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112 優・・ドキドキだろうな・・・。

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「・・・確かに・・テイムできれば問題ないか・・・」

シルビアは不安そうだった。



「・・シルビア・・聞いてもいいか?」

「なんだ?」

「シルビアのレベルって、どれくらいなんだ?

いや、答えたくなければ答えなくていい」



シルビアは嫌がるでもなく答えてくれた。

「私は、レベル30だ」

「・・・そうか・・ありがとう」

俺のレベルも言った方がいいのかな?

俺はシルビアの近くへ行って、耳元でささやいた。



「俺のレベルって言った方がいいのか?」

シルビアはどちらでもと言ってくれたので、とりあえず言ってみることにした。

「・・シルビア・・誰にも言わないでくれよな。

俺のレベルは37なんだ・・」



!!!



シルビアは驚いていた?

「・・テツ・・この星の住人って、そんなに強いのか?」

俺は慌てて否定した。

「いや、違う。

俺の場合・・特別、運がよかったんだ。

それだけだから、本当に誰にも言わないでくれよ」

シルビアは頷うなずいてくれた。



「わかった。

我が精霊に誓って約束を守ろう」

・・・いやいや、それは重すぎるんですけど・・・。





颯の方を見ると、ワイバーンが羽ばたいて飛んでいた。

生まれてすぐに飛べるんだな。

・・・さすが、魔物だ。

「颯、名前何ていうんだ?」

颯はいつも、すぐに名前を思いつくから聞いてみた。



「うん、まだ決めてないんだけど・・ワイバーンだよね、この魔物・・・」

俺は頷いた。

「・・結構賢いみたいなんだ。

だから、少し相談して決めてみるよ」

「そうか・・・」

ワイバーンって、賢いのか?

レベルが高いとそうなるのかな?

それともユニーク個体なのか?

ま、颯が喜んでるのが何よりだな。





さて、シルビアをフレイアに会わせなきゃ。

そう思って、1階へ移動した。

どうやら、俺たちのことを気にすることはないようだ。

みんなで、颯のテイムした魔物と遊ぶのが楽しそうだな。



優だけがついてきた。

やっぱ、男としてはエルフは気になるよな。

ボディラインはばっちりだしな!!



1階のリビングへ入ってみると、ばあちゃんとフレイアが一緒にお茶を飲んでいた。

よく飲むなぁ・・



「あ、テツ、おかえり~」

フレイアが声をかけてくれた。

こういった一言って、ありがたいよな。

だが、嫁と来たら・・・。



「ただいま~。

フレイア、お茶が気に入ったのかな?」

「ええ、とってもおいしいわね」

「そっか・・後、フレイアに会いたい人を連れて来たぞ」

そういうと、俺の後ろからシルビアが現れた。



!!!



「・・シルビアじゃないか!

そうか・・転移してきたのだな。

良かった・・・」

フレイアは喜んでいた。



「・・ああ、先ほどな・・

転移して、魔素の大きな反応の方へ移動していたら、テツと出会ってな・・・」

さて、二人で積もる話もあるだろう。

ここは、ばあちゃんに任せて大丈夫だな。



優は二人のエルフを見ていた。

そっか・・じゃあ優にも頼んでおこう。

「優・・二人を頼むぞ」

そう言って、俺はじいちゃんの作業場(畳の部屋)へ移動した。





「テツ・・さっき言われてた、優の刀・・お前のと同じような感じにしたぞ」

そう言って、手渡してくれた。

・・・確かに、自分のじゃないと、かなり重いな・・。



鑑定をしてみる。

☆は俺のと同じ3つ付いている。

名称:未設定。

☆優専用武器。

☆使用者とともに成長可。

☆絶対切断。



凄すぎる・・・。

なるほど・・・俺と同じ仕様か・・・。



「・・・じいちゃん・・疲れてないか?」

じいちゃんは首を横に振る。

「そうか・・・何か作れそう?」

じいちゃんはこちらを見た。



大丈夫そうだな。



「じいちゃん・・それなら、防具とかもお願いしたいんだが・・」

じいちゃんはやる気みたいだな。



「防具といっても鎧とかじゃないんだ。

動きにくいだろ。

ベストというか・・そういった動きやすい服みたいなものにして欲しいんだ」

「・・どんな感じだ?」

やっとしゃべったな、じいちゃん。



「・・服のようなといっても、きちんと防御力があるのでないと困るし・・。

後は、リストバンドみたいなのもあればいいんじゃないかな?」

俺はそう言ってみて、段々といろんな案が浮かんできた。



「小物みたいだけど、魔法を付与したのがいいんじゃないかと思う。

例えば、じいちゃんが考えれる限りのもので、切れにくいものとか、燃えにくいものとか・・・付与できる限りでいろんな能力をつけて欲しいんだ」

「・・・具体的なイメージはないか・・」

じいちゃんはそういうので遠慮なく言わせてもらった。

・・・・

・・・

「外せないのは、魔法を跳ね返したり・・・いや、これは困るか・・回復魔法も跳ね返されたら意味ないしな・・・こっちの能力を向上させるリストバンドとか、攻撃魔法だけを無効化するとか・・そんな感じの着るものを作ってもらえないだろうか・・・大丈夫かな?」

欲を言い過ぎたかもしれないな。

しかし、じいちゃんのレベルも結構なものだし、錬金術士だしな・・・。

お願いしてもいいだろうと思った。



「あ、魔石は結構あるから置いておくね」

「・・・・・・」

並べた魔石を見ながら、じいちゃんは早速取り掛かってくれた。

俺は作業の邪魔にならないように端によって横になった。



カーン!

キーン!

・・・・

・・・

相変わらずいい音するなぁ・・。







以前よりも澄んだ音のような気がするが・・・

気のせいか?





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