130 / 153
入国の時の洗礼なの??
しおりを挟むクレイ国は、主に土の神様を崇めている国だ。
(もちろん強制ではないけど)
遥か昔、創造神様がこの世界をお造りになられた際、5つの神も生み出した。
そうして彼ら自身にも国を作らせたそうだ。
ということで、土の神様が作った国は屈強な土壁で囲まれ、岩を積み上げた建物となっている。
植物もちゃんと植わっていて、リキュアよりもむしろ自然が多い。
その岩や土を掘るための作業道具や、焼物、鋳物などが発展している国らしく、各国から商人が買い付けに来るほどとか。
なので、国としてはしっかりとした収入が確保されているし、人口も程よく増加傾向みたいね。
人々は、熱血感が暑苦しい時もあるけど、情に厚く思いやりのある人間が多いとか。
少し勉強して、その土地の人々の生活を見てみたいと思った。
それを皆に伝えると、ルイとジーンとヴァルを護衛として連れて、もちろんリルからも数名連れてのおでかけならと、かなり手厚い守りで許可を出して貰えた。
早速ジーンが衣装など用意してくれて、ソレに着替える。
動きやすそうな上下セパレートタイプ。
爽やかなミントブルーの薄い布は軽やかで、袖無しの上着の上から透ける同色の布の長袖を羽織っている。
下はミントブルーのパンツタイプで、少しフワッと広がって女性らしさが出ている。
動きやすくて好き!
シンプルなシルバーチェーンに私の瞳色の宝石が通されたネックレスがキラリとアクセントに。
そして、もちろんルイとジーンとお揃いの物は常に身に付けている。
髪の毛は邪魔にならないように、緩く三つ編みをして後ろに流すことにした。
前髪をちょいっと留める髪飾りは、リキュアを出る時にサンドラ姉様がくれたピンク色と月色の石で花を模したもの。
ジーン「ルナ様、今日も最高の仕上がりです!」
と大満足そうな笑顔。
ルナ「ふふっいつも素敵にしてくれてありがとう!」
ルイ「お嬢は何着ても似合うけど、ジーンが着付ける物は特に最高だな!さすが俺の嫁!!」
そんなお惚気をサラッと言いながら、ニカっと笑っている。
ソレにはさすがのジーンも、赤面して照れているけど。
ジーン「そ、そんなっ!でも、ありがとう。」
しおらしくなっちゃって~ジーンが可愛いっ!!
つい2人の幸せオーラにニヤニヤしちゃいそうになるけど。
ルナ「あ!ヴァル待ってるよね!?早く行かなきゃ!2人も早くーー」
「「はいはい」」
2人の切り替え早くない??(笑)
そんなことを思いながらも、ヴァルが待ってるからね~と少し急ぎ足で部屋の外へと向かう。
扉を開けると、ルイのようにニカっと笑う笑顔が待っていた。
眩しい・・
そう思ったけど・・いまはまだ・・
ヴァル「ルナ様~すごい素敵ですよ!うわぁ・・今日のお色も似合いますね~なんていうか、湖に咲いた一輪の蓮・・だめだ、詩人みたいで恥ずかしい(苦笑)」
ルナ「もうっ何言ってるの!!よくわからない例えはやめて・・・でも、ありがと・・(照)」
うわぁ・・ルナ様の照れたお顔・・最高に萌える!
本当に可愛らしい・・大人の女性になる頃には・・誰が隣にいるんだろうな。
抱いても叶わぬ想いを最近自覚した俺には・・耐え難いかな(苦笑)
そんなヴァルを見つめるルナティカには気づかず、1人ボソボソと呟く。
ルイとジーンも合流して、クレイ国に行きたい人だけでいざ箱庭を出発!
箱庭はもちろん・・国の外側に置いてある。
ルナ「みんな行ってきまーーーす!お留守番組はお土産買ってくるからね!」
「「「「「「いってらっしゃいませ!お気をつけて!!」」」」」」
みんなに見送られて、出かける組で歩き出す。
門兵「入国証を出してください・・はい、通過~・・次、はい次~・・・・・?!?!愛し子様!!!???
