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五章 在位百周年
21.結婚百周年の巡行
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龍王とヨシュアの結婚百周年を祝って、巡行の行程が組まれた。
龍王と王配の巡行は、足を踏み入れた地に水の加護をもたらし、それから数年は豊かな実りを保証するとして慈善事業にもなっていた。
久方ぶりの巡行に龍王もヨシュアもギデオンとゴライアスにしっかりと準備をしてもらって臨んでいた。
今回は東の海沿いの町まで行って、北上してハタッカ王国やラバン王国やバリエンダール共和国との国境を行くことになっていた。
用意された大きな十頭立ての馬車に乗ると、ヨシュアと龍王は窓を開けて国民に手を振る。馬車の通る国道は龍王巡行のためだけに使われており、龍王の馬車が走っているときに他の馬車が走ることは許されていなかった。
道の脇には国民が出てきて手を振り、「龍王陛下万歳!」「王配陛下万歳!」と声を上げている。
国民たちに送り出されて龍王とヨシュアはしばらくの道のりは窓を開けて国民に応えていたが、国民の数が少なくなってくると窓も閉めて、冠を外して楽な格好に着替えた。夏が近付いているので馬車の中はどことなく蒸し暑い。
龍王が氷柱を立てようとすると、それより先にヨシュアが魔術で馬車の中の温度を下げてくれた。
涼しい馬車の中で椅子に座ってお茶を飲んでいると、ヨシュアが龍王の肩を抱き寄せて、髪に鼻を近付けている。
「いつもと違う甘いにおいがする」
「侍従が出かける前に香油を使ってくれました」
「いつも使っている香油じゃないな」
ヨシュアと龍王には二人だけが使う特別な香油がある。基本的に体を交わすときに使っているのだが、爽やかな香りがして、龍王が今付けているもののように甘ったるくない。
「この匂い嫌いでしたか?」
「星宇におれの知らない匂いが付いているのに慣れないだけだ」
くんくんと嗅がれて、至近距離にヨシュアの顔がある状態で、龍王は少しだけ役得だと思わなくもなかった。
龍王が嗅がれているときに馬車が揺れて、龍王はヨシュアの胸に倒れ込む。抱き留めてくれたヨシュアから離れたくなくて、しっかりと抱き着くと、ヨシュアが龍王のつむじに唇を落とす。
「この香油も嫌いじゃないけど、いつものが落ち着くかな」
「侍従にはそう命じます。髪用のいい香油が手に入ったので使いたかったようです」
「髪用か。確かに、おれと星宇が使っているのは、夜用だな」
「ヨシュア……そういうことも言うんですね」
はっきりと夜の性生活を匂わせるようなことを言うヨシュアに、龍王は顔が熱くなってくる。ヨシュアは龍王を照れさせる天才なのかもしれない。
「星宇はこの匂い気に入っていたのか?」
「特には。わたしが意見を言うと職を失くす侍従もいますから」
簡単に侍従を首にしたりしないのだが、責任を感じて辞めていく侍従がいないとは限らない。龍王は権力あるものとしてできる限り言動には気を付けていた。
「髪に付ける専用の香油があるのなら、それを使った方がいいのかもしれないな」
「ヨシュアも同じ匂いになるのですか? 甘くてヨシュアのことを食べてしまいたくなりますね」
「おれが星宇を食べるんじゃなくて?」
「た、食べてくれるなら、それでも構いません」
戯れに唇を近付けるヨシュアに、龍王は目を閉じた。軽く口付けをして唇が離れていくのが寂しくて追いかけると、ヨシュアが龍王を抱き上げる。
「寝台で少し休むか」
「はい」
あまり広くない寝台に運ばれて、ぴったりと抱き着いて休むのも巡行中は龍王は気に入っていた。
青陵殿の男二人が睦み合っても全く問題がないくらい広い寝台も悪くはないが、ヨシュアと体を重ねるようにしなければはみ出てしまうような馬車の中の寝台も悪くはない。
ヨシュアの胸の上に顔を乗せて体も体の上に抱き上げられて、しっかりと抱き締め合って眠るのも心地よい。
お気に入りのヨシュアの胸筋に顔を埋めて枕にしていると、眠気が襲ってくる。
龍王とヨシュアは毎朝早くに水の加護の祈りを捧げるので、昼餉の後くらいには寝台で半刻くらいゆっくりするのが日課になっていた。馬車に乗る前に昼餉を取っていたし、食後のお茶も馬車で飲んだし、眠気も限界になっていた。
龍王はヨシュアの胸に顔を埋めて、ヨシュアに抱き締められて眠りについた。
目を覚ますと馬車はまだ動いていた。
時刻は夕暮れ時になっている。
馬車の窓を開けると夕焼け空が広がっていた。
「ヨシュア、寝すぎたようです」
「馬車で移動中くらいいいだろう。魔術騎士団と近衛兵が守っているから危険もないし」
起きて着替えると、ギデオンがお茶を入れてくれる。
「もうすぐ今日の宿泊地に着きます。龍王陛下と王配陛下を迎える宴が用意されているはずです」
「宴か……」
「宴でもある程度食べておかないと、旅の最中は青陵殿のように夜食を作ってもらうのは難しいよ」
「分かっています」
宴が得意ではない龍王は憂鬱な気分になっているが、ヨシュアが共にいてくれるのだからと気を取り直す。王宮の宴ではほとんど料理に手を付けずに、青陵殿に戻ってから軽く夜食を作ってもらって、それを食べるのがいつものことになっていた。
巡行中にはそんなことはできない。宴で料理に手をつけなかったらその土地の領主は龍王の歓迎に失敗したと思うだろうし、夜食を厨房に頼むのも領主が龍王を満足させられなかったと伝えるようなものだ。
「どうしても食が進まなかったときのために、干した果物は持って来てあります」
ゴライアスがそっと告げるのに龍王は安心する。干した果物を齧って空腹を紛らわせるのも悪くはない。
「各地の特産品を食べるのも龍王の仕事だと分かっているのですが、宴となるとわたしはどうしても慣れなくて」
王族として生きにくい性格をしていると分かっているのだが龍王はどうしても宴に慣れることができない。
「星宇の分は、好きそうなものをおれが取り分けてあげるよ。一緒に食べよう」
「ありがとうございます、ヨシュア」
ヨシュアが龍王の分を取り分けてくれるのは、王配と龍王が仲睦まじいことを表すいい手段になるし、龍王もヨシュアが選んでくれたものならば多少は食べられるだろうという思惑があった。
「酒をあまり勧められなければいいのですが」
「酒は代わりにおれが飲むよ」
「ヨシュアに頼ってばかりですね」
「おれは星宇の配偶者なのだから、もっと頼ってくれていいよ」
心強いことを言ってくれるヨシュアに龍王は椅子に座ってヨシュアの肩に頭を預けた。
辿り着いた最初の宿泊地では、馬車が町に入ってくると領民が龍王と王配を歓迎してくれる。
町はお祭り騒ぎになっているようだ。龍王が一日でも宿泊したとなれば、この土地の今年の恵みは保証されたようなものだ。豊かな水の加護が得られることに感謝しながら、領民は龍王と王配を迎え入れる。
領主の館に行くと宴の準備がされていた。
一度客間に通してもらって、龍王とヨシュアは着替えをする。面倒な冠も被って、宝石で飾られた重い衣装を身に纏った龍王に、ヨシュアは刺繍が施されているが身軽に動ける印象の鮮やかな青い衣装を纏っていた。
「ヨシュア、よく似合っています」
「星宇も可愛いよ」
「そこは格好いいではないのですか?」
「残念ながら、星宇はおれにとってはいつも可愛いんだな」
余裕の表情で笑われてしまうと龍王はそれはそれでいいかと思ってしまう。
宴の料理は豪華なものだったが、龍王はどれに手を付ければよいのか分からなくなってしまう。ヨシュアが龍王の皿の上に料理を取り分けて、大きな茹でた海老は殻を剥いて身だけにして龍王の皿に乗せてくれる。
「龍王陛下、この地方の川でとれる特産の海老でございます」
「これは立派な海老だな。いただこう」
ヨシュアが殻を剥いて身だけにしてくれていたので、龍王は安心して海老を食べることができた。そうでなかったら、殻をどうやって剥けばいいのか悩んでいたかもしれない。
海老はぷりぷりとして身が甘く美味しかった。
「龍王陛下、もう少し食べますか?」
「もらおうかな」
殻を剥いてくれるヨシュアに甘えてもう少し海老の殻を剥いてもらって食べると領主が喜んでいるのが分かる。特産物を美味しそうに食べるのも龍王の仕事なのだとよく分かる。
