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第一章
異世界ラビス
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――あれ?……オレ死んでない?……空気が違う感じがする……撃たれたよな?……痛……くない……草の匂い?……いや森……どれくらいたった……あの子はどうなった――
斗真はうっすらと目を開けると少し眩しい光に目を細めた、恐る恐る肩に触ると撃たれた跡がない
横になったまま背中を触るとやはり傷が無い、服には銃痕はあるようだ
――あのゲートみたいなので異世界に来たってこと?……でも……ラビストリップって意識だけをアバターに飛ばすとか言ってたけど……オレ……どう見てもまんまこっちに来てる?――
「目が覚めましたか?」
覗き込む透き通るような声、繊細ながら良く通る声
水を汲みに行ってのか片手にお椀のような物を抱えてもう片方にはスーツケースを持っている
警戒した様子で「大丈夫ですか」と聞いてきた
「あっ……傷が無いんだけど……銃で撃たれたとこ……かなり致命傷だったと思うけど……」
斗真は怖がらせないようになるべく優しく聞いた
「わたしには治癒魔法が使えるのでなんとかなりました、ただ魔法はアースでは使えないのでこちらに来てもらったのです、わたしを庇って怪我をさせてしまい申し訳ございません」
――治癒魔法……ほんとに異世界……ここが?――
彼女は綺麗な姿勢で頭を下げている
「いっいやオレのほうが申し訳ないです……今までずっと適当に生きてきたから……あんなことになっちゃて、本当にご迷惑をおかけしました……みんな死んじゃったかも……」
そう言葉に出すと先程の惨状を思い出し急に震えてきた
――そうだ……目の前で頭を撃ち抜かれたり……血がいっぱい……うっ――
男達の頭を撃ち抜かれた姿、血の惨劇を思い出した斗真は吐き気がしてみっともなく嘔吐する
「ハァハァ……あっあれ?」
涙も出た、なんとなく生きた末に人の命を奪うようなことに加担した自分自身へ後悔が押し寄せて情けなくなった
斗真はまだ十六歳の少年だ、怖かった、許して欲しかった、誰かに「許す」と言ってもらわないと前に進めない未熟者だ
ラビス人の女の子は目を閉じてしばらく斗真自身に考えさせる時間を与えてから目を開くと諭すように言う
「あなたはわたしの命の恩人です、過程はどうあれ、あなたが居なかったらわたしはたぶん死んでいたかもしれません」
ラビス人の女の子は優しく微笑んでいる
「わたしは寧ろ感謝してますよ」
彼女は膝をついて目線を合わせる
「適当に生きてきて後悔されてるのでしたら、今から真剣に生きてみたらどうでしょう」
斗真は顔を上げた
「真剣に……?」
――ああ、なんだこの子……言葉がなんだかスッと入る、オレが真剣になった事がないから?……真剣に考えた事がないから?――
「やり直していいの?あんなことしたのに……」
斗真は再び俯いた
「それはあなたが決める事ですよ」
彼女はじっと見守り、斗真を優しく見つめる
――そっか……オレがこの子を助けたように、この子は今オレを救おうとしてくれてるんだ……優しいな……オレも……こんな風に……誰かにしてあげれたら……――
少しして斗真は立ち上がった、涙を拭いて「ありがとう」とだけ伝えると彼女は「いいえ」とだけ言った
「おっオレ……宗谷斗真って言います、十六歳です……こっちのこと全然分からないのでよかったら教えて下さい……因みに向こうに帰るつもりはありません」
手を差し出し頭を下げた
「エレノアです……エリィとお呼びください」
エリィは両手でそっと握手して離すと手を胸にあてた
「ようこそ「ラビス」へ!」
優しい笑顔でそう言った
全長100メートルはあろうかという巨木の森林地帯はいかにも異世界という感じにトーマは感動している
数時間前まで深夜の惨劇が行われてたとは思えないほど心地よい空気の中トーマはエリィと歩いていた
「宗谷さん体調は大丈夫ですか?治癒はしましたが体力はかなり落ちてると思いますが……」
「大丈夫ですよ!エリィさん、むしろなんか体が軽いくらいです、なんか漲るっていうか……ちょっと「耳がキーン」と詰まってるのが気になるくらいで、たぶん気圧の変化?みたいな感じっすかね~ハハッ」
