65 / 129
第3章 勢力増強
第62話 執事確保
しおりを挟む「な、なんだ貴様らは! こんな事をしてただで済むと思ってるのか!!」
執事確保うぇーい。
のこのこと俺達の縄張りに入ってきた瞬間に、はっ倒して屋敷まで引き摺ってきてやった。
今は一応カタリーナに姿を隠してもらってる。万が一逃げられたりしたら面倒だからね。
「どうなるか教えてほしいもんですねぇ」
「スラムの下賤なガキが! 調子に乗るなよ!! 私は領主の筆頭執事だぞ!! お前達なんてどうとでもなるんだ! 今ならお咎めなしにしてやる! さっさと解放しろ!」
おぉー。見事な三下セリフ。
優秀な奴って聞いてたのに、言ってる事が下っ端なんだよなぁ。
「領主の元から逃げる予定だった筆頭執事さんに何が出来るかご教授頂きたいですねぇ。ほら、スラムの下賤なガキなもんで。是非お願いしますよ。えーっと、ジェイクさん?」
☆★☆★☆★
『名 前』 ジェイク
『年 齢』 54
『種 族』 ヒューマン
『レベル』 62/200
『体 力』 D/D
『魔 力』 D/C
『攻撃力』 E/D
『防御力』 E/D
『素早さ』 D/C
『知 力』 B/S
『器 用』 C/A
『恩 恵』 無
『職 業』 文官
『属 性』 無 水
☆★☆★☆★
ほう! ほうほう!
文官じゃないか! 素晴らしい!
まさしく欲しい人材でやんす!
これは俺の代わりに社畜になってもらわねば!
「な、なぜ私の名前を…。それに逃げる事まで」
「逆になんで知らないと思ったんだ。ここは俺の縄張りだぞ? そこを通るんだから情報が入るに決まってるだろ」
「俺の縄張り…? まさか! クトゥルフか!」
「どうもクトゥルフのボスやらしてもらってます、名前はレイモンドです。よろしくどうぞ」
「こ、こんなガキだったとは…」
「で、逃げ出した執事のジェイクには選択肢が二つ用意されています。文句を言わずに俺の為に働くか、拷問されて無理矢理言う事を聞かせられるか。どっちを選ぶかは明確だよね?」
「私がスラムの下賤なガキの為に働くだと!? そんな事は天と地がひっくり返ってもありえんわ! 拷問だと? 出来るものならやってみるが良い! 子供のおままごとに付き合ってやる!」
「じゃあ、天と地をひっくり返してみますかね」
せっかく楽に従える道を用意してあげたのに。
これから社畜になるからとせめてもの温情を見せてあげたのにそれを不意にするとは。実はこいつ優秀じゃないのかな?
えーっと、昨日レベルが110になったから拷問官をセットしてと。
「おーい。道具を用意してくれーい」
部屋の隅で待機していた戦闘員に道具の準備をお願いする。
因みにここは屋敷の地下室だ。何故か牢屋があったんだよね。なんの目的で作られたのかは知らんが。
俺の指示で心得たとばかりに、嬉々として道具を用意する戦闘員。
こいつ戦闘員だけど、職業は拷問官なんだよね。
全体的に能力値が高いから戦闘部門に所属してるけど。職業によって性格も左右されるのかな。
唯一こいつしか拷問官が居ないから分からないけど、喜んで拷問に付き合ってくれる。
「ひっ…」
「おいおい。道具を見せただけでビビってるんじゃないよ。お前の言うおままごとはまだ始まってもないぞ?」
鋏やらトンカチやらナイフやら無数の針やら。
生産部門で鍛治をしてる奴に作ってもらいました。いつか使うと思ってたしね。
「じゃあやっていこうか。マリクがやる?」
「よろしいのですか?」
隣にいた拷問官、マリクに声をかける。
滅茶苦茶ソワソワしてたからね。やりたいんじゃないかと。俺は別に進んでやりたいとも思わないし。必要ならやるけど。すっかり異世界に染まっちゃったぜ。
「だってもう顔が。やりたくてたまらないって顔してるぞ」
「し、失礼しました。どうも好きに弄れるとなると感情が抑えられません」
「いや、この後使うんだから後遺症とか残すのはやめてね?」
「やりすぎた場合はボスが回復してくれますよね?」
「回復魔法は心までは治せんのです」
恍惚とうっとりとねっとりとした表情を執事ジェイクに向ける。その顔をみてさっきまでの威勢はすっかりなりを潜めて絶望感が漂っている。
最初の提案を蹴った君が悪い。大人しくマリクに遊ばれておくれ。
あ、因みにマリクは女ね。二十代前半で可愛らしい顔をしてるんだけど、そのギャップのせいでより怖く感じる。ラブジーの使用人として働いていて、最初は普通だったんだけどなぁ。
いつからこうなったのやら。
「では早速」
「いぎゃー!!」
数本の針を持ち、足の爪と爪の間に容赦なく差し込む。あれ、痛いらしいんだよなぁ。
なんか神経が過敏になってる場所とかうんぬんかんぬん。拷問官の情報から知ったんだけど。
「あははは! さぁ! どんどんいきますよ!」
「ぐぁぁああ!」
もうスイッチが入っちゃったよ。
俺はどうしようかな。ここはマリクに任せて俺は執務室で少しでも書類仕事を進めておくか。
一時間ぐらいで様子を見に来たらいいだろう。
「もっと! もっとです! もっと綺麗な鳴き声を聞かせなさい!!」
「ふ、ふぎゃー!!」
ご愁傷様。
俺は心の中で手を合わせてジェイクの健闘を祈っておく。
多分一時間ぐらいで落ち着くと思うからさ。それまでは頑張ってくれたまえ。
頼むから廃人になってくれるなよ。
お前には社畜人生が待ってるんだから。
20
あなたにおすすめの小説
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる