神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ

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閑話:思い出したことや望みや思案

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旅に出る1ヶ月ほど前、その日は葉の染まる日になるかなぁと外を眺めていた。

少し部屋の中へ視線を移すと、部屋の中央にあるテーブルには女の子が大好き!!カラフルなマカロンの山が盛られている。
こんなに食べられないけど?!と思いつつ数えたっけ。

25個!!!
どうしようかと少し考えた結果、専属侍女2人と護衛2人に5個ずつあげてみた。
そしたら残りは5個、これは私でも食べられるからね。
やっぱり美味しいものはみんなで分けるべき。


先程ベリル先生からの課題の最終確認と合格をもらって、力が抜けたようになったのでしばらく部屋で休むことにしたのだ。

”こんな短期間で本当に頑張りましたね!お疲れ様でした。
私もこんなに沢山の生徒さんを教える機会なんてないから、なんだか楽しくなってしまって(笑)
でも、合格したのはルナティカとルイ、ジーン、他数名だけですから、合格出来なかった方は引き続き授業を続けますよ!”

そう言ったベリル先生は本当に若返ったように生き生きとしている。

本当に感謝しかない・・

そうして部屋へ戻ってからは、先日届いたグリドール様とネロリ様からのお手紙を読んで返事を書いたり、大体の出発日が決まったのでリキュア国にいる知り合い第一号なラドリスに手紙を書いたりとのんびりとした時間を過ごしていた。

やることが一通り終わってからの、窓辺へ移動して黄昏れているときだった。


そういえば、今更に思い出したことがある。

私が生まれた時にお父様がお医者様の知恵をお借りして決めたことだと言っていた。

絶対にこちらを裏切らないこと、
絶対に私利私欲に利用しないこと、
絶対に彼女を身体面・精神面でも守り通せること、
絶対に不自由な生活はさせず、衣食住をしっかり与えられること、
心から彼女を愛してくれること
絶対に離れ離れにならないこと

以上を踏まえた上で、魔法誓約書による縛りをつけさせてもらうこと。

1つでも違えた場合、賠償金に違約金に追加で爵位を返上し、代替わりしても強制労働100年を全うすることに了承するものとする。

何だその恐ろしい誓約は!!
って思ったけれど、この誓約がまさか全部自分のためだとは一体誰が思えるだろう・・

え?愛し子になっちゃったただの田舎の子爵令嬢だけど??

まぁ、いまならわかるけど。
”神々の寵愛を受けし者” それだけで大変なことなのだと。

でも私の周りは優しい世界で溢れている。いまは。

この先、何が起こるかなんて誰にもわからないのだ。

だからこそ、お父様は心配して幼い頃に許嫁を作る!!と考えていたらしい。

でもね・・はっきり言いましょう。
無理だから!!
条件厳しすぎるんです。
そんな人いるわけない!!

そういうことですよ。

とりあえず殿下方、王女様方との交流があり、可愛がってもらっていたので国内で馬鹿なことを考えて手出ししてくるような輩は居なかったということだ。

王家・神殿ともに、最初こそは権力欲しさの欲を見せていたみたいだけれど、私にその気がなさすぎて神々の怒りを買うは御免だと早々に諦めて見守る方向に切り替えてくれたらしい。

その後は相談役にもなってくれて、こちらとしてはもはや信頼している。

そんなことを思い出しつつ、少し懐かしんでいると部屋の扉がノックされて入室を促すと2人の人物が入ってきた。

片方は私の専属侍女のシャロン、もう片方は専属護衛であるホルンだ。
実は私には専属侍女と護衛が2人ずついるの。

今回旅にはルイとジーンだけが同行するけど、シャロンとホルンはなぜかというと・・
2人はそれぞれ既婚者でシトラス領地内で家庭を持っているからだ。
まだ小さいお子さんもいるため、長期間留守にすることが出来ないという理由。

うん、これはね~仕方ないのよ。

今回私が旅に出てしまっても、いままでと同じように子爵家に仕えるし、アローゼの専属にどうかとお父様に相談してみたところ、”いいね!!”と即決だった(笑)

2人ともとっても優秀だからねぇ~私のお墨付き!
(なんて言ってるけど、この2人を専属にしてくれたのはお父様だけど(笑))

話は逸れちゃったけど、そんなこんなで結局婚約者が居ないままだったから、それなら私は自分で探してしまえ!!といまに至るわけ。
こんなに行動力はあるけれど、実際私のスキルはというと・・知らない(笑)

本当に知らないのよ。
称号?なんて珍しいものはあるけれど、それはわかりすぎるでしょう?
スキルなんて調べたこともないし・・
私ほんとに何が出来るのかな??(謎)

魔法の素質とかないかなぁ~
カッコいいもん~魔法使えたらすごいもんね!
旦那様探しに便利なスキルとか!!
スキルといっても、固定じゃない珍しいのや面白いのもあったりするらしい。

その時の神様の気まぐれなんだって。

 はー・・私も何か役に立つスキル持てたらなぁ~

望みは薄いけどちょっとだけ祈ってみた・・ズルはだめかなぁ(苦笑)

そんなどうにもならないことを思案したりして過ごしたゆる~~い午後でした。


忘れていたというか、覚えていたくなかったくらいハードなことだったのかも。
今更思い出すくらいには(笑)


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