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四章 結婚十年目
1.結婚十年目
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夏に桃の蜜煮を作らせると、冷やしたそれを氷菓に乗せて食べていたヨシュアが青い目を瞬かせた。
「これは、あれだな。コンポートだ」
「こんぽーと、ですか?」
「こういう風に果物を甘く煮るのを、ラバン王国ではコンポートという」
「なるほど。ラバン王国にも蜜煮があるのですね」
龍王は水の加護で、ヨシュアは魔術で氷を作れるので、夏場でも冷たいものを口にできたし、部屋を冷やすこともできた。毎年のようにヨシュアの部屋に立てている溶けない氷柱をヨシュアは気に入ってくれているので、今年も立てていた。
今年でヨシュアと龍王は結婚して十年目になる。
先日、誕生日で八歳になった俊宇が嬉しそうに龍王とヨシュアに報告してくれた。
「星宇叔父上、ヨシュア叔父上、わたしに弟か妹が生まれるのです」
最近体調を崩しがちだった梓晴の理由がそれだったのかと思い当って、龍王は俊宇を抱き締めてお祝いを言った。
「おめでとう。俊宇も兄になるのだな」
「ありがとうございます。ギデオンがいるから、わたしはもう兄なのですがね」
今年で四歳になったギデオンを弟のように可愛がっている俊宇は、もうすっかり兄の顔をしていた。凛々しい顔だちがヨシュアに言わせてみれば龍王とよく似ているという。
「俊宇殿下、おめでとうございます」
「ヨシュア叔父上はわたしに敬語を使わなくていいのですよ。星宇叔父上に話しかけるときのように話しかけてくださったら嬉しいです」
ヨシュアの敬語にどこか遠慮のようなものを見出している俊宇は、「父上にも母上にもそうしてください。ヨシュア叔父上は王配陛下、星宇叔父上と同じ身分なのですから」とお誕生日のお祝いに可愛いおねだりをする。
もっと親しく話してほしいなどといわれると、ヨシュアも俊宇が可愛くてしょうがない様子である。
「おれは口が悪いよ?」
「家族なのですから、普通通りに話してください」
「それなら、俊宇も公の場ではない場所では普通に話してくれるか?」
「はい、ヨシュア叔父上」
八歳になったとはいえまだ幼くあどけない顔だちの俊宇がにっこりと微笑むと、ヨシュアも頬が緩むのを隠せないようだ。
「ヨシュア叔父上がジェレミーに話しかけているときのような話し方をしてほしいと思っていたんだ。ジェレミーには親しくて、わたしには遠慮があるって悲しかったからね」
「そんなことを考える年齢になったのだね」
「ヨシュアの格好いい喋り方はわたしが独り占めするつもりだったのに」
「星宇叔父上、家族の中くらいはいいでしょう?」
二人の手を引いて赤栄殿に導く俊宇は黒い目で嬉しそうに龍王とヨシュアを見詰めていた。黒髪に黒い目がほとんどの志龍王国においてはごく平均的な色彩と顔立ちだが、どこか自分に似ている俊宇が龍王も可愛くて仕方がなかった。
青陵殿に出入りを許されている俊宇は、乗馬の教師と共にポニーに乗ったり、ドラゴンの世話を手伝ったり、子睿の養父母と菜園の面倒を見たり、ギデオンに会いにきたり、毎日を子どもらしく過ごしていた。
次期龍王になるかもしれないということで家庭教師が付いて、公の場での振舞い方や、政治学や歴史、算術や地理などを習っているが、それも非常に優秀だと聞いている。
「わたしは龍王にはならないと思うのです。星宇叔父上とヨシュア叔父上が三百年、この国を統治するのならば、退位されるころにはわたしも三百歳近くなっています。それから龍王位を譲られるのは遅すぎます」
「確かにその年齢だと龍王位は譲れないかもしれないな」
「ですから、わたしは星宇叔父上とヨシュア叔父上の補佐ができるように勉強しておこうと思うのです。そして、生まれてきた弟妹に勉強を教えられるようになりたいのです」
現実的なことをこの年でしっかりと分かっている俊宇に龍王は感心してしまう。