先を歩いているエリィが振り返りながらそう言うと
心配してもらえて嬉しいトーマは後ろ頭を掻きながら照れ笑いをする
――ヤバっ振り向く感じとかめっちゃ可愛い、清楚っていうか森の妖精?とにかくオレは今「女子」と喋っている、会話をしているんだ……こんな森の中で異世界の美少女と散歩をしている、これはもうほとんど「散歩デート」と呼んでいいのではないか?それとなく手が触れてあっ!みたいにいつの間にかお互いの合意のもと手をつなぎ、頬を赤らめた彼女は自分の口もとに手を添えて恥ずかしそうにこちらを見る、そんな彼女にオレはこう言う「はぐれると危ないから」……宗谷さん……エリィさん…――
トーマが妄想の世界に入っていると、何やらエリィは顎に手を添えて考え事をしているようだ「耳鳴り……」と小声で言っている
「あっそういえば今どこに向かってるんですか?エリィさんの住んでるとことか?」
エリィが考え事をしているなんて気が付かないほど浮ついてるトーマは質問する
「えっ?あっそうですね、実は一人用の「転移魔導具」をニ人で使ったので「誤差」が出たのかここの場所がわたしにも分からないのです……」
エリィは俯き申し訳なさそうな感じだ
「……でもカリヨンの木の群生地だから「グリディア王国」の南側だと思います、あっグリディア王国っていうのがわたしの国なのでそちらに向かってるんです、とりあえず人道に出て街を見つけないと……わたしもここまで出歩いたことがないので……」
――やっぱり王国制度か、異世界だし……でもエリィさんはなんでアースに来てたんだ?危険だったのに……魔法も向こうでは使えないって言ってたし……… アースでも大金持ちかそれなりの訓練を受けてる人が異世界に行ってたらしいからなぁ、たぶんエリィさんは貴族っぽいから金持ち方面だな、服装的に――
「エリィさん!オレもグリディア王国に一緒に行きたいです!」
――帰るつもりはないけど「ラビストリップ」してる人がいるかもだし、エリィさんと少しでも仲良く出来たらオレはもう思い残すことはない……あとはひっそりと……いやいや、オレは真剣に生きるんだ!真剣にこの世界で生きてなんだかんだ凄い強い男になったりとかしてエリィさんが……宗谷さんってなんだかカッコよくなりましたね!、えっ?そう?それはたぶん君を守りたいからじゃないかな……宗谷さん……エリィさん……――
「……そうですね、いろいろと不便もあるでしょうし……グリディアまで一緒に行きましょう!」
エリィは少し思案しそう答えた
「エリィさん、それ持ちますよ!重たそうだし」
「これは……大丈夫です、それよりエリィでいいですよ、わたしのほうが一つ年上ですが近い歳なので敬語も不要です、目的地までも長い道のりになりますし、わたしの喋り方はクセなので気にしないでください」
「――っ」
――なっ名前を呼び捨て……十六年の人生で女の子を呼び捨てにした事が……ない、ハードルが……いやオレは生まれ変わる!真剣に生きるんだトーマ!こんなチャンス二度とないぞ!これを逃せばもう一生「エリィさん」止まりだ!さあ呼べ!トーマ!エリィと呼ぶんだ!――
「エッエリィ……じっじゃあおッオレはとットーマで……」
――うっ声が吃って気持ち悪い感じに……どうせならオレも名前で呼んでもらおうと調子に乗って、緊張すると吃っちゃうクセ……エリィのクセとは大違い――
「わかりました、トーマくん」
「――っ」
――はっ破壊力!名前で呼ばれるだけでこんなに親近感が……なんせ女の子にトーマなんて呼ばれた事が……ここ最近ない!呼ばれたといえば家のばあさんが「トーマ、アンタいつまでこの家にいるんだい!」っていう厄介者に扱うあのセリフくらい!名前をこんな綺麗な声で呼んでくれるなんて惚れてまうやろ!これはもう聞くしかない!トーマ!聞け!エリィに今付き合ってる人がいるかどうかくらい聞けるだろ!聞くんだトーマ!――
「エリィはやっぱり……付き合ってる人とか……いるの?」
――聞いちゃった~!まだ出会って数時間なのに――
「……」
「付き合ってる方とかはいないですが……ずっとお慕いしてる方はいますよ……」
エリィの頬がうっすら赤くなり目を逸らし手をパタパタしてる
「内緒ですよ」
妖精のような笑顔でそう言った
