す。
昔から大きな胸にコンプレックスを持っていた。
同姓からは顰蹙を買うし、異性からは性的な目で見られるので辟易していたのだ。
胸が小さく見えるブラをしていても、Fカップ程度。
解き放たれたそれを男の人に見られるのは、羞恥以外のなんでもない。
「隠さないでくれ。上村さんのおっぱいは、綺麗だ」
「うぐっ……いやぁ……見ちゃだめ……み、見ないでぇぇぇ!」
私の腕はあっけなく堂島くんの腕に絡め取られ、両腕を上げた状態でソファにくくりつけられる。
私の乳房は、今堂島くんの前に惜しげもなく曝け出されてしまっていた。
「うぅ、ひどいよ堂島くん……」
気が付けば涙が溢れていた。
幼い少女のように泣き出してしまうが、堂島くんは私の乳房に夢中だった。
「乳首、立ってる」
「ひゃぁん!」
堂島くんが乳首を弾く。
私は快感の声を抑えることはできなかった。
「感じるのか?」
「うぅ……やだっ……やだよぉ」
それは堂島くんにその部分を触れられる事が嫌なのか、あるいは自分が女性であることへの嫌悪感か。
私は、思いとは裏腹に体が勝手に感じてしまっていることに対し、理不尽さを感じた。
「おっぱい、吸うぞ」
「えっ、駄目……! 吸っちゃ嫌!……ぁぁん!」
堂島くんが私の乳首を咥え込んだ。
巧みな舌使いで、縦横無尽に舐め尽くされている感覚。
堂島くんの舌はまるで、エイリアンの触手のように絡みつく。
私は、頭が真っ白になった。
「んん、少ししょっぱいな。……じゅるるるるる!」
仕事終わりだったのもあるだろう。
夏はどうしたって汗をかく。
私から分泌されたあれやこれやが、堂島くんに五感を通して伝わっているのだろう。
それに……
(私の腋……見られてるよね)
堂島くんに腕を抑えられているせいで、腋の下まで全開の状態だった。
裸と同じくらい人には見られたくない部分。
恥ずかしい格好をさせられ、恥ずかしい部分を見られ、舐められる。
(臭いとか大丈夫かな……)
最後にスプレーをしたのはお昼頃。
多分今が一番臭いがピークになる頃合いだ。
女である以上、どうしたって気になってしまう。
(堂島くん……)
堂島くんと目が合った。
野生的な風貌だけど、整った顔立ちをしていて、身なりをきちんとすればかなりの好青年になるだろう。
そんな青年は今、私に夢中だった。
……少しだけ、心が通じ合った気がした。
堂島くんは私の体が好きなのは分かる、それ以外に私の嫌な部分にどう思っているのだろう。
(もし私の嫌な部分も好きでいてくれるなら……)
ふと、頭をよぎった邪な考え。
自分の恥部を曝け出し、押し付けるなんて……。
それはあまりにも傲慢で、不遜。
しかし紛れもなくそれはーー自由だった。
私は、恥ずかしさを超えたところにある何かを掴みそうになる。
(あっ……! これ、やばいかも……)
そんなことを考えていたからだろうか、私は堂島くんの乳首責めに耐えられなくなってしまう。
それは、大きな壁を超えるような感覚。
「ぁん……! ダメッ! イクッ……イクぅぅ!」
あるいはダムが決壊するような。
そんなイメージでピクンと大きく体が跳ねた。
快楽の波が何重にも重なって私を蹂躙する。
「ハァ……ハァ……、イッちゃった……」
堂島くんはそんな私を見て、愛おしそうな顔を浮かべていた。
「素敵だ……上村さん……」
堂島くんは、私の鼠蹊部にその手を伸ばした。
ーー突然だったのもある。
堂島くんが私のあそこに手を触れるのはやはりびっくりしてしまうものだ。
ーー嫌悪感もあった。
私のあそこは夏の暑さで蒸れに蒸れ、さらに先ほどアクメをさせられて淫臭が漂っていた。
そこを触られるのは少し抵抗がある。
快楽の中で、身を委ねてしまうのが普通の女性なのだろう。
でも私は……。
「嫌っ!」
「……ッ!」
ーー堂島くんを拒絶した。
私の本気の悲鳴に、堂島くんの手が不意に止まる。
「上村……さん?」
「……もう帰って」
「えっ?」
「もう帰ってよ!!」
堂島くんは意味もわからずたじろいだ。
「一体どうして……。はっ……俺はまさか、あいつと同じことをしようとしていたのか……?」
「……」
堂島くんは我に帰ったように言う。
先ほどまでの険のある感じはなく、さーっと血の気が引いていた。
まるで過去に何かを見たような口ぶりだった。
「すまない……上村さん。俺はなんてことを……!」
「……」
私は堂島くんに厳しい視線を向ける。
「……許されないことをしたのはわかってる、だがどうか挽回のチャンスをくれないか? 俺にできることならなんでもする!」
「出ていって……」
「上村さん……」
「出てってよ!」
私は胸をかき抱くように腕を組んだ。
客観的に見ればレイプ被害者である。
実際に唇を奪われ、胸を揉まれ、乳首を舐められたのだ。
目の前の大男が、レイプ未遂犯なのは事実である。
「……すまない。せめて服代は弁償させてくれ」
堂島くんはテーブルの上にお札を数枚置いて出ていった。
服は安物だが、律儀にそれ以上置いていったらしい。
さっきまで大きく力強く見えたその背中は、少し煤けて見えた。
部屋には粘膜の接触する音が響いていた。
「んぐむっ! んちゅ……ちゅ……」
う、動けないんだが。
私はソファに押し倒され、ソファに縛り付けられていた。
当然唇は、目の前の大男に塞がれている。
「フーッ、フーッ……」
堂島くんはびっくりするくらいに興奮していた。
鼻息が荒く、貪るようなキスだ。
堂島くんの高まる熱量とは反比例するかのように、私は頭が冴えていくのを感じた。
(こんなの……こんなの……全然ロマンティックじゃない!)
