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続.雪豹くんと魔王さま
2-6.新たな始まり⑥
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必要そうな荷物をまとめ終わったところで、スノウはピタッと手を止める。ふと、雪豹の里で学んだことが頭を過ったのだ。
(母様、ご近所さんの家に行くとき、手土産を持って行ってた。家に来る人も、だいたい皆、手土産を持ってきてた。……おばあ様に会いに行くなら、ちゃんとしたお土産を準備しないといけないんじゃないかな……?)
考えながら、クローゼットや部屋の中に視線を巡らせる。
途中、ソファで背もたれに身を預けたアークが期待した眼差しを向けてきたけれど、受け流した。まだ準備は終わってないからね。
「んん? お土産になりそうなものが、ない……」
スノウの部屋にあるのは、ほとんどがアークからの贈り物だ。
大好きな宝石やキラキラとした装飾品はたくさんあるけれど、もらった物をお土産にするのはよくないだろう。
「母様たちは、干し肉とかお野菜とか、自分の家で作ったものをおすそ分けって言って持って行っていたけど……?」
「何をお悩みですか?」
旅の荷物に入れなかった服をクローゼットに戻していたルイスが、小さく首を傾げる。スノウの独り言が聞こえたらしい。
「おばあ様たちに、お土産を持っていこうと思うの。でも、何がいいかなぁ」
「あぁ……ラト様方は、スノウ様がお顔を見せにいらしただけでも、喜ばれると思いますが」
「それでも、何かあげたい!」
ルイスが言うことに納得はできるけれど、スノウはそれでは嫌なのだ。
「――あっ、狩りに行って、その獲物をお土産にしたら、僕の成長も分かってもらえて一石二鳥!」
「駄目だ」
スノウがひらめいた提案を、アークがすぐさま却下する。
「どうして?」
「出立までに、俺の時間が空かないから」
「僕一人で――」
「それを俺が許すとでも?」
珍しく厳しい顔をしているアークを見て、スノウはしょんぼりと肩を落とす。でも、アークが簡単に許してくれるとは思っていなかったから、仕方ないと納得できた。
竜族は番への執着が強くて、基本的に自分の縄張りに番を閉じ込めてしまうらしい。
スノウが魔王城の敷地内ならば比較的自由に行動できるというのは、アークが妥協に妥協を重ねて許容している状態なのだ。
街はおろか、さらに遠い狩り場までアークの帯同なしに行けるわけがない。
「――スノウ。俺を狭量だと思ってもいい。だが、どうしても、一人で外に送り出すことはできない」
静かに近づいてきたアークがスノウをぎゅっと抱きしめる。
スノウは胸に頬を寄せて抱きしめ返した。アークの声音に苦しみや滲んでいるように思えて、胸がきゅっと締めつけられるような心地がする。
「狭量なんて思わないよ。僕たち番だもの。アークの愛の証でしょう? 僕の方こそ、わがままを言ってごめんね」
「いや、望みがあるなら、言葉にしてほしい。叶えられることなら、全力で力を尽くす。どうしても駄目なことはあるが……」
「分かったよ。ありがとう」
アークの顔を見上げて、微笑む。愛情深い眼差しで見つめ返されて、心がふわふわと浮き立った。
雪豹族は竜族ほどの執着を番に抱かないけれど、愛へのひたむきさは負けない。だから、スノウはアークが傍にいてくれるだけで、幸せでいっぱいになれるのだ。
「――でも、お土産、どうしようかなぁ」
悩みごとが振り出しに戻ってしまった。アークも考えてくれるけれど、そもそも『お土産』という概念すらあまり考えたことがないようで、良い案は出てこないみたいだ。
「宝物庫を探すか?」
「国宝でも渡すつもりなの? おばあ様、びっくりして固まっちゃう」
アークがとんでもないことを真顔で提案するので、スノウも真剣な声ですぐさま却下する。
キラキラなものが好きなスノウに、以前アークは宝物庫のものを好きに使っていいと言ってくれた。それで、スノウは喜々としながら宝物庫を見に行ったのだけれど、そこに収められているものは、スノウの想像の遥か上にあるものばかりだったのだ。
日頃からアークにたくさんの贈り物をされているスノウでさえ「あ、これは好きに使ったら駄目なものだ……」と悟って腰が引けたのに、それを祖母に贈るなんてできるわけがない。
「う~ん……お花とか?」
「潰さず持っていくのは難儀しそうだな」
「お菓子?」
「それなら、城の料理人に頼めばいいが、スノウらしいお土産と言えるか?」
いろいろと案は出してみるけれど、これだというものが見つからない。
うんうんと唸るアークたちを見るに見兼ねたのか、片づけを終えたルイスが口を開いた。
「射映画はいかがですか?」
「な~に、それ?」
きょとんと目を瞬かせるスノウの頭上から「それいいな!」と乗り気な声が聞こえた。アークは射映画を知っているらしい。
「射映画は、物を写し撮ってできた絵ですよ。画家が描くのとは違い、一瞬で肖像画ができあがるんです。着飾った姿を射映画にして贈られたら、ラト様方も長くスノウ様の姿をお手元に残すことができますよ」
驚くような技術があるらしい。肖像画を描いてもらうのは、長時間動いてはいけないから、スノウは苦手だ。射映画のように便利なものがあるなら、最初から教えてもらいたかった。
「それ、すごいね。どうやって写し撮るの?」
「射影装置というものを使います。少し大きいですが、持ち運びもできるので、旅先でも使ってみては? ラト様方とご一緒に射映画を残せば、思い出になりますよ」
「そうしたい!」
アークの顔を見つめると、苦笑とともに頷きが返ってくる。期待が高まった。
「じゃあ、お土産分は明日撮ろうね」
「ああ。それなら、着る服を選ばなくてはな――」
にこにこと笑うスノウに対し、アークは真剣な表情だ。クローゼットの中を吟味するように眺め、ルイスに服を取り出すよう指示する。
仕舞ったばかりの服を再び広げなければならなくなって、ルイスは少し嫌そうな顔だった。
でも、スノウを着飾らせるのはルイスも好んでいるので、結局アークと二人で熱心に服や装飾品を吟味し始める。
着せ替え人形のように服のフィッティングをすることになったスノウの方が「もういいよ……」とげっそりするまで、二人のやる気は止まらなかった。
アーク曰く「どれを着せても可愛くて、美しくて、魅力的なスノウが悪いんだ」ということらしい。どう考えても褒め過ぎだ。
(母様、ご近所さんの家に行くとき、手土産を持って行ってた。家に来る人も、だいたい皆、手土産を持ってきてた。……おばあ様に会いに行くなら、ちゃんとしたお土産を準備しないといけないんじゃないかな……?)
考えながら、クローゼットや部屋の中に視線を巡らせる。
途中、ソファで背もたれに身を預けたアークが期待した眼差しを向けてきたけれど、受け流した。まだ準備は終わってないからね。
「んん? お土産になりそうなものが、ない……」
スノウの部屋にあるのは、ほとんどがアークからの贈り物だ。
大好きな宝石やキラキラとした装飾品はたくさんあるけれど、もらった物をお土産にするのはよくないだろう。
「母様たちは、干し肉とかお野菜とか、自分の家で作ったものをおすそ分けって言って持って行っていたけど……?」
「何をお悩みですか?」
旅の荷物に入れなかった服をクローゼットに戻していたルイスが、小さく首を傾げる。スノウの独り言が聞こえたらしい。
「おばあ様たちに、お土産を持っていこうと思うの。でも、何がいいかなぁ」
「あぁ……ラト様方は、スノウ様がお顔を見せにいらしただけでも、喜ばれると思いますが」
「それでも、何かあげたい!」
ルイスが言うことに納得はできるけれど、スノウはそれでは嫌なのだ。
「――あっ、狩りに行って、その獲物をお土産にしたら、僕の成長も分かってもらえて一石二鳥!」
「駄目だ」
スノウがひらめいた提案を、アークがすぐさま却下する。
「どうして?」
「出立までに、俺の時間が空かないから」
「僕一人で――」
「それを俺が許すとでも?」
珍しく厳しい顔をしているアークを見て、スノウはしょんぼりと肩を落とす。でも、アークが簡単に許してくれるとは思っていなかったから、仕方ないと納得できた。
