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三章 甥の誕生と六年目まで
14.獣人の国の国王との会談
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獣人の国の国王から、龍王が国境まで来ているのならばぜひ会いたいという旨の書状が届いた。龍王は存在するだけで水の加護を周囲に振り撒き、馬車で通る町の田畑が輝きを増しているのを見ていると、この国を治める龍王の重要さを実感せずにはいられない。
旅先でも龍王は早朝の夜明け前に目を覚まして、ヨシュアと一緒に水の加護を祈っていた。志龍王国自体が水の加護で水の精霊が非常に多いのだが、ヨシュアと龍王が祈ると水の精霊が動き出し、それぞれに水の加護を運んでいくのを感じる。
龍王はこの国にとっても、この大陸にとってもなくてはならない存在だった。
志龍王国の前に従属したい。
それは大陸のどの国も思っていることだった。
ラバン王国は志龍王国との繋がりを深めるために王弟のヨシュアを伴侶として差し出したし、大陸の各国が何かにつけて龍王に贈り物をしようとする。少しでも自国に水の加護を招きたい気持ちが溢れている。
ラバン王国はヨシュアを差し出したことにより、龍王とヨシュアの力を受け取って、水の恵みに満たされて国民が豊かに暮らしている。龍王もヨシュアも意識せずとも、志龍王国の全土に水の加護を行き渡らせるときにラバン王国までも含めてしまっているようなのだ。
ラバン王国が水の加護を受け取っているということで、他の国の龍王への媚が激しくなってきたのは気のせいではないだろう。
獣人の国では媚薬のような効果のある血を持つ奴隷まで捧げてきた。
それまでにその奴隷がどんな扱いを受けていたのかは、瘦せた体と貧血気味であることと手と腕に傷をたくさん作っていたことから想像に難くないのだが、そのようなものがいるということが正義感の強い龍王には許せなかったようだ。
獣人の国との国境の町まで自ら出向くことによって獣人の国に圧力をかけようとしたのだが、それが却ってよくなかったのかもしれない。
獣人の国の国王が謁見を求めて、龍王はそれを受け入れる形になった。
獣人の国は砂漠地帯が多く、水は非常に貴重で水が足りなくて国民が亡くなるということも少なくはない。そんな状況なので縋れるのならば龍王に縋りたいといったところだろう。
龍王と獣人の国の国王の会談に、ヨシュアも同席することになった。
領主の屋敷の広間で上座に据えられた椅子に座っていると、獣人の国の国王が警護のものを連れて現れる。獣人の国の国王は白虎の獣人で、白い虎の耳と尻尾が見えていた。
「龍王陛下、王配陛下、御拝謁賜り誠にありがとうございます」
「獣人の国の国王陛下、楽にされてください。わたしたちは王同士なのです」
「いえ、龍王陛下にはわたしの願いを聞いていただきたくこの度は参上いたしました。どうか、我が国を志龍王国に従属させていただいて、水の加護をお与えくださいませんか?」
「あなたは国王でしょう? 志龍王国に従属するとなれば、王位はどうするのですか?」
「志龍王国にお預けいたします」
ただでさえ志龍王国は捧げられた領土を守り切れずに、戦力が足りずラバン王国を頼ってきていた。ラバン王国からヨシュアの率いる魔術騎士団が来たことで何とか国を纏めることができているのに、これ以上国土を増やすというのは問題を起こしかねない。
悩んでいる龍王にヨシュアが言葉を添える。
「獣人の国の国王陛下は龍王陛下に獣人の子どもをくださいましたが、あの子どもの件でもお話したいことがあります」
「あの子どもの血は媚薬になり、精力を増強させます。龍族の龍王陛下のお相手をラバン王国の王配陛下が行うのは、荷が重いかと思いまして、精力増強剤として贈らせていただきました」
誇らしげに告げる獣人の国の国王は使者に伝えたことがあまり響いていないようだ。何より、ヨシュアが龍王を抱いていて、龍王の精力に耐えられていないようなことを考えているのではないか。
「あの子どもはわたしには必要ありません。我が愛しい王配はわたしを十分に満足させてくれています」
「それは失礼を申し上げました」
