LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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第二章

〜愛と魔法使いと吸血鬼〜⑥名探偵トーマ

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アッシュハート家に荷物を取りに行きビビの屋敷で作戦を考えることにする
 アッシュハート家ではビビも居づらいと思いそのようになった

「でっ!具体的にどうするんだトーマ!」
「ちょっと気になることがある……」
「ほぅ、言ってみろ!」
ビビが腕を組み上から目線で言う

「さすがトーマっち!見た目によらず冴えてるっちゃ!」
「おい!気にしてることを!」
「トーマは頭が切れるのか?魔力は凄まじいが……」
「ふふふ、なんだかにぎやかになってきましたね」
紅茶を淹れてきたエリィが丁寧に四人分を並べていく

「この事件の犯人は街の中にいる!」
 
「「「――!」」」

急に探偵のような口ぶりで喋りだすトーマに困惑するエリィ達は、お互いの顔を見合わせながら不思議そうに聞いている

「この事件は計画的に思えて衝動的だ!なぜならあまりにも稚拙ちせつな考えであり欲求的なんだ!」
 
「――!なんかトーマっちがカッコよく見える」
「トーマくん!頑張って!」
「ふん、なんかそれらしい事言ってるな」

「つまり……今日の夜も必ず動く!」
「――!ですがどう探せば……」
「よっておとり作戦を行う!二箇所に当たりをつける!」
「――二箇所!?……分かるのか?」
「場所は孤児院と飲食店前!この二択」

「――?飲食店ですか?」
「そう、何故か被害者は飲食店付近に住んでいる人が多い、つまりその付近の住民の行動範囲を理解している人物!」
 
「「「おぉ!」」」
トーマがノリノリだったのでみんなはとりあえずそれに乗っかりリアクションを取っていた
  
 夜になり人通りが少なくなると、四人は二つに分かれて作戦を開始した
 飲食店方面にエリィ、コーラル、ビビがすぐに合流出来るようにバラバラに配置する
 孤児院はちょっと距離があるのでトーマが単独で守る
 誰か一人でも遭遇すれば魔力を探知するトーマがすぐに駆けつける寸法だ
 中継地点にコーラルを配置する事で戦闘力の補完にもなる
 仮に犯人が魔獣以上のチカラがあるなら戦闘は控えてトーマを必ず待つ事にする

 ――仮に魔獣がAランクだったとすると三人はかなり危険だが、これまでの傾向からするといきなり殺すような攻撃はしない……だがもし魔族なら未知の領域だな……会ったことがない……すぐに助けに行けるように集中する――

 トーマは索敵範囲を限界まで広げる!
 体中には魔力を流しいつでも動ける準備をする

エリィがトーマから一番近い位置にいる
戦闘に関してもっとも危険だからだ、街を歩くというよりは路地からコーラルの背中を観察すること

 コーラルは堂々と街を歩く、戦闘力が高くスピードもあるので前後のフォローに向かいやすい

 先頭はビビ、本人がこの位置がいいと言い張り、もっとも危険な位置
「ビビの魔法で消し炭にしてやる」と言って聞かず、もしこちらが先に見つけてもビビは絶対に手を出すなとトーマに言われてる

 ビビが飲食店街を歩いているとほとんどの店は閉店しており、一軒だけ営業しているお店の店主から声が掛かる
 

「今日は一人かい?」
「ん?ああ……まだ体調悪いのか?」
「そうなんですよ……ですが経営も大変ですから……寄っていきませんか?」
「遠慮しておく、今忙しいからな……お前も今日は閉めたほうがイイぞ!」
 
「ソウデスネソウシマショウ」
 
「――!」

 ビビが振り返るとすでに真後ろにいる!

 ビビが距離を取ろうとすると腕を捕まれて逃げられない!

「ちぃ!」
 
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