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変化
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パンダが居なくなると、メダカの水槽の中は、ピンキーとヒレ吉の天下。
2匹の間で餌をめぐるバトルが、恒常的に起こるようになった。
時には2匹が真正面からにらみ合い、ぶつかり合うこともあれば、ヒレ吉がピンキーを追い回し、水槽の片隅に追いやってしまうこともある。
その光景は微笑ましいというより、時折ヒヤヒヤさせられるものもある。
パンダが死んだばかりというのもあり、恭介はメダカ達の些細な変化に人一倍神経質になっていた。
そんな夜のこと、恭介のLINEの着信音が突然鳴りだした。
「なんだよ、こんな夜中に」
着信を見ると、なんと、さよりからのメッセージだった。
『恭介くん、寝てたらごめんね。ウチで飼ってるメダカのメリーが、昨日から様子がおかしくって…水面に上がっていったかと思うと、そのままツツーっと真っ逆さまに底に堕ちていっちゃうの』
メッセージを読んでる途中で、ふたたびさよりからの着信があった。
さっきのメッセージの続きのようだった。
『私、見ていて辛くって、でも、どうしたら良いかわからなくって…涙が止まらないの。恭介くん、どう対処したらいいか、分かる?』
さよりの悲痛なメッセージには、メダカを助けたくても助けられないもどかしさが伝わってくる、でも、恭介もどうすることもできない。
『ごめん、俺もよく分からないんだ。こないだパンダが死んだ時、駅前のアクアショップに聞こうと思ったら、店主が隠れて出てこなくて、で、今はその店も閉店してどっかに行っちゃったんだ』
恭介は、パンダが死んだときの辛い思い出をたどりながら、答えた。
『そうなんだ?あのお店、また移転したの?どうしちゃったんだろうね。じゃあ、分かる人、誰もいないじゃん。どうしよう』
さよりも、あの店が急に居なくなったことに驚いていた様子だった。
恭介は、どうアドバイスしたらいいのか、色々悩んだが、とりあえず、さよりには慌てず安心してもらいたい一心で、メッセージを送った。
『大丈夫だよ。俺、さよりさんと一緒に、ここで、回復を祈るから。早く良くなりますようにってね』
すると、さよりからすぐメッセージが届いた。
『ありがとう、嬉しい。一緒に祈っていてね』
翌朝、恭介は目覚めてすぐ、LINEを確認したが、さよりから新しいメッセージは何も届いていなかった。
あれから無事回復したのか?心配ではある。
まあ、何もメッセージがないということは、一応、状況は良くなったのかな?と解釈し、恭介はいつものように朝食を食べ、仕度し、仕事へ出発した。
夜9時近く、シトシトと雨が降りしきる中、残業で帰りが遅くなった恭介は、コンビニで買った弁当を片手に、急いで家路についた。
そして、アパートにたどり着いた時、ドアの前に、傘を差しつつも、半分雨に濡れてうずくまっている人の姿を見かけた。
恐る恐る近づいてみると、ステンカラーのコートをまとった、髪の長い女性だった。そしてその横顔は、見覚えがあった。
「さ、さより…さん??」
「恭介くん」
うずくまっていた女性は、さよりだった。恭介の声を聞くと、顔を上げ、やがて、雨に濡れたさよりの手は、恭介の腰のあたりにしがみついた。
「え?ちょ、ちょっと!」
あまりにも突然のことに、恭介はどう反応していいのか、とまどいを隠せなかった。
「恭介くん…メリーが…メダカのメリーが、死んじゃった」
そういうと、さよりは、恭介の胸のあたりに顔をうずめ、泣き出した。
「と、とりあえず中に入ろう。雨の中こうしていても、濡れちゃうし。それから話を聞こうか」
「うん」
恭介は、片手でさよりの体を支え、片手で傘と夕食の弁当を持ち、バランスを保ちながらもなんとか部屋の中に入った。
恭介は、お茶を淹れると、さよりに差し出した。
