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神へ報告された事実
しおりを挟むそうしてリビングがルナ様の部屋みたいって思われても仕方ないくらいに整えられた頃、本人は泣き疲れて眠ってしまったらしい。
そんな主を見守ってみんなもリビングの見える玄関ホールで座っている。
ちょいちょい動きながらも時間が過ぎていたら、リルから報告が来た。
全体通達魔法で箱庭全部に聞こえるようにして伝えられる。
報告されたユメイルの王と王妃の行い・・でもないが・・、これはなぁ。
報告としては、
愛し子様のことは大歓迎であること
国としても民も神々と愛し子様のことは信仰してるのは本当
前々からユメイルの祝福目当てに他国から縁繋ぎの打診が来ていた
ルドリア王子、他王子や王女にはそのことは知らされていなかった
国としては愛し子様との婚姻はやぶさかではない
しかし、他国との関係も崩したくはない
元々少ないとはいえ祝福はあるのだし平和で困ってもいない
ということは、天秤にかけたら他国との縁のほうが大事ではないか
ルドリアとルナ様の婚約・婚姻をどう回避しようかと考えるようになった
そこで、今回の言い訳を並べた
私達がユメイルを去った後に、王子・王女には縁談のことを伝えてそのまま話を進めようとしているのでしょう。
つまり、快く受け入れてるように見せかけていただけ・・と我らは受け取りました。
縁談を受けるはずの当人が知らないというのも、おかしな話ですが・・
次期国王でしたら、そこは自分で色々と調べておくものでは??と思いました。
親が隠しているからと、そこに胡座をかいているような者は我が主に相応しくありません・・
馬鹿にしております・・到底許せませんっ
我らリルはいつでも報復する準備は出来ております。
そんな報告・・ 皆が拳をギリっと握りしめた。
” よくも主を・・とんだ裏切りっ ”
そう思うのは仕方ない内容だった・・リルの諜報は絶対だ。
何せ神々から闇魔法を授けられ、主のためだけに動くことを誓っているのだ。
逆らって得なんてないだろう?
ましてや、自ら望んで付いてきた奴らだというのに。
偽りの報告をする意味もないのだ。
ジーン「・・あいつら・・・」ギリっと音がなる程歯を食いしばっている。
言いながらもルナ様の手を優しく握っている・・行動のギャップが凄いな・・
そう思いながら、
しかし俺だって同じ気持ちだし、同じような行動になるだろうとは思う。
皆が悔しそうな面持ちでいると、ふいに・・
ヴァル「ふざけるなよ・・俺等のルナ様に・・っしてやる・・なんでっ・・」
ボソボソと何か言ってるが聞き取れない。
テンダ「くそっあんな虫も殺さないような顔で・・」
確かに・・王子は優しさ代表みたいな顔してたもんな。
ガロ「おい、2人ともとりあえず落ち着け!・・俺もイラッとするがな・・チッ」
おい・・最後の舌打ちはやめろ・・
そんな3人に近寄っていく。
ルイ「なぁ、みんなの気持ちはわかるよ。俺なんてな・・目の前で見てるからな・・あの裏がありそうな話し方・・早く話しを切り上げたいみたいな、どうやって言い聞かせましょうかね??みたいな、初めからルナ様のこと子どもだと思って下に見てたんだよ・・あいつら。」
”なんだとっ!!!!”
3人どころか、皆が反応する。
”それはまことか・・”
と、聞こえちゃいけいない声が聞こえた。
あーーー降臨されたのか?・・
皆も気づいたのか、静かになりつつ視線はキョロキョロと彷徨わせている。
時刻にして、3秒刻ほど・・
ふわっと柔らかい光とともに煙のように空気が揺れて姿が現れた6人の・・神々だ。
創造神
「ふむ・・ルイよ、こういう時も早う呼んでくれい・・我らとて、呼ばれたならすぐに来ると伝えたであろう?のう?・・」
言い方は柔らかいのに、言葉には怒りが見てとれる。
ですよねぇ・・と思いつつ、しかし神々へは偽りなど見抜かれるからな。
皆も察したのか、スッと最敬礼している。
やっぱり・・・賢いなこいつら・・と感心しつつ、創造神様へ答える。
ルイ「申し訳有りません・・先程から共有しておりましたから、神々もご存知かと思いますが・・話していたことに嘘偽りはございません。」
俺のその言葉に、創造神様他、神々が全員ビキっと血管破裂に似た音をさせたのは・・気の所為だと思いたい。
まぁ、顔は引き攣っておられるが・・うん、怒ってらっしゃるな・・去り際、ルドリアに俺知らないからなって伝えて正解。
だからさぁ・・・愛し子は大事にしましょう。って世界共通じゃないのかよ~?知ってる前提で旅してる俺等としては、こういう事態になると困るのよ・・
何より、お嬢が傷つくことだけは本気で許せねぇのよ。
しかも、お嬢が傷つくと必然的に俺のジーンも心を痛めちゃうのよ・・。
そそ、俺のジーンだから。
それはいいって?
