LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

文字の大きさ
59 / 202
第二章

〜愛と魔法使いと吸血鬼〜⑤魔女狩り

しおりを挟む
「無礼者が!気安くビビに触れるな!」
ビビが兵士達の拘束を振りほどこうとする!

「この魔族が!」
 兵士は抵抗するビビを槍ので殴った
鈍い音とともにひたいから血を流し兵士をにらみつけるビビ!
 
 さらに兵士はビビを蹴り飛ばし、手を縛られ拘束されているビビは体重も軽いので人形のように吹き飛んでしまう

 街の人々も近付くと怖いのか遠くから小石を投げつけ罵倒ばとうしている
「「「殺せ!」殺して!」殺すんだ!」
 
 街の雰囲気は殺気立っていく!
 
 兵士達も連行する予定だが今にも刺し殺すように顔色が変わっていく!
 街中の恐怖という名の邪気が兵士達の殺意をあおる!

「お待ち下さい!」
 しかしエリィの声が邪気を振り払う!

 聖女のようにオーラをまとい、周囲を包むように気を落ち着かせる
 
「「「エレノア様」」」
 
 この街の成り上がりとして当時アッシュハート家はいいイメージはなかった
 「神託」という神がかり的な事が、本当にこの少女に降りるのかと
 しかし、エリィに「神託」が実際に降りてからは変わった

 ミストの街の者達にとって「エレノア・アッシュハート」だけは聖女のように誰も逆らおうとはしない
 なぜならグリディア王国自体が「神託」を特に重要視し信仰しているからだ

 トーマがビビに駆け寄り抱き上げる

――ビビ……手も縛られて……ひどいな……――

エリィが急いで治癒して傷を癒すと、ビビはトーマの腕の中から出て自ら立ち上がる
「大丈夫か?」
トーマが心配して声をかける
「ああ、すまんな……」
「やってくれたな凡俗ぼんぞくども!」

 ビビの目つきが変わる!

 ビビが体中に魔力を漲らせとてつもない魔力がビビの体をおおう、いやまったく覆っていない
 
 迫力の割には大したことのない魔力を纏っているだけだ

――……ぜんぜん魔力無いんだ……――

「「ビビ……」ビビりん……」
 トーマとコーラルがビビの肩に手を置き優しくなだめる
 
「ビビ……無理するなよ……」
「ビビりん……ウチもそういう時期があったっちゃ」
「お前ら愚弄ぐろうしてるな!っていうかビビりんって言うな!」
「うん、うん……ちゃんと飯食ったら強くなるって!ここはエリィに任せよう」
「トーマ……お前なぁ~!」
 ビビは恥ずかしいのか顔を赤らめて怒っている
「ビビりんはウチらが守るよ!」
 
「ビビさんは吸血鬼ではありません!ですからこの吸血鬼事件と何も関係ないのです、そもそもこのように華奢でチカラも弱いのに人を襲えるでしょうか?」
 エリィが人だかりの中、演説する
 
「――!弱い?ビビが?ビビは大魔法使いだ!」
 
「まあまあ~ビビ、話がこじれちゃうからここはエリィに合わせよう」
「ちぃ!」
 ビビはトーマに宥められつつ、コーラルに拘束を解いてもらいほこりも払ってもらう

「しかし……この件はアッシュハート家からの通報ですよ」
 一人の兵士がそう答える
 
「――!」
エリィは血の気が引き顔色が悪くなるが、すぐさま振り向きビビに謝罪する
 
「ビビさん……本当に申し訳ありません……恩を仇で返すような事を……」
 エリィがビビに頭を下げることで群衆はどよめく

「よい、ビビにも思うところがある……彼らの触れて欲しくない部分に触れたのだろう」
 
「この尊大そんだいな大魔法使いヴィヴィアン・トワイライトはこの件に関するアッシュハート家の所業を許す!」
 
騒めく群衆にも聞こえる大きさでビビはそう言い放つ

「大魔法使い……」
「尊大な……」
 トーマとコーラルは小声でつぶや
「なんだお前ら!ビビの極大きょくだい魔法を食らいたいようだな!」

 街の空気も落ち着きビビに直接謝罪する者もいればまだ疑っている者もいる
 エリィは自分達がこの事件を解決すると断言し、街はいつもの風景に戻った

「ビビ、一緒に行動して吸血鬼を探してくれないか?疑いを晴らすためにも」
「よかろう!ビビのチカラ見せてやる」
「ビビりん、無理せんでいいっちゃよ……一緒にいるだけで」
「ビビさん、怪我してもわたしが責任持って治します!」
「お前らぁ~!この大魔法使いにむかってぇ~愚弄するか~」 
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

しがない電気屋のおっさん、異世界で家電召喚ライフしてたら民から神格化され魔王から狙われる

長月 鳥
ファンタジー
町の電気屋として細々と暮らしていた俺、轟電次郎(とどろき でんじろう)。 ある日、感電事故であっけなく人生終了──のはずが、目を覚ましたら異世界だった。 そこは魔法がすべての世界。 スマホも、ドライヤーも、炊飯器も、どこにもない。 でもなぜか俺だけは、“電力を生み出し家電を召喚できる”という特異体質を持っていて── 「ちょっと暮らしやすくなればそれでいい」 そんなつもりで始めた異世界ライフだったのに…… 家電の便利さがバレて、王族に囲まれ、魔導士に拉致され、気が付けば── 「この男こそ、我らの神(インフラ)である!」 えぇ……なんでそうなるの!? 電気と生活の知恵で異世界を変える、 元・電気屋おっさんのドタバタ英雄(?)譚!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています

空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。 『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。 「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」 「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」 そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。 ◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)

処理中です...