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導師同士であいつどうする?②
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アルクアンシア国と同盟を結んでいた周辺の小国はドボックスの侵略の知らせを聞きアルクアンシア国に向かったが、時すでに遅し。
既にドボックス帝国の領土となっている場所に侵入してしまう形となって交戦となる。
同盟国に割ける兵士などたかが知れている。
交戦状態となるが、同盟国側が撤退をしていった。
しかし、ドボックス側が自国へ侵略を理由にアルクアンシア国の同盟国の1つであった小国カフザへ宣戦布告。
さらに予備軍などを投入し、国土の1割を奪取。国境線を書き換えた。
他国に帝国の戦力を存分に見せつけたところでカフザが降伏を受け入れ終戦となった。
2週間にも満たないできごとだったそうだが、ドボックスはアルクアンシアの領土を再び手に戻し、更には小国の1つから領土を奪う。
その奪った領土をとある条件を呑めば返還するとなり、返還に向け動いていると噂されていた。
再び集まった導師たち。
ドボックスの導師はご機嫌の様子。だが前回外されていたアヤフローラの導師は少々ご立腹の様子だった。
「どうじゃった。わしの駒は強いじゃろ」
「圧倒出来でしたな。カフザが可哀想で可哀想で」
「ドボックスの導師、アレは手に入りそうですかな」
「カフザめ、最初は召喚魔法結晶など持っていないと嘘を言っておったそうだが、高額の金を請求したらあっさり出しおったわ。領土の1割が召喚魔法結晶で交換なのだからな安いもんじゃろう」
「中身は何が入っているのでしょうな」
「ちょっとウチのことをのけ者にして、男達だけで随分と楽しそうね。勝手に戦争始めてるし。本来ウチらが止める側なの忘れてるでしょ」
唯一の女導師。アヤフローラの導師だ。
イライラをアピールしても鈍感な男達には伝わらなかったようで、耐えきれず噛みついた。
「まぁまぁそう言わんでも、オオイマキニドの導師もそなたに気を使ったのだろうて」
「何よ気を使うって。ウチが次期魔王を管理できてないこと? それともうちがいたら戦争始めることにあーだこーだ言い始めること? そもそもウチが何もせんでほっといたと思う? あんなんバケモン管理できるかって。もう怒ったから金貨の鋳造権絶対渡さんよ」
「あー怒ってるのぉ」
「その話は後にしよう。今は関係ないしな」
「後でも先でも、もう変えへん」
怒るアヤフローラの導師をよそに、話が召喚魔法結晶の話に戻る。
「中身はな、神話級とまではいかんが中々珍しいものじゃぞ。子供なら誰でも知っているの巨像物語関連じゃ」
「まさか巨兵クリゾヘリル。まだ残っていたのか」
「残念ながら完成された7体ではないそうなのじゃ。巨兵というが大きさは人族の倍ほど、未完成の1体ではないかと話でな」
「たとえ未完成であっても人族が1人で対抗できるものではないが、あの小娘には丁度いいだろう」
「それでそいつを動かすのに大量の魔石が必要でな、ちと協力をしてほしい」
「なにさ、それが目当てでうちを呼んだのかい」
「たまたまじゃて」
「強さがある程度分かれば、対応も取れるだろうにな。誰も不利益にはならんよ」
「あんたらは本当に口が上手いんだから。いい大人たちが寄ってたかって少女をいじめているようにしか思えなよ」
「もし未完成とはいえクリゾヘリルを単身で倒す力あるとなれば、それこそ本当に魔王といっても過言ではなくなる。憶測が確信に変わるだけでも十分なことだ」
「しばらくはアヤフローラにいるのでしょうから、抑止力としては相当なものでしょうな」
「なんであいつ、魔王何て請け負ってしまったんやろ。ずっとうちの国にいたらええのに。ほっんとやりにくいわ」
興味、関心、利用、同情などなど。それぞれが思う気持ちがエーナに向けられるが自分の利益を考えているのは間違いない。
そしてこのクリゾヘリルをケーナと戦わせようとする計画は実行されることとなった。