龍王は即位から三百年目に龍王位を退位して梓晴の子どものいずれかに譲って旅に出ると宣言している。それはヨシュアとの約束でもあった。その後何百年、何千年生きるか分からないのだが、志龍王国を治める立場というのはそこまでにしておいて、ヨシュアと共に旅に出て政治の表舞台から去る。それが龍王とヨシュアの望みだった。
長く在位しすぎるのも政治的によくない。龍王とヨシュアだけの考えでこの国を長く動かしていくのは考えも古く凝り固まってくるし、ヨシュアが妖精だというのを感じ取られそうで龍王は自分の在位に期限を設けていた。
そのことは国中に知れ渡っているし、龍王もヨシュアも隠したことは一度もない。宰相も四大臣家もそれを了承している。
三百年に渡る志龍王国の水の加護の安定を保ってからの退位ならば、誰も文句は言えないというのが現状である。
そのときに龍王位を継ぐ者が誰もいないのであれば問題ではあるが、子睿と麗夏の間にも昨年男の子が生まれているし、梓晴も現在第二子を妊娠中である。
俊宇の言うように残り二百八十五年の在位期間に俊宇やその弟妹、子睿と麗夏の子どもたちが年を取りすぎていたとしても、その子どもたちが生まれているかもしれないし、王族は増え続けているに違いないので、龍王はそれほど心配はしていなかった。
これから龍王とヨシュアが残り何年生きるのかは分からないが、それに関しては玉を捧げて魂を結び付けているので心配はない。龍王の死ぬときがヨシュアの死ぬときで、ヨシュアの死ぬときが龍王の死ぬときだ。深く魂まで結び付いた龍王とヨシュアは死の瞬間も離れることはない。
赤栄殿に行くと梓晴と浩然が迎えてくれた。
梓晴は少しやつれている気がする。
「体は平気なのか、梓晴」
「あまり食べられませんが、それも落ち着いてくると医師は言っています」
「無理をせず食べられるものだけでも口にしてくださいね」
「ヨシュア叔父上、敬語は使わない約束です」
「俊宇もだよ」
「あ、そうだった!」
注意する俊宇にヨシュアが指摘すると、口を押えて俊宇が慌てる。
「俊宇が何か我が儘を言いましたか?」
「可愛い我が儘だよ。もう家族だから、敬語を使ってほしくないって言われた」
「まぁ。王配陛下に失礼を致しました」
「梓晴殿下も、浩然殿下も公の場以外ではそのようにしてくれると嬉しい。家族だと言われて、おれも嬉しかった」
くしゃくしゃとヨシュアが俊宇の髪を撫でると、目を細めて俊宇がヨシュアの手にもっと撫でてほしいと頭をこすり付ける。
「そうは言われましても、王配陛下ですよ?」
「王配でも義理の兄だ」
「義兄上、どうか、わたしたちは敬語を使うことを許していただけませんか?」
大人として、王族として礼儀は崩せないという態度の梓晴と浩然に、ヨシュアは「無理をさせたいわけじゃなかった。すまない」と素直にそれを受け入れた。
ヨシュアの方は今後は敬語を崩して話すつもりのようだ。
甥や妹たちとヨシュアが打ち解けていくのを見て龍王は胸が暖かくなる。
結婚十年目にして、ようやくヨシュアも家族になれた気がしていた。
始まりが最悪だっただけにヨシュアと龍王は打ち解けるのに時間がかかった。それも龍王のせいであるとは分かっているし、その後にヨシュアのことを深く愛したのも龍王である。ヨシュアから冷たい態度で接せられてつらい思いもした。
「ヨシュア、梓晴や浩然を家族のように思ってくれるのはわたしも嬉しいです」
「星宇の家族はおれの家族だ。おれの家族も星宇の家族だろう?」
ラバン王国の国王マシュー、王妃ハンナ、長女のレイチェル、その夫のデーヴィッド、次女のレベッカ、長男のジェレミー、みんな頻繁に志龍王国に来ているし、龍王とヨシュアもラバン王国に訪問していた。
「ヨシュアの家族もわたしの家族です」
「結婚したら家族と離れなければいけないと思っていたけれど、距離はあっても家族は家族だし、婚家で家族が増えて、幸せが増えただけだったな」
冬には梓晴は二人目の子どもを産むだろう。そのときにはまた家族が増える。
