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王位争奪戦①
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ノルクをエーナの世界に取りあえず置いてきた。ついでにゼンちゃんも置いてきた。十分寝たらしくたまには体を動かしたいらしい。ノルクを勇者だと教えたら
⦅いっちょ、オラが鍛えてやっぞ⦆
と自ら子守を申し出てくれた。
こちらに戻った時にはもうすぐ夕食といったところだろうか。寝てしまうと気を使われて夕食にありつけないかと思い、起きていることにした。
予想通りの超豪華な夕食を運んでもらい、テッテも一緒に食べたいと我儘を言い始めたの仕方なく一緒に取ることに。
あとはその流れで、一緒にお風呂、一緒におやすみなさいとなった。テッテのぐいぐい来る感じには勝てん。
翌日の謁見にはズラリと王位継承権を持つ者、そしてその妻や婚約者も同席したのだ。だがハイドの姿だけが見当たらない。
(当日また会おうって言ってたし、まぁいいか)
婚約者が未だ見つかっていない者が1人
婚約者はいるが王位争奪戦には参加しない者が1人
それなので実質6組のエントリーといった感じになった。
一番有力候補である、長男の婚約者はいかにも悪女といった分かりやすい感じで助かった。
「あら、あなたが末っ子の婚約者かしら。田舎くさいから一瞬で分かったわ。まだ小さいのに可哀想ね、こんなところに連れてこられて。ま、明日はよろしくね」
「ケーナと申します。ご心配の配慮をしていただき、誠にありがとうございます。明日はどうぞよろしくお願いしたします」
「誰も心配してない。皮肉も分からないなんて。これだから田舎っ子は、ほっんと嫌」
こうゆう奴には躊躇も手加減も考えなくてすむので楽でいい。
取りあえず顔とステータスが事前に見れたのは良かった。
そして大したことないのも分かって安心した。
---------------
シェーナ・ドミナティ 女 27歳 ポルト・ルクセンブルク卿の婚約者
LV25 HP56 MP32
STR 47 VIT 22 MND 46
SPD 21 DEX 54 INT 84
LUK 1
スキル
アイテム鑑定E 沈黙耐性F
属性魔法適性
水
手術歴
胸、腹部、目、鼻、顎、唇、胸、二の腕、太もも、輪郭、鼻、額、首、胸、頬、胸
結婚歴
17歳で結婚 17歳で離婚 子供なし
19歳で結婚 19歳で離婚 子供なし
22歳で結婚 22歳で離婚 子供なし
24歳で結婚 24歳で離婚 子供なし
職業歴
魔女見習い 2年2ヶ月
備考
処女
----------------
エピック級アイテムによる隠蔽の可能性も考慮して鑑定眼のスキルレベルはSSSまで上げてある。
それでも変わらなかったのでたぶんこのまんまの人なのだろう。
魔女見習いをしていたのに腕力の方が上だったり、整形のような手術歴だったり、山あり谷ありの結婚歴まで見えてしまったが、27歳という年齢が意外だった。この世界でしかも王族の婚約者だ。
まぁ、アイテム鑑定のスキルを買われたのかもしれない。
王位争奪戦には爆破魔石が使われるので、そこで優位に立てるなら、年齢なんて関係なのかもしれない。
私のように王位争奪戦が終わった後、婚約解消にならないことを切に祈るが、運が無いのも見えてしまっていた。
それよりもこの謁見で一番気になったのは、王の隣で護衛をしていた。女騎士だ。
気になり過ぎて鑑定してしまったが、何かを察したのかすぐに目が合ったので鑑定をやめて目線をそらしてしまった。
見えたのはレベルまでだったが女性でレベル107は初めて見たかもしれない。
王の隣に立つだけのことはある。
一応、三男の婚約者、マシュリ嬢にも挨拶をしたが、ほわほわしていて争いを好むような人ではなかった。
三男が王位継承が絶望的と言われてしまうのは、しかたない。
夜はまたテッテと2人で食事。
「テッテは気になる人いた?」