「あの子どもだけでなく、獣人の国には同じような境遇の奴隷がたくさんいるのではないですか? 志龍王国にも奴隷を売りつけようとする商人が紛れ込んできて迷惑をしています。奴隷制度を改める気はないのですか?」
龍王の言葉に、獣人の国の国王が深く頭を下げる。
「龍王陛下が我が国を治めてくださるのならば、奴隷制度もすぐにでも改められるでしょう」
「志龍王国は属国を持つつもりはないのです」
「龍王陛下、我が国の水不足は深刻です。このままではオアシスも枯れ、実りもなく、国民は飢え乾いて死に絶えてしまうことでしょう。わたしは国王の座など必要ありません。龍王陛下に全て捧げます。どうか、我が国をお救いください」
思っていた以上に獣人の国の水不足は深刻なようだ。龍王の水の加護がどうしても欲しいのだろう。
ヨシュアは龍王に耳打ちする。
「同盟国のままで水の加護を与えることも可能ではないでしょうか」
ラバン王国が今そのような状態なので、無理ではないと思われる。何より、龍王から玉を賜ったヨシュアは龍王と同じ力を使うことができた。
実質、志龍王国には龍王が二人いるような状態なのである。
そのためにラバン王国にも水の加護を与えることができているし、恐らくは獣人の国にも水の加護を与えるのは不可能ではない。
「王座を降りるなどと言わないでください。獣人の国の状況はわたしにも分かりました。属国としてではなく、同盟国として獣人の国に水の加護を届けましょう。その代わりに、我が国にも迷惑をかけている奴隷制度を改めてほしいのです」
水の加護を与える交換条件として奴隷制度を改めさせるのならば、獣人の国が従属することはないし、龍王の気持ちも納まる。龍王の申し出に獣人の国の国王は床に額を擦り付けるくらい頭を下げていた。
「龍王陛下の御慈悲に感謝いたします。一朝一夕とは参りませんが、獣人の国では志龍王国を見習い、奴隷の身分がなくなるように改めていこうと思います。どうか、水の加護をよろしくおねがいします」
他国の歴史や政治にまで関与するのはあまり得策ではないが、獣人の国の国王はそれで満足しているようなのでヨシュアは龍王の意思を尊重して会談の終わりまで見守った。
会談が終わると龍王は長く息を吐き、安堵している様子だった。
「帰りは行きとは違う町を通ります」
「龍王陛下が通る町には水の加護が行き渡るからですね」
「はい。我が愛しい王配よ、わたしと共に祈ってください。獣人の国に水の加護を」
龍王に請われてヨシュアは龍王と手を重ねて目を閉じ祈る。
水の波紋が広がるように水の加護が龍王とヨシュアを中心に広がっていくのを感じる。
水の加護は国境を越えて獣人の国まで届いていた。
今頃、オアシスは瑞々しさを取り戻し、田畑は潤い、獣人の国には恵みの雨が降っていることだろう。
「わたしの交渉は間違っていましたか?」
「いいえ、龍王陛下はご自分の意思を通された。龍王陛下の思うままになさっていいのですよ」
他国に干渉したとしても、その代償を龍王はきっちりと払った。水の加護が得られるのならば法を変えようという国はどれだけでも出てくるだろう。獣人の国の国王も納得して帰って行った。
その日は国境の町の領主の館に泊まった。
宴が開かれて、領主がその地方の特産品を調理させて持ってくる。
羊肉を焼いたものや、あんかけの野菜の中に小さなトウモロコシが入っていたりして、ヨシュアと龍王はその土地の郷土料理を味わった。
宴を終えて湯殿に行くと、龍王がヨシュアに視線を送ってくる。
ヨシュアは龍王に口付けて、龍王の欲望を口と胸で受け止めた。
龍王と出会うまではこういう行為には抵抗があったのだが、龍王の体に触れるのは少しも嫌ではない。素直に反応する龍王を悦ばせることができて、ヨシュアも満足していた。
それはそれとして、ヨシュアにも性欲がないわけではない。
龍王に抱かれるようになってから、中心よりも中で感じることが多くなったので、龍王が慰めてくれようとするのを止めているのだが、ヨシュアの方も龍王の精を飲み込んで、中心を胸に挟んでこすっていると、後ろが寂しくなることがある。
それは龍王には打ち明けないと決めていた。
旅先で龍王がその気になってしまったらヨシュアでも止めるのは難しいし、いつでも湯殿が使えるわけではない状況での行為は避けたかった。
