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我儘だっていいじゃない③
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カスケードで起きた浮島の事件をしっかりと把握しておきたかったので、真夜中だけどカスケード家の自室に転移して実家のコピーエーナを叩き起こした。
フュージョンで記憶の統合をして、なぜ中々空間収納内に来れなかったかが分かった。ラルンテの勘が想像以上に鋭くなっているからだ。
今この瞬間も、真夜中だというのにラルンテがこちらの部屋に向かっているのが探索で分かる。
慌ててコピーを作り、空間転移で逃げ帰った。
「恐怖耐性が機能しているのに私が恐怖を感じるだなんて」
ステータスの上昇はいつものことなのでもう気にしていない。
スキルも少し増えた程度だ。
浮島事件はかなりの危機にまでなっていたことに驚いた。
それなに町の人達が平然といられるのは、信仰している女神様のおかげ、ということなのだろう。
あと、猫君は5号まで増え、仲間もちゃっかり増やしていた。家から出れないから家に招く考えは、私じゃ思いつかないようなことまでしてる。
さらに猫人形通信機を使ってかなり遠くの子と話をするとか。
引き籠り生活も充実しているようで何よりだ。
翌朝、まずはハクレイに事情を話す。バグラに行っている間また特訓を受けたいとのことなのでそれを承諾。
バジェットはついていくと申し出てくれたが、気持ちだけ受け取っておいた。テッテのプライベートにも関わるので仕方なく納得してくれたようだ。
手が空くと思うのでキャットテールの拠点となる場所を探してもらうことにした。条件はボロくてもいいので、安さ重視。掘り出し物件があれば契約してくれるそうなので、取りあえず金貨を100枚渡しておいた。
あとは2人を連れてテッテが泊まっている宿へと向かった。
テッテは既にロビーで待っていて、手を振って出迎えてくれる。
早速紹介しようとしたのだが、テッテは顔合わせるなり
「おい、そこの男! ケーナ姉様にちょっとでも劣情を向けてみろ。すり潰すからな!!」
いつになく激しい口調と鋭い眼光。
「で、そこの白い女。ケーナ姉様に気に入られようなんて考えるなよ。ケーナ姉様の一番はわたしだから!!!」
私の前では使わない言葉を並べるテッテ。これもテッテの一面なのだろう。嫌われるわけだ。
初対面なのに大変失礼だったので
スパ――――ン!!
と頭をたたいた。
大国の姫だろうが関係ない。今まで甘やかされてきたのだろうけど、これからは姉として躾けなければならないと思った。
「こら! 私の仲間に失礼なこと言わないで」
バジェットはハハハと苦笑い、ハクレイは興味がなさそうだった。
改めて自己紹介をして顔合わせは終了。
「さっケーナ姉様、町の外れに極楽怪鳥をヨシエが手配してくれていますわ向かいますわよ」
「グラフ、物件のことよろしくね」
「任せてください」
「ハクレイはこっちに来て」
物影に隠れて見えないところで収納しておいた。
極楽怪鳥での空の旅は快適で、金持ちの乗り物だとわからされた感があった。
テッテは空から見る夕焼けを一緒に見れたことが最高に良かったらしく、いい思い出になったみたいで満足いしていた。
空が完全に星に覆われた頃、テッテの故郷、バグラ入った。
「本日は極楽怪鳥空の旅をご利用いただき、誠にありがとうございました。またご利用こころからお待ちしております」
「いやー!ほんと極楽旅だったよ」
「馬車や竜車と違ってたまにはいいと思いますわ」
「いやー……たまに、って頻度でも使えないよ。料金的に」
城の中は亜人族ばかり、逆に人族を見つける方が難しいかも知れない。
バグラだからこそなのだろう。
魔王と話をするのは明日ということになり、今夜は一泊させてもらう。
可愛いいインテリアで統一されたゲストルーム(?)に通される。
そして何故かテッテも一緒に入ってくる。
「ここはテッテの家なんだから、自分の部屋に戻りなさいよ」
「あらあら、なにを仰っておりますのケーナ姉様。ここはわたしのお部屋ですわ」
