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移動中次の目的地へ
しおりを挟むボッダの人々に盛大に見送りをされ、宿町を後にした。
彼らは見えなくなるまでずっと手を振っていてくれた。
ふふっオアシスに着くまでは、実は結構落ち込んでいたのだけど・・
ボッダの皆のおかげで、大分気分も上がった。
”ボッダの皆さん、ありがとう”
そう呟いてから、新たな地へと気持ちを向ける。
再び箱庭での日々が始まる。
次の目的地はシャリ村・・どんなところかな?
と思っていると、騎獣と舎の管理をしている使用人であるゼノンが、ゼダ町の前に少し滞在していたらしくシャリ村のことを知っていると、ハイエンから聞いて呼び出してもらった。
ゼノン「ルナ様、シャリ村についてお聞きしたいのだとか?
僕に答えられることでしょうか?」
ミルクコーヒー色のカールヘアに、森のようなグリーンの瞳は人懐っこさを感じさせる。
ルナ「ゼノン、急に呼び出してごめんなさい。お仕事中ではなかった?」
ゼノン「いやいや、午前中の分はやることを終わったところでしたから、大丈夫ですよ!
それで、僕は何を話しましょう?」
そう言いながら、ルナに勧められて向かい側のソファへ腰掛ける。
ルナ「そうねぇ・・まずは、シャリ村の雰囲気と村民の様子・・人柄みたいなのが知りたいのだけど。」
ゼノン「そうですね、まずは村の雰囲気は割と陽気です。
村人はお祭り好きな人が多くて、ネガティブな考えの人が少ないです。
気の良い人ばかりな印象でしたよ。
村は外部の人に対しても寛大でしたね。
村といっても少し大きく、旅商人も路面店を出しに寄りますし、そのため酒場や食堂、宿屋もいくつかありますよ。」
ふむふむと頷きながら、しっかりと情報を頭に入れる。
ルナ「そっか・・うーん、ゼノンの話しを聞く限りでは印象は良いわね。そうだ!神様たちや愛し子への考えや信仰とかはどうかわかるかしら?」
ゼノン「あ・・そうか、そうですよね。あのような事がありましたしたから気になりますよね。
シャリ村は教会こそはないですが、人々は信心深いと思いました。
どうしてそう思ったかというと、木工職人がいるのですが、暇な時間に木彫りの神様像を彫って店先で売っていたんですよ。
それが1箇所の店だけではなく、いくつもの木工店で。
面白いのは、店によって職人の特徴が出ていて、買い求める人々は違った特徴の神像を家に飾って毎日祈る時に目で見ても楽しめると言っていました。
人によっては、自分で色付けもしているとか。
ご家庭それぞれの神像を見て回るのも楽しいかもしれませんね。」
と、過去のシャリ村を思い出しながら言葉にしているのだろう。
ゼノンの顔はほわほわとした笑顔でこちらまでほっこりしてくる。
ジーン「ルナ様、ゼノンのいまの話しからだと、シャリ村も楽しそうですね?
私もなんだかワクワクしてきましたよ♪」
ルナ「ふふっジーンも??私もなの!ゼノン、話してくれてありがとう、あなたも久しぶりに行くのだから、知り合いに会ってきていいのよ?
シャリ村でも自由時間を設けるからね(ニコリ)」
愛し子様の笑顔を間近で浴びて、デレってなりそうなところを必死で顔を引き締めるゼノンの顔のおかしいこと(笑)
ルイとジーンは笑いそうなのを堪えている(笑)
私は・・どんな顔なのよっ
「もうっ!!表情の管理をしなさいっ!」
と少し叱ってみる。
ゼノン「も、申し訳ありませんっ!ルナ様があまりにも可愛い笑顔を向けてくださったので、顔が緩みまして・・」
と本音を言ってる様子。
ルイとジーンは腹筋崩壊だ(笑)
ゼノンの返答にさすがのルナも赤面してしまう。
自分の笑顔でそういう反応になるのだと、ゼノンの声でやっと気づいたのかもしれない(苦笑)
鈍いからなぁ・・ルナ様(笑)
ルナ「ふふっもうっ!恥ずかしいから外ではそのように言わないでね?
貴重なお時間ありがとう!
到着まではまだまだかかるから、あなたもゆっくり出来る時はゆっくりしてね(笑)」
”はいっ!”と返事をして、リビングを去っていった。
ルイ「お嬢の鈍さは相変わらずですね(笑)」
ジーン「そこも可愛らしいのよ!」
ルイ「そうだな(笑)ジーンもな・・」
ジーン「っっ!!??」
ルイ「(ニヤリ)」
ルナ「んん”!2人とも、シャリ村まではまだ5日刻ほどあるでしょう?
使用人の皆と、シャリ村での過ごし方を考えてもらっていいかしら?
あと、シャリ村でもボッダ同様に2日刻ほどは自由な日を設けてあげてね。」
それを聞いた2人は、大きく頷いて散らばっていった。
陽気なシャリ村・・
今度もトラブルもなく順調に予定をこなせるといいなぁ。
神様たちの像をそれぞれ作っているのも面白いなぁ。
私も買おう♪
ルイとジーンは、使用人のみんなに話をして候補日をまとめてきてくれた。
滞在は4日刻、初日の夕方~夜までと3日刻目の1日中を自由散策日としたらしい。
ーーーーー
そういえば、王室へ出した手紙は届いただろうか??
あんなことがあったばかりの王室や首都には衝撃が大きいかもしれないけど・・
報告しないわけにはいかないし。
どうか、皆さんがあまり心を痛めることが無いように願う・・
”私の友人達がどうか不幸になりませんように”
そう呟いて、箱庭の庭園を眺めて・・
ルナ「ねぇジーン、ちょっといまから東屋でお茶会しない?
もちろん、みんなで(ニコリ)」
ジーン「あら、いいですね!では、お茶会の準備とみんなに声をかけてきますね。
ルイ、ルナ様のことお願いね。」
ルイ「あぁ、任せろ。テンダもちょうどこっちに来るからな、2人で傍に居るよ。」
安心しろと言うように、いつものニカっという笑顔を向ける。
それを見てジーンも、安心して離れていった。
そのジーンの後ろ姿を、柔らかい笑みを浮かべて見守っているルイの姿に、私は2人の関係をどうにか進展させてあげられないかと思うようになった。
反対側にいるテンダに視線を向けると、彼もわかっているようで軽くウィンクをしてくれた。
これは・・協力してくれるかもしれない・・
後でコッソリ相談してみようかな♪
と1人キューピッド作戦を思案しだす♪
私の我儘な旅に付き合ってくれている2人にだって、幸せになってもらいたい♪
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