竜族は番への執着が強くて、基本的に自分の縄張りに番を閉じ込めてしまうらしい。
スノウが魔王城の敷地内ならば比較的自由に行動できるというのは、アークが妥協に妥協を重ねて許容している状態なのだ。
街はおろか、さらに遠い狩り場までアークの帯同なしに行けるわけがない。
「――スノウ。俺を狭量だと思ってもいい。だが、どうしても、一人で外に送り出すことはできない」
静かに近づいてきたアークがスノウをぎゅっと抱きしめる。
スノウは胸に頬を寄せて抱きしめ返した。アークの声音に苦しみや滲んでいるように思えて、胸がきゅっと締めつけられるような心地がする。
「狭量なんて思わないよ。僕たち番だもの。アークの愛の証でしょう? 僕の方こそ、わがままを言ってごめんね」
「いや、望みがあるなら、言葉にしてほしい。叶えられることなら、全力で力を尽くす。どうしても駄目なことはあるが……」
「分かったよ。ありがとう」
アークの顔を見上げて、微笑む。愛情深い眼差しで見つめ返されて、心がふわふわと浮き立った。
雪豹族は竜族ほどの執着を番に抱かないけれど、愛へのひたむきさは負けない。だから、スノウはアークが傍にいてくれるだけで、幸せでいっぱいになれるのだ。
「――でも、お土産、どうしようかなぁ」
悩みごとが振り出しに戻ってしまった。アークも考えてくれるけれど、そもそも『お土産』という概念すらあまり考えたことがないようで、良い案は出てこないみたいだ。
「宝物庫を探すか?」
「国宝でも渡すつもりなの? おばあ様、びっくりして固まっちゃう」
アークがとんでもないことを真顔で提案するので、スノウも真剣な声ですぐさま却下する。
キラキラなものが好きなスノウに、以前アークは宝物庫のものを好きに使っていいと言ってくれた。それで、スノウは喜々としながら宝物庫を見に行ったのだけれど、そこに収められているものは、スノウの想像の遥か上にあるものばかりだったのだ。
日頃からアークにたくさんの贈り物をされているスノウでさえ「あ、これは好きに使ったら駄目なものだ……」と悟って腰が引けたのに、それを祖母に贈るなんてできるわけがない。
「う~ん……お花とか?」
「潰さず持っていくのは難儀しそうだな」
「お菓子?」
「それなら、城の料理人に頼めばいいが、スノウらしいお土産と言えるか?」
いろいろと案は出してみるけれど、これだというものが見つからない。
うんうんと唸るアークたちを見るに見兼ねたのか、片づけを終えたルイスが口を開いた。
「射映画はいかがですか?」
「な~に、それ?」
きょとんと目を瞬かせるスノウの頭上から「それいいな!」と乗り気な声が聞こえた。アークは射映画を知っているらしい。
「射映画は、物を写し撮ってできた絵ですよ。画家が描くのとは違い、一瞬で肖像画ができあがるんです。着飾った姿を射映画にして贈られたら、ラト様方も長くスノウ様の姿をお手元に残すことができますよ」
驚くような技術があるらしい。肖像画を描いてもらうのは、長時間動いてはいけないから、スノウは苦手だ。射映画のように便利なものがあるなら、最初から教えてもらいたかった。
「それ、すごいね。どうやって写し撮るの?」
「射影装置というものを使います。少し大きいですが、持ち運びもできるので、旅先でも使ってみては? ラト様方とご一緒に射映画を残せば、思い出になりますよ」
「そうしたい!」
アークの顔を見つめると、苦笑とともに頷きが返ってくる。期待が高まった。
「じゃあ、お土産分は明日撮ろうね」
「ああ。それなら、着る服を選ばなくてはな――」
にこにこと笑うスノウに対し、アークは真剣な表情だ。クローゼットの中を吟味するように眺め、ルイスに服を取り出すよう指示する。
仕舞ったばかりの服を再び広げなければならなくなって、ルイスは少し嫌そうな顔だった。
でも、スノウを着飾らせるのはルイスも好んでいるので、結局アークと二人で熱心に服や装飾品を吟味し始める。
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