22 / 27
第3章 ふたたび、一瞬の夏
心と体が重なる時
しおりを挟む
白い壁に囲まれ、うすいピンクのベッドカバーが敷かれた可愛らしいデザインの部屋に、健太郎と奈緒は足を踏み入れた。
「柔らかそうなベッドだね。ふわふわ~!気持ちいい!」
奈緒はベッドに倒れこむと、柔らかい感触を楽しんでいた。
健太郎はベッドに腰かけ、正面にある大きなテレビのスイッチを押した。
海外ドラマを見ながら、これからどうしようか?と考え、胸がドキドキととめどなく高鳴っていた。
やがて、奈緒が健太郎の隣に腰かけた。
ミニのサマードレスの裾から、太ももが大きく露わになっていた。
奈緒は腕を上げ、髪を束ねると、ふわっとコロンの香りが漂い、ドレスから大きく露出した華奢な肩や背中が、まるで健太郎を誘っているかのように感じた。
健太郎は、高鳴る動悸が止まらず、思わず胸を手で押さえた。
「ど、どうしたの?健太郎くん」
「胸のドキドキが、止まらなくて」
すると、奈緒は口を押えてクスクス笑い、健太郎にぴったりと寄り添った。
奈緒の体温が、じわっと伝わってきた。
「ドキドキ……する?」
「うん、すげえドキドキする」
「じゃあ、これは?」
奈緒は、ドレスから露出した白い太ももを、健太郎の足の上に重ねてきた。
さらに、顔を近づけ、柔らかい唇を健太郎の唇に重ねると、少しずつ舌を入れ、健太郎の舌に絡めてきた。
「奈緒、大好きだ」
「私も、健太郎くん、だーいすき」
「俺、奈緒と一緒になりたい」
「私も、一緒になりたい」
すると、奈緒は唇を離し、立ち上がると、シャワールームの方向へ歩いていった。
「私、シャワー浴びてくるね」
奈緒がシャワーを浴びている時、健太郎は歯磨きや櫛などのアメニティのおいてあるボックスに置いてある、コンドームを手に取った。
何せ、これが健太郎にとって、「初体験」である。
説明書を読み、外れないように試しに付けてみた。
「いいよ、健太郎くんもシャワー、どうぞ」
「あ、ど、どうもありがとう。今行くからね」
健太郎は、慌ててズボンを上げて、笑ってごまかしつつシャワールームへと向かった。
奈緒は、バスローブをまとい、濡れた髪をそのままにベッドに座り込んだ。
健太郎はシャワーを浴びた。
いよいよだ。いよいよ、俺たちは……。
健太郎は、頭の中が真っ白になりそうだった。
健太郎も裸の上にバスローブを着込み、シャワー室を出て、ベッドに向かった。
そこには、バスローブを着たまま、ベッドの上に腰かける奈緒の姿があった。
その唇には、真っ赤な口紅が光っていた。
「気持ち良かった?」
「うん」
そう言うと、奈緒は、しばらく何かを考えているかのような表情で下を向いていたが、やがて健太郎の方に顔を向け、ニコッと笑った後に目を閉じ、真っ赤に塗られた唇を健太郎の頬に押し当てた。
「ウフフ、真っ赤なキスマーク、付けちゃった」
健太郎はベッドの上に張られた鏡を覗くと、左の頬に奈緒の赤い唇の跡が、くっきりと残っていた。
「こっちにも付けちゃう」
奈緒は、健太郎の右の頬にも口づけた。
ベッドの鏡には、健太郎に寄り添いながら頬に口づける奈緒の姿が写し出されていた。
奈緒が唇を離すと、右の頬にも真っ赤な唇の跡が付いていた。
「わあ、さっきよりもっと大きなキスマークが付いちゃった」
奈緒の付けたキスマークを見て、健太郎の興奮は一気に高まりだした。
「私、ずっと健太郎くんにキスマーク付けたかったの。いやだったらゴメンね」
「い、いや、むしろ嬉しいよ。こんなに真っ赤で大きなキスマーク、すごく嬉しいよ」
「ホント?私も嬉しい!健太郎くんのことを、心から大好きだから……ただキスするだけじゃ物足りなくて、「大好き」の印をつけたかったんだ」
そう言うと、奈緒は目を閉じて健太郎の顔に唇を近づけてきた。
健太郎も目を閉じ、大きく深呼吸すると、奈緒と唇を重ね合わせた。
お互いの唇が重なり、舌が絡まり、呼吸が重なった。
奈緒は、バスローブを少しずつ脱ぎ始め、やがてバストとヒップが露わになった。
「奈緒、俺……自信が無くて。俺にとっては初めてのことだから」
「それは、私もそうだよ。だから、初めて同士、ぎこちなく、楽しみましょ」
そう言うと、奈緒はウインクし、バスローブをベットの下に置いて生まれたままの姿になると、再び健太郎と唇を重ねた。
健太郎もバスローブを脱ぎ、生まれたままの姿になった。
健太郎と奈緒は体を重ね、腕をお互いの肩に絡めた。
小さなランプだけが灯る薄暗い部屋中で、お互いの呼吸の音と、お互いの名前を呼び合う声が、響き渡った。