「見ぃちゃった、聞ぃちゃった。ケーナモテモテぇ」
実家にいるコピーエーナはカスケードが襲撃されて以来、町の周辺も含め千里眼での監視を怠っていない。
ある日、強者が町の外でじっとこちらを監視しているのに気づき監視し返していたのだ。その者が以前の襲撃から要注意としていた龍人族の女だったのでなおさらだ。
要注意となればスキルの千里眼で地の果てまで追跡し、接触した者にも追跡を重ねる、新たに順風耳スキルも取得して私やその周りに対しての悪の兆候や悪巧みを厳選して聞き取っていた。
コピーエーナが並列思考のほとんどを人形の操作や千里眼と順風耳スキルにまわして監視を続けていた結果が実を結び、大国の黒幕たちへとたどり着けたのだ。
「やたら目立つ光が魔王ケーナなら、私が影に消えた勇者エーナってところね。ケーナが目立てばそれだけ私は動きやすいわ。ケーナの為にも裏側はしっかり支配しておかないとね」
潰し消し去るのは簡単だけど、それだけでは世界が上手く回らない。第二、第三の影が現れていたちごっこになってしまう。
最善手は影を支配し管理すること。それがコピーエーナの役目だと汲み取り動いていく。
わざわざ話すことはないけれど、記憶を統合したときにケーナを驚かせてやろうと思っていたのだ。
既にドボックス帝国の領土となっている場所に侵入してしまう形となって交戦となる。
同盟国に割ける兵士などたかが知れている。
交戦状態となるが、同盟国側が撤退をしていった。
しかし、ドボックス側が自国へ侵略を理由にアルクアンシア国の同盟国の1つであった小国カフザへ宣戦布告。
さらに予備軍などを投入し、国土の1割を奪取。国境線を書き換えた。
他国に帝国の戦力を存分に見せつけたところでカフザが降伏を受け入れ終戦となった。
2週間にも満たないできごとだったそうだが、ドボックスはアルクアンシアの領土を再び手に戻し、更には小国の1つから領土を奪う。
その奪った領土をとある条件を呑めば返還するとなり、返還に向け動いていると噂されていた。
再び集まった導師たち。
ドボックスの導師はご機嫌の様子。だが前回外されていたアヤフローラの導師は少々ご立腹の様子だった。
「どうじゃった。わしの駒は強いじゃろ」
「圧倒出来でしたな。カフザが可哀想で可哀想で」
「ドボックスの導師、アレは手に入りそうですかな」
「カフザめ、最初は召喚魔法結晶など持っていないと嘘を言っておったそうだが、高額の金を請求したらあっさり出しおったわ。領土の1割が召喚魔法結晶で交換なのだからな安いもんじゃろう」
「中身は何が入っているのでしょうな」
「ちょっとウチのことをのけ者にして、男達だけで随分と楽しそうね。勝手に戦争始めてるし。本来ウチらが止める側なの忘れてるでしょ」
唯一の女導師。アヤフローラの導師だ。
イライラをアピールしても鈍感な男達には伝わらなかったようで、耐えきれず噛みついた。
「まぁまぁそう言わんでも、オオイマキニドの導師もそなたに気を使ったのだろうて」
「何よ気を使うって。ウチが次期魔王を管理できてないこと? それともうちがいたら戦争始めることにあーだこーだ言い始めること? そもそもウチが何もせんでほっといたと思う? あんなんバケモン管理できるかって。もう怒ったから金貨の鋳造権絶対渡さんよ」
「あー怒ってるのぉ」
「その話は後にしよう。今は関係ないしな」
「後でも先でも、もう変えへん」
怒るアヤフローラの導師をよそに、話が召喚魔法結晶の話に戻る。
「中身はな、神話級とまではいかんが中々珍しいものじゃぞ。子供なら誰でも知っているの巨像物語関連じゃ」
「まさか巨兵クリゾヘリル。まだ残っていたのか」
「残念ながら完成された7体ではないそうなのじゃ。巨兵というが大きさは人族の倍ほど、未完成の1体ではないかと話でな」
「たとえ未完成であっても人族が1人で対抗できるものではないが、あの小娘には丁度いいだろう」
「それでそいつを動かすのに大量の魔石が必要でな、ちと協力をしてほしい」
「なにさ、それが目当てでうちを呼んだのかい」
「たまたまじゃて」