「ケーナ姉様以外眼中にありませわ。気に入らないのは田舎っ子呼ばわりしたあの女と、ガンを飛ばしてきた女騎士ですわ」
「視線気づいてたんだ」
「もちろんですの、お前の正体も見抜いてますよ的な視線、気に入りませんわ」
「あの人強そうだったよ」
「強さはどうでもいいですの、どんなに強くても懐柔してしまえば意味がありませんことよ。ケーナ姉様のように耐性が無ければ対等な立場にもなれませんのよ」
「いやー、魅了と色欲のスキルを持つテッテに勝てる人族はそうそういないよ」
「明日はケーナ姉様の勇士を見届けたら、一緒にバグラに帰りましょうね」
「やだよー」
「えーー! なんでですの?」
「手紙出したって言ってたけど、そんなんで魔王継承できるわけないでしょ」
「できますわ。わたしが全員説得させて見せますわ」
「魅了と色欲禁止でもできる?」
「で、できますわ!!」
「ほんとうに~?」
「やってみせますわ!!」
「分かった。じゃあ王とその側近たちを全員説得できたら、遊びにぐらい行ってあげてもいい」
「でしたら、1つ教えて欲しいことがありますの」
「えー、1つだけだよ」
「わたしケーナ姉様の強さをキチンと知らないといけませんわ。魅了の耐性が異常に高いことや魔力の高さ以外の事は、知りませんので教えていただけないかしら」
「だーめ。それはテッテのお願いでもだめ」
「それだとお父様と交渉する時とても不利ですわ。何か強さを示すものがないと」
「そうか、じゃあ最近手に入れた物騒な武器? みたいのなら教えてあげる」
「なんでしょうか?」
「浮島っていうんだって」
「何ですのそれ? 昔話のアレですの?」
「でっかい浮いてる島なんだけど、攻撃してくるらしいよ」
「らしい? ですの? 石でも投げてくるのでしょうか」
「知らなーい」
「それじゃ強い武器なのかどうかも、わかりませんことよ」
「ハイ! 教えたーもうダメーぶっぶー」
「そんな、意地悪ですわ」
「ヨシエさんに頼るのも無しだよ。ちゃーんと自分でやるんだからね」
口を尖らせ困っているテッテをみて、これは魔王継承が無くなるのではないかと大いに期待ができた。
⦅いっちょ、オラが鍛えてやっぞ⦆
と自ら子守を申し出てくれた。
こちらに戻った時にはもうすぐ夕食といったところだろうか。寝てしまうと気を使われて夕食にありつけないかと思い、起きていることにした。
予想通りの超豪華な夕食を運んでもらい、テッテも一緒に食べたいと我儘を言い始めたの仕方なく一緒に取ることに。
あとはその流れで、一緒にお風呂、一緒におやすみなさいとなった。テッテのぐいぐい来る感じには勝てん。
翌日の謁見にはズラリと王位継承権を持つ者、そしてその妻や婚約者も同席したのだ。だがハイドの姿だけが見当たらない。
(当日また会おうって言ってたし、まぁいいか)
婚約者が未だ見つかっていない者が1人
婚約者はいるが王位争奪戦には参加しない者が1人
それなので実質6組のエントリーといった感じになった。
一番有力候補である、長男の婚約者はいかにも悪女といった分かりやすい感じで助かった。
「あら、あなたが末っ子の婚約者かしら。田舎くさいから一瞬で分かったわ。まだ小さいのに可哀想ね、こんなところに連れてこられて。ま、明日はよろしくね」
「ケーナと申します。ご心配の配慮をしていただき、誠にありがとうございます。明日はどうぞよろしくお願いしたします」
「誰も心配してない。皮肉も分からないなんて。これだから田舎っ子は、ほっんと嫌」
こうゆう奴には躊躇も手加減も考えなくてすむので楽でいい。
取りあえず顔とステータスが事前に見れたのは良かった。
そして大したことないのも分かって安心した。
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シェーナ・ドミナティ 女 27歳 ポルト・ルクセンブルク卿の婚約者
LV25 HP56 MP32
STR 47 VIT 22 MND 46
