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二章 龍王と王配の二年目
27.バリエンダール共和国に下された沙汰
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デボラは無事に翌日には復帰してきた。
デボラの耳にだけではなくて、龍王の怒りは大陸全土に知れ渡っていたようだ。
深く頭を下げてデボラが言う。
「わたくしのために龍王陛下と王配陛下がバリエンダール共和国まで直々に出向かれたと聞きました。龍王陛下が龍になられてバリエンダール共和国に罰を与えたというのも聞いております。わたくしの行動のせいでもうしわけありません」
「デボラが謝ることなど何もない。悪いのはバリエンダール共和国の企んだものだ」
「傷は平気か? 心に傷を負ってしまったのではないか? おれはデボラの方が心配だ」
龍王とヨシュアの言葉に、デボラは顔を上げて微笑む。
「わたくしは平気です。また龍王陛下と王配陛下にお仕えできることを喜びと思っております」
「無理はしないように」
「休みたいときがあったら、遠慮なく言うように」
「ますます龍王陛下と王配陛下にお仕えしたいという気持ちが強くなりました。ずっとお世話をさせてくださいませ」
心配する龍王とヨシュアに反して、デボラはとても明るく輝いていた。
殴られて攫われたことで心に傷を負っていないか、これからも王配であるヨシュアの侍従として仕えられるか心配ではあったが、本人は大丈夫と言っているので龍王は本人の意思を尊重することにした。
「ネイサンは平気か?」
「わたくしもデボラがいなくなって慌てましたが、無事に戻ってきてくれたのでもう平気です。昨日は休みをいただきありがとうございました。今日からは変わらず務めますので、なんでも言いつけてください」
ネイサンの方も平気そうだったので龍王は昨日のお茶を思い出してネイサンに言う。
「ネイサンのお茶が一番美味しい。わたしにお茶を入れてくれるか?」
「喜んでお入れします。どのお茶がよろしいでしょう?」
「昨日茉莉花茶を飲んだのだが、わたしの侍従が入れたものは薄かった。ネイサンの茉莉花茶が飲みたい」
「承知いたしました。すぐに用意してまいります」
部屋には氷柱を立てているので夏の間も涼しく過ごせる。
魔術でも部屋を涼しくすることは可能なようだが、ヨシュアが龍王の作る天井まである氷柱を気に入っているので、龍王は去年も今年も氷柱を部屋に立てていた。これで彫刻など彫らせれば、ますますヨシュアの部屋は華やかになるのだろうが、ヨシュアがそれを望んでいないのでそのままにしてある。
「茉莉花茶を冷やすときに魔術を使わなかったので薄くなったのだと思いますよ。氷を入れるとどうしても薄くなりますからね」
ネイサンが用意してくれた茉莉花茶は濃さもちょうどよくて、よく冷えていてとても美味しかった。
朝餉の後に茉莉花茶を飲んでさっぱりとして、龍王は政務に臨む。
今日はヨシュアは魔術騎士団と共にバリエンダール共和国との国境の町に出かけることになっていた。デボラを攫わせた議員を裁くために、龍王の沙汰をバリエンダール共和国の議会が待っているというのだ。
そんなものは自分たちで裁いてほしいものだが、デボラの件に関しては確かに龍王が関与したし、龍王の怒りを見せつけたので、バリエンダール共和国としても龍王の許しを得たいのが本音なのだろう。
龍王自ら出ることはできなかったし、そうすればますますバリエンダール共和国の議会は委縮しそうなので、ヨシュア率いる魔術騎士団に頼むことにしたのだ。
それにしてもヨシュアには迷惑をかけてしまった。
龍の本性になると人間としての思考が鈍くなってしまう。龍の本能のままにヨシュアを襲ってしまったのも龍王にとってはとても申し訳ないことだった。ヨシュアは冷静で、落ち着いて対処してくれていたが、本能のままに襲い掛かってヨシュアを犯していれば、ヨシュアが大怪我を負ったのは間違いない。龍になった龍王までも宥めて、ひとの姿に戻せたのは、ヨシュアの落ち着きと度胸あってのことだった。
