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prisoner
2-1
『今日からお前が行動出来る範囲は、トイレと風呂を除いて、このベッドの上だけだからな』
『何かあれば必ず俺に言え。勝手なことはするんじゃねえぞ』
『他の部屋や、外に出ようもんなら、……その時はどうなるか自分でよく考えろ』
渡された服に機械的に袖を通しながら、昇良の言葉を反芻する。
朔斗は膝を立てて、茫然自失した。
手元には何もない。どうにかして逃げなければ、と部屋の隅々まで目を凝らすが、在るのは屑箱と整然としたナイトテーブルだけで、役に立ちそうなものは見当たらない。
ひとつ置いてあるものと言えば、恐らく情交の際に使用したであろう潤滑油ぐらいだ。
逃げ道を探していただけなのに、嫌なものを見てしまった。
もう一度膝に顔を埋め、視界を閉ざす。
体を縛るものは何も無いのに、逃げようと考えるほどに頭の中のスパーク音が強くなって、足が竦んでしまう。
スタンガンとナイフの二つで脅すなんて、本当に残酷な人間だ。きっと、少しでも逆らおうものなら罰の手段を自らに選ばせるだろう。
――――通電か、滅多刺し。
ふと想像し、背筋が震え上がる。
恐怖に耐え兼ねて、勢いよく布団に潜った。
期待に胸を膨らませていた一年は、文字通りの最悪な展開で動き始めた。
『何かあれば必ず俺に言え。勝手なことはするんじゃねえぞ』
『他の部屋や、外に出ようもんなら、……その時はどうなるか自分でよく考えろ』
渡された服に機械的に袖を通しながら、昇良の言葉を反芻する。
朔斗は膝を立てて、茫然自失した。
手元には何もない。どうにかして逃げなければ、と部屋の隅々まで目を凝らすが、在るのは屑箱と整然としたナイトテーブルだけで、役に立ちそうなものは見当たらない。
ひとつ置いてあるものと言えば、恐らく情交の際に使用したであろう潤滑油ぐらいだ。
逃げ道を探していただけなのに、嫌なものを見てしまった。
もう一度膝に顔を埋め、視界を閉ざす。
体を縛るものは何も無いのに、逃げようと考えるほどに頭の中のスパーク音が強くなって、足が竦んでしまう。
スタンガンとナイフの二つで脅すなんて、本当に残酷な人間だ。きっと、少しでも逆らおうものなら罰の手段を自らに選ばせるだろう。
――――通電か、滅多刺し。
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