「あ、じゃ私が間違えたのか」
「いいえ、間違ってもいませんよ。姉妹が一緒のベットで寝て何かおかしいことがありまして?」
「私の部屋ないの?」
「ありますけど、今日はここじゃないとケーナ姉様の身に何があるかわかりませんもの」
「まぁね。随分監視が多いとは思っていたけど。浮島の情報を聞き出すにどうこうしようってことなのかな」
「そうでしょうね。家臣の中にはケーナ姉様を良く思わない者もいますわ」
とんでもない兵器のような物を持っている。
と見なされているのなら警戒されても当然かなと思っていたが、暗殺をまでされては堪ったものではない。
余計な騒ぎを起こすより、今夜はテッテといた方がマシな気がした。
「ということで、折角わたしの部屋ですから宝石、宝具のコレクションでもご覧になりませんか?」
宝具と聞いて興味が沸いたので、付き合うことにした。
次から次へとわらわらと出てくるが、そのほとんどが名前も、使い方も分からない物ばかりらしい。アイテム鑑定師によると、エピックやミシクルといったランクの物ばかりだそうだ。
私には鑑定眼があるので困らないが、持ち主であるテッテは見た目ばかり気にしていて性能については全然わかってないのは問題なような気がする。
色々見せてもらう中で、これはと思った物が1点。
"精霊の手袋”
その手袋を使うと使用者は精霊に触れることができるというもの。精霊は違い天使に近い存在ということから見ることすら難しいと言われている。
それに触れることができるというのはロマン溢れる逸品といっていい。
テッテが夢中になって自慢話をしているすきにナナスキルを発動して複製《コピー》作り空間収納へぽいしておいた。
決してオリジナルの方を盗んだのではないので悪しからず。
精霊の加護を持っていて、異世界言語スキルで妖精の声も聞くことができる。精霊の手袋を入手したので、後は見ることさえ出来れば精霊とお友達になれるかも知れない。
コレクション自慢も一通り終わったところで、テッテも満足したのか「そろそろ寝ますわ」と、いつもよりやや早めの就寝となった。
フュージョンで記憶の統合をして、なぜ中々空間収納内に来れなかったかが分かった。ラルンテの勘が想像以上に鋭くなっているからだ。
今この瞬間も、真夜中だというのにラルンテがこちらの部屋に向かっているのが探索で分かる。
慌ててコピーを作り、空間転移で逃げ帰った。
「恐怖耐性が機能しているのに私が恐怖を感じるだなんて」
ステータスの上昇はいつものことなのでもう気にしていない。
スキルも少し増えた程度だ。
浮島事件はかなりの危機にまでなっていたことに驚いた。
それなに町の人達が平然といられるのは、信仰している女神様のおかげ、ということなのだろう。
あと、猫君は5号まで増え、仲間もちゃっかり増やしていた。家から出れないから家に招く考えは、私じゃ思いつかないようなことまでしてる。
さらに猫人形通信機を使ってかなり遠くの子と話をするとか。
引き籠り生活も充実しているようで何よりだ。
翌朝、まずはハクレイに事情を話す。バグラに行っている間また特訓を受けたいとのことなのでそれを承諾。
バジェットはついていくと申し出てくれたが、気持ちだけ受け取っておいた。テッテのプライベートにも関わるので仕方なく納得してくれたようだ。
手が空くと思うのでキャットテールの拠点となる場所を探してもらうことにした。条件はボロくてもいいので、安さ重視。掘り出し物件があれば契約してくれるそうなので、取りあえず金貨を100枚渡しておいた。
あとは2人を連れてテッテが泊まっている宿へと向かった。
テッテは既にロビーで待っていて、手を振って出迎えてくれる。
早速紹介しようとしたのだが、テッテは顔合わせるなり
「おい、そこの男! ケーナ姉様にちょっとでも劣情を向けてみろ。すり潰すからな!!」
いつになく激しい口調と鋭い眼光。
「で、そこの白い女。ケーナ姉様に気に入られようなんて考えるなよ。ケーナ姉様の一番はわたしだから!!!」
私の前では使わない言葉を並べるテッテ。これもテッテの一面なのだろう。嫌われるわけだ。
初対面なのに大変失礼だったので
スパ――――ン!!