――おっ終わった~――
「ぜひ会ってみたいねハハッ」
トーマは頑張ってそう答えた
斗真はうっすらと目を開けると少し眩しい光に目を細めた、恐る恐る肩に触ると撃たれた跡がない
横になったまま背中を触るとやはり傷が無い、服には銃痕はあるようだ
――あのゲートみたいなので異世界に来たってこと?……でも……ラビストリップって意識だけをアバターに飛ばすとか言ってたけど……オレ……どう見てもまんまこっちに来てる?――
「目が覚めましたか?」
覗き込む透き通るような声、繊細ながら良く通る声
水を汲みに行ってのか片手にお椀のような物を抱えてもう片方にはスーツケースを持っている
警戒した様子で「大丈夫ですか」と聞いてきた
「あっ……傷が無いんだけど……銃で撃たれたとこ……かなり致命傷だったと思うけど……」
斗真は怖がらせないようになるべく優しく聞いた
「わたしには治癒魔法が使えるのでなんとかなりました、ただ魔法はアースでは使えないのでこちらに来てもらったのです、わたしを庇って怪我をさせてしまい申し訳ございません」
――治癒魔法……ほんとに異世界……ここが?――
彼女は綺麗な姿勢で頭を下げている
「いっいやオレのほうが申し訳ないです……今までずっと適当に生きてきたから……あんなことになっちゃて、本当にご迷惑をおかけしました……みんな死んじゃったかも……」
そう言葉に出すと先程の惨状を思い出し急に震えてきた
――そうだ……目の前で頭を撃ち抜かれたり……血がいっぱい……うっ――
男達の頭を撃ち抜かれた姿、血の惨劇を思い出した斗真は吐き気がしてみっともなく嘔吐する
「ハァハァ……あっあれ?」
涙も出た、なんとなく生きた末に人の命を奪うようなことに加担した自分自身へ後悔が押し寄せて情けなくなった
斗真はまだ十六歳の少年だ、怖かった、許して欲しかった、誰かに「許す」と言ってもらわないと前に進めない未熟者だ
ラビス人の女の子は目を閉じてしばらく斗真自身に考えさせる時間を与えてから目を開くと諭すように言う
「あなたはわたしの命の恩人です、過程はどうあれ、あなたが居なかったらわたしはたぶん死んでいたかもしれません」
ラビス人の女の子は優しく微笑んでいる
「わたしは寧ろ感謝してますよ」
彼女は膝をついて目線を合わせる
「適当に生きてきて後悔されてるのでしたら、今から真剣に生きてみたらどうでしょう」
斗真は顔を上げた
「真剣に……?」
――ああ、なんだこの子……言葉がなんだかスッと入る、オレが真剣になった事がないから?……真剣に考えた事がないから?――
「やり直していいの?あんなことしたのに……」
斗真は再び俯いた
「それはあなたが決める事ですよ」
彼女はじっと見守り、斗真を優しく見つめる
――そっか……オレがこの子を助けたように、この子は今オレを救おうとしてくれてるんだ……優しいな……オレも……こんな風に……誰かにしてあげれたら……――
少しして斗真は立ち上がった、涙を拭いて「ありがとう」とだけ伝えると彼女は「いいえ」とだけ言った
「おっオレ……宗谷斗真って言います、十六歳です……こっちのこと全然分からないのでよかったら教えて下さい……因みに向こうに帰るつもりはありません」
手を差し出し頭を下げた
「エレノアです……エリィとお呼びください」
エリィは両手でそっと握手して離すと手を胸にあてた
「ようこそ「ラビス」へ!」
優しい笑顔でそう言った
全長100メートルはあろうかという巨木の森林地帯はいかにも異世界という感じにトーマは感動している
数時間前まで深夜の惨劇が行われてたとは思えないほど心地よい空気の中トーマはエリィと歩いていた
「宗谷さん体調は大丈夫ですか?治癒はしましたが体力はかなり落ちてると思いますが……」
「大丈夫ですよ!エリィさん、むしろなんか体が軽いくらいです、なんか漲るっていうか……ちょっと「耳がキーン」と詰まってるのが気になるくらいで、たぶん気圧の変化?みたいな感じっすかね~ハハッ」
先を歩いているエリィが振り返りながらそう言うと
心配してもらえて嬉しいトーマは後ろ頭を掻きながら照れ笑いをする