さよりは雨で濡れた髪をタオルで拭き、その後はずっと下を向き、時折涙をこぼし嗚咽していた。
「まずはお茶でも飲んで、落ち着けよ」
「うん」
さよりは少しずつ、お茶を口の中に含んだ。
「仕事帰り?」
「うん。家に帰ろうと思ったけど、メリーのことを思い出しそうですごく辛くて。で、家と逆方向だけど、恭介くんの家に来ちゃったの」
「まだ1回しか来たことがないのに、よくわかったね、ここが」
「何となくだけど、ここかなあ?こう行けばいいのかなあ?なんて思い出しながら来たら、たどり着いちゃった」
さよりはサラリと言ったものの、1回来ただけでこの場所が分かるなんて、なかなかの記憶力である。
「親御さん、心配しないのか?」
「さっきLINEしたよ、とりあえず、友達と飲んで帰りますって」
「の、飲んで帰るって?こんな遠くまで来てるのに?」
恭介は驚きの連続だったが。さよりはお茶を飲み干すと、恭介のメダカの水槽を覗き込んだ。
「パンダちゃん、死んじゃったんだね。あの時、恭介くんのメッセージ読んで、私も泣きそうになっちゃった。でも、いざ自分が恭介くんと同じ立場になって、本当の意味で恭介くんの悲しさがわかったと思う」
さよりは、泳ぐメダカ達の姿をひたすら目で追いながら、やがて涙が頬を伝い始めた。
「メリーはね、ついこないだまで相棒のジョリーと追いかけっこしてたんだよ。でも、おとといくらいから急に弱っちゃって。私、苦しむメリーに何にもしてあげられなかった。それが苦しかったの」
やがて、さよりはメダカから目を離し、その目を恭介に向けた。
「恭介くん、私…」
さよりは、腕を恭介の腰に回し、顔を恭介の体に密着させた。
そして、嗚咽が始まり、ついには声を上げて泣き出した。
「恭介くん、私、メリーにつらい思いをさせて、本当にバカだと思った。こんなバカな飼い主で、本当にごめんなさいって」
「さよりさん…」
さよりは、ひたすら恭介の胸の中で泣き続けた。
その時恭介は、さよりに抱きつかれた後、宙ぶらりんのままであった腕を上げ、さよりの背中をさするようになで、やがて背中に腕を回し、崩れ落ちそうになるさよりの体を支えた。
さよりの体のぬくもりと、シトラスの香水の香りに包まれながらも、恭介はさよりの体を支え続けた。さよりも、恭介の腰に回した腕を離そうとしなかった。
「ねえ、恭介くん」
「なんだい?」
「今晩、恭介くんが嫌でなければ、泊まっていい?」
「い、良いけど…寝間着も無いし、狭い部屋だけど、いいかな?」
「いいよ。ごめんね恭介くん、このまま戻っても、終電乗れないし」
さよりは、いつも恭介の使っている布団にくるまり、恭介はソファの上で、毛布にくるまって寝ることになった。
さよりはスーツ姿で来ていたので、寝間着代わりに、上下のスウェットを貸した。
さよりはスウェットに着替えると、布団の中に入り、うずくまった。
どのくらい時間が経ってからだろうか?小声で、恭介を呼ぶ声が聞こえた。
「恭介くん…恭介くん…」
掠れて小さい声であったが、さよりの声だった。
「どうしたの?」
「そばに行って、いい?」
「え?俺、ソファだし、狭いから、俺がそっちに行くよ」
「ありがと。ごめんね」
恭介は毛布を持って、さよりの布団のとなりに来て寝転んだ。
すると、さよりは布団から身を乗り出し、恭介に体を近づけ、やがて恭介に体を密着させた。
「さ、さよりさん…ちょっと!?」
「ごめん。でも、今はこうして誰かと一緒に居たい気分なんだ」
さよりは、恭介の体に手を回し、やがて、恭介の唇に、柔らかくちいさな唇を押し当てた。
二人はしばらく、長い口づけをかわした。
さよりの顔は、恭介のすぐ目の前にあった。
ずっと目を閉じたまま、唇を恭介の唇から外そうとしなかった。
やがてさよりは、唇を外すと、腕を恭介の首にからめ、顔を恭介の襟元にうずめた。
恭介は、終始ドキドキが止まらなかった。
このまま、抱きしめてあげれば良いのか?それともそっとしてあげれば良いのか…?
色々悩んでいるうちに、恭介に耳元から、スウスウと鼾の音がした。
さよりは、恭介の襟元に顔を埋めたまま、眠ってしまったのだ。
恭介は、ちょっと残念な気持ちになりながらも、腕をさよりの体の上に置いて、
ゆっくりと抱きしめてあげた。
高揚感が残る中、なかなか眠ることができず、そのまま夜が明けようとしていた。
2匹の間で餌をめぐるバトルが、恒常的に起こるようになった。
時には2匹が真正面からにらみ合い、ぶつかり合うこともあれば、ヒレ吉がピンキーを追い回し、水槽の片隅に追いやってしまうこともある。
その光景は微笑ましいというより、時折ヒヤヒヤさせられるものもある。
パンダが死んだばかりというのもあり、恭介はメダカ達の些細な変化に人一倍神経質になっていた。
そんな夜のこと、恭介のLINEの着信音が突然鳴りだした。
「なんだよ、こんな夜中に」
着信を見ると、なんと、さよりからのメッセージだった。
『恭介くん、寝てたらごめんね。ウチで飼ってるメダカのメリーが、昨日から様子がおかしくって…水面に上がっていったかと思うと、そのままツツーっと真っ逆さまに底に堕ちていっちゃうの』
メッセージを読んでる途中で、ふたたびさよりからの着信があった。
さっきのメッセージの続きのようだった。
『私、見ていて辛くって、でも、どうしたら良いかわからなくって…涙が止まらないの。恭介くん、どう対処したらいいか、分かる?』
さよりの悲痛なメッセージには、メダカを助けたくても助けられないもどかしさが伝わってくる、でも、恭介もどうすることもできない。
『ごめん、俺もよく分からないんだ。こないだパンダが死んだ時、駅前のアクアショップに聞こうと思ったら、店主が隠れて出てこなくて、で、今はその店も閉店してどっかに行っちゃったんだ』
恭介は、パンダが死んだときの辛い思い出をたどりながら、答えた。
『そうなんだ?あのお店、また移転したの?どうしちゃったんだろうね。じゃあ、分かる人、誰もいないじゃん。どうしよう』
さよりも、あの店が急に居なくなったことに驚いていた様子だった。
恭介は、どうアドバイスしたらいいのか、色々悩んだが、とりあえず、さよりには慌てず安心してもらいたい一心で、メッセージを送った。
『大丈夫だよ。俺、さよりさんと一緒に、ここで、回復を祈るから。早く良くなりますようにってね』
すると、さよりからすぐメッセージが届いた。
『ありがとう、嬉しい。一緒に祈っていてね』
翌朝、恭介は目覚めてすぐ、LINEを確認したが、さよりから新しいメッセージは何も届いていなかった。
あれから無事回復したのか?心配ではある。
まあ、何もメッセージがないということは、一応、状況は良くなったのかな?と解釈し、恭介はいつものように朝食を食べ、仕度し、仕事へ出発した。
夜9時近く、シトシトと雨が降りしきる中、残業で帰りが遅くなった恭介は、コンビニで買った弁当を片手に、急いで家路についた。
そして、アパートにたどり着いた時、ドアの前に、傘を差しつつも、半分雨に濡れてうずくまっている人の姿を見かけた。
恐る恐る近づいてみると、ステンカラーのコートをまとった、髪の長い女性だった。そしてその横顔は、見覚えがあった。
「さ、さより…さん??」
「恭介くん」
うずくまっていた女性は、さよりだった。恭介の声を聞くと、顔を上げ、やがて、雨に濡れたさよりの手は、恭介の腰のあたりにしがみついた。
「え?ちょ、ちょっと!」
あまりにも突然のことに、恭介はどう反応していいのか、とまどいを隠せなかった。
「恭介くん…メリーが…メダカのメリーが、死んじゃった」
そういうと、さよりは、恭介の胸のあたりに顔をうずめ、泣き出した。
「と、とりあえず中に入ろう。雨の中こうしていても、濡れちゃうし。それから話を聞こうか」
「うん」
恭介は、片手でさよりの体を支え、片手で傘と夕食の弁当を持ち、バランスを保ちながらもなんとか部屋の中に入った。
恭介は、お茶を淹れると、さよりに差し出した。
さよりは雨で濡れた髪をタオルで拭き、その後はずっと下を向き、時折涙をこぼし嗚咽していた。
「まずはお茶でも飲んで、落ち着けよ」
「うん」
さよりは少しずつ、お茶を口の中に含んだ。
「仕事帰り?」
「うん。家に帰ろうと思ったけど、メリーのことを思い出しそうですごく辛くて。で、家と逆方向だけど、恭介くんの家に来ちゃったの」
「まだ1回しか来たことがないのに、よくわかったね、ここが」
「何となくだけど、ここかなあ?こう行けばいいのかなあ?なんて思い出しながら来たら、たどり着いちゃった」
さよりはサラリと言ったものの、1回来ただけでこの場所が分かるなんて、なかなかの記憶力である。
「親御さん、心配しないのか?」
「さっきLINEしたよ、とりあえず、友達と飲んで帰りますって」
「の、飲んで帰るって?こんな遠くまで来てるのに?」
恭介は驚きの連続だったが。さよりはお茶を飲み干すと、恭介のメダカの水槽を覗き込んだ。
「パンダちゃん、死んじゃったんだね。あの時、恭介くんのメッセージ読んで、私も泣きそうになっちゃった。でも、いざ自分が恭介くんと同じ立場になって、本当の意味で恭介くんの悲しさがわかったと思う」
さよりは、泳ぐメダカ達の姿をひたすら目で追いながら、やがて涙が頬を伝い始めた。
「メリーはね、ついこないだまで相棒のジョリーと追いかけっこしてたんだよ。でも、おとといくらいから急に弱っちゃって。私、苦しむメリーに何にもしてあげられなかった。それが苦しかったの」
やがて、さよりはメダカから目を離し、その目を恭介に向けた。
「恭介くん、私…」
さよりは、腕を恭介の腰に回し、顔を恭介の体に密着させた。
そして、嗚咽が始まり、ついには声を上げて泣き出した。
「恭介くん、私、メリーにつらい思いをさせて、本当にバカだと思った。こんなバカな飼い主で、本当にごめんなさいって」
「さよりさん…」
さよりは、ひたすら恭介の胸の中で泣き続けた。
その時恭介は、さよりに抱きつかれた後、宙ぶらりんのままであった腕を上げ、さよりの背中をさするようになで、やがて背中に腕を回し、崩れ落ちそうになるさよりの体を支えた。
さよりの体のぬくもりと、シトラスの香水の香りに包まれながらも、恭介はさよりの体を支え続けた。さよりも、恭介の腰に回した腕を離そうとしなかった。
「ねえ、恭介くん」
「なんだい?」
「今晩、恭介くんが嫌でなければ、泊まっていい?」
「い、良いけど…寝間着も無いし、狭い部屋だけど、いいかな?」
「いいよ。ごめんね恭介くん、このまま戻っても、終電乗れないし」
さよりは、いつも恭介の使っている布団にくるまり、恭介はソファの上で、毛布にくるまって寝ることになった。
さよりはスーツ姿で来ていたので、寝間着代わりに、上下のスウェットを貸した。
さよりはスウェットに着替えると、布団の中に入り、うずくまった。
どのくらい時間が経ってからだろうか?小声で、恭介を呼ぶ声が聞こえた。
「恭介くん…恭介くん…」
掠れて小さい声であったが、さよりの声だった。
「どうしたの?」
「そばに行って、いい?」
「え?俺、ソファだし、狭いから、俺がそっちに行くよ」
「ありがと。ごめんね」
恭介は毛布を持って、さよりの布団のとなりに来て寝転んだ。
すると、さよりは布団から身を乗り出し、恭介に体を近づけ、やがて恭介に体を密着させた。
「さ、さよりさん…ちょっと!?」
「ごめん。でも、今はこうして誰かと一緒に居たい気分なんだ」
さよりは、恭介の体に手を回し、やがて、恭介の唇に、柔らかくちいさな唇を押し当てた。
二人はしばらく、長い口づけをかわした。
さよりの顔は、恭介のすぐ目の前にあった。
ずっと目を閉じたまま、唇を恭介の唇から外そうとしなかった。
やがてさよりは、唇を外すと、腕を恭介の首にからめ、顔を恭介の襟元にうずめた。
恭介は、終始ドキドキが止まらなかった。
このまま、抱きしめてあげれば良いのか?それともそっとしてあげれば良いのか…?
色々悩んでいるうちに、恭介に耳元から、スウスウと鼾の音がした。
さよりは、恭介の襟元に顔を埋めたまま、眠ってしまったのだ。
恭介は、ちょっと残念な気持ちになりながらも、腕をさよりの体の上に置いて、
ゆっくりと抱きしめてあげた。
高揚感が残る中、なかなか眠ることができず、そのまま夜が明けようとしていた。
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