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これからのこと
しおりを挟む両想いだと分かって照れながらも、時間の限りは一緒に居たいとお茶会は続行。
2人のやり取りを見守っていた周りも、嬉しくなり密かにガッツポーズをしてしまうのは仕方ないだろう(笑)
2人には見えてないだろうけど(笑)
微笑ましい気持ちで新たなカップルのお茶会をそのまま見守ることにする。
ルドリア
「そういえば、ルナ様にお願いがありまして。
私のことはルドと愛称で呼んで欲しいです・・あと、敬語も無しで話してくれませんか?」
まだ婚約もしてないけれど・・どうしても気が逸ってしまう。
チラっと向かいの想い人へ視線を向けると。
?
ぽーっとしてる???
ルドリア
「ルナ様??」
と声をかけると、はっ!!となってこちらへ視線が戻ってきた。
ルナ「えっと・・ごめんなさいっ 夢の中にいるみたいで、まだ信じられなくって(照)
その、何でしたっけ?」
そんな可愛いことを言ってくれるなんて、嬉しいな(笑)
ルドリア
「えっと、いつも私のことを王子とかルドリア王子って呼んでいるので、これからはルドと愛称で呼んで欲しいなと思いまして。あと・・敬語も無しで話して欲しいと。駄目・・ですか?」
ちょっと首を傾げて・・そんなキラキラしい人がそんな仕草!!あざといですか!!
でも。
そっか・・そうだよねぇ、私もいつまでもルナ様って言われるのは嫌だな・・だって家族はみんな”ルナ”って呼んでくれるし。
好きな人にも愛称で呼んでもらいたい・・いつまでも敬語なのも・・うん。
ルナ「・・うん。もちろんっ!じゃぁ私のこともルナって呼んでくれる?敬語ももちろん無しだよ? ね???」
今度は仕返しですよぉ!!
と、先程のルドと同じ仕草で聞き返す。
ルドリア
「っっっ!!!それは反則っ・・んん”っ う、うん。わかったよ・・ルナ(照)」
ぎゃーーーー!破壊力っ!ルドなんて・・嬉し恥ずかしとはこのことかっ
と内心壊れかけながら、
ルナ「ありがと、ルド(ニコ)」
そうして2人で笑い合ってから、
ルドリア
「このことは、今日父と母にも伝えようと思うけど、いいかな?その・・今後のことも決めなきゃいけないし?」
ルナ「うん、あ。・・その、さっきは伴侶にって言ってたけど・・それって、ゆくゆくは結婚するってこと?で合ってるよね?・・」
両想いにはなったけど、関係性がはっきりしてないから不安になる。
それはそうだろう・・と周りも”そこんとこどうなんだ!?” と心は身を乗り出す状態。
もちろん行動ではそんなことはしないけど。
それぞれが考えていると、ルドリアが席を立って跪いた。
ルドリア「・・ルナ、この先ずっとあなたと共に生きていきたい、私と結婚してくれますか??もちろん、いますぐじゃないよ。年齢的にも婚約からだね(笑) でも・・本当はすぐに結婚したいって思ってるけど。」
そう言うと、最後は少しおどけた顔をしていた。
自分と同じ思いを抱いてくれていると知れて安心するし、ちゃんと伝えてくれるところも本当に好きしかない。
ルナ「はい。私もルドと結婚したいですっ!でも、まずは婚約からね(笑)」
ルドリア
「うん、そうだね(笑)・・このまま、父上と母上のところに行こうか?いまの時間なら執務の休憩に入って2人でお茶をしている頃だし・・どう?」
ルナ「そっか・・うん。こういうことは早めがいいと思う。行きたい!」
ルドリア
「ふふっよし、行こう!こっちだよ。・・エスコートするのは婚約してからにするね。」
と、さすが王子様だけあって紳士的な度合いが違う。
そんな2人を見守りつつ、後ろからみんなも付いてくる。
ルイ ”お嬢は最愛を見つけたんだな・・俺の役目もここまでかな・・”
ジーン ”私のルナ様が・・もう手を繋げるのもあとわずかなのかな”
少し沈んだ顔の2人を心配そうに影からリルが見ていた。
”あの2人が暗い顔するなんてな・・寂しいんだろうな”
リルにはわからない感情が2人にはあるはずだ。
そんなルイとジーンの心の呟きは神々が聴いていた。
ルナティカにとって、2人は保護者であり、兄姉であり、従者であり、絶対的守護者だ。
婚約者が出来ようが、結婚しようが、関係が変わるはずはなく・・3人の絆は絶えることはないのだ。
それを伝えていなかったな・・・後で伝えなくては。 と少し凹んだ。
神でも反省はせんとな(苦笑)
”だからそんな顔はするな”・・と叱咤激励してやりたい。
案内されて辿り着いたのは、とても可愛らしいサンルームだった。
透明な箱のような場所は、天井にはワサっと小さな花をつけた植物が覆いかぶさり、陽の光を和らげている。
クリーム色の家具で統一されて、薄いラベンダー色と白色を中心としたファブリックがまた安らげる。
柔らかな乳白色の食器には色とりどりのお菓子が並べられて、まあるいカップには湯気がゆらめきホワッとする茶の良い香りが漂っていた。
王様も王妃様もにこやかに談笑しているらしく、とても素敵な光景だ。