――ヤバっ振り向く感じとかめっちゃ可愛い、清楚っていうか森の妖精?とにかくオレは今「女子」と喋っている、会話をしているんだ……こんな森の中で異世界の美少女と散歩をしている、これはもうほとんど「散歩デート」と呼んでいいのではないか?それとなく手が触れてあっ!みたいにいつの間にかお互いの合意のもと手をつなぎ、頬を赤らめた彼女は自分の口もとに手を添えて恥ずかしそうにこちらを見る、そんな彼女にオレはこう言う「はぐれると危ないから」……宗谷さん……エリィさん…――
トーマが妄想の世界に入っていると、何やらエリィは顎に手を添えて考え事をしているようだ「耳鳴り……」と小声で言っている
「あっそういえば今どこに向かってるんですか?エリィさんの住んでるとことか?」
エリィが考え事をしているなんて気が付かないほど浮ついてるトーマは質問する
「えっ?あっそうですね、実は一人用の「転移魔導具」をニ人で使ったので「誤差」が出たのかここの場所がわたしにも分からないのです……」
エリィは俯き申し訳なさそうな感じだ
「……でもカリヨンの木の群生地だから「グリディア王国」の南側だと思います、あっグリディア王国っていうのがわたしの国なのでそちらに向かってるんです、とりあえず人道に出て街を見つけないと……わたしもここまで出歩いたことがないので……」
――やっぱり王国制度か、異世界だし……でもエリィさんはなんでアースに来てたんだ?危険だったのに……魔法も向こうでは使えないって言ってたし……… アースでも大金持ちかそれなりの訓練を受けてる人が異世界に行ってたらしいからなぁ、たぶんエリィさんは貴族っぽいから金持ち方面だな、服装的に――
「エリィさん!オレもグリディア王国に一緒に行きたいです!」
――帰るつもりはないけど「ラビストリップ」してる人がいるかもだし、エリィさんと少しでも仲良く出来たらオレはもう思い残すことはない……あとはひっそりと……いやいや、オレは真剣に生きるんだ!真剣にこの世界で生きてなんだかんだ凄い強い男になったりとかしてエリィさんが……宗谷さんってなんだかカッコよくなりましたね!、えっ?そう?それはたぶん君を守りたいからじゃないかな……宗谷さん……エリィさん……――
「……そうですね、いろいろと不便もあるでしょうし……グリディアまで一緒に行きましょう!」
エリィは少し思案しそう答えた
「エリィさん、それ持ちますよ!重たそうだし」
「これは……大丈夫です、それよりエリィでいいですよ、わたしのほうが一つ年上ですが近い歳なので敬語も不要です、目的地までも長い道のりになりますし、わたしの喋り方はクセなので気にしないでください」
「――っ」
――なっ名前を呼び捨て……十六年の人生で女の子を呼び捨てにした事が……ない、ハードルが……いやオレは生まれ変わる!真剣に生きるんだトーマ!こんなチャンス二度とないぞ!これを逃せばもう一生「エリィさん」止まりだ!さあ呼べ!トーマ!エリィと呼ぶんだ!――
「エッエリィ……じっじゃあおッオレはとットーマで……」
――うっ声が吃って気持ち悪い感じに……どうせならオレも名前で呼んでもらおうと調子に乗って、緊張すると吃っちゃうクセ……エリィのクセとは大違い――
「わかりました、トーマくん」
「――っ」
――はっ破壊力!名前で呼ばれるだけでこんなに親近感が……なんせ女の子にトーマなんて呼ばれた事が……ここ最近ない!呼ばれたといえば家のばあさんが「トーマ、アンタいつまでこの家にいるんだい!」っていう厄介者に扱うあのセリフくらい!名前をこんな綺麗な声で呼んでくれるなんて惚れてまうやろ!これはもう聞くしかない!トーマ!聞け!エリィに今付き合ってる人がいるかどうかくらい聞けるだろ!聞くんだトーマ!――
「エリィはやっぱり……付き合ってる人とか……いるの?」
――聞いちゃった~!まだ出会って数時間なのに――
「……」
「付き合ってる方とかはいないですが……ずっとお慕いしてる方はいますよ……」
エリィの頬がうっすら赤くなり目を逸らし手をパタパタしてる
「内緒ですよ」
妖精のような笑顔でそう言った
――おっ終わった~――
「ぜひ会ってみたいねハハッ」
トーマは頑張ってそう答えた
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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