夕餉の宴を楽しんで龍王とヨシュアは、領主と共に料理を食べた。
龍王と王配の巡行は、足を踏み入れた地に水の加護をもたらし、それから数年は豊かな実りを保証するとして慈善事業にもなっていた。
久方ぶりの巡行に龍王もヨシュアもギデオンとゴライアスにしっかりと準備をしてもらって臨んでいた。
今回は東の海沿いの町まで行って、北上してハタッカ王国やラバン王国やバリエンダール共和国との国境を行くことになっていた。
用意された大きな十頭立ての馬車に乗ると、ヨシュアと龍王は窓を開けて国民に手を振る。馬車の通る国道は龍王巡行のためだけに使われており、龍王の馬車が走っているときに他の馬車が走ることは許されていなかった。
道の脇には国民が出てきて手を振り、「龍王陛下万歳!」「王配陛下万歳!」と声を上げている。
国民たちに送り出されて龍王とヨシュアはしばらくの道のりは窓を開けて国民に応えていたが、国民の数が少なくなってくると窓も閉めて、冠を外して楽な格好に着替えた。夏が近付いているので馬車の中はどことなく蒸し暑い。
龍王が氷柱を立てようとすると、それより先にヨシュアが魔術で馬車の中の温度を下げてくれた。
涼しい馬車の中で椅子に座ってお茶を飲んでいると、ヨシュアが龍王の肩を抱き寄せて、髪に鼻を近付けている。
「いつもと違う甘いにおいがする」
「侍従が出かける前に香油を使ってくれました」
「いつも使っている香油じゃないな」
ヨシュアと龍王には二人だけが使う特別な香油がある。基本的に体を交わすときに使っているのだが、爽やかな香りがして、龍王が今付けているもののように甘ったるくない。
「この匂い嫌いでしたか?」
「星宇におれの知らない匂いが付いているのに慣れないだけだ」
くんくんと嗅がれて、至近距離にヨシュアの顔がある状態で、龍王は少しだけ役得だと思わなくもなかった。
龍王が嗅がれているときに馬車が揺れて、龍王はヨシュアの胸に倒れ込む。抱き留めてくれたヨシュアから離れたくなくて、しっかりと抱き着くと、ヨシュアが龍王のつむじに唇を落とす。
「この香油も嫌いじゃないけど、いつものが落ち着くかな」
「侍従にはそう命じます。髪用のいい香油が手に入ったので使いたかったようです」
「髪用か。確かに、おれと星宇が使っているのは、夜用だな」
「ヨシュア……そういうことも言うんですね」
はっきりと夜の性生活を匂わせるようなことを言うヨシュアに、龍王は顔が熱くなってくる。ヨシュアは龍王を照れさせる天才なのかもしれない。
「星宇はこの匂い気に入っていたのか?」
「特には。わたしが意見を言うと職を失くす侍従もいますから」
簡単に侍従を首にしたりしないのだが、責任を感じて辞めていく侍従がいないとは限らない。龍王は権力あるものとしてできる限り言動には気を付けていた。
「髪に付ける専用の香油があるのなら、それを使った方がいいのかもしれないな」
「ヨシュアも同じ匂いになるのですか? 甘くてヨシュアのことを食べてしまいたくなりますね」
「おれが星宇を食べるんじゃなくて?」
「た、食べてくれるなら、それでも構いません」
戯れに唇を近付けるヨシュアに、龍王は目を閉じた。軽く口付けをして唇が離れていくのが寂しくて追いかけると、ヨシュアが龍王を抱き上げる。
「寝台で少し休むか」
「はい」
あまり広くない寝台に運ばれて、ぴったりと抱き着いて休むのも巡行中は龍王は気に入っていた。
青陵殿の男二人が睦み合っても全く問題がないくらい広い寝台も悪くはないが、ヨシュアと体を重ねるようにしなければはみ出てしまうような馬車の中の寝台も悪くはない。
ヨシュアの胸の上に顔を乗せて体も体の上に抱き上げられて、しっかりと抱き締め合って眠るのも心地よい。
お気に入りのヨシュアの胸筋に顔を埋めて枕にしていると、眠気が襲ってくる。
龍王とヨシュアは毎朝早くに水の加護の祈りを捧げるので、昼餉の後くらいには寝台で半刻くらいゆっくりするのが日課になっていた。馬車に乗る前に昼餉を取っていたし、食後のお茶も馬車で飲んだし、眠気も限界になっていた。
