オーバー・ターン!

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6,終章

6-3

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 「ルールが無いって・・・・・・・それじゃ下手したら死んじゃうじゃん!・・・・」
 マリネルが驚愕の表情でエスターを凝視した。
 「その前に、なぜ友弥がディッケと戦わなくてはならないのか、その理由を教えていただきませんこと」
 トライが持ち出してきた椅子に腰を掛けながら、ペイゼルがエスターに問いかけた。
 「ディッケの師匠が亡くなった・・・・らしい・・・・相手は友弥の祖父の道場の者だったらしい。それが原因だったそうだ・・・・」
 「敵討ちですの?」
 ペイゼルの言葉にエスターは、それは在るかもしれないなと答えた。
 「ディッケの師匠の最後の言葉が、自分の代わりに戦ってこいということだったそうだ」
 「ディッケは強いですよー」
 ミリエがにやにやと笑いながら言った。
 「ディッケが救難会社で後方支援しか命じられなかったのは、その最初のミッションのせいなんだなこれが。奴は入社後の最初のミッションで、海賊十名を葬ったわけだ。人質を殺されて逆上したらしいが、その中には、ライドマイルの師範崩れもいたそうな」
 「ライドマイル・・・・・・武闘派と言われているエレクアントの一派か・・・」
 ブラッゲが思い出したようにその名を呟いた。
 「文字通り瞬殺だったそうよー。相手は首の骨を折られ、即死だってさ。ディッケはやり過ぎたっていうわけね。だからそれ以降の仕事を干された。もしくは、どう考えても不可能な仕事しか与えられなかった」
 それでとミリエは言葉を続けた。
 「とらさんなら、確実に勝てるし、奴もとらさんなら相手に不足はないといってたのよねぇ」
 「勝つだけではあるまい。勝って尚且つ、ディッケを五体満足のままに出来るほどの技量が必要となるわけだ」
 エスターの冷静な言葉にミリエは口笛を吹いた。
 「よくそこまで知っていますね、だったら、友弥が今どれだけ微妙な立場に立っているのかもわかっているはずですね」
 「微妙な立場だと?」
 エスターが冷ややかな笑みをその顔に浮かべた。
 「ディッケにはまだ証言台に立って貰う必要があるそうだな。だからここでディッケに万が一の事があった場合、困る者達がいることは確かだな」
 「ところが、ディッケの行方が解らなくなってしまった上に、なぜか、とらさんの替わりに友弥が戦うことになってしまったらしい」
 「そなたは勘違いをしていないか?友弥に喧嘩をふっかけたのはそちらだ。本気で売られた喧嘩を友弥が買っただけだ。今更無いことにしろというのは些か都合が良すぎないか?」
 「・・・・・・・」
 シナリオでは、エノラステイン第一王女のチームに入れた地元の人間を強制退学させる筋書きになっていたのだが、そこには地元の人間に対する保証は一切考慮されていないのだ。
 エノラステイン星系人ではない、地球人の友弥に対する責任は元から放棄されていたのだ。
 これをエスターは二人の女王が友弥に対して喧嘩を売ったと表現したのだ。
 ミリエは言い切ったエスターの顔をしげしげと見つめた。しかし、徐々にその顔には笑みが広がり、やがて大声で笑い出した。
 けらけらと笑い転げるミリエは腹を抱え、苦しげに言った。
 「す、すごい・・・・凄すぎる、姫様、友弥に引き続き、姫様までも鞠音と同じこと言うんだ・・・・・・」
 「・・・友弥の母君か・・・・・あの方は知ってらしたのか?今回の騒動に友弥が利用されることを」
 「いいえ、知らされていませんよあいつは・・・・・流石に大樹は隠していたらしいけど・・・・でも薄々は感づいたみたいでこの前、私の所に鞠音が電話してきてこう言ったんですよ【知っていると思うけど、友弥と遊ぶなら、本気にならないと危ないから、気をつけてね】ってね」
 だから私もこう答えたんですよねとミリエが続けた。
 「【私が友弥と遊ぶ時は何時でも本気だ。ただ、まさか遊び相手が友弥だと気がついたのがつい最近で焦っている】ってね」
 「あ、あの・・・・・・」
 ブラッゲの陰に隠れていたマリネルがおずおずと手を上げた。
 「ん?」
 ミリエがマリネルに視線を向けた。
 「あ、あの、ミリエ様は、友弥と知り合いなんですか?」
 「へ?」
 ミリエがエスターに視線を戻すと、エスターが全員を見渡した。そのエスターの視線を受けて、ログミールが手を上げた。
 「トラミナ様とミリエ様、それとエスター様と私以外は、不思議に思っていることでしょう。特にトラミナ様と友弥様がお知り合いだと解った時のブラッゲ様の悔しそうな顔はなかなかのものでした」
 「な、だ、誰が・・・・・」
 ログミールの言葉にブラッゲが真っ赤になり反論を試みようとしたが、エスターの視線を受けて口を閉じた。
 「そうか、お前達の一番の疑問は友弥の素性か・・・・・」
 そう口にしたエスターも、かつては一番の疑問であったのでその気持ちは良く解った。
 ただ、その個人情報の扱いは女王クラスである。
 暫く考えたエスターは、【これから私が述べることは、二人の女王預かりとなっている内容であり、他言した場合は、それ相応の罰が与えられることとなる】と前置きをした。
 そこで、言葉を切り、改めて全員を見渡した。
 トラミナやミリエ・オーガス、それにログミールを除いた全員が真剣な表情で頷いていた。全員がステイン星系出身者である。女王預かりの情報が如何に重大な意味を持っているかは当然の如く理解している筈である。ある意味、エスター本人が知っていること自体が既に違法と見なされてもおかしくはない話であると暗にエスターは言ったのだ。
 「母君の名は矢田貝鞠音。父君の名は矢田貝大樹。お二人とも、かつてはマリーネスアとタイキノモストリ・エルタ・ノーラステインと名乗っておられたそうだ」
 「サンダーバーズ!」
 マリネルの驚愕の声と腰を浮かしかけたペイゼルが椅子に足を取られてひっくり返った音が重なった。