龍王とヨシュアには子どもができることは永久にないのだが、こうして家族が増えていくことは幸せしかない。
龍王とヨシュアは増え行く家族の中で幸福に包まれていた。
「これは、あれだな。コンポートだ」
「こんぽーと、ですか?」
「こういう風に果物を甘く煮るのを、ラバン王国ではコンポートという」
「なるほど。ラバン王国にも蜜煮があるのですね」
龍王は水の加護で、ヨシュアは魔術で氷を作れるので、夏場でも冷たいものを口にできたし、部屋を冷やすこともできた。毎年のようにヨシュアの部屋に立てている溶けない氷柱をヨシュアは気に入ってくれているので、今年も立てていた。
今年でヨシュアと龍王は結婚して十年目になる。
先日、誕生日で八歳になった俊宇が嬉しそうに龍王とヨシュアに報告してくれた。
「星宇叔父上、ヨシュア叔父上、わたしに弟か妹が生まれるのです」
最近体調を崩しがちだった梓晴の理由がそれだったのかと思い当って、龍王は俊宇を抱き締めてお祝いを言った。
「おめでとう。俊宇も兄になるのだな」
「ありがとうございます。ギデオンがいるから、わたしはもう兄なのですがね」
今年で四歳になったギデオンを弟のように可愛がっている俊宇は、もうすっかり兄の顔をしていた。凛々しい顔だちがヨシュアに言わせてみれば龍王とよく似ているという。
「俊宇殿下、おめでとうございます」
「ヨシュア叔父上はわたしに敬語を使わなくていいのですよ。星宇叔父上に話しかけるときのように話しかけてくださったら嬉しいです」
ヨシュアの敬語にどこか遠慮のようなものを見出している俊宇は、「父上にも母上にもそうしてください。ヨシュア叔父上は王配陛下、星宇叔父上と同じ身分なのですから」とお誕生日のお祝いに可愛いおねだりをする。
もっと親しく話してほしいなどといわれると、ヨシュアも俊宇が可愛くてしょうがない様子である。
「おれは口が悪いよ?」
「家族なのですから、普通通りに話してください」
「それなら、俊宇も公の場ではない場所では普通に話してくれるか?」
「はい、ヨシュア叔父上」
八歳になったとはいえまだ幼くあどけない顔だちの俊宇がにっこりと微笑むと、ヨシュアも頬が緩むのを隠せないようだ。
「ヨシュア叔父上がジェレミーに話しかけているときのような話し方をしてほしいと思っていたんだ。ジェレミーには親しくて、わたしには遠慮があるって悲しかったからね」
「そんなことを考える年齢になったのだね」
「ヨシュアの格好いい喋り方はわたしが独り占めするつもりだったのに」
「星宇叔父上、家族の中くらいはいいでしょう?」
二人の手を引いて赤栄殿に導く俊宇は黒い目で嬉しそうに龍王とヨシュアを見詰めていた。黒髪に黒い目がほとんどの志龍王国においてはごく平均的な色彩と顔立ちだが、どこか自分に似ている俊宇が龍王も可愛くて仕方がなかった。
青陵殿に出入りを許されている俊宇は、乗馬の教師と共にポニーに乗ったり、ドラゴンの世話を手伝ったり、子睿の養父母と菜園の面倒を見たり、ギデオンに会いにきたり、毎日を子どもらしく過ごしていた。
次期龍王になるかもしれないということで家庭教師が付いて、公の場での振舞い方や、政治学や歴史、算術や地理などを習っているが、それも非常に優秀だと聞いている。
「わたしは龍王にはならないと思うのです。星宇叔父上とヨシュア叔父上が三百年、この国を統治するのならば、退位されるころにはわたしも三百歳近くなっています。それから龍王位を譲られるのは遅すぎます」
「確かにその年齢だと龍王位は譲れないかもしれないな」
「ですから、わたしは星宇叔父上とヨシュア叔父上の補佐ができるように勉強しておこうと思うのです。そして、生まれてきた弟妹に勉強を教えられるようになりたいのです」
現実的なことをこの年でしっかりと分かっている俊宇に龍王は感心してしまう。
龍王は即位から三百年目に龍王位を退位して梓晴の子どものいずれかに譲って旅に出ると宣言している。それはヨシュアとの約束でもあった。その後何百年、何千年生きるか分からないのだが、志龍王国を治める立場というのはそこまでにしておいて、ヨシュアと共に旅に出て政治の表舞台から去る。それが龍王とヨシュアの望みだった。
