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三章 甥の誕生と六年目まで
10.ジャックとドラゴン
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ドラゴンの卵は厩舎の馬房の一つに置かれていた。
ヨシュアと龍王は毎日そこを訪れるようになっていた。
ヨシュアが卵に触れると、「ぴぃ」とか「きゅぅ」とか小さな鳴き声が聞こえる。もうすぐ生まれてくるのかもしれない。
龍王が卵に触れても反応はないから、やはり、龍族のそばにいればドラゴンは健全に育つという名目で、妖精のヨシュアが卵の面倒を見られるようにラバン国王マシューは龍王にこの卵を贈ったのだろう。
珍しい龍の卵ということで、そろそろ生まれるならそばにいて付き添ってやりたい気持ちはあったが、ヨシュアにはもう一つ問題があった。
ヨシュアが名付けた獣人の子ども、ジャックである。
ジャックと名付けてしまった後に、子睿の養父母がジャックの体を洗ってやると、ジャックの性別が女だということが分かった。髪も短かったし、幼かったのでヨシュアはジャックの性別を見間違えてしまったのだ。
そうなっても後の祭りで、ジャックは自分がもらった名前を変えるつもりはない様子だった。
ジャックは毎日子睿の養父母のいる離れを抜け出してヨシュアを探しているという。
まだ十歳くらいの子どもなのでヨシュアを父親のように慕っても仕方がないのかもしれないが、政務のときにひょっこりと現れて、他の官吏が止めようとするのを猫科の俊敏な動きですり抜けてヨシュアの膝の上に納まってしまうのはどう考えてもよくない。
ヨシュアは龍王という伴侶がいるのだし、ジャックは幼いが女性なのでヨシュアの膝の上で寛がれると非常に居心地が悪い。
だからといって無理やり引き離すと、泣いて嫌がって膝の上に戻ろうとするのだ。
結界が張られた青陵殿には入ることができないので、青陵殿で息をついているとヨシュアの膝の上に龍王が乗ってくる。
「ヨシュアの膝はわたしのものなのに」
「星宇、子どもだ。気にすることはない」
それに猫科の本能に従ってジャックは膝の上に乗ってくるのだろう。しっかりと教育を受ければこんなこともしなくなると龍王に説明するのだが、龍王は面白くない様子だった。
玉座の間では威厳を示すためにヨシュアの膝からジャックに降りるように命じるだけで、自分が膝の上に乗ってくるようなことはできないが、青陵殿で二人きりになると龍王はヨシュアの膝を独り占めするようにごろごろと懐いていた。
「ドラゴンの卵がそろそろ孵りそうなので、明日はついていてやりたいんだが、構わないか?」
「ドラゴンにジャック……わたしはヨシュアを取られているような気がします」
「おれは星宇だけのものだよ」
口付けて龍王を宥めると、拗ねていた龍王も唇を追いかけて何度か口付けをして、満足した様子だった。
「ドラゴンの育成はラバン王国から頼まれたもの。仕方がありませんね。でも、ジャックに関しては、もう少し分別というものを学ばせなければいけません」
「それは王宮の教育係に任せるよ」
「ヨシュアもびしっと言っていいのですよ?」
「泣かせるのは心が痛むんだよな」
膝から降りるように命じても下りないジャックに、官吏が無理やりに引きずり下ろすと泣き叫んで嫌がる。最初にヨシュアが優しくして名前も付けたのでジャックは完全にヨシュアに懐いてしまっていた。
「ヨシュアが甘いから、ジャックが膝の上に乗ってくるのではないですか?」
「そうだな。玉座の間にはジャックは入れないように結界を張るわけにもいかないし」