「ヨシュア、愛しています」
それなのに龍王がヨシュアの胸に触ってきて、胸の飾りを摘まんだりするので、ヨシュアはじわじわと熾火のように燃える胎を我慢していた。
旅先でも龍王は早朝の夜明け前に目を覚まして、ヨシュアと一緒に水の加護を祈っていた。志龍王国自体が水の加護で水の精霊が非常に多いのだが、ヨシュアと龍王が祈ると水の精霊が動き出し、それぞれに水の加護を運んでいくのを感じる。
龍王はこの国にとっても、この大陸にとってもなくてはならない存在だった。
志龍王国の前に従属したい。
それは大陸のどの国も思っていることだった。
ラバン王国は志龍王国との繋がりを深めるために王弟のヨシュアを伴侶として差し出したし、大陸の各国が何かにつけて龍王に贈り物をしようとする。少しでも自国に水の加護を招きたい気持ちが溢れている。
ラバン王国はヨシュアを差し出したことにより、龍王とヨシュアの力を受け取って、水の恵みに満たされて国民が豊かに暮らしている。龍王もヨシュアも意識せずとも、志龍王国の全土に水の加護を行き渡らせるときにラバン王国までも含めてしまっているようなのだ。
ラバン王国が水の加護を受け取っているということで、他の国の龍王への媚が激しくなってきたのは気のせいではないだろう。
獣人の国では媚薬のような効果のある血を持つ奴隷まで捧げてきた。
それまでにその奴隷がどんな扱いを受けていたのかは、瘦せた体と貧血気味であることと手と腕に傷をたくさん作っていたことから想像に難くないのだが、そのようなものがいるということが正義感の強い龍王には許せなかったようだ。
獣人の国との国境の町まで自ら出向くことによって獣人の国に圧力をかけようとしたのだが、それが却ってよくなかったのかもしれない。
獣人の国の国王が謁見を求めて、龍王はそれを受け入れる形になった。
獣人の国は砂漠地帯が多く、水は非常に貴重で水が足りなくて国民が亡くなるということも少なくはない。そんな状況なので縋れるのならば龍王に縋りたいといったところだろう。
龍王と獣人の国の国王の会談に、ヨシュアも同席することになった。
領主の屋敷の広間で上座に据えられた椅子に座っていると、獣人の国の国王が警護のものを連れて現れる。獣人の国の国王は白虎の獣人で、白い虎の耳と尻尾が見えていた。
「龍王陛下、王配陛下、御拝謁賜り誠にありがとうございます」
「獣人の国の国王陛下、楽にされてください。わたしたちは王同士なのです」
「いえ、龍王陛下にはわたしの願いを聞いていただきたくこの度は参上いたしました。どうか、我が国を志龍王国に従属させていただいて、水の加護をお与えくださいませんか?」
「あなたは国王でしょう? 志龍王国に従属するとなれば、王位はどうするのですか?」
「志龍王国にお預けいたします」
ただでさえ志龍王国は捧げられた領土を守り切れずに、戦力が足りずラバン王国を頼ってきていた。ラバン王国からヨシュアの率いる魔術騎士団が来たことで何とか国を纏めることができているのに、これ以上国土を増やすというのは問題を起こしかねない。
悩んでいる龍王にヨシュアが言葉を添える。
「獣人の国の国王陛下は龍王陛下に獣人の子どもをくださいましたが、あの子どもの件でもお話したいことがあります」
「あの子どもの血は媚薬になり、精力を増強させます。龍族の龍王陛下のお相手をラバン王国の王配陛下が行うのは、荷が重いかと思いまして、精力増強剤として贈らせていただきました」
誇らしげに告げる獣人の国の国王は使者に伝えたことがあまり響いていないようだ。何より、ヨシュアが龍王を抱いていて、龍王の精力に耐えられていないようなことを考えているのではないか。
「あの子どもはわたしには必要ありません。我が愛しい王配はわたしを十分に満足させてくれています」
「それは失礼を申し上げました」
「あの子どもだけでなく、獣人の国には同じような境遇の奴隷がたくさんいるのではないですか? 志龍王国にも奴隷を売りつけようとする商人が紛れ込んできて迷惑をしています。奴隷制度を改める気はないのですか?」
龍王の言葉に、獣人の国の国王が深く頭を下げる。
「龍王陛下が我が国を治めてくださるのならば、奴隷制度もすぐにでも改められるでしょう」
「志龍王国は属国を持つつもりはないのです」
