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第一章
まるでゼロのように
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続いて洋服だ、お店選びは二人をいつまでも付き合わせるわけにはいかないので適当に入る
「よし、ここはウチにまかせて欲しいっちゃ!」
コーラルは片手を腰にもう片方の手で胸を叩き得意げに言った
――むっ胸が……ぼ……ぼよんって…そんなことある?――
「まかせられるか!さっき危うく角刈りになるとこだったぞ!」
「オシャレには自信あるっちゃ!」
「ふん、どうせ勇者ゼロ風とかだろう?」
「なっなんでわかったソ、さっさすがトーマっち…………「アゥフ」のチカラ……ゴクリ」
「「アゥフ」関係あるか~い!」
と息があった漫才をすると、エリィが寂しく展示している服をイジイジしている
「お二人は出会ったばかりなのに凄く仲が良いですよね……」
エリィが拗ねているので、すかさずトーマがフォローする
「そっそうだ!エリィはどんなのがいいと思う?」
――拗ねてるエリィも可愛いいけど……髪に引き続き、ここもエリィにまかせて……――
「そうですね!騎士様みたいに白い背広とかどうでしょう?」
「――っ」
――しっ白かぁ…………――
「いや、さすがにトーマっちに白はないっちゃ!」
トーマは自分が白い背広を着ている想像をした
――たしかにない……ここはコーラルの言う通りだ――
「せめて黒のコートっちゃ!これとか」
コーラルが出したのは怪しげな黒のローブのようなマントのような中二病全開のコート
――コーラルって十五歳だったよな……まぁそういう時期か……――
「二人とも申し訳ないけど、もっと動きやすい方がいいんだけど……」
トーマがこんな感じのと自分の服を指差すと
「お困りですか?」
顔半分にタトゥーが入って、髪が風になびくように流れてるオシャレな店員さんが接客してきた
「今着ている服のもっとグリディアっぽい服ありますか?動きやすいほうがいいです」
二人に任せてられないトーマは自分で決める事にした
そんなトーマを見て二人はチカラ足らずで拗ねている
「ではそちらの服をグリディア風に仕立て直しましょう、一、二時間ほどで仕上がりますので隣で休憩でもなさってて下さい、代わりの服も貸しておきます」
隣には食事出来るところがあり、三人はお昼で丁度いいとそちらで待つ事にした
「ゴメンね、いろいろ考えてくれたのに……あと時間も掛かるし……」
トーマは申し訳なさそうに二人に謝った
「いえ、ちょうどお腹も空いていましたし」
「まあまあ、ここはトーマっちの奢りっちゅう事でいいっちゃ!」
――いやお前が言うな――
トーマは軽い軽食を食べて、コーラルに真剣に聞いてみる
「コーラルはさ……グリディアのこと恨んでないの?」
トーマがさっきのようにふざけていない事を目を見て分かりコーラルも真剣に答える
「正直よくわからんソ、暴力とか暴言は腹立つけどずっとそう生きてきたし……奴隷じゃないだけ良いんかなぁ……とか……うーん、ただグリディアの人達をどうかしたいとかはないソ」
コーラルは目標はあるけどねと付け足し
「これからの子達にウチらみたいな思いはして欲しくないっちゃ!そんだけなソ」
コーラルは無理やり口角を上げたような笑顔だった、トーマにとって物凄く心に刺さる言葉だった
「ちょっちょっと、トーマっち何泣いてんの?」
被害者であるコーラルでもそんなふうに思える事が、殺し殺されの世界でそんなふうに考える人がいる事がトーマは嬉しかった
「トーマくんはこういう人です」
エリィはまた優しい笑顔でヨシヨシする
「よし!オレも協力したい!コーラルの夢、オレも応援させてくれ!」
コーラルは物凄いトーマの圧にちょっと引き気味だが、応援ってどうするのと聞いてきた
「うーん……うん!まず冒険者になる!騎士団に呼ばれて騎士になる!騎士団で一番強くなる!そしたら説得力が出る!そして……獣王国の総督に立候補して総督になって………………独立する!」
「…………ってこんなのどう?」
「――――――」
静まり返った、あまりにも夢物語過ぎてエリィとコーラルは開いた口が塞がらない
コーラルの目に涙が浮かんだ
見た目は立派な女性だがまだ十五歳だ
脱植民地して「独立国家」になる事、それがコーラルの夢だった
トーマに伝えてなかった、でも伝わっていた、それが嬉しかった
「……ぜっゼロ……ゼロが……ゼロがここにいる……ここにいるよぅ……」
両手で涙を拭きながらコーラルはそう言った
三人で泣き腫らし二時間くらいは経った、もうすっかり落ち着いている
そろそろ行こうかと席を立つと当たり前のように女子二人は先に店を出た
トーマがチラチラと外の二人を見ながら会計をした、ちょっと社会勉強になったトーマだった
店内に入ると「お待たせしました」とこちらも丁寧に対応された
トーマは試着室に入ってニュー作業着を着て出てくる
「おお!トーマっち、おしゃれ!」
「素敵です」
二人に好反応でウキウキで会計する事に、その時にどうしてもとコーラルにゴリ押され中二病コートも買わされた
しかもコート購入特典でオペラ座の怪人みたいなマスクも付いていた
――いやもうコレどうすんの?――
「やった~!これでトーマっちがゼロになった~」
とはしゃぐコーラルをよそに、羽織るのも嫌なので
冒険者様に買ったショルダーバッグにコートを突っ込んだ
ニュー作業着はもともとの良さを残しつつ、しっかりラビスっぽくアレンジされ、作業着ながら革のベルトが腰回りに二、三周してあり上半身はワンショルダーに変更