足の太ももあたりに妙な硬い何かが当たっていた。
それがどういうものか私は知っていた。
隆起したそれが出てくる漫画はいくらでも読んできたが、実際に対峙するそれは漫画の誇張されたものよりも、大きくて恐ろしい重量感がある。
「や、やめてよ……!」
私は強引に首を横に振って、唇を引き剥がす。
「やめない……。上村さん、これが俺の答えだから」
「くっ……」
私は両腕を掴まれて、ソファに縫い付けられる。
堂島くんの巨漢を見上げる。
その目は完全に理性を失った獣のようだ。
(こんなの、どうにもならないよ……!)
そもそも男性に物理的な力で女性が対抗できるはずがないのだ。
しかも堂島くんはおそらく霊長類の中でも最上位に君臨する相当なパワーファイター。
最初から敵うはずがないと、心が完全に屈服してしまっていた。
「上村さん、君は本当に素敵だ。高校の頃から何も変わらない」
そう言って堂島くんは私の頬に手を添える。
慈愛を感じさせるような手つきだが、その目の奥に獣欲のゆらめきを感じる。
「ひっ!」
「君のその声や仕草も全てが、今の俺の全てを作り上げた。そんな君を俺は、作品に昇華したかった。ーーあの日、俺が見た君は……本当に美しかったから……」
堂島くんは、真剣な表情で言う。
正直、何を言っているのかわからなかった。
ただ私は、どうやら堂島くんという人間を誤解していたらしい。
あまり目立たないタイプの、親切な青年というのは私の勝手な思い込みだった。
その心の内に恐ろしいほどの私に対する情熱を秘めていることはなんとなく分かった。
しかしそれが分かったところでなんだというのだ。
このまま目の前のエロマンガ先生に犯されてしまう。
「落ち着いて堂島くん! こんなの……いきなりすぎるよ!」
「すまない、上村さん……俺はもう俺を抑えられそうにない」
「へっ?」
堂島くんは暴走する主人公のようなことを言うと、堂島くんは私のブラウスを引きちぎった。
ボタンがそこらじゅうに弾け飛び、私の乳房が曝け出された。
「きゃぁぁぁぁあ!」
私は思わず叫び声を上げる。
「ッ」
堂島くんの息を呑む音が聞こえたような気がした。
上半身を覆い隠す布は夏用のFカップのブラジャーだけ。
「……上村さん、上村さん!」
「んぐむっ……ちゅっ……ちゅっ……やめ……やめてぇ……!」
蹂躙。
その言葉が相応しいくらいに堂島くんは、再び私の唇に吸い付き、その手が流れるように私の乳房を揉みしだいた。
荒々しく、手に馴染ませるかのように。
「上村さんのおっぱいは柔らかいな」
「うぅ……こんなの、間違ってるよ。堂島くん、警察に捕まっちゃうよ……」
「……これが最後かもしれない。だから俺の思いを上村さんに伝えておきたいんだ」
堂島くんは突然、十番目の最後の物語の主人公のようなことを言い始める。
私は堂島くんの言葉に耳を傾けた。
もしかしたら、堂島くんが明日をもしれぬ命という可能性もあるから。
「な、なに、堂島くん」
「俺は上村さんを抱く。それで俺が捕まったとしても、もう何も思い起こすことはない」
この男、最低である。
「ぁん……いや……やめてよぉ……」
堂島くんはいよいよブラジャーに手をかける。
私のブラは夏用のスポーツブラのようなもので、ホックはなく、そのまま着脱可能。
故に堂島くんの腕力があれば一瞬で引き剥がせる。
「上村さん、これはもういらないな」
「いやぁぁ、だめぇぇぁぁぁ!」
ブルン!