「柔らかそうなベッドだね。ふわふわ~!気持ちいい!」
奈緒はベッドに倒れこむと、柔らかい感触を楽しんでいた。
健太郎はベッドに腰かけ、正面にある大きなテレビのスイッチを押した。
海外ドラマを見ながら、これからどうしようか?と考え、胸がドキドキととめどなく高鳴っていた。
やがて、奈緒が健太郎の隣に腰かけた。
ミニのサマードレスの裾から、太ももが大きく露わになっていた。
奈緒は腕を上げ、髪を束ねると、ふわっとコロンの香りが漂い、ドレスから大きく露出した華奢な肩や背中が、まるで健太郎を誘っているかのように感じた。
健太郎は、高鳴る動悸が止まらず、思わず胸を手で押さえた。
「ど、どうしたの?健太郎くん」
「胸のドキドキが、止まらなくて」
すると、奈緒は口を押えてクスクス笑い、健太郎にぴったりと寄り添った。
奈緒の体温が、じわっと伝わってきた。
「ドキドキ……する?」
「うん、すげえドキドキする」
「じゃあ、これは?」
奈緒は、ドレスから露出した白い太ももを、健太郎の足の上に重ねてきた。
さらに、顔を近づけ、柔らかい唇を健太郎の唇に重ねると、少しずつ舌を入れ、健太郎の舌に絡めてきた。
「奈緒、大好きだ」
「私も、健太郎くん、だーいすき」
「俺、奈緒と一緒になりたい」
「私も、一緒になりたい」
すると、奈緒は唇を離し、立ち上がると、シャワールームの方向へ歩いていった。
「私、シャワー浴びてくるね」
奈緒がシャワーを浴びている時、健太郎は歯磨きや櫛などのアメニティのおいてあるボックスに置いてある、コンドームを手に取った。
何せ、これが健太郎にとって、「初体験」である。
説明書を読み、外れないように試しに付けてみた。
「いいよ、健太郎くんもシャワー、どうぞ」
「あ、ど、どうもありがとう。今行くからね」
健太郎は、慌ててズボンを上げて、笑ってごまかしつつシャワールームへと向かった。
奈緒は、バスローブをまとい、濡れた髪をそのままにベッドに座り込んだ。
健太郎はシャワーを浴びた。
いよいよだ。いよいよ、俺たちは……。
健太郎は、頭の中が真っ白になりそうだった。
健太郎も裸の上にバスローブを着込み、シャワー室を出て、ベッドに向かった。
そこには、バスローブを着たまま、ベッドの上に腰かける奈緒の姿があった。
その唇には、真っ赤な口紅が光っていた。
「気持ち良かった?」
「うん」
そう言うと、奈緒は、しばらく何かを考えているかのような表情で下を向いていたが、やがて健太郎の方に顔を向け、ニコッと笑った後に目を閉じ、真っ赤に塗られた唇を健太郎の頬に押し当てた。
「ウフフ、真っ赤なキスマーク、付けちゃった」
健太郎はベッドの上に張られた鏡を覗くと、左の頬に奈緒の赤い唇の跡が、くっきりと残っていた。
「こっちにも付けちゃう」
奈緒は、健太郎の右の頬にも口づけた。
ベッドの鏡には、健太郎に寄り添いながら頬に口づける奈緒の姿が写し出されていた。
奈緒が唇を離すと、右の頬にも真っ赤な唇の跡が付いていた。
「わあ、さっきよりもっと大きなキスマークが付いちゃった」
奈緒の付けたキスマークを見て、健太郎の興奮は一気に高まりだした。
「私、ずっと健太郎くんにキスマーク付けたかったの。いやだったらゴメンね」
「い、いや、むしろ嬉しいよ。こんなに真っ赤で大きなキスマーク、すごく嬉しいよ」
「ホント?私も嬉しい!健太郎くんのことを、心から大好きだから……ただキスするだけじゃ物足りなくて、「大好き」の印をつけたかったんだ」
そう言うと、奈緒は目を閉じて健太郎の顔に唇を近づけてきた。
健太郎も目を閉じ、大きく深呼吸すると、奈緒と唇を重ね合わせた。
お互いの唇が重なり、舌が絡まり、呼吸が重なった。
奈緒は、バスローブを少しずつ脱ぎ始め、やがてバストとヒップが露わになった。
「奈緒、俺……自信が無くて。俺にとっては初めてのことだから」
「それは、私もそうだよ。だから、初めて同士、ぎこちなく、楽しみましょ」
そう言うと、奈緒はウインクし、バスローブをベットの下に置いて生まれたままの姿になると、再び健太郎と唇を重ねた。
健太郎もバスローブを脱ぎ、生まれたままの姿になった。
健太郎と奈緒は体を重ね、腕をお互いの肩に絡めた。
小さなランプだけが灯る薄暗い部屋中で、お互いの呼吸の音と、お互いの名前を呼び合う声が、響き渡った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語
kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる