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第一章
差別と暗黙の国⑤
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あまりの出来事に皆息をするのも忘れ固まっている
「ばっ化け物か……こんな子供が……」
ズークは放心状態で逃げるように会場を出て行った、兵士達は我に返り慌ててズークを追いかける
「トーマくん!」「トーマっち!」
二人はシュンカからトーマを渡されてすぐさま治癒を始めた
傷が酷いわけではないがアザだらけの体を優しく癒した
「こっこの少年は……あのシュンカ殿にかすり傷を負わせるとは……あの「アゥフ」なのか……」
マイメロはトーマを抱える二人に近付き尋ねる
「……いえ分かりません……」
エリィはトーマがアゥフとは答えず治癒に専念した
目が覚めないのでギルド内の特別室のベッドに寝かせて、コーラルが代わりに冒険者登録を済ませる
ベッドの側でトーマの様子を診る美女二人、そこにノックして入って来たのは青髪のまたも美女
「覚めないか?……彼は「アゥフ」になってどれくらい?」
シュンカは扉にもたれて聞く
「おそらく十日以内です」
エリィはシュンカの事は信用できると思い、トーマが「アース人」である事を隠し答える
まだコーラルも知らない事だ
「あの領域に入れるのは「アゥフ」だけだ、どれほどの消耗なのかも誰も知らない……これから先、常に誰かが側に居て見張ってないと危険でもある……君達に無理なら私が……」
「「大丈夫です!」大丈夫っちゃ!」」
二人は同時に答えた
「そうか……フフッ……彼は幸せ者だな……私も彼の事を好ましく思うよ、よろしく言っておいてくれ」
シュンカはそう言うと、男らしく立ち去って行った
エリィとコーラルはポカンと口を開け、何秒か時が止まったようだった
「「えっ!……」」
「「えぇぇぇぇ~!」」
とんでもない爆弾発言に二人ともベッドの周りをあたふた動き回っている
「あの、シュンカ・オーシャンがトーマっちを好き~~!?」
「えっそっ……その……男性として慕っていると言う事でしょうか?…………わたしたちもって言ってらしたような……あの……それは……わたしもトーマくんを?……わたしにとってトーマくんは…………何なのでしょう……?」
エリィは分からない、自分はトーマにとって何なのか、自分にとってトーマはどういう存在なのか
だけど先程の誰かが側に居ないと、という問いに即答していた自分に気付く、彼の側に居たいと
「そっか……わたしはトーマくんの側に居たいんだ……」
エリィは自分の答えを受けとめる
「エリィちん!ウチも好きなんっちゃ!」
コーラルは満面の笑みで言う
「……知ってますよ」
「でもウチ、エリィちんのこともめっちゃ好きっちゃ!」
「だからね……コレ……受け取って」
コーラルはブローチを渡した
「――っ」
「証っ!なんかよくわかんないけど証っちゃ!」
それはコーラルが必死で守った三つのブローチ、このブローチの存在はもちろん知っていた
いずれ自分達にくれる物だとわかっていた、だけどこのタイミングで渡されたブローチにはもっと深い意味があると感じずにはいられなかった
「……嬉しい……です」
涙で声が詰まる
「ウチも……嬉しいっちゃ……」
そして寝ているトーマの胸にブローチを付けてあげた
「ばっ化け物か……こんな子供が……」
ズークは放心状態で逃げるように会場を出て行った、兵士達は我に返り慌ててズークを追いかける
「トーマくん!」「トーマっち!」
二人はシュンカからトーマを渡されてすぐさま治癒を始めた
傷が酷いわけではないがアザだらけの体を優しく癒した
「こっこの少年は……あのシュンカ殿にかすり傷を負わせるとは……あの「アゥフ」なのか……」
マイメロはトーマを抱える二人に近付き尋ねる
「……いえ分かりません……」
エリィはトーマがアゥフとは答えず治癒に専念した
目が覚めないのでギルド内の特別室のベッドに寝かせて、コーラルが代わりに冒険者登録を済ませる
ベッドの側でトーマの様子を診る美女二人、そこにノックして入って来たのは青髪のまたも美女
「覚めないか?……彼は「アゥフ」になってどれくらい?」
シュンカは扉にもたれて聞く
「おそらく十日以内です」
エリィはシュンカの事は信用できると思い、トーマが「アース人」である事を隠し答える
まだコーラルも知らない事だ
「あの領域に入れるのは「アゥフ」だけだ、どれほどの消耗なのかも誰も知らない……これから先、常に誰かが側に居て見張ってないと危険でもある……君達に無理なら私が……」
「「大丈夫です!」大丈夫っちゃ!」」
二人は同時に答えた
「そうか……フフッ……彼は幸せ者だな……私も彼の事を好ましく思うよ、よろしく言っておいてくれ」
シュンカはそう言うと、男らしく立ち去って行った
エリィとコーラルはポカンと口を開け、何秒か時が止まったようだった
「「えっ!……」」
「「えぇぇぇぇ~!」」
とんでもない爆弾発言に二人ともベッドの周りをあたふた動き回っている
「あの、シュンカ・オーシャンがトーマっちを好き~~!?」
「えっそっ……その……男性として慕っていると言う事でしょうか?…………わたしたちもって言ってらしたような……あの……それは……わたしもトーマくんを?……わたしにとってトーマくんは…………何なのでしょう……?」
エリィは分からない、自分はトーマにとって何なのか、自分にとってトーマはどういう存在なのか
だけど先程の誰かが側に居ないと、という問いに即答していた自分に気付く、彼の側に居たいと
「そっか……わたしはトーマくんの側に居たいんだ……」
エリィは自分の答えを受けとめる
「エリィちん!ウチも好きなんっちゃ!」
コーラルは満面の笑みで言う
「……知ってますよ」
「でもウチ、エリィちんのこともめっちゃ好きっちゃ!」
「だからね……コレ……受け取って」
コーラルはブローチを渡した
「――っ」
「証っ!なんかよくわかんないけど証っちゃ!」
それはコーラルが必死で守った三つのブローチ、このブローチの存在はもちろん知っていた
いずれ自分達にくれる物だとわかっていた、だけどこのタイミングで渡されたブローチにはもっと深い意味があると感じずにはいられなかった
「……嬉しい……です」
涙で声が詰まる
「ウチも……嬉しいっちゃ……」
そして寝ているトーマの胸にブローチを付けてあげた
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