玉座の間は龍王が民の言葉を傾聴する場でもあった。どんなものも許しがあれば入ることができて、龍王は全ての民から話を聞くということになっている。龍王は会わなければいけないものには誰とでも会うことが決められていた。
結界を張ってしまえばジャックだけを弾くわけにはいかず、他のものまで巻き込まれる可能性がある。龍王の政務に関わるので玉座の間は常に開かれた場所である必要があった。
「一度真剣にジャックと話してくる必要があるかな」
「わたしも同席します」
「いや、おれ一人で行かせてくれないか? ジャックと二人きりで話し合いたい」
二人きりというのに龍王が警戒しているのは、ジャックの血のこともあるだろう。
獣人の血がどんな作用を及ぼすかなどヨシュアも知らなかったが、ジャックの血には媚薬のような作用がある。そのためにジャックはこれまで搾取され続けていたのだろう、手には小さな傷がいくつもあった。
志龍王国の王宮に来て搾取されることもなくなって、その傷も治ってきているが、獣人の国がどういう意図でジャックを贈ったのかはっきりしてくると、煩わしさしかない。
龍王とヨシュアが媚薬のような作用で高まってお互いを求めあうようにしたかったのかもしれないが、そんなものは必要ないくらい龍王とヨシュアの関係は良好だった。毎晩のように愛し合っているし、媚薬のような作用があるようなものは必要としていない。
「獣人の国には抗議をしておきます。ですが、ジャックをそのまま返しても、他の場所に贈られるだけだと思うので、教育さえできれば、この国で平穏に暮らさせるのも悪くはないと思っています」
ヨシュアの膝に乗ってくることに関しては許しがたいと思っている龍王だが、ジャックが龍王に贈られたという事実がある限り、ジャックも龍王の守るべき民の一人になっているので、その点に関しては寛大だった。
ジャックを送り返して、その血を利用させるわけにはいかない。あんな小さな痩せた子どもが、血を奪われるだなんて許されない。
ヨシュアも龍王と同じ気持ちだった。
「血に媚薬のような作用があるということは、ジャックには魔力があるということだと思う。特殊な例かもしれないが、ジャックにドラゴンの面倒を見させるのはどうだろう?」
ドラゴンが生まれてくれば誰かがつきっきりで面倒を見なければいけなくなる。ヨシュアがそれをしてやりたいが、ヨシュアにも魔術騎士としての仕事があるし、王配としての仕事もある。
魔力を持つ獣人であるジャックはもしかするとドラゴンとも相性がいいかもしれない。
「獣人が魔力を持つだなんて聞いたことがありませんからね。ドラゴンの世話ができれば、ジャックの精神も安定してくるかもしれませんね」
そばにいつもいて愛おしむものがいればジャックもヨシュアを闇雲に求めなくなるかもしれない。ドラゴンの世話をしてヨシュアに褒められていれば、ジャックの精神も安定してくる可能性もある。
ヨシュアの申し出に龍王も賛成してくれたようだった。
「それなら、星宇、厩舎の隣りにジャックの住む小屋を立てさせて、ジャックは青陵殿の庭ならば自由に生活しても構わないとしていいか?」
「まだジャックは小さいから、子睿の養父母にも手伝ってもらいましょう。一家で青陵殿の庭に移ってきてもらいましょうか」
青陵殿の庭には土地が余っているところもあるし、必要ならば菜園を作ることもできるだろう。
龍王の言葉にヨシュアは頷き、まずはジャックを呼んだ。
青陵殿の厩舎に呼ばれてきたジャックは、尖った耳を動かして厩舎にいる青毛の馬と、鹿毛の馬、それにドラゴンの卵を興味深そうに見つめていた。
「ジャック、君に仕事をあげよう」
「わたしの血をお求めですか?」
「いや、もっと難しいことだ。これからドラゴンが生まれてくる。生まれてきたドラゴンの世話をジャックに任せたい」
「ドラゴン!? お話でしか聞いたことがありません」
「ドラゴンの成長には近くで世話をする者の魔力が必要になる。ジャックは血を与えるのではなく、ドラゴンに自分の魔力を与えられるように練習してくれ」
「わたしに魔力があるのですか?」
「血にそれだけの効果があるのだ。魔力もきっとある」
真剣に話を聞いていたジャックは手を伸ばしてドラゴンの卵に触れる。するとドラゴンの卵にひびが入った。
「もうすぐ生まれてくる。生まれてきて初めに見たものを親として慕うから、君はドラゴンの世話係にならなくてはいけない」
「わたしがドラゴンの世話係……ドラゴンは可愛いでしょうか?」
「それは見てみないと分からないね」
話している間にもぴしぴしと殻にひびが入って、卵が割れる。
卵から出てきたのは真珠色の鱗と爪に赤い目の美しいドラゴンの幼体だった。大きさは大型犬くらいだろうか。
体を丸めてきゅうきゅうと鳴いている。
「体を拭いてやってくれ」
「は、はい!」
水の入った桶と布を用意させると、すぐにジャックがそれを絞ってドラゴンの体を拭く。赤い目をきょろきょろとさせていたドラゴンはジャックに気付いて顔をすり寄せてくる。
「か、可愛いです。わたしはドラゴンのお母さんですか?」
「ドラゴンはそう思っているかもしれない。これから君が責任をもってドラゴンを育てるんだ。血は与えるんじゃないよ。与えるのは魔力だ。そのやり方はこれから習って行けばいい。分からないことは教育係に聞けばいいし、おれも毎日ここに来るから、そのときに相談してくれ」
「は、はい! 頑張ります!」
ドラゴンに一目で心奪われた様子のジャックはきっと寂しかったのだろう。
厩舎の隣りには立派な小屋が立てられて、そこにはジャックの育ての親になる子睿の養父母が移り住んでいた。
「子睿殿のご両親にも、ドラゴンの世話を手伝ってくれるようにお願いします」
「ドラゴン様をどうすればいいのか分かりませんが、やってみます」
「ジャック様と一緒に大事に育てます」
子睿の養父母の言葉に、この二人は本当に害のない優しい人物なのだとヨシュアは改めて感じる。
獣人の子ども、ジャックはドラゴンの世話係としての任務に就くこととなった。
ヨシュアと龍王は毎日そこを訪れるようになっていた。
ヨシュアが卵に触れると、「ぴぃ」とか「きゅぅ」とか小さな鳴き声が聞こえる。もうすぐ生まれてくるのかもしれない。
龍王が卵に触れても反応はないから、やはり、龍族のそばにいればドラゴンは健全に育つという名目で、妖精のヨシュアが卵の面倒を見られるようにラバン国王マシューは龍王にこの卵を贈ったのだろう。
珍しい龍の卵ということで、そろそろ生まれるならそばにいて付き添ってやりたい気持ちはあったが、ヨシュアにはもう一つ問題があった。
ヨシュアが名付けた獣人の子ども、ジャックである。
ジャックと名付けてしまった後に、子睿の養父母がジャックの体を洗ってやると、ジャックの性別が女だということが分かった。髪も短かったし、幼かったのでヨシュアはジャックの性別を見間違えてしまったのだ。
そうなっても後の祭りで、ジャックは自分がもらった名前を変えるつもりはない様子だった。
ジャックは毎日子睿の養父母のいる離れを抜け出してヨシュアを探しているという。
まだ十歳くらいの子どもなのでヨシュアを父親のように慕っても仕方がないのかもしれないが、政務のときにひょっこりと現れて、他の官吏が止めようとするのを猫科の俊敏な動きですり抜けてヨシュアの膝の上に納まってしまうのはどう考えてもよくない。
ヨシュアは龍王という伴侶がいるのだし、ジャックは幼いが女性なのでヨシュアの膝の上で寛がれると非常に居心地が悪い。
だからといって無理やり引き離すと、泣いて嫌がって膝の上に戻ろうとするのだ。
結界が張られた青陵殿には入ることができないので、青陵殿で息をついているとヨシュアの膝の上に龍王が乗ってくる。
「ヨシュアの膝はわたしのものなのに」
「星宇、子どもだ。気にすることはない」
それに猫科の本能に従ってジャックは膝の上に乗ってくるのだろう。しっかりと教育を受ければこんなこともしなくなると龍王に説明するのだが、龍王は面白くない様子だった。
玉座の間では威厳を示すためにヨシュアの膝からジャックに降りるように命じるだけで、自分が膝の上に乗ってくるようなことはできないが、青陵殿で二人きりになると龍王はヨシュアの膝を独り占めするようにごろごろと懐いていた。
「ドラゴンの卵がそろそろ孵りそうなので、明日はついていてやりたいんだが、構わないか?」
「ドラゴンにジャック……わたしはヨシュアを取られているような気がします」
「おれは星宇だけのものだよ」
口付けて龍王を宥めると、拗ねていた龍王も唇を追いかけて何度か口付けをして、満足した様子だった。
「ドラゴンの育成はラバン王国から頼まれたもの。仕方がありませんね。でも、ジャックに関しては、もう少し分別というものを学ばせなければいけません」
「それは王宮の教育係に任せるよ」
「ヨシュアもびしっと言っていいのですよ?」
「泣かせるのは心が痛むんだよな」
膝から降りるように命じても下りないジャックに、官吏が無理やりに引きずり下ろすと泣き叫んで嫌がる。最初にヨシュアが優しくして名前も付けたのでジャックは完全にヨシュアに懐いてしまっていた。
「ヨシュアが甘いから、ジャックが膝の上に乗ってくるのではないですか?」
「そうだな。玉座の間にはジャックは入れないように結界を張るわけにもいかないし」
玉座の間は龍王が民の言葉を傾聴する場でもあった。どんなものも許しがあれば入ることができて、龍王は全ての民から話を聞くということになっている。龍王は会わなければいけないものには誰とでも会うことが決められていた。
結界を張ってしまえばジャックだけを弾くわけにはいかず、他のものまで巻き込まれる可能性がある。龍王の政務に関わるので玉座の間は常に開かれた場所である必要があった。
「一度真剣にジャックと話してくる必要があるかな」
「わたしも同席します」
「いや、おれ一人で行かせてくれないか? ジャックと二人きりで話し合いたい」
二人きりというのに龍王が警戒しているのは、ジャックの血のこともあるだろう。
獣人の血がどんな作用を及ぼすかなどヨシュアも知らなかったが、ジャックの血には媚薬のような作用がある。そのためにジャックはこれまで搾取され続けていたのだろう、手には小さな傷がいくつもあった。
志龍王国の王宮に来て搾取されることもなくなって、その傷も治ってきているが、獣人の国がどういう意図でジャックを贈ったのかはっきりしてくると、煩わしさしかない。
龍王とヨシュアが媚薬のような作用で高まってお互いを求めあうようにしたかったのかもしれないが、そんなものは必要ないくらい龍王とヨシュアの関係は良好だった。毎晩のように愛し合っているし、媚薬のような作用があるようなものは必要としていない。
「獣人の国には抗議をしておきます。ですが、ジャックをそのまま返しても、他の場所に贈られるだけだと思うので、教育さえできれば、この国で平穏に暮らさせるのも悪くはないと思っています」
ヨシュアの膝に乗ってくることに関しては許しがたいと思っている龍王だが、ジャックが龍王に贈られたという事実がある限り、ジャックも龍王の守るべき民の一人になっているので、その点に関しては寛大だった。
ジャックを送り返して、その血を利用させるわけにはいかない。あんな小さな痩せた子どもが、血を奪われるだなんて許されない。
ヨシュアも龍王と同じ気持ちだった。
「血に媚薬のような作用があるということは、ジャックには魔力があるということだと思う。特殊な例かもしれないが、ジャックにドラゴンの面倒を見させるのはどうだろう?」
ドラゴンが生まれてくれば誰かがつきっきりで面倒を見なければいけなくなる。ヨシュアがそれをしてやりたいが、ヨシュアにも魔術騎士としての仕事があるし、王配としての仕事もある。
魔力を持つ獣人であるジャックはもしかするとドラゴンとも相性がいいかもしれない。
「獣人が魔力を持つだなんて聞いたことがありませんからね。ドラゴンの世話ができれば、ジャックの精神も安定してくるかもしれませんね」
そばにいつもいて愛おしむものがいればジャックもヨシュアを闇雲に求めなくなるかもしれない。ドラゴンの世話をしてヨシュアに褒められていれば、ジャックの精神も安定してくる可能性もある。
ヨシュアの申し出に龍王も賛成してくれたようだった。
「それなら、星宇、厩舎の隣りにジャックの住む小屋を立てさせて、ジャックは青陵殿の庭ならば自由に生活しても構わないとしていいか?」
「まだジャックは小さいから、子睿の養父母にも手伝ってもらいましょう。一家で青陵殿の庭に移ってきてもらいましょうか」
青陵殿の庭には土地が余っているところもあるし、必要ならば菜園を作ることもできるだろう。
龍王の言葉にヨシュアは頷き、まずはジャックを呼んだ。
青陵殿の厩舎に呼ばれてきたジャックは、尖った耳を動かして厩舎にいる青毛の馬と、鹿毛の馬、それにドラゴンの卵を興味深そうに見つめていた。
「ジャック、君に仕事をあげよう」
「わたしの血をお求めですか?」
「いや、もっと難しいことだ。これからドラゴンが生まれてくる。生まれてきたドラゴンの世話をジャックに任せたい」
「ドラゴン!? お話でしか聞いたことがありません」
「ドラゴンの成長には近くで世話をする者の魔力が必要になる。ジャックは血を与えるのではなく、ドラゴンに自分の魔力を与えられるように練習してくれ」
「わたしに魔力があるのですか?」
「血にそれだけの効果があるのだ。魔力もきっとある」
真剣に話を聞いていたジャックは手を伸ばしてドラゴンの卵に触れる。するとドラゴンの卵にひびが入った。
「もうすぐ生まれてくる。生まれてきて初めに見たものを親として慕うから、君はドラゴンの世話係にならなくてはいけない」
「わたしがドラゴンの世話係……ドラゴンは可愛いでしょうか?」
「それは見てみないと分からないね」
話している間にもぴしぴしと殻にひびが入って、卵が割れる。
卵から出てきたのは真珠色の鱗と爪に赤い目の美しいドラゴンの幼体だった。大きさは大型犬くらいだろうか。
体を丸めてきゅうきゅうと鳴いている。
「体を拭いてやってくれ」
「は、はい!」
水の入った桶と布を用意させると、すぐにジャックがそれを絞ってドラゴンの体を拭く。赤い目をきょろきょろとさせていたドラゴンはジャックに気付いて顔をすり寄せてくる。
「か、可愛いです。わたしはドラゴンのお母さんですか?」
「ドラゴンはそう思っているかもしれない。これから君が責任をもってドラゴンを育てるんだ。血は与えるんじゃないよ。与えるのは魔力だ。そのやり方はこれから習って行けばいい。分からないことは教育係に聞けばいいし、おれも毎日ここに来るから、そのときに相談してくれ」
「は、はい! 頑張ります!」
ドラゴンに一目で心奪われた様子のジャックはきっと寂しかったのだろう。
厩舎の隣りには立派な小屋が立てられて、そこにはジャックの育ての親になる子睿の養父母が移り住んでいた。
「子睿殿のご両親にも、ドラゴンの世話を手伝ってくれるようにお願いします」
「ドラゴン様をどうすればいいのか分かりませんが、やってみます」
「ジャック様と一緒に大事に育てます」
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