龍王はヨシュアの胸に顔を埋めて、ヨシュアに抱き締められて眠りについた。
目を覚ますと馬車はまだ動いていた。
時刻は夕暮れ時になっている。
馬車の窓を開けると夕焼け空が広がっていた。
「ヨシュア、寝すぎたようです」
「馬車で移動中くらいいいだろう。魔術騎士団と近衛兵が守っているから危険もないし」
起きて着替えると、ギデオンがお茶を入れてくれる。
「もうすぐ今日の宿泊地に着きます。龍王陛下と王配陛下を迎える宴が用意されているはずです」
「宴か……」
「宴でもある程度食べておかないと、旅の最中は青陵殿のように夜食を作ってもらうのは難しいよ」
「分かっています」
宴が得意ではない龍王は憂鬱な気分になっているが、ヨシュアが共にいてくれるのだからと気を取り直す。王宮の宴ではほとんど料理に手を付けずに、青陵殿に戻ってから軽く夜食を作ってもらって、それを食べるのがいつものことになっていた。
巡行中にはそんなことはできない。宴で料理に手をつけなかったらその土地の領主は龍王の歓迎に失敗したと思うだろうし、夜食を厨房に頼むのも領主が龍王を満足させられなかったと伝えるようなものだ。
「どうしても食が進まなかったときのために、干した果物は持って来てあります」
ゴライアスがそっと告げるのに龍王は安心する。干した果物を齧って空腹を紛らわせるのも悪くはない。
「各地の特産品を食べるのも龍王の仕事だと分かっているのですが、宴となるとわたしはどうしても慣れなくて」
王族として生きにくい性格をしていると分かっているのだが龍王はどうしても宴に慣れることができない。
「星宇の分は、好きそうなものをおれが取り分けてあげるよ。一緒に食べよう」
「ありがとうございます、ヨシュア」
ヨシュアが龍王の分を取り分けてくれるのは、王配と龍王が仲睦まじいことを表すいい手段になるし、龍王もヨシュアが選んでくれたものならば多少は食べられるだろうという思惑があった。
「酒をあまり勧められなければいいのですが」
「酒は代わりにおれが飲むよ」
「ヨシュアに頼ってばかりですね」
「おれは星宇の配偶者なのだから、もっと頼ってくれていいよ」
心強いことを言ってくれるヨシュアに龍王は椅子に座ってヨシュアの肩に頭を預けた。
辿り着いた最初の宿泊地では、馬車が町に入ってくると領民が龍王と王配を歓迎してくれる。
町はお祭り騒ぎになっているようだ。龍王が一日でも宿泊したとなれば、この土地の今年の恵みは保証されたようなものだ。豊かな水の加護が得られることに感謝しながら、領民は龍王と王配を迎え入れる。
領主の館に行くと宴の準備がされていた。
一度客間に通してもらって、龍王とヨシュアは着替えをする。面倒な冠も被って、宝石で飾られた重い衣装を身に纏った龍王に、ヨシュアは刺繍が施されているが身軽に動ける印象の鮮やかな青い衣装を纏っていた。
「ヨシュア、よく似合っています」
「星宇も可愛いよ」
「そこは格好いいではないのですか?」
「残念ながら、星宇はおれにとってはいつも可愛いんだな」
余裕の表情で笑われてしまうと龍王はそれはそれでいいかと思ってしまう。
宴の料理は豪華なものだったが、龍王はどれに手を付ければよいのか分からなくなってしまう。ヨシュアが龍王の皿の上に料理を取り分けて、大きな茹でた海老は殻を剥いて身だけにして龍王の皿に乗せてくれる。
「龍王陛下、この地方の川でとれる特産の海老でございます」
「これは立派な海老だな。いただこう」
ヨシュアが殻を剥いて身だけにしてくれていたので、龍王は安心して海老を食べることができた。そうでなかったら、殻をどうやって剥けばいいのか悩んでいたかもしれない。
海老はぷりぷりとして身が甘く美味しかった。
「龍王陛下、もう少し食べますか?」
「もらおうかな」
殻を剥いてくれるヨシュアに甘えてもう少し海老の殻を剥いてもらって食べると領主が喜んでいるのが分かる。特産物を美味しそうに食べるのも龍王の仕事なのだとよく分かる。
夕餉の宴を楽しんで龍王とヨシュアは、領主と共に料理を食べた。
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