SPD 21 DEX 54 INT 84
LUK 1
スキル
アイテム鑑定E 沈黙耐性F
属性魔法適性
水
手術歴
胸、腹部、目、鼻、顎、唇、胸、二の腕、太もも、輪郭、鼻、額、首、胸、頬、胸
結婚歴
17歳で結婚 17歳で離婚 子供なし
19歳で結婚 19歳で離婚 子供なし
22歳で結婚 22歳で離婚 子供なし
24歳で結婚 24歳で離婚 子供なし
職業歴
魔女見習い 2年2ヶ月
備考
処女
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エピック級アイテムによる隠蔽の可能性も考慮して鑑定眼のスキルレベルはSSSまで上げてある。
それでも変わらなかったのでたぶんこのまんまの人なのだろう。
魔女見習いをしていたのに腕力の方が上だったり、整形のような手術歴だったり、山あり谷ありの結婚歴まで見えてしまったが、27歳という年齢が意外だった。この世界でしかも王族の婚約者だ。
まぁ、アイテム鑑定のスキルを買われたのかもしれない。
王位争奪戦には爆破魔石が使われるので、そこで優位に立てるなら、年齢なんて関係なのかもしれない。
私のように王位争奪戦が終わった後、婚約解消にならないことを切に祈るが、運が無いのも見えてしまっていた。
それよりもこの謁見で一番気になったのは、王の隣で護衛をしていた。女騎士だ。
気になり過ぎて鑑定してしまったが、何かを察したのかすぐに目が合ったので鑑定をやめて目線をそらしてしまった。
見えたのはレベルまでだったが女性でレベル107は初めて見たかもしれない。
王の隣に立つだけのことはある。
一応、三男の婚約者、マシュリ嬢にも挨拶をしたが、ほわほわしていて争いを好むような人ではなかった。
三男が王位継承が絶望的と言われてしまうのは、しかたない。
夜はまたテッテと2人で食事。
「テッテは気になる人いた?」
「ケーナ姉様以外眼中にありませわ。気に入らないのは田舎っ子呼ばわりしたあの女と、ガンを飛ばしてきた女騎士ですわ」
「視線気づいてたんだ」
「もちろんですの、お前の正体も見抜いてますよ的な視線、気に入りませんわ」
「あの人強そうだったよ」
「強さはどうでもいいですの、どんなに強くても懐柔してしまえば意味がありませんことよ。ケーナ姉様のように耐性が無ければ対等な立場にもなれませんのよ」
「いやー、魅了と色欲のスキルを持つテッテに勝てる人族はそうそういないよ」
「明日はケーナ姉様の勇士を見届けたら、一緒にバグラに帰りましょうね」
「やだよー」
「えーー! なんでですの?」
「手紙出したって言ってたけど、そんなんで魔王継承できるわけないでしょ」
「できますわ。わたしが全員説得させて見せますわ」
「魅了と色欲禁止でもできる?」
「で、できますわ!!」
「ほんとうに~?」
「やってみせますわ!!」
「分かった。じゃあ王とその側近たちを全員説得できたら、遊びにぐらい行ってあげてもいい」
「でしたら、1つ教えて欲しいことがありますの」
「えー、1つだけだよ」
「わたしケーナ姉様の強さをキチンと知らないといけませんわ。魅了の耐性が異常に高いことや魔力の高さ以外の事は、知りませんので教えていただけないかしら」
「だーめ。それはテッテのお願いでもだめ」
「それだとお父様と交渉する時とても不利ですわ。何か強さを示すものがないと」
「そうか、じゃあ最近手に入れた物騒な武器? みたいのなら教えてあげる」
「なんでしょうか?」
「浮島っていうんだって」
「何ですのそれ? 昔話のアレですの?」
「でっかい浮いてる島なんだけど、攻撃してくるらしいよ」
「らしい? ですの? 石でも投げてくるのでしょうか」
「知らなーい」
「それじゃ強い武器なのかどうかも、わかりませんことよ」
「ハイ! 教えたーもうダメーぶっぶー」
「そんな、意地悪ですわ」
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