こちらに気づくと、軽く手を振ってくれてペコリとお辞儀をすると、王様がおいでと手招きをしてくださった。
ちょうどお二人に会うために来たので、躊躇もなくルドに付いて行く。
ルドリア
「父上、母上、今日もお変わり無くお過ごしですか?談笑しておられましたが、何か楽しいお話でもあったのですか?」
エールド
「あぁ、そこへ座ったらどうだい?ルナ様もどうぞ!」
とお二人が座っている向かい側の席を勧められて2人で素直に座る。
サイカナ
「ルナ様、こんにちは。本当に毎日登城して下さって、すっかり当たり前になってしまってますわね。私達も毎日お会い出来て嬉しいのですよ! ささ、お茶もお菓子もどうぞ!」
と、先程までお茶をしていたのだけどなぁ・・と思いつつ、お腹の容量はまだ大丈夫なので少しならといただくことにした。
ルナ「いただきますね!わぁ~マカロン大好きです~♪ こちらのサンルームとても落ち着きますね~ ファブリックの色合いも素敵!」
と、好きなものがありすぎてテンションが上がってしまう。
そんなルナティカの様子を見て、王と王妃もうんうん~と上機嫌だ。
そこへルドリアが口を開く。
ルドリア
「あの、お二人にお話したいことがあってこちらへ来ました。少しよろしいでしょうか?」
と、おもむろに切り出す。
ルドリアの様子にどうしたんだ?と言わんばかりの顔で、
エールド
「ふむ、どうしたんだ??言いたいことがあるなら聞こう。」
隣でサイカナも頷いている。
ルドと2人、目を合わせて頷く。
ルドリア
「はい・・実は、私とルナ様・・ルナは婚約したいと思っております。もちろん将来的には結婚します。年齢的にまずは婚約だと・・それでお二人に話したいと。」
と、2人で手を繋ぎながら緊張の面持ちを隠せないまま告げる。
「「は??」」
いや、そうなりますよねぇ・・反対されるだろうか?と心配しながらもお二人の言葉を待つ。
エールド
「え!ルドリア、なぜそうなったんだ?!」
サイカナ
「そうよ・・ルナ様はまだ11歳だし・・あなたとは7歳も差があるのに、脅したのかしら??・・」
変な方向に心配されている・・
エールド
「おどっ!?・・カナ、怖いことを言ってはいかん。息子を信じるんだ・・いや、私もかなり動揺しているな・・
さて、すまんな。とりあえず、そう考えた経緯を教えてもらってもいいだろか?」
サイカナ
「あなた・・疑うことは必要ですわよ。でも、そうね、まずはどうしてそういう話になったのか聞きたいわね」
2人は一旦落ち着いたらしいので、説明することにした。
今日は2人でのお茶会をしていたこと
ルナティカから想いを伝えられたこと
自分も同じ想いであること
これから先もずっと一緒にいたい思いを伝え求婚したこと
求婚に対して快諾してくれたこと
婚約もしていないままだと不安になること
まずはお二人への報告をしようということ
それから婚約の許可を得たいこと
伝えた事実にお二人は驚いた・・・それはそうだよね(苦笑)
エールド
「こんな、こんなことがあっていいのか!?愛し子様がうちの息子を選んで下さっただと!?いいのか!?」
王様はちょっと訳分からないってなってません???
サイカナ
「あなた!うちの子どもたちはみんなどこに出しても恥ずかしくないように育てましたわよ!!ルドリアは何故か婚約者が決まらなかったけど・・もしかして、ルナ様と出会うためだったのかもね・・ふふっ」
王妃様はロマンティック~とちょっと夢の中へいきそうですね。
んんっ!!
と咳払いの真似事をしてからお二人へ向き直る。
ルナ「あの!私からもよろしいでしょうか・・」
そう言うと、お二人もさすがにこちらへ戻ってきて頷いてくれた。
ルナ「・・こちらへ滞在してから、毎日街の人やお城や城仕えのみなさんに会って、楽しくて嬉しくて・・どんどんこの街が好きになって。
それと同じように、ルドリア王子に会うたびに昨日より今日のほうが好きって思えるんです。
それは、きっとこれからも増えるなぁって思えるくらい・・
だけど、私が好きになるくらいだから他の人も放っておかない、婚約者さんも居るだろうって思って、諦めようって思っていました。
好きだけど・・私まだ子どもだし、それは自分が良くわかってます・・でも、好きなのに年齢は関係ないってルイとジーンが言ってくれて・・
後悔するよりは気持ちを伝えてみたらって背中押してくれたんです。
ふふっ私、周りにとっても恵まれてるんですっ
・・・私はルドリア王子のことをお慕いしています。
ご家族のみなさんのことも、大好きです・・どうか、私をみなさんの家族として受け入れてくれませんでしょうか?」
こういうのを一世一代の告白というのだろうか・・と後になって思った。
もっとビシっと決めたかったなと思うけど、しょせん小娘・・いまの私の最大限の言葉で伝えることが大事だと思うことにした。
ーーーーー
そう伝えた王様・王妃様の反応は・・
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