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格闘 09-7

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 鬼羅が地上にでるとそこにはアラムを持ったエイアがいた。

「どういうことだ?なんでお前が先に出ている?」

 鬼羅が疑問に思うのは当たり前だろう。なぜなら鬼羅のほうが先に地上に向かっていたはずだ。

 それにかなり迷いながら地下に向かったので、近道など分かるはずがない。

「さっき俺が使えるのは瞬間移動だけと言っただろう」

「それでアラムも地上に連れていけたのか……」

「ああ、前にこの旧本部で人を移動させたのもこの瞬間移動だ。これで目標は達成だな」

 アラムがエイアを見て言った。

「一つ、俺からお前に聞きたいことがある」

「なんだ?」

「その瞬間移動、どこで使えるようになった?」

「さあな、使おうと思ったら使えただけだ」

「そうか……」

 外を見るともう夕日が落ちようとしていた。

「ここからどうする?連れてきたのはいいが情報は?」

「それはヴァレッジが決めることだろう。それに攻撃されようものなら人類最高火力がうちにいるだろう」

「シュティーナさんに任せるのか?ここからの後始末を……」

「こいつに用があるのはシュティーナとヴァレッジだろう。俺は戦いは避けたい。それだけだ」

 そう言いながらエイアはカルマヴァインドに乗り込んだ。

 鬼羅は通信を取った。

「司令官。何を聞き取りたいですか?シュティーナさんは何を?」
 
 先に声が聞こえたのはヴァレッジだった。

「シュティーナは疲れているだろう。私が後程聞き出す。鬼羅、よくやってくれた。アラムはそのままにしてこちらに戻ってこい」

「分かりました」
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