と頭をたたいた。
大国の姫だろうが関係ない。今まで甘やかされてきたのだろうけど、これからは姉として躾けなければならないと思った。
「こら! 私の仲間に失礼なこと言わないで」
バジェットはハハハと苦笑い、ハクレイは興味がなさそうだった。
改めて自己紹介をして顔合わせは終了。
「さっケーナ姉様、町の外れに極楽怪鳥をヨシエが手配してくれていますわ向かいますわよ」
「グラフ、物件のことよろしくね」
「任せてください」
「ハクレイはこっちに来て」
物影に隠れて見えないところで収納しておいた。
極楽怪鳥での空の旅は快適で、金持ちの乗り物だとわからされた感があった。
テッテは空から見る夕焼けを一緒に見れたことが最高に良かったらしく、いい思い出になったみたいで満足いしていた。
空が完全に星に覆われた頃、テッテの故郷、バグラ入った。
「本日は極楽怪鳥空の旅をご利用いただき、誠にありがとうございました。またご利用こころからお待ちしております」
「いやー!ほんと極楽旅だったよ」
「馬車や竜車と違ってたまにはいいと思いますわ」
「いやー……たまに、って頻度でも使えないよ。料金的に」
城の中は亜人族ばかり、逆に人族を見つける方が難しいかも知れない。
バグラだからこそなのだろう。
魔王と話をするのは明日ということになり、今夜は一泊させてもらう。
可愛いいインテリアで統一されたゲストルーム(?)に通される。
そして何故かテッテも一緒に入ってくる。
「ここはテッテの家なんだから、自分の部屋に戻りなさいよ」
「あらあら、なにを仰っておりますのケーナ姉様。ここはわたしのお部屋ですわ」
「あ、じゃ私が間違えたのか」
「いいえ、間違ってもいませんよ。姉妹が一緒のベットで寝て何かおかしいことがありまして?」
「私の部屋ないの?」
「ありますけど、今日はここじゃないとケーナ姉様の身に何があるかわかりませんもの」
「まぁね。随分監視が多いとは思っていたけど。浮島の情報を聞き出すにどうこうしようってことなのかな」
「そうでしょうね。家臣の中にはケーナ姉様を良く思わない者もいますわ」
とんでもない兵器のような物を持っている。
と見なされているのなら警戒されても当然かなと思っていたが、暗殺をまでされては堪ったものではない。
余計な騒ぎを起こすより、今夜はテッテといた方がマシな気がした。
「ということで、折角わたしの部屋ですから宝石、宝具のコレクションでもご覧になりませんか?」
宝具と聞いて興味が沸いたので、付き合うことにした。
次から次へとわらわらと出てくるが、そのほとんどが名前も、使い方も分からない物ばかりらしい。アイテム鑑定師によると、エピックやミシクルといったランクの物ばかりだそうだ。
私には鑑定眼があるので困らないが、持ち主であるテッテは見た目ばかり気にしていて性能については全然わかってないのは問題なような気がする。
色々見せてもらう中で、これはと思った物が1点。
"精霊の手袋”
その手袋を使うと使用者は精霊に触れることができるというもの。精霊は違い天使に近い存在ということから見ることすら難しいと言われている。
それに触れることができるというのはロマン溢れる逸品といっていい。
テッテが夢中になって自慢話をしているすきにナナスキルを発動して複製《コピー》作り空間収納へぽいしておいた。
決してオリジナルの方を盗んだのではないので悪しからず。
精霊の加護を持っていて、異世界言語スキルで妖精の声も聞くことができる。精霊の手袋を入手したので、後は見ることさえ出来れば精霊とお友達になれるかも知れない。
コレクション自慢も一通り終わったところで、テッテも満足したのか「そろそろ寝ますわ」と、いつもよりやや早めの就寝となった。
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