長く在位しすぎるのも政治的によくない。龍王とヨシュアだけの考えでこの国を長く動かしていくのは考えも古く凝り固まってくるし、ヨシュアが妖精だというのを感じ取られそうで龍王は自分の在位に期限を設けていた。
そのことは国中に知れ渡っているし、龍王もヨシュアも隠したことは一度もない。宰相も四大臣家もそれを了承している。
三百年に渡る志龍王国の水の加護の安定を保ってからの退位ならば、誰も文句は言えないというのが現状である。
そのときに龍王位を継ぐ者が誰もいないのであれば問題ではあるが、子睿と麗夏の間にも昨年男の子が生まれているし、梓晴も現在第二子を妊娠中である。
俊宇の言うように残り二百八十五年の在位期間に俊宇やその弟妹、子睿と麗夏の子どもたちが年を取りすぎていたとしても、その子どもたちが生まれているかもしれないし、王族は増え続けているに違いないので、龍王はそれほど心配はしていなかった。
これから龍王とヨシュアが残り何年生きるのかは分からないが、それに関しては玉を捧げて魂を結び付けているので心配はない。龍王の死ぬときがヨシュアの死ぬときで、ヨシュアの死ぬときが龍王の死ぬときだ。深く魂まで結び付いた龍王とヨシュアは死の瞬間も離れることはない。
赤栄殿に行くと梓晴と浩然が迎えてくれた。
梓晴は少しやつれている気がする。
「体は平気なのか、梓晴」
「あまり食べられませんが、それも落ち着いてくると医師は言っています」
「無理をせず食べられるものだけでも口にしてくださいね」
「ヨシュア叔父上、敬語は使わない約束です」
「俊宇もだよ」
「あ、そうだった!」
注意する俊宇にヨシュアが指摘すると、口を押えて俊宇が慌てる。
「俊宇が何か我が儘を言いましたか?」
「可愛い我が儘だよ。もう家族だから、敬語を使ってほしくないって言われた」
「まぁ。王配陛下に失礼を致しました」
「梓晴殿下も、浩然殿下も公の場以外ではそのようにしてくれると嬉しい。家族だと言われて、おれも嬉しかった」
くしゃくしゃとヨシュアが俊宇の髪を撫でると、目を細めて俊宇がヨシュアの手にもっと撫でてほしいと頭をこすり付ける。
「そうは言われましても、王配陛下ですよ?」
「王配でも義理の兄だ」
「義兄上、どうか、わたしたちは敬語を使うことを許していただけませんか?」
大人として、王族として礼儀は崩せないという態度の梓晴と浩然に、ヨシュアは「無理をさせたいわけじゃなかった。すまない」と素直にそれを受け入れた。
ヨシュアの方は今後は敬語を崩して話すつもりのようだ。
甥や妹たちとヨシュアが打ち解けていくのを見て龍王は胸が暖かくなる。
結婚十年目にして、ようやくヨシュアも家族になれた気がしていた。
始まりが最悪だっただけにヨシュアと龍王は打ち解けるのに時間がかかった。それも龍王のせいであるとは分かっているし、その後にヨシュアのことを深く愛したのも龍王である。ヨシュアから冷たい態度で接せられてつらい思いもした。
「ヨシュア、梓晴や浩然を家族のように思ってくれるのはわたしも嬉しいです」
「星宇の家族はおれの家族だ。おれの家族も星宇の家族だろう?」
ラバン王国の国王マシュー、王妃ハンナ、長女のレイチェル、その夫のデーヴィッド、次女のレベッカ、長男のジェレミー、みんな頻繁に志龍王国に来ているし、龍王とヨシュアもラバン王国に訪問していた。
「ヨシュアの家族もわたしの家族です」
「結婚したら家族と離れなければいけないと思っていたけれど、距離はあっても家族は家族だし、婚家で家族が増えて、幸せが増えただけだったな」
冬には梓晴は二人目の子どもを産むだろう。そのときにはまた家族が増える。
龍王とヨシュアには子どもができることは永久にないのだが、こうして家族が増えていくことは幸せしかない。
龍王とヨシュアは増え行く家族の中で幸福に包まれていた。
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