ノーマルの俺を勝手に婚約者に据えた皇子の婚約破棄イベントを全力で回避する話。

Q矢(Q.➽)

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忘れたい誕生日になりました (※R18描写あり)

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灯りはベッドサイドのランプだけ。
仄暗いオレンジ色だけで視界が保たれている。
ちょうど良い、と思った。
出来る事なら、暗闇になってしまえばもっと良い。

惨めなみっともない自分を隠してくれるなら。
そう願ったのに、そんな願いすら聞いてもらえない。



脚を開かされて、全てを暴かれる。こんな格好は赤ん坊の頃以来だ…屈辱。
竿も睾丸も尻の穴の皺まで殿下の目に晒される。
そしてそのタイミングで照明をMAXにする悪趣味さ。

マジで屑だよな。 


「…雪はこんな処まで、慎ましくて可愛らしい。」


…え?何処を指して言ってる?まさか竿?穴の方だよね?竿ならマジ泣きだわ。
もう心ボッキボキに折れてんのに。

「色白だからなのか?毛も色も薄くて綺麗だ。美味そうだな…。」

ぺろり。

俺の両足首を両手で掴んで、俗に言うちんぐり返しをした殿下が舌舐めずりをしている。

ペニスの先端を舐め回され、袋を唇で食まれ、会陰を舌で突つかれる。
思わず切なくなって呻いてしまった。


両手首は相変わらず拘束されたまま、頭上に固定されてしまった。
下腹部に与えられる刺激に、身を捩る事しか出来ない。

何なんだ、これ。

殿下の吐息が尻の穴にかかる。ゾクッ全身の毛が総毛立つ。

いやまさか、、、

尻の穴に舌先が差し込まれる。

生温い粘膜のヌルつきに身が震えた。未知過ぎる。

舌先は様子を伺うように孔周りをべろりとした後、今度は味わうようにじっくりと唾液を絡めながら舐め始めた。

で、一頻りぺちゃぺちゃ舐め回した後、呟く。

「…苦い…」

ならやめろ!!

だがその後のクソ殿下の言葉に俺は震撼した。


「…愛おしいな。

此処が俺のモノを受け入れて、俺と雪をひとつにしてくれるのだと思えば、健気に思えて。」

「いや、ムリ…ムリだ、そんなとこで…」

俺はもう泣きが入っている。
もうやだ。

助けて。

誰でも良い、助けて。



「……あッ…ン…ん、」

「…声が甘くなってきたな。」


舐め回されて弛緩した孔に指を差し入れられる。
狭い窄まりはその指にしっかり食いつき、引き抜くのも一苦労な有様。

痛みと恥ずかしさでまた涙が溢れてきた。

「ああ…雪の此処は、心地良いな。…挿れたらどれだけ悦いんだろうな…。」

俺の気も知らないで、クソレイパーはうっとりと呟きながら指をゆっくり出し入れするのに夢中だ。

やがて何かヌルついた液体が足され、潤滑がスムーズになると指は徐々に増やされた。


(なんで、俺が、こんな…。なんで俺なんだよ…。)

悔しさと理不尽さに唇を噛み締めたいのに、絶え間なく漏れ出る喘ぎ声。

こんなの俺の声じゃない。
こんな恥ずかしい声も、彼処から鳴り続ける粘着質な水音も、俺のなんかじゃ…。

現実逃避したい。
気を失えたらなあ…。


殿下の指3本を難無く抜き差し出来る迄に拡がった時、全部がズボッと引き抜かれて、ホッとする。

息が上がっている。
酸素を取り入れる為に息を吸い込み、呼吸を整え出した時、


「そろそろ大丈夫だろう。」

と不穏な声が。


見ると殿下が怒張したペニスを右手でぬるぬるアップし出している。

最初より大きくなっているように見えて、ゾッとする。
どんだけヤりたいんだ…。





(万事休すかあ…)

もう、諦念の目でその凶器を眺めているしかない。

助けを呼ぼうにも、どうせ殿下は部屋のロックに加えてシールドも張っている事だろう。
そういう面では用意周到な奴だ、こいつは。



(希望は持つな。助けは来ない。)

俺だって、一時は色狂いを疑った程に遊んでいたこの男の我慢が何年も続くなんて思っちゃいなかった。
4年の内に何とかなるなんて、甘いと。
だから多分これは、避けられない事だったんだ。



「…痛ッ…」


最初は後ろからがラクだろうからと妙な気遣いで四つん這いにされ、腰を両手でガッチリ掴まれ固定されて窄まりに殿下の屹立が侵入して来る。

息を吐いて少しでも痛みを逃がそうとするが、無駄だった。

慣らされた指とは段違いの異物感と圧迫感にガチガチ震える。亀頭がやっと挿入ったばかりだというのに、忍耐力のない馬鹿はそのまま勢いで貫いてきた。
あまりの衝撃に濁った短い悲鳴しか出ない。

どうせ外の草鹿達には届かない、絶望的だ。 
 
そのままゆるゆる慣らすように抜き差しを繰り返している殿下の吐息が聞こえる。


お前は気持ち良いんだろうな。
俺は地獄だよ。
1ミリも気持ち良くなんてなれない。



抽挿はどんどん深くなり、速くなり、殿下の息遣いも荒くなる。
内臓を圧迫されるような苦しさと、無遠慮に響く、肉のぶつかり合う音。嫌悪感で吐きそうになりながら、俺は何故だか先生に貰ったキャンディの味を思い出していた。





何時の間にかひっくり返されて正常位で揺らされていた。


俺のペニスは終始萎えているというのに 断続的な悲鳴が喘ぎ声にでも聞こえるのか、俺を犯す男はますます調子づいて より深い場所迄穢すように貪欲に突いてくる。


「雪、孕め。孕め。」


無茶を言うなよ…。


 「…ン…ッ」


荒々しい抽挿が止んで、一際強く腰を抱かれる。
ぶるっと殿下の体が震えたのが伝わってきて、もう、孔の感覚なんか無いけど 種付けされるんだなとわかった。

俺は、此奴のメスにされたんだな…。
これで一生、此奴の奴隷だ。
勝手に俺で気持ち良くなりやがって。



身勝手な熱い迸りが胎の中を蹂躙しているのを感じながら、俺はぼんやりそんな事を考えていた。


力無く閉じた瞼に浮かんだのは、リアルでは見た事の無い筈の 異国の蒼穹。何故だろう。



(…あ、瞳、だ…。)

あの人の、色だ。

綺麗な瑠璃色に、知らず知らずのうちに憧れていたんだ。





もう俺の未来は詰んだのに、今更気づくなんて。








あのまま死んでた方が、良かったかなあ…。













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