神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ

文字の大きさ
30 / 153

ついに本番1

しおりを挟む
結婚式当日!!

シトラス領はいままでにないくらい盛り上がっていた。

会場となる場所だけでなく、領地全体で神々の色の花を飾り、あちらこちらでみんなが連れ立って会場へ向っていく光景が見られる。

「うわぁすごい!おそらにくもがないねっ」
「神様たちも今日という日を祝福して下さっているのかもねぇ」
「あ、指定された色を身につけるの忘れてるじゃないか!大変っ」
「あらやだ、それ忘れると会場に入れないんじゃないかい?」
「まったくだよ~急いで取ってくるよ!」
「ままぁわたしのかみのけもりぼんでむすんで~はなよめさんのいろがいいのっ」
「はいはい、これね。
お前は髪の毛がキャラメルイエローだから、ココアブラウンのリボンが似合うねぇ、ほら出来たよ!」
「うわぁかわいくできた??ままありがとー」
「そろそろ挙式が始まるかもね、庭園へ向かうよ」
「はーい」


朝からあちこちで賑やかな声が飛び交う中、朝食を終えたほどの刻になると教会の鐘が領地内に鳴り響いた。
挙式が始まったのだ。
王都の教会よりは少し小さな教会で、佇まいも白い壁が特徴で可愛らしい建物。

教会内も白い壁が剥き出しで、壁を掘って作った照明置き場には金属の透かし彫りが入った容器に蝋燭がゆらめき、美しい影と間接照明が温かみを演出していた。
花婿花嫁の歩く花道は、通常は祝いのイメージである赤がほとんどだが・・
今日の日をきっかけに、シトラス領ではタンザナイトブルーをメインにして端に白とシルバーを混ぜた糸でラインを織り込んである。
これもまた、特許申請したのでこの地の特色になってくれるだろうことを確信する。


式が始まったであろう刻から30分ほど過ぎた頃、庭園の門が開いて解放されて順番に参加者が入って行く。

騒ぐことをせず、ゆっくりと入場して庭園の植物を眺めながら歩いていくと一際広い場所が見えてくるが、その先にはいつもの広々とした場所ではなく、綺麗に飾り付けられた会場が現れた。
「いつもの場所じゃないみたいだねぇ・・」
と誰かの呟きが聴こえる。
「わぁおっきなけーき!!!すごぉい!!」
「みてみてーいっぱいけーきあるーきれー!」
「あのスープとっても綺麗な色ねぇ味も気になるわぁ」
「ままーぼくあのぱえりあいっぱいたべたいっ」
「そうね、あとで食べにいきましょうね」
「うんっすーぷものむー」
「ふふっそうね!見ているだけで楽しみ!!ママも楽しみになっちゃった♪」
「ぱぱはー?ぱぱもいっしょー」
「ええ、パパはお仕事があるから後から来るって言ってたからね。
一緒に食べましょう。」
「ゼリーかい、老人にも優しい食べ物があるねぇ」
「おばーちゃんわたしがとってきてあげるねっ」
「おやうれしーねぇばあちゃんのもいいけど、自分の好きなものから先に取っておいでね、なくなっちいまうよ」
「わかってるけど、おばーちゃんにもおいしいのたべてほしいんだもん」
「ありがとねぇ、わかったよ。一緒にいこうね」
「ぱぱーいっぱいみえるようにかたぐるまー」
「ほらよっみえるかー?こんないいことあるなんて良かったなぁ」
「あなた、この子落とさないでよ??ほら、パパのしっかり掴まってなさい」

あちらからもこちらからも、まるで領全体がお祭りのようだ。
みんながこの日のために協力して、この日を楽しみにしていてくれた。

なんて素敵な光景だろう。

たくさんのご馳走を目の前にした人々の目の輝き方が本気過ぎて笑えないのは内緒だ(笑)

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

モブ転生とはこんなもの

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。 乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。 今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。 いったいどうしたらいいのかしら……。 現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。 どうぞよろしくお願いいたします。 他サイトでも公開しています。

多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】 23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも! そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。 お願いですから、私に構わないで下さい! ※ 他サイトでも投稿中

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する

タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。 社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。 孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。 そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。 追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

処理中です...