そんな音を奏でるかのように、私の乳房が揺れた。
ブラを剥ぎ取られた反動である。
「おお……っ!」
堂島くんの感嘆の声が漏れた。
「や、やだぁぁぁ!」
私は思わず手で胸を隠す。
昔から大きな胸にコンプレックスを持っていた。
同姓からは顰蹙を買うし、異性からは性的な目で見られるので辟易していたのだ。
胸が小さく見えるブラをしていても、Fカップ程度。
解き放たれたそれを男の人に見られるのは、羞恥以外のなんでもない。
「隠さないでくれ。上村さんのおっぱいは、綺麗だ」
「うぐっ……いやぁ……見ちゃだめ……み、見ないでぇぇぇ!」
私の腕はあっけなく堂島くんの腕に絡め取られ、両腕を上げた状態でソファにくくりつけられる。
私の乳房は、今堂島くんの前に惜しげもなく曝け出されてしまっていた。
「うぅ、ひどいよ堂島くん……」
気が付けば涙が溢れていた。
幼い少女のように泣き出してしまうが、堂島くんは私の乳房に夢中だった。
「乳首、立ってる」
「ひゃぁん!」
堂島くんが乳首を弾く。
私は快感の声を抑えることはできなかった。
「感じるのか?」
「うぅ……やだっ……やだよぉ」
それは堂島くんにその部分を触れられる事が嫌なのか、あるいは自分が女性であることへの嫌悪感か。
私は、思いとは裏腹に体が勝手に感じてしまっていることに対し、理不尽さを感じた。
「おっぱい、吸うぞ」
「えっ、駄目……! 吸っちゃ嫌!……ぁぁん!」
堂島くんが私の乳首を咥え込んだ。
巧みな舌使いで、縦横無尽に舐め尽くされている感覚。
堂島くんの舌はまるで、エイリアンの触手のように絡みつく。
私は、頭が真っ白になった。
「んん、少ししょっぱいな。……じゅるるるるる!」
仕事終わりだったのもあるだろう。
夏はどうしたって汗をかく。
私から分泌されたあれやこれやが、堂島くんに五感を通して伝わっているのだろう。
それに……
(私の腋……見られてるよね)
堂島くんに腕を抑えられているせいで、腋の下まで全開の状態だった。
裸と同じくらい人には見られたくない部分。
恥ずかしい格好をさせられ、恥ずかしい部分を見られ、舐められる。
(臭いとか大丈夫かな……)
最後にスプレーをしたのはお昼頃。
多分今が一番臭いがピークになる頃合いだ。
女である以上、どうしたって気になってしまう。
(堂島くん……)
堂島くんと目が合った。
野生的な風貌だけど、整った顔立ちをしていて、身なりをきちんとすればかなりの好青年になるだろう。
そんな青年は今、私に夢中だった。
……少しだけ、心が通じ合った気がした。
堂島くんは私の体が好きなのは分かる、それ以外に私の嫌な部分にどう思っているのだろう。
(もし私の嫌な部分も好きでいてくれるなら……)
ふと、頭をよぎった邪な考え。
自分の恥部を曝け出し、押し付けるなんて……。
それはあまりにも傲慢で、不遜。
しかし紛れもなくそれはーー自由だった。
私は、恥ずかしさを超えたところにある何かを掴みそうになる。
(あっ……! これ、やばいかも……)
そんなことを考えていたからだろうか、私は堂島くんの乳首責めに耐えられなくなってしまう。
それは、大きな壁を超えるような感覚。
「ぁん……! ダメッ! イクッ……イクぅぅ!」
あるいはダムが決壊するような。
そんなイメージでピクンと大きく体が跳ねた。
快楽の波が何重にも重なって私を蹂躙する。
「ハァ……ハァ……、イッちゃった……」
堂島くんはそんな私を見て、愛おしそうな顔を浮かべていた。
「素敵だ……上村さん……」
堂島くんは、私の鼠蹊部にその手を伸ばした。
ーー突然だったのもある。
堂島くんが私のあそこに手を触れるのはやはりびっくりしてしまうものだ。
ーー嫌悪感もあった。
私のあそこは夏の暑さで蒸れに蒸れ、さらに先ほどアクメをさせられて淫臭が漂っていた。
そこを触られるのは少し抵抗がある。
快楽の中で、身を委ねてしまうのが普通の女性なのだろう。
でも私は……。
「嫌っ!」
「……ッ!」
ーー堂島くんを拒絶した。
私の本気の悲鳴に、堂島くんの手が不意に止まる。
「上村……さん?」
「……もう帰って」
「えっ?」
「もう帰ってよ!!」
堂島くんは意味もわからずたじろいだ。
「一体どうして……。はっ……俺はまさか、あいつと同じことをしようとしていたのか……?」
「……」
堂島くんは我に帰ったように言う。
先ほどまでの険のある感じはなく、さーっと血の気が引いていた。
まるで過去に何かを見たような口ぶりだった。
「すまない……上村さん。俺はなんてことを……!」
「……」
私は堂島くんに厳しい視線を向ける。
「……許されないことをしたのはわかってる、だがどうか挽回のチャンスをくれないか? 俺にできることならなんでもする!」
「出ていって……」
「上村さん……」
「出てってよ!」
私は胸をかき抱くように腕を組んだ。
客観的に見ればレイプ被害者である。
実際に唇を奪われ、胸を揉まれ、乳首を舐められたのだ。
目の前の大男が、レイプ未遂犯なのは事実である。
「……すまない。せめて服代は弁償させてくれ」
堂島くんはテーブルの上にお札を数枚置いて出ていった。
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