ドイルさんの大剣を腰に下げスタンガンもぶら下げ可能
バッチリ冒険者スタイル
靴もブーツを購入して散財した
「よし、ここはウチにまかせて欲しいっちゃ!」
コーラルは片手を腰にもう片方の手で胸を叩き得意げに言った
――むっ胸が……ぼ……ぼよんって…そんなことある?――
「まかせられるか!さっき危うく角刈りになるとこだったぞ!」
「オシャレには自信あるっちゃ!」
「ふん、どうせ勇者ゼロ風とかだろう?」
「なっなんでわかったソ、さっさすがトーマっち…………「アゥフ」のチカラ……ゴクリ」
「「アゥフ」関係あるか~い!」
と息があった漫才をすると、エリィが寂しく展示している服をイジイジしている
「お二人は出会ったばかりなのに凄く仲が良いですよね……」
エリィが拗ねているので、すかさずトーマがフォローする
「そっそうだ!エリィはどんなのがいいと思う?」
――拗ねてるエリィも可愛いいけど……髪に引き続き、ここもエリィにまかせて……――
「そうですね!騎士様みたいに白い背広とかどうでしょう?」
「――っ」
――しっ白かぁ…………――
「いや、さすがにトーマっちに白はないっちゃ!」
トーマは自分が白い背広を着ている想像をした
――たしかにない……ここはコーラルの言う通りだ――
「せめて黒のコートっちゃ!これとか」
コーラルが出したのは怪しげな黒のローブのようなマントのような中二病全開のコート
――コーラルって十五歳だったよな……まぁそういう時期か……――
「二人とも申し訳ないけど、もっと動きやすい方がいいんだけど……」
トーマがこんな感じのと自分の服を指差すと
「お困りですか?」
顔半分にタトゥーが入って、髪が風になびくように流れてるオシャレな店員さんが接客してきた
「今着ている服のもっとグリディアっぽい服ありますか?動きやすいほうがいいです」
二人に任せてられないトーマは自分で決める事にした
そんなトーマを見て二人はチカラ足らずで拗ねている
「ではそちらの服をグリディア風に仕立て直しましょう、一、二時間ほどで仕上がりますので隣で休憩でもなさってて下さい、代わりの服も貸しておきます」
隣には食事出来るところがあり、三人はお昼で丁度いいとそちらで待つ事にした
「ゴメンね、いろいろ考えてくれたのに……あと時間も掛かるし……」
トーマは申し訳なさそうに二人に謝った
「いえ、ちょうどお腹も空いていましたし」
「まあまあ、ここはトーマっちの奢りっちゅう事でいいっちゃ!」
――いやお前が言うな――
トーマは軽い軽食を食べて、コーラルに真剣に聞いてみる
「コーラルはさ……グリディアのこと恨んでないの?」
トーマがさっきのようにふざけていない事を目を見て分かりコーラルも真剣に答える
「正直よくわからんソ、暴力とか暴言は腹立つけどずっとそう生きてきたし……奴隷じゃないだけ良いんかなぁ……とか……うーん、ただグリディアの人達をどうかしたいとかはないソ」
コーラルは目標はあるけどねと付け足し
「これからの子達にウチらみたいな思いはして欲しくないっちゃ!そんだけなソ」
コーラルは無理やり口角を上げたような笑顔だった、トーマにとって物凄く心に刺さる言葉だった
「ちょっちょっと、トーマっち何泣いてんの?」
被害者であるコーラルでもそんなふうに思える事が、殺し殺されの世界でそんなふうに考える人がいる事がトーマは嬉しかった
「トーマくんはこういう人です」
エリィはまた優しい笑顔でヨシヨシする
「よし!オレも協力したい!コーラルの夢、オレも応援させてくれ!」
コーラルは物凄いトーマの圧にちょっと引き気味だが、応援ってどうするのと聞いてきた
「うーん……うん!まず冒険者になる!騎士団に呼ばれて騎士になる!騎士団で一番強くなる!そしたら説得力が出る!そして……獣王国の総督に立候補して総督になって………………独立する!」
「…………ってこんなのどう?」
「――――――」
静まり返った、あまりにも夢物語過ぎてエリィとコーラルは開いた口が塞がらない
コーラルの目に涙が浮かんだ
見た目は立派な女性だがまだ十五歳だ
脱植民地して「独立国家」になる事、それがコーラルの夢だった
トーマに伝えてなかった、でも伝わっていた、それが嬉しかった
「……ぜっゼロ……ゼロが……ゼロがここにいる……ここにいるよぅ……」
両手で涙を拭きながらコーラルはそう言った
三人で泣き腫らし二時間くらいは経った、もうすっかり落ち着いている
そろそろ行こうかと席を立つと当たり前のように女子二人は先に店を出た
トーマがチラチラと外の二人を見ながら会計をした、ちょっと社会勉強になったトーマだった
店内に入ると「お待たせしました」とこちらも丁寧に対応された
トーマは試着室に入ってニュー作業着を着て出てくる
「おお!トーマっち、おしゃれ!」
「素敵です」
二人に好反応でウキウキで会計する事に、その時にどうしてもとコーラルにゴリ押され中二病コートも買わされた
しかもコート購入特典でオペラ座の怪人みたいなマスクも付いていた
――いやもうコレどうすんの?――
「やった~!これでトーマっちがゼロになった~」
とはしゃぐコーラルをよそに、羽織るのも嫌なので
冒険者様に買ったショルダーバッグにコートを突っ込んだ
ニュー作業着はもともとの良さを残しつつ、しっかりラビスっぽくアレンジされ、作業着ながら革のベルトが腰回りに二、三周してあり上半身はワンショルダーに変更
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