ちょ、ちょっとお待ち下さいっ」
ルナティカたちの番になると・・案の定、バタバタとどこかへ行ってしまった門兵。
ルナ「え~~~ここで待たされるの??入国証あるんだから入れてくれたらいいのぃ・・」
ルイ「ぶふっ!!お嬢、仕方ないでしょ・・しばし待ちましょう」
ルナ「わかってるけど・・みんなも時間なくなっちゃうし、後ろもあーーーーんなに人並んでるんだよ??ほら、見てよ~」
膨れるルナティカを見かねて、
ジーン「ルナ様、落ち着いて。ココを抜けたら街ですよ。まぁ、後ろの人達にはちょっと悪い気もしますが・・」
ヴァル「はははっコレばっかりはなぁ・・通過儀礼ですよ(笑)」
(リルだけは見えないので通過儀礼もないんだけど・・)
そんな事を言っていると、向こうからドタバタと慌ただしい足音が聞こえてきた。
うわーなんかもう面倒な感じしかしない・・嫌だな・・
門兵「遅くなり大変っ申し訳ありません!!!」
??「お待たせしてしまい申し訳ありません!愛し子様と・・護衛の方々でしょうか?どうぞこちらへ。入国証は拝見しましたので。ささっ」
・・・
ルナ「あの~別室とかそういうのいいですから、私はここの街を早く堪能したいのです!拘束されるのは時間が勿体ないんですよ!!」
というと、相手もタジタジになっている。
もう・・相手するのも嫌だっ
チラリとルイへ視線をやると、コクンと頷いてくれたので「後は任せて」ということだ。
私が嫌なのを察していただろう、ルイ、ジーン、ヴァルの3人は少しイラっとしているようだ。
ルイ「どなたか存じ上げませんが、愛し子様が嫌がっておられる以上、このまま別室などへ案内されるのは遠慮する。
愛し子様の嫌がることを強制的に・・・ということは、どういうことになるかお分かりか?
リキュア国のゼダ街や、ユメイル国のこと知らぬわけではないでしょう?
さぁ、どうなさる??」
それを聞いて、関係のない周りに居た人や並んでいた後ろの人たちも、ヒュッッと息を飲んでいる。
ルイ「まぁ、それでも強引に来るのなら・・・なぁ?」
チラリと仲間へ視線をやる。
「「「「「「「「このまま寄らずに通過してしまいましょう」」」」」」」」
あまりにも揃った声に、ヴァルが「ぶはっ」っと吹き出した。
ルイ「というわけだよ。別に俺達はこの国に寄らずとも問題はないさ・・愛し子様が寄ってみたいと仰ったから、足を向けただけの話だ。」
真正面から先程の案内男を睨みつける。
するとさすがに不味いと思ったらしい。
??「大変申し訳ありませんでした・・強引なことはするなと土の神からも神託がありました・・愛し子様の意思のままに。
どうぞ、我が国をお楽しみ下さい。
我ら国のほうからも、干渉することは無いと誓います。では・・失礼いたします。」
そう言って、門兵だけを元の位置へ戻して自分は下がっていった。
ヴァル「えらく聞き分け良いじゃないか?裏がない・・とは言い切れないけどな、警戒は怠らない方向でいこう。」
ヴァルのその言葉に全員が頷いた。
ルナ「入国したよー!ふぅ・・みんなありがとう。また嫌になっちゃうところだった・・」
ルイ「お嬢、いつでも拒否っていいんだぜ?俺等が守ってやるんだから。」
ジーン「そうですよ~もっとわがまま言っていいんですよ!」
ヴァル「ですよ・・いつでも受け止めますから・・」
その後ろで、一緒に来たみんながウンウンと頷いてくれている。
ルナ「ふふっありがとっ!よし、せっかくだし観光しよ~買い物組は自由に行ってきてね~もちろん散策も!終わったら箱庭でね。いっくぞ~」
54
あなたにおすすめの小説
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる