Rely on

Rg

文字の大きさ
4 / 74
begin

1-4

「テープとってやるから今から俺がする質問にだけ答えろよ。もしそれ以外のこと喋ったら、……どうなるか分かるな」

 おぼろげな言葉ではあったが、視界にちらついているフルーツナイフとスタンガンを見て、嫌でも意図を理解する。
 ごくりと唾を呑み、渋々承諾すると、彼が開口した。

「お前、家どこ」
「……い、今探しています」
「探してる? 寝泊りはどこでしてんの」
「……ウィークリーマンションで……」
「仕事も家もないのかよ。実家とか、友達ん家とかなかったわけ?」
「帰りたくなくて、……と、友達も、いなくて」
「だろうな、お前の鞄中就職関連の書類ばっかだし、遊ぶ相手もいないんだろうと思ったよ」

 思わず黙り込む。痛いところを突かれて、心臓が抉られるような気分だ。
 昇良は満足げな表情で朔斗を熟視する。

「家族とは疎遠で、友達もいなくて、仕事も家も無し、か。……ここまで条件揃ってっと逆に怖いな」

 金でも巻き上げるつもりだろうか。
 いや、金すら持たない自分は、嬲り殺されるだけだ。

 ――――目前で黒光りする、ナイフとスタンガンで。

 自らの想定に絶望し、朔斗は項垂れた。
 やっと親元を離れて、自由な世界が待っていると思ったのに。

 喪失感が色濃くなり、観念しかけたその時、突如体が持ち上げられた。
感想 4

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科 空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する 高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体 それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった 至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する 意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク” 消える教師 山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。