 踏み込みに伴う轟音に道場が揺れた。
 目の前を真っ赤な血しぶきが霧となり視界を埋めた。
 ディッケの拳が俺の鼻頭をとらえた瞬間である。
 しかし完全にとらえ切れてはいない。俺はインパクトの瞬間、頭を引き、ディッケの拳を殺してる。この程度の光景は祖父の道場では怪我にも入らない。ただ、自分の血潮が今日もあふれ出す程度にはこの体をみなぎっているのだと確認出来る通常の光景である。
 ディッケの顔に驚愕の色が浮かび上がった。
 エレクアントは、個人用のシールドバリアを使用して戦うことを前提にした格闘技である。
 ステイン星系でも高価な品物らしいが、エレクアントの授業が必須となっている救難クラスの生徒達には学校側から支給されているため、全員が外見をカスタムしたシールドバリアをほぼいつでも身につけているのが常であった。
 このシールドはその名の通り、装着者の判断で個人の身体に与えられるダメージをほぼ全て吸収するのだ。
 ディッケが驚愕の表情をしたのはそのシールドを俺が装着していない為である。
 エレクアントの戦いではあり得ない状況なのだ。
 俺は歩数にして三歩ほどの距離をおいた。
 「どうしました?驚いている顔をしていますが?」
 「・・・貴様、死にたいのか・・・」
 俺は頭を振った。
 「俺は、俺の流儀でやりますよ、そう言いましたよね?そもそも、人のことを心配している暇が貴方にあるのですか?」
 俺はディッケの腹を指さした。そこはシールドが衝撃を吸収したことを示す淡い光に染まっている。
 視線を向けたディッケの口元が引き締められた。
 その光の色は虹色。
 俺がディッケの攻撃を顔面に受けた瞬間に放った蹴りはシールドに拒まれはしたが、かなりの衝撃であった事をその色は示していた。


 「そ・・・・そんな・・・・そうだったんだ・・・・友弥が・・・・・・」
 ブラッゲの陰から顔を覗かせているマリネルが呆然と呟いた。
 「だ、だから、あんなに凄いんだ・・・・当たり前の話だったんだね・・・・」
 「それは違うぞ、マリネル」
 自分と似たようなリアクションをとったペイゼルを見ていたエスターだが、マリネルの言葉をきっぱりと否定した。
 「あいつはつい先日まで、両親のことを知らなかった。あいつ自身が驚いていたぐらいだからな・・・・・あいつが凄いのは、あいつがそれだけ努力をしているからだ。それに・・・・・こう言っては何だが、マリネル、お前が凄いのは、両親がオーツ夫妻だからだと言われて納得するか?」
 エスターの言葉に、マリネルはブラッゲの陰に隠れた。しかし、直ぐにおずおずと顔を出した。
 「・・・・・僕は、お前の両親が天才だから、お前もそうだろうと決めつけられるのが一番嫌だ・・・・・・」
 マリネルが俯いたまま答えた。
 「そういうことだ・・・・・お前が天才と呼ばれていても、それはお前が努力した結果だ。違うか?」
 エスターの言葉にマリネルが首を縦に振った。
 「ごめんなさい・・・両親のことはどうあれ、友弥は友弥なんだよね・・・・・エスターのことを姫様だって知っても、友弥の態度は変わらなかった・・・・あれが友弥の一番凄いところだよ・・・ね」
 エスターがそうだと答えた。