それに関してヨシュアが怒っているかといえばそんなこともない。
いつものように龍王を甘やかしてくれるし、龍になったときの無体を許してくれている。
無理やりヨシュアを抱こうとしてヨシュアを苦しめるようなことはしなかったようだが、ヨシュアに龍の体の相手をさせたのは確かだった。反省している龍王にヨシュアは笑いながら大丈夫だと告げてくれた。
「行って来るよ。すぐに戻ってくる」
「議員の沙汰はわたしが書状に書きました。それを渡してくるだけでいいので」
「心配しなくていい。おれはいなくならない」
デボラのようにヨシュアが攫われることはないと分かっているのだが、離れている時間はどうしても不安になってしまう。ヨシュアが帰ってくる場所は龍王の隣りにしかないのだと分かっているのに、そのままラバン王国に戻ってしまったらどうしようなどと頭を過る。
それも龍の姿でヨシュアに無体を働いてしまったせいかもしれない。
昼餉までにはヨシュアは青陵殿に戻ってきたと告げられて、午前中の政務を終わらせると龍王は急いでヨシュアの元に行っていた。
「バリエンダール共和国はあの貴族議員を二度と議員にさせず、財産を没収して平民に落とすと言っていた。こんなことがもう起きないように徹底していくとも言っていた」
「それならよかったです。ヨシュア、帰ってきてくれて嬉しいです」
「ここはおれの家だと思っているんだが、帰らないことはないぞ?」
「昨日、わたしはヨシュアに酷いことをしようとしてしまった……。ヨシュアはそれを怒ってラバン王国に帰っても仕方がないと思っていたのです」
許してください。
ヨシュアのしっかりとした体に抱き着きながら、縋るように言えば、ヨシュアが龍王の髪を撫でる。
「酷いことなんて何もされてない。長衣が一枚破れただけだ。星宇は龍になっても、おれを傷つけたりしなかったよ」
理性を失ってヨシュアに襲い掛かったことも、ヨシュアにとっては大したことがないように言われてしまう。ぎゅっと抱き着いてヨシュアの肩に額を乗せていると、ヨシュアが何度も髪を撫でてくれる。
その心地よさに龍王は目を閉じた。
「話は変わるが、ラバン王国に少し寄ってきたんだ。そしたら、図書館の司書がマンドラゴラの文献はないが、マンドラゴラを長く研究しているものなら紹介できると言ってくれた。星宇が構わないなら、志龍王国に招いて話を聞きたいんだが、どうかな?」
「それは構いませんよ。ただ、青陵殿は龍王の配偶者が住む場所です。龍王と配偶者、それに侍従と護衛以外は中に入れません。会うのならば、黄宮に部屋を用意させます」
青陵殿も赤栄殿も王宮の一部である。その中でも龍王が政務を行う場所が黄宮と呼ばれて、王宮の中心部になっている。子睿が住んでいるのもその離れである。前王妃も黄宮の一室に住んでいるし、龍王ももう戻る気はなかったが自分の部屋が黄宮にある。
すっかりと生活の場を青陵殿に移した龍王に、これまでも配偶者を愛して青陵殿を住みかとしていた龍王はいたようで、どこからも文句は出なかった。
龍王と王配が仲睦まじいのを喜んでくれているくらいだ。
龍王に子種があれば間違いなく女性の妃を持つように言われていただろうが、子種がないのでそういうことはありえない。龍王は玉を捧げた王配とだけ愛し合っていればいい。
なぜか龍王が王配に可愛がられているという話をされるのだが、ヨシュアには大事に甘やかしてもらっているので、龍王は特にそれを否定したことはなかった。
「びぎゃ!」
「びょえ!」
「びょわ!」
大根と蕪と人参は今日も元気に跳ね回ってヨシュアの部屋で踊っている。
氷柱を囲んでぐるぐると円になって踊っているのも可愛いのか、ヨシュアはご機嫌で見つめている。
猫を飼いたい様子だったが、置いて行かれるのに耐えられないと言っていたヨシュアが、飼えるものができたことは龍王もよかったと思う。できることならば、この大根も蕪も人参も、ヨシュアと龍王の長い生に付き合ってくれるものであればいい。魔力を持つ植物なのだからそれも無理ではないのではないかと龍王は思っていた。
