神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ

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答え合わせみたいな

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そうして迎えたルドリア王子とルナティカのお茶会。

今日は元々、他の参加者が居ないということがわかっていたから・・

決戦の日にはもってこいなの。



いつもなら私の後ろにはルイとジーンが付いているけど、こちらへ来る前に伝えられていた。
ルイ「お嬢、今日は決戦でしょう?なので、俺とジーンはいつものように後方控えではなく、少し離れた場所にいますからね」

ジーン「でも、いくら王城であっても何も無いとは言い切れないので・・見えないところでリルが数名控えていますよ」

そうして2人に微笑まれて、「「頑張ってください」」と背中を押された。

ルナ「ふふっありがとう、2人とも・・リルもね」

ふわっと微笑む主が尊い、頑張れ・・と心で激励する従者たち。








みんなのエールを胸に、気合を入れ直して目の前の人に向き合う。

ニコリと微笑む姿は今日も素敵だ。

いま私達がいるのは、広い庭が見渡せる客間から外へつづくテラス席。
今日はとても天気がいいので外でどうかと思ってね(ニコ)と案内されたのだ。
白いテラスが青空と緑の庭に良く映えて、ゆったりとした1人座りソファ席も使用人たちの手作りかな?と思える温かみのあるクッションが私好みです。

いちいち私の好きのツボを突いてくるモノが多すぎて困るっ

テラス席では日除けのパラソルを開いているけれど、薄めの布仕様なので柔らかな光が照明代わりにちょうどイイ。

キレイに並んだお菓子に目を向けてどれにしようかな~って思いつつ、ふと顔を上げると目の前の人すなわち・・ルドリア王子その人と視線が合った。

はっ!!となり、伸ばそうとしていた手を引っ込めてから少し沈黙の後に口を開いた。

ルナ「ルドリア王子、今日も素敵なお茶会を準備して下さってありがとうございます。毎日違うお菓子を用意するのは大変でしょう?むしろ、毎日同じでも私は有り難く食べますが・・」
と、庶民寄りの食生活をしていることを以前聞いていたし、財政的に厳しければ迷惑なのでは・・と心配になっての発言だった。

ルドリア
「なんと!!申し訳ないです・・まさかルナ様にお気を遣わせてしまうなんて。
確かに以前に庶民と同じ食事をしているとは申しましたが、それは我が王家が貧困なためではないのですよ。
常に民に寄り添いたいという考えからです・・ですので、王族主催のパーティーなどはもちろんそれ相応の品を作らせていますし。
ただ・・毎日ソレだと正直、胃が疲れてしまって(笑)
いまはもう庶民の食事に慣れ親しんでしまっているので、必要以上に贅沢な料理を必要としていないのが現状というわけです(笑)」

と、説明してくれた。

なるほど・・無理をさせてしまっていないことがわかっただけでも一安心だ。

ルナ「そうでしたか、こちらこそ不躾なことを聞いてしまって申し訳ありませんでした。
(ペコリ)」
と軽く謝罪をしてから、早く本題を切り出さなきゃと焦ってきた。



・・・
ルナ「あの、ルドリア王子・・少し聞いて欲しいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
ルドリア
「えぇ、もちろんです!何でもお話下さい!」

そう言われると一気に躊躇ってしまうけど。
でも決めたのは自分だから。


ルナ「実は、私がユメイルへ来てから思ったことを纏めてみたのです・・

ユメイルの街が可愛くてトキメイたこと
食も美味しいが網羅していて選ぶのが楽しい
お店も素敵なところが多すぎて目移りしちゃうくらい好き
街の人々が驚きながらも温かく歓迎してくれて見守ってくれたことが嬉しかった
神殿の在り方にとても安心感があった
神々への信仰心の厚さに感激した
王室の人々の考え方・国民へ寄り添う姿勢に感銘を受けたこと
王族の皆さんの人柄が好き
王城で働く使用人の皆さんも真面目で温かい人が多くて好き
ルドリア王子は見た目も素敵だけど、考え方や性格も良かった
アトラとエクルもしっかりした従者で好感が持てた

・・・」

恥ずかしさがこみ上げてくる前に言い切らなきゃと、一気にまくし立てた感はあったけど。
それでも言いたいことの半分は言えた。
もう半分が本気で頑張らないといけないところ・・


汗でおかしくなりそうな手のひらをギュッと握り、

ルナ「だから、ユメイルに来られて本当に良かったって思ってます。
そしてルドリア王子、あなたに会えたことも・・・子どもの戯言だと聞き流してくれて構いませんっ だけど、私はあなたのことをお慕いしています。
・・子どもだけど、私は本気ですっ 誰かを好きになったことなんて無いけど、でも絶対大好きですって言えます。

・・昨日のアクセサリーの申し出は、そういう風に捉えていいのですか??
そもそも、あなたには婚約者がいるのでは?と思っていたのですが。」


生まれて初めての恋で、初めての告白、子どもだけど精一杯足掻く、だって好きだから!
そして、昨日の件をしっかりどういうつもりなのか聞いておかなければいけないのだ。
お互いに思い違いをしていたら、後で大変なことになってしまうから。


チラっと王子の真意を知りたくて目線を合わせようとしたけれど、当の本人は呆けてしまっている。
どうして??
何が駄目だった?
言い方が雑?
やっぱり婚約者がいる?
子ども過ぎてお話にならない?
・・・
断るのはいいけど、ちゃんと納得出来る理由でないと引いてあげないんだから・・
それくらの意気込みはあるつもりだ。


ルドリア王子が固まってから数分、二回目のお茶のおかわりをしている私は待つ間静かにマカロンを食べていた。
あ!これマンゴ味だ!美味~シトラスにもある果物だからとても馴染みがある・・

こういうところはやっぱり子どもだからなぁって思ってしまう。
1度言いたいことを吐いてしまえば、結構スッキリして結果がどうであれ前へ進める感じがするの。
私の良いところなのかな??
だって、みんな性格も見た目も感じ方だって全然違うんだもん。

ちょっと開き直りつつ、お菓子とお茶を堪能しているとガタっと音が聞こえたほうを見ると・・あ、戻ってきたらいし。

ルドリア
「はっ!!申し訳ありません、衝撃が凄くて・・・っっルナ様、いえルナティカ嬢・・まずは、伝えて下さりありがとうございます。
そして、昨日の件ですが・・もちろんそういう風に捉えていただきたいから提案させてもらったのです。
・・・私こそ、あなたより7も上ですが・・年齢など気にならないくらい、あなたをお慕いしてしまったのです。
私もどうしたらいいのかわからず、混乱しましたし・・でも、これから先他国も巡るあなたへ何も言わず旅立たせるなんて考えられませんでした。
一緒にいるとワクワクしてドキドキして、とても心地良いんです。
本当はもう少し考えてから、お披露目会が終わったら伝えようと思っていました。

ルナティカ嬢、改めまして・・私ルドリア・ユメイルはあなたのことが好きです。
まだ早いかもしれない、でもっどうか将来、私の伴侶となっていただけませんか??

戯言などではありません、私は本気です。
だからこそ・・あなたへ贈るアクセサリーは私の瞳色をと決めていました。

一緒に、これからを歩んで行きませんか?」


え?・・

伝えられた事に驚きしかない・・でも

ルナ「ほ・・本当に!? 私、あなたのこと諦めなくていいの?? 昨日のアクセサリーだって、そういうことだって知ってたから困惑したし、 でもちゃんと想ってくれているなら嬉しいなって思って・・
うれしっっわたし・・わたしも!ルドリア様と居たいです・・」

嬉し泣き・・思い切って良かった。

両想いになった私とルドリアを見て、みんな微笑んでくれた。

ルイがそっとジーンの手を握ったのを私は見逃さなかったけど・・帰ったら聞くからね、いまは黙っておいてあげる。

私もいまは自分のことでいっぱいだし。




ーーーーー
あーーついに、ルナティカが伴侶を見つけたみたいですね。

うんうん、この先の旅はどうなるかって?そりゃ中止!!!
にはなりませんけど(笑)













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