あ、そう?いまはね・・また聞かせてあげるからね(ニカっ)
さてと。
ルイ「神々には、お嬢をお守り出来ず・・大いにお詫び申し上げます・・どのような罰でも受ける覚悟であります。」
まずは主の心を守れなかったことを謝罪する。
誠意を見せてからの、罰を受ける覚悟も伝えると跪く。
ルイのその姿を見て、お嬢を見ていたはずのジーンが飛び出してきた・・お嬢は!!あ、メイとナナリーがすかさず交代に入ってる。
よしよしと思っていると。
ルイの前に庇うように立ち、
ジーン「申し訳ございませんっ、ずっと一緒に居た私にも責任はあります!彼だけではありません・・神々でしたらおわかりですよね?
罰でしたら私が受けますっ・・だから、ルイは・・彼は許してっ・・」
ルイ「ジーン・・おまえ、何言って・・」
ジーン「だってっ・・嫌よ!あなたが痛いなら私が痛いほうがいいっ・・私なら慣れてるから大丈夫っ・・だから・・」
ルイ「やめろって!!そんなことされても俺は喜ばないっ・・好きな女を盾にするほど落ちぶれちゃいねぇんだよ・・神々よ、俺でいいですよね?」
ジーン「嫌よっっっだめぇ!!」
こんなに取り乱すジーンの姿を誰も見たことはない・・ルイでさえも。
だからこそ、困惑してしまう。
しかし、好きな人を盾にするなんてこと有り得ないんだ、ソレだけは譲れない。
そんなことをやっていると、
はぁ~~という盛大な溜息が聞こえてそちらへ顔を向ける。
見ると、神々が額に手を当てている。
????何だ??俺は本気なんだが・・
創造神
「ルイ、ジーンよ、まずは落ち着け・・まったく・・おまえたちは早とちりすぎだのう。
我らとてお主らのせいで無いのは重々承知しておる。
何が罰じゃ・・いったいどんな罰を与えるというのじゃ・・せいぜい与えても、お主ら2人が末永く良き夫婦であることを祝福するくらいじゃて・・」
”そうそう” とうんうん頷くのは他の神々。
ん???
夫婦??
誰と誰がよ?
・・・
土の「こやつ、理解しておらんのでは?」
水の「まったく・・ちょっと頭凝り固まっているのかな?」
風の「そのように言っては可哀想ですよ」
木の「愛し子の側に根を張る夫婦・・素敵」
火の「燃えあがる祝福もつけてやるよ」
相変わらず好き好きに言ってくれる・・
創造神
「しっかりせんかい!ルイ、ジーン。お主ら2人は愛し子の守護者であるぞ・・2人が常に寄り添っておれば、愛し子の精神も癒えていくのだ。
お主らが慌てることはない・・してな、お主らが夫婦となることで守護の力も増して、愛し子への影響もより強くなる。
お互いしっかり向き合うんじゃ・・儂らにはわかっておるがの・・ホッホ・・
ふぅ・・ユメイル・・惜しいのう・・しかし、あのように愛し子を蔑ろにしてはな。たかだか大昔の縁で祝福がある土地と言えど、今世の愛し子を蔑ろにしておってはのう・・
格が知れておるな・・落ちたもんよ・・
子どもらはしっかりしとるんじゃが・・ふむ。
しかし、我らが愛し子への所業、見逃すわけにはいかんのでな・・罰は与えておこう。
主らはこのままユメイルを出て、次を目指すがよい・・
後始末が終れば、リルへと通達しておく。
くれぐれもルナのこと、頼んだぞ・・・箱庭の季節を変えておくことにするか・・春にしておくぞ。
外とは季節が違うからのう、服装には気をつけての。
またいつでも呼び出すがよい・・皆の旅見守っておるぞ。」
皆へ、それから天井へと視線を回してからお嬢へと視線をやる。
創造神
「ルナ・・いまは辛いだろうがな・・大丈夫だ。次目が覚めたら、少しスキッリ出来るようにそこの茶に祝福をかけた。
皆もな・・いつもルナに仕えてくれて感謝する。
どうか、これからも頼む。 ではな・・」
”また”
その言葉を残して、揺らめいた空気の先にはもう神々は居なかった。
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