デボラの耳にだけではなくて、龍王の怒りは大陸全土に知れ渡っていたようだ。
深く頭を下げてデボラが言う。
「わたくしのために龍王陛下と王配陛下がバリエンダール共和国まで直々に出向かれたと聞きました。龍王陛下が龍になられてバリエンダール共和国に罰を与えたというのも聞いております。わたくしの行動のせいでもうしわけありません」
「デボラが謝ることなど何もない。悪いのはバリエンダール共和国の企んだものだ」
「傷は平気か? 心に傷を負ってしまったのではないか? おれはデボラの方が心配だ」
龍王とヨシュアの言葉に、デボラは顔を上げて微笑む。
「わたくしは平気です。また龍王陛下と王配陛下にお仕えできることを喜びと思っております」
「無理はしないように」
「休みたいときがあったら、遠慮なく言うように」
「ますます龍王陛下と王配陛下にお仕えしたいという気持ちが強くなりました。ずっとお世話をさせてくださいませ」
心配する龍王とヨシュアに反して、デボラはとても明るく輝いていた。
殴られて攫われたことで心に傷を負っていないか、これからも王配であるヨシュアの侍従として仕えられるか心配ではあったが、本人は大丈夫と言っているので龍王は本人の意思を尊重することにした。
「ネイサンは平気か?」
「わたくしもデボラがいなくなって慌てましたが、無事に戻ってきてくれたのでもう平気です。昨日は休みをいただきありがとうございました。今日からは変わらず務めますので、なんでも言いつけてください」
ネイサンの方も平気そうだったので龍王は昨日のお茶を思い出してネイサンに言う。
「ネイサンのお茶が一番美味しい。わたしにお茶を入れてくれるか?」
「喜んでお入れします。どのお茶がよろしいでしょう?」
「昨日茉莉花茶を飲んだのだが、わたしの侍従が入れたものは薄かった。ネイサンの茉莉花茶が飲みたい」
「承知いたしました。すぐに用意してまいります」
部屋には氷柱を立てているので夏の間も涼しく過ごせる。
魔術でも部屋を涼しくすることは可能なようだが、ヨシュアが龍王の作る天井まである氷柱を気に入っているので、龍王は去年も今年も氷柱を部屋に立てていた。これで彫刻など彫らせれば、ますますヨシュアの部屋は華やかになるのだろうが、ヨシュアがそれを望んでいないのでそのままにしてある。
「茉莉花茶を冷やすときに魔術を使わなかったので薄くなったのだと思いますよ。氷を入れるとどうしても薄くなりますからね」
ネイサンが用意してくれた茉莉花茶は濃さもちょうどよくて、よく冷えていてとても美味しかった。
朝餉の後に茉莉花茶を飲んでさっぱりとして、龍王は政務に臨む。
今日はヨシュアは魔術騎士団と共にバリエンダール共和国との国境の町に出かけることになっていた。デボラを攫わせた議員を裁くために、龍王の沙汰をバリエンダール共和国の議会が待っているというのだ。
そんなものは自分たちで裁いてほしいものだが、デボラの件に関しては確かに龍王が関与したし、龍王の怒りを見せつけたので、バリエンダール共和国としても龍王の許しを得たいのが本音なのだろう。
龍王自ら出ることはできなかったし、そうすればますますバリエンダール共和国の議会は委縮しそうなので、ヨシュア率いる魔術騎士団に頼むことにしたのだ。
それにしてもヨシュアには迷惑をかけてしまった。
龍の本性になると人間としての思考が鈍くなってしまう。龍の本能のままにヨシュアを襲ってしまったのも龍王にとってはとても申し訳ないことだった。ヨシュアは冷静で、落ち着いて対処してくれていたが、本能のままに襲い掛かってヨシュアを犯していれば、ヨシュアが大怪我を負ったのは間違いない。龍になった龍王までも宥めて、ひとの姿に戻せたのは、ヨシュアの落ち着きと度胸あってのことだった。
それに関してヨシュアが怒っているかといえばそんなこともない。
いつものように龍王を甘やかしてくれるし、龍になったときの無体を許してくれている。
無理やりヨシュアを抱こうとしてヨシュアを苦しめるようなことはしなかったようだが、ヨシュアに龍の体の相手をさせたのは確かだった。反省している龍王にヨシュアは笑いながら大丈夫だと告げてくれた。
「行って来るよ。すぐに戻ってくる」
「議員の沙汰はわたしが書状に書きました。それを渡してくるだけでいいので」
「心配しなくていい。おれはいなくならない」
デボラのようにヨシュアが攫われることはないと分かっているのだが、離れている時間はどうしても不安になってしまう。ヨシュアが帰ってくる場所は龍王の隣りにしかないのだと分かっているのに、そのままラバン王国に戻ってしまったらどうしようなどと頭を過る。
それも龍の姿でヨシュアに無体を働いてしまったせいかもしれない。
昼餉までにはヨシュアは青陵殿に戻ってきたと告げられて、午前中の政務を終わらせると龍王は急いでヨシュアの元に行っていた。
「バリエンダール共和国はあの貴族議員を二度と議員にさせず、財産を没収して平民に落とすと言っていた。こんなことがもう起きないように徹底していくとも言っていた」
「それならよかったです。ヨシュア、帰ってきてくれて嬉しいです」
「ここはおれの家だと思っているんだが、帰らないことはないぞ?」
「昨日、わたしはヨシュアに酷いことをしようとしてしまった……。ヨシュアはそれを怒ってラバン王国に帰っても仕方がないと思っていたのです」
許してください。
ヨシュアのしっかりとした体に抱き着きながら、縋るように言えば、ヨシュアが龍王の髪を撫でる。
「酷いことなんて何もされてない。長衣が一枚破れただけだ。星宇は龍になっても、おれを傷つけたりしなかったよ」
理性を失ってヨシュアに襲い掛かったことも、ヨシュアにとっては大したことがないように言われてしまう。ぎゅっと抱き着いてヨシュアの肩に額を乗せていると、ヨシュアが何度も髪を撫でてくれる。
その心地よさに龍王は目を閉じた。
「話は変わるが、ラバン王国に少し寄ってきたんだ。そしたら、図書館の司書がマンドラゴラの文献はないが、マンドラゴラを長く研究しているものなら紹介できると言ってくれた。星宇が構わないなら、志龍王国に招いて話を聞きたいんだが、どうかな?」
「それは構いませんよ。ただ、青陵殿は龍王の配偶者が住む場所です。龍王と配偶者、それに侍従と護衛以外は中に入れません。会うのならば、黄宮に部屋を用意させます」
青陵殿も赤栄殿も王宮の一部である。その中でも龍王が政務を行う場所が黄宮と呼ばれて、王宮の中心部になっている。子睿が住んでいるのもその離れである。前王妃も黄宮の一室に住んでいるし、龍王ももう戻る気はなかったが自分の部屋が黄宮にある。
すっかりと生活の場を青陵殿に移した龍王に、これまでも配偶者を愛して青陵殿を住みかとしていた龍王はいたようで、どこからも文句は出なかった。
龍王と王配が仲睦まじいのを喜んでくれているくらいだ。
龍王に子種があれば間違いなく女性の妃を持つように言われていただろうが、子種がないのでそういうことはありえない。龍王は玉を捧げた王配とだけ愛し合っていればいい。
なぜか龍王が王配に可愛がられているという話をされるのだが、ヨシュアには大事に甘やかしてもらっているので、龍王は特にそれを否定したことはなかった。
「びぎゃ!」
「びょえ!」
「びょわ!」
大根と蕪と人参は今日も元気に跳ね回ってヨシュアの部屋で踊っている。
氷柱を囲んでぐるぐると円になって踊っているのも可愛いのか、ヨシュアはご機嫌で見つめている。
猫を飼いたい様子だったが、置いて行かれるのに耐えられないと言っていたヨシュアが、飼えるものができたことは龍王もよかったと思う。できることならば、この大根も蕪も人参も、ヨシュアと龍王の長い生に付き合ってくれるものであればいい。魔力を持つ植物なのだからそれも無理ではないのではないかと龍王は思っていた。
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