 「私は負けられない!」
 「それは誰もがそう思っていることです。貴方も、俺も」
 拳にまといつく空気の壁が激しく巻き上がる。
 今、第三者の視点で俺とディッケを見たら、俺が一方的に攻められているように見えるかもしれない。
 鼻血は流れ、目蓋は腫れ上がり、汗で張り付いたYシャツは裂けている。確かに一方的に血を流しているのは俺である。対してディッケは滝のような汗をかいてはいるが、肩で息をしているだけである。
 ディッケのその拳、蹴りは、俺の中の歓喜を呼び覚ましていた。そのどれかでもまともに当たれば、俺の体の骨は砕け、筋肉は張り裂けてしまうことであろう。それほどにディッケの技は見事であった。
 裏拳を下から突き上げ気味の裏拳で跳ね上げる。速度を重視したコンパクトな膝が迫る。
 俺は体をディッケに密着させた。
 「それともランツさんが負ける気で俺と戦ったとでも?」
 ディッケの腹に当てた拳を、腰を落とし、振り抜く。
 轟音
 ディッケの体がくの字に折れ曲がり、吹き飛んだ。
 シールドも万全ではない。そもそも、装者が防御するか否かを判断しなければならない為、全ての外的要因を排除することは不可能である。
 ならば、俺の行動が害とならないと判断させればよい。
 今の俺もディッケの腹に拳を添えただけである。これをディッケは無害と判断したのだ。
 もとよりアドバンテージは俺にあった。
 エレクアントは元々が、シールドを所持した者同士が戦うことを前提としている。従って、相手のシールドの持つ性能を逆に手玉に取る技術が必然と多くなり、それがエレクアントの奥義でもあることを俺は知っていた。
 ランツさんもそうであったように、当然ディッケの技も相手のシールドの力を利用するものが大半を占めている。それを俺は封印したのだ。
 いわば、野球の試合にバットもグローブも持たせずに出させている様な物である。
 しかし、同じ土俵に立つ必要は全くない。逆に、如何に自分の土俵に相手を誘い込むことが出来るかが重要なのだ。
 重々しい音と共に道場の床にたたきつけられたディッケは、それでも綺麗に力を逃しながら畳の上で一回転し、立ち上がった。
 俺はあえて一歩引いた。
 ディッケは知らずのうちに、エレクアントの師範補佐である自分に酔っている節がある。
 冷静に考えれば、とら姉さんに戦いを挑む前に、色々とやることがあるはずだ。そもそも、ディッケが戦いを挑むべき相手はとら姉さんではない。
 ランツさんと戦ったその本人に戦いを挑むべきではないのか?
 とら姉さんが同門といえど、ディッケの行動は単に逆恨みの延長でしかない。
 しかも、自分の力を過大評価している。
 形こそ異なるが、それは権力に溺れ増長しているディッケの親族と同じである。
 「歯を食いしばって下さい」
 俺は一歩を踏み出した。
 「!」
 ディッケが間合いを計る前に俺はディッケの懐に入り込んでいた。驚愕の表情を俺は見上げていた。
 左の拳は既にディッケの脇腹に当てられている。
 ディッケはシールドに防御命令を発行し、同時に膝と右肘で俺の行動を阻止しようと試みる。
 左の拳を引き、半身を捻り、肘と膝を躱し、右の指先を目に突き立てると同時に鳩尾に膝を入れる。
 虹色の光がディッケの目前と鳩尾に現れた。
 間髪入れずに俺のゼロ距離からの左の回し蹴りが、ディッケの側頭部を襲った。
 完全な不意打ちである。
 ディッケの体がわずかにぶれる。このぶれを修正するためにディッケの動きが一瞬止まる。
 俺の右拳はディッケの下腹に当てられた。
 シールドに防御命令、しかし、押し当てられた拳はダメージを与えず、押し当てたままだ。
 ディッゲはエレクアント使いの本能で無害と判断し、防御命令の解除判断が下される。
 先程と同じ形になった。
 下腹に当てた右手を振り抜く。
 轟音
 ディッケの下腹が俺の拳の形で陥没した。
 くの字に折れ曲がったディッケの体。
 俺はそれを認識する前にその鳩尾に左の肘を突き込んでいた。
 肉体がひしゃげる音が響き、内蔵の幾つかが破裂した感触。
 衝撃でディッケの体が逆に仰け反った。
 自分の体に何が起こっているのか、理解出来ていないといった表情のディッケの顔に俺の右手が伸びた。
 「勝負あった!、そこまで!」
 静さんの凛とした声が道場に響いた。
 俺の手はディッケの顔に当てられたまま止まった。
 一歩を踏み出してから、時間にしておよそ5秒ほど。
 ディッケの体が俺の体にもたれるようにしながら、ゆっくりと沈んでいった。
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