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第一章 襲われがちなアラサー女子
第18話 決断を迫られるっ!
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あれから警察が到着して、事情聴取と現場検証が行われた。
高橋くんの私物はジップ付きの袋に入れられ、回収されていく。
「放せ……! 放せよぉぉぉ! 俺は何もしてないんだ! 俺は被害者なんだ!」
「おい、暴れるな!」
「公務執行妨害も追加になりたいのか」
気絶していた高橋くんが意識を取り戻すと、警察に連行されていった。
事情を説明したら、高橋くんは現行犯逮捕となった。
高橋くんのスマートフォンに一部始終が動画で残されていたことも証拠として十分と判断されたらしい。
「うぉぉい! 僕の親はこのあたりの地主だぞ! 僕にこんなことをしてただで済むと思うなよ、クソどもォ! ぐぇっ!」
高橋くんは最後まで悪態を尽きながらパトカーに載せられていった。
「さぁ、堂島さんも救急車に乗ってください」
「いや、俺は……」
「怪我の具合がわからないと、高橋さんを罪に問えない可能性があるんですよ。どうかご協力を」
「そうだよ堂島くん、怪我の具合を見てもらわないと……」
堂島くんは救急搬送を断ろうとしたが、警察の人にそう言われ、渋々折れることになった。
「分かった……」
◇◇◇◇
「んー、裂傷だね。ただ強い力で握ったせいか、筋繊維までいっちゃってる。……まぁとにかく縫合するしかないね」
堂島くんは全治三週間の怪我と診断された。
傷口は深かったが、どうやら骨までは到達していなかったらしい。
応急処置も問題なかったため、感染症の心配はないとのこと。
(よかった……)
怪我をしたこと自体は良くないが、命に関わるようなことはなくてひとまず安心した。
しかしここで一つ問題が起こる。
「こちらの書類に記入をお願いします」
「分かった。……っ」
それは堂島くんの問診票に記入する時のことだった。
堂島くんがペンを持って記入し始めた時、ペンを取り落としてしまったのだ。
「……堂島くん?」
「……力がうまく入らないみたいだ」
そういった堂島くんは、感覚を確かめるように右手をぐーぱーさせる。
その様子を見て、私はさぁっと血の気が引いていくのを感じた。
「あー。利き手を負傷されたんですね。しばらくは、生活面で苦労されると思いますが、安静にしていれば、必ず治りますから安心してください」
当然ことの重大性を分かっていない看護師さんは、事務的なやり取りに終止した。
「彼女さんは、彼氏さんを支えてあげてくださいね」
更にそんな追撃の言葉を投げかけてくる。
看護師さんの言葉に私は、思わず頬が上気してしまう。
「……ッ! あ、えと、私は彼女じゃ……!」
「世話になった、感謝する」
「はい、お大事に」
私が訂正しようとしたものの、堂島くんがその言葉を遮るかのように、看護師さんに御礼の言葉を述べた。
堂島くんが私の手を引いて、病院の廊下を進む。
しかし私は堂島くんの様態が気がかりでそれどころではなく、立ち止まった。
「ど、堂島くん……わ、私、私のせいで利き手が……」
「心配するな、この程度はなんでもない」
堂島くんはなんでもないことだという。
……そんなわけがない。
堂島くんの生業を知っている私には、それがどれほど重いことなのか分かってしまうからだ。
「で、でも、堂島くんは漫画家なんだよ……! そんな怪我をしたら、漫画を描けないじゃない……」
「上村さん、落ち着いてくれ」
堂島くんの利き手を怪我をした。
それがどれほどのことかを想像して、取り乱し、声が震えた。
漫画家である堂島くんにとって、利き手はーー命も同然なのだから。
「お医者さんはああ言ってたけど、後遺症が残ることだってあるかもしないんだよ……? そうしたら、二度とペンを握れない可能性だってあるのに! ……私のせいだ、私が堂島くんを巻き込んじゃったから……!」
最悪な想像が頭をよぎり、私は罪悪感で押しつぶされそうになる。
しかしそんな私を、堂島くんは抱きしめた。
「上村さん、落ち着いてくれ。怪我をしたのは俺が未熟だったからだ。だから君が気に病む必要はない」
「でも……でも……!」
堂島くんが私の背中に回した腕に、わずかに力が込められる。
「……それにな、上村さんを守れたことの方が、俺にとってはるかに大事なことなんだ。……だからもう気にするな」
堂島くんはにかんだように笑った。
そんな姿を見て私は、涙がとめどなく溢れてくる。
その優しい声が、闇に落ちていきそうな私を引き上げてくれた。
……これ以上私がグダグダ言うのは野暮というものだろう。
「……無茶しないでよ、馬鹿。ぅぅ……」
「……すまんな」
私は一体どれほどこの人に救われただろう……。
この恩にどう報いたらいいか。
私は堂島くんの腕に抱かれながら、そのことを考え始めたのだった。
◇◇◇◇
帰りは警察の方に家まで送ってもらった。
「後日、連絡を差し上げるかと思いますが、本日は、大変な目に遭われたことですしお疲れでしょう。どうかごゆっくり休まれてください」
「……高橋くんは、どうなるのですか?」
私は、ふと思い出したように問いかける。
堂島くんの胸で泣いてから、少しだけ今後について考える余裕ができたのだ。
「罪状はまだ言えませんが、おそらく起訴されるでしょうね。凶器に映像証拠まで出てきている以上、言い逃れはできません」
「……そうですか」
高橋くんは、傷害罪に暴行罪、あるいは殺人未遂も課せられるかもしれない。
おそらく明日会社は、大騒ぎになるだろうな。
「……それでは、お大事になさってください」
警察の方は、どうやら私達が同棲しているカップルか何かだと勘違いしたようで、私達二人を下ろすとそのまま警察署に戻っていった。
堂島くんは帰る家があっただろうに。
時刻はすでに深夜の十二時を回っていた。
マンションの前で二人してぽつんと立ち尽くす。
急に所在なくなってしまい、お互い掛ける言葉が見つからなくなってしまう。
いつもは、静かな夜の住宅街なのだが、先程まで警察車両が止まっていたせいか、周囲からはなんとなく人の気配がした。
どうしたいか本能的に、こう……湧き上がる物があるのだが、如何せん、どう口に出したらよいかわからない。
直近で読んだ少女マンガ、恋愛映画はどうだったか。
実体験に頼れない私は、そういったところから糸口を探す。
しかし積極的に仕掛けた事例が、見当たらない。
自分の至らなさ、もどかしさだけが込み上げてくる。
「えっと……一応、部屋の前まで送ろう」
「……う、うん。ありがとう」
先に口を開いたのは堂島くんだった。
私はこれ幸いと、同調する。
エレベーターで二階に上がり、廊下を進むと、あっという間に部屋の前に着いた……着いてしまった。
玄関のドアを開ければ、部屋の中は散乱していて、暴行の現場という意識が色濃く残っている。
堂島くんは玄関の前で立ち止まる。
「……上村さん、大丈夫か?」
「う、うん……。流石にもうあんなことは起こらないだろうし……」
そんな事が言いたいんじゃないのに、つい強がりを言ってしまう。
「……そうじゃなくて、”一人でも、平気か”?」
「っ……!」
堂島くんの言葉に思わず動揺してしまう。
先程から私を悩ませる問題に、いきなり答えを求められた気分である。
「へ、平気、平気。もう、私何歳だと思ってるの? もう二十九だよ?」
「……本当か?」
「……うん」
私から出た答えが期待したものではないことは、すぐに分かった。
それが彼氏いない暦=二十九年の歴史の重みというやつなのかもしれない。
……なんだかかっこよく聞こえてしまった。
こんな時、女の子は普通、不安を口にするものじゃないっけ……。
私の知る限り、みんなそうしていたはず。
どうして私はこう、ままならないのだろう。
(もっと素直に甘えられたら、こんな思いはしなくて済んだのかな……)
「……わかった。それじゃ俺はここで……」
堂島くんは少し寂しそうな顔をして背を向ける。
その背中を見て私は……。
(嫌だ……)
ただそう思った。
さっき堂島くんが去った後で、泣いてしまったことを思い出す。
暴漢に襲われて、堂島くんに助けてもらった時にどれほど安心したかを思い出す。
このままだと次に会えるのはいつ?
堂島くんが離れるたび、毎回こんな思いをしなきゃいけないの?
(会えなくなるのは……嫌だ!)