「龍王陛下、我が国の水不足は深刻です。このままではオアシスも枯れ、実りもなく、国民は飢え乾いて死に絶えてしまうことでしょう。わたしは国王の座など必要ありません。龍王陛下に全て捧げます。どうか、我が国をお救いください」
思っていた以上に獣人の国の水不足は深刻なようだ。龍王の水の加護がどうしても欲しいのだろう。
ヨシュアは龍王に耳打ちする。
「同盟国のままで水の加護を与えることも可能ではないでしょうか」
ラバン王国が今そのような状態なので、無理ではないと思われる。何より、龍王から玉を賜ったヨシュアは龍王と同じ力を使うことができた。
実質、志龍王国には龍王が二人いるような状態なのである。
そのためにラバン王国にも水の加護を与えることができているし、恐らくは獣人の国にも水の加護を与えるのは不可能ではない。
「王座を降りるなどと言わないでください。獣人の国の状況はわたしにも分かりました。属国としてではなく、同盟国として獣人の国に水の加護を届けましょう。その代わりに、我が国にも迷惑をかけている奴隷制度を改めてほしいのです」
水の加護を与える交換条件として奴隷制度を改めさせるのならば、獣人の国が従属することはないし、龍王の気持ちも納まる。龍王の申し出に獣人の国の国王は床に額を擦り付けるくらい頭を下げていた。
「龍王陛下の御慈悲に感謝いたします。一朝一夕とは参りませんが、獣人の国では志龍王国を見習い、奴隷の身分がなくなるように改めていこうと思います。どうか、水の加護をよろしくおねがいします」
他国の歴史や政治にまで関与するのはあまり得策ではないが、獣人の国の国王はそれで満足しているようなのでヨシュアは龍王の意思を尊重して会談の終わりまで見守った。
会談が終わると龍王は長く息を吐き、安堵している様子だった。
「帰りは行きとは違う町を通ります」
「龍王陛下が通る町には水の加護が行き渡るからですね」
「はい。我が愛しい王配よ、わたしと共に祈ってください。獣人の国に水の加護を」
龍王に請われてヨシュアは龍王と手を重ねて目を閉じ祈る。
水の波紋が広がるように水の加護が龍王とヨシュアを中心に広がっていくのを感じる。
水の加護は国境を越えて獣人の国まで届いていた。
今頃、オアシスは瑞々しさを取り戻し、田畑は潤い、獣人の国には恵みの雨が降っていることだろう。
「わたしの交渉は間違っていましたか?」
「いいえ、龍王陛下はご自分の意思を通された。龍王陛下の思うままになさっていいのですよ」
他国に干渉したとしても、その代償を龍王はきっちりと払った。水の加護が得られるのならば法を変えようという国はどれだけでも出てくるだろう。獣人の国の国王も納得して帰って行った。
その日は国境の町の領主の館に泊まった。
宴が開かれて、領主がその地方の特産品を調理させて持ってくる。
羊肉を焼いたものや、あんかけの野菜の中に小さなトウモロコシが入っていたりして、ヨシュアと龍王はその土地の郷土料理を味わった。
宴を終えて湯殿に行くと、龍王がヨシュアに視線を送ってくる。
ヨシュアは龍王に口付けて、龍王の欲望を口と胸で受け止めた。
龍王と出会うまではこういう行為には抵抗があったのだが、龍王の体に触れるのは少しも嫌ではない。素直に反応する龍王を悦ばせることができて、ヨシュアも満足していた。
それはそれとして、ヨシュアにも性欲がないわけではない。
龍王に抱かれるようになってから、中心よりも中で感じることが多くなったので、龍王が慰めてくれようとするのを止めているのだが、ヨシュアの方も龍王の精を飲み込んで、中心を胸に挟んでこすっていると、後ろが寂しくなることがある。
それは龍王には打ち明けないと決めていた。
旅先で龍王がその気になってしまったらヨシュアでも止めるのは難しいし、いつでも湯殿が使えるわけではない状況での行為は避けたかった。
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それなのに龍王がヨシュアの胸に触ってきて、胸の飾りを摘まんだりするので、ヨシュアはじわじわと熾火のように燃える胎を我慢していた。
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