「……待って」
「……上村さん?」
気がつけば、私は服の裾を掴んで呼び止めていた。
(ああ、そっか……)
この時初めて私は理解したのだと思う。
数々の物語のヒロインたちが一体どれほどの想いで、向き合ってきたのか。
彼女たちが、どうして思いも寄らない行動を取ってしまうのか。
(この気持ちに、理由なんてなかったんだね……)
「堂島くん、あのさ……」
ただそれを理解するには私は少し大人のお姉さんになりすぎていて……。
少しアダルトな知識だけ無駄に詰め込みすぎていたのかも知れない……。
「あのさ……今日泊まってかない……?」
「っ……」
そういうわけで私は、絶望的に色気に欠ける一言を言ってしまうのであった。
高橋くんの私物はジップ付きの袋に入れられ、回収されていく。
「放せ……! 放せよぉぉぉ! 俺は何もしてないんだ! 俺は被害者なんだ!」
「おい、暴れるな!」
「公務執行妨害も追加になりたいのか」
気絶していた高橋くんが意識を取り戻すと、警察に連行されていった。
事情を説明したら、高橋くんは現行犯逮捕となった。
高橋くんのスマートフォンに一部始終が動画で残されていたことも証拠として十分と判断されたらしい。
「うぉぉい! 僕の親はこのあたりの地主だぞ! 僕にこんなことをしてただで済むと思うなよ、クソどもォ! ぐぇっ!」
高橋くんは最後まで悪態を尽きながらパトカーに載せられていった。
「さぁ、堂島さんも救急車に乗ってください」
「いや、俺は……」
「怪我の具合がわからないと、高橋さんを罪に問えない可能性があるんですよ。どうかご協力を」
「そうだよ堂島くん、怪我の具合を見てもらわないと……」
堂島くんは救急搬送を断ろうとしたが、警察の人にそう言われ、渋々折れることになった。
「分かった……」
◇◇◇◇
「んー、裂傷だね。ただ強い力で握ったせいか、筋繊維までいっちゃってる。……まぁとにかく縫合するしかないね」
堂島くんは全治三週間の怪我と診断された。
傷口は深かったが、どうやら骨までは到達していなかったらしい。
応急処置も問題なかったため、感染症の心配はないとのこと。
(よかった……)
怪我をしたこと自体は良くないが、命に関わるようなことはなくてひとまず安心した。
しかしここで一つ問題が起こる。
「こちらの書類に記入をお願いします」
「分かった。……っ」
それは堂島くんの問診票に記入する時のことだった。
堂島くんがペンを持って記入し始めた時、ペンを取り落としてしまったのだ。
「……堂島くん?」
「……力がうまく入らないみたいだ」
そういった堂島くんは、感覚を確かめるように右手をぐーぱーさせる。
その様子を見て、私はさぁっと血の気が引いていくのを感じた。
「あー。利き手を負傷されたんですね。しばらくは、生活面で苦労されると思いますが、安静にしていれば、必ず治りますから安心してください」
当然ことの重大性を分かっていない看護師さんは、事務的なやり取りに終止した。
「彼女さんは、彼氏さんを支えてあげてくださいね」
更にそんな追撃の言葉を投げかけてくる。
看護師さんの言葉に私は、思わず頬が上気してしまう。
「……ッ! あ、えと、私は彼女じゃ……!」
「世話になった、感謝する」
「はい、お大事に」
私が訂正しようとしたものの、堂島くんがその言葉を遮るかのように、看護師さんに御礼の言葉を述べた。
堂島くんが私の手を引いて、病院の廊下を進む。
しかし私は堂島くんの様態が気がかりでそれどころではなく、立ち止まった。
「ど、堂島くん……わ、私、私のせいで利き手が……」
「心配するな、この程度はなんでもない」
堂島くんはなんでもないことだという。
……そんなわけがない。
堂島くんの生業を知っている私には、それがどれほど重いことなのか分かってしまうからだ。
「で、でも、堂島くんは漫画家なんだよ……! そんな怪我をしたら、漫画を描けないじゃない……」
「上村さん、落ち着いてくれ」
堂島くんの利き手を怪我をした。
それがどれほどのことかを想像して、取り乱し、声が震えた。
漫画家である堂島くんにとって、利き手はーー命も同然なのだから。
「お医者さんはああ言ってたけど、後遺症が残ることだってあるかもしないんだよ……? そうしたら、二度とペンを握れない可能性だってあるのに! ……私のせいだ、私が堂島くんを巻き込んじゃったから……!」
最悪な想像が頭をよぎり、私は罪悪感で押しつぶされそうになる。
しかしそんな私を、堂島くんは抱きしめた。
「上村さん、落ち着いてくれ。怪我をしたのは俺が未熟だったからだ。だから君が気に病む必要はない」
「でも……でも……!」
堂島くんが私の背中に回した腕に、わずかに力が込められる。
「……それにな、上村さんを守れたことの方が、俺にとってはるかに大事なことなんだ。……だからもう気にするな」
堂島くんはにかんだように笑った。
そんな姿を見て私は、涙がとめどなく溢れてくる。
その優しい声が、闇に落ちていきそうな私を引き上げてくれた。
……これ以上私がグダグダ言うのは野暮というものだろう。
「……無茶しないでよ、馬鹿。ぅぅ……」
「……すまんな」
私は一体どれほどこの人に救われただろう……。
この恩にどう報いたらいいか。
私は堂島くんの腕に抱かれながら、そのことを考え始めたのだった。
◇◇◇◇
帰りは警察の方に家まで送ってもらった。
「後日、連絡を差し上げるかと思いますが、本日は、大変な目に遭われたことですしお疲れでしょう。どうかごゆっくり休まれてください」
「……高橋くんは、どうなるのですか?」
私は、ふと思い出したように問いかける。
堂島くんの胸で泣いてから、少しだけ今後について考える余裕ができたのだ。
「罪状はまだ言えませんが、おそらく起訴されるでしょうね。凶器に映像証拠まで出てきている以上、言い逃れはできません」
「……そうですか」
高橋くんは、傷害罪に暴行罪、あるいは殺人未遂も課せられるかもしれない。
おそらく明日会社は、大騒ぎになるだろうな。
「……それでは、お大事になさってください」
警察の方は、どうやら私達が同棲しているカップルか何かだと勘違いしたようで、私達二人を下ろすとそのまま警察署に戻っていった。
堂島くんは帰る家があっただろうに。
時刻はすでに深夜の十二時を回っていた。
マンションの前で二人してぽつんと立ち尽くす。
急に所在なくなってしまい、お互い掛ける言葉が見つからなくなってしまう。
いつもは、静かな夜の住宅街なのだが、先程まで警察車両が止まっていたせいか、周囲からはなんとなく人の気配がした。
どうしたいか本能的に、こう……湧き上がる物があるのだが、如何せん、どう口に出したらよいかわからない。
直近で読んだ少女マンガ、恋愛映画はどうだったか。
実体験に頼れない私は、そういったところから糸口を探す。
しかし積極的に仕掛けた事例が、見当たらない。
自分の至らなさ、もどかしさだけが込み上げてくる。
「えっと……一応、部屋の前まで送ろう」
「……う、うん。ありがとう」
先に口を開いたのは堂島くんだった。
私はこれ幸いと、同調する。
エレベーターで二階に上がり、廊下を進むと、あっという間に部屋の前に着いた……着いてしまった。
玄関のドアを開ければ、部屋の中は散乱していて、暴行の現場という意識が色濃く残っている。
堂島くんは玄関の前で立ち止まる。
「……上村さん、大丈夫か?」
「う、うん……。流石にもうあんなことは起こらないだろうし……」
そんな事が言いたいんじゃないのに、つい強がりを言ってしまう。
「……そうじゃなくて、”一人でも、平気か”?」
「っ……!」
堂島くんの言葉に思わず動揺してしまう。
先程から私を悩ませる問題に、いきなり答えを求められた気分である。
「へ、平気、平気。もう、私何歳だと思ってるの? もう二十九だよ?」
「……本当か?」
「……うん」
私から出た答えが期待したものではないことは、すぐに分かった。
それが彼氏いない暦=二十九年の歴史の重みというやつなのかもしれない。
……なんだかかっこよく聞こえてしまった。
こんな時、女の子は普通、不安を口にするものじゃないっけ……。
私の知る限り、みんなそうしていたはず。
どうして私はこう、ままならないのだろう。
(もっと素直に甘えられたら、こんな思いはしなくて済んだのかな……)
「……わかった。それじゃ俺はここで……」
堂島くんは少し寂しそうな顔をして背を向ける。
その背中を見て私は……。
(嫌だ……)
ただそう思った。
さっき堂島くんが去った後で、泣いてしまったことを思い出す。
暴漢に襲われて、堂島くんに助けてもらった時にどれほど安心したかを思い出す。
このままだと次に会えるのはいつ?
堂島くんが離れるたび、毎回こんな思いをしなきゃいけないの?
(会えなくなるのは……嫌だ!)
「……待って」
「……上村さん?」
気がつけば、私は服の裾を掴んで呼び止めていた。
(ああ、そっか……)
この時初めて私は理解したのだと思う。
数々の物語のヒロインたちが一体どれほどの想いで、向き合ってきたのか。
彼女たちが、どうして思いも寄らない行動を取ってしまうのか。
(この気持ちに、理由なんてなかったんだね……)
「堂島くん、あのさ……」
ただそれを理解するには私は少し大人のお姉さんになりすぎていて……。
少しアダルトな知識だけ無駄に詰め込みすぎていたのかも知れない……。
「あのさ……今日泊まってかない……?」
「っ……」
そういうわけで私は、絶望的に色気に欠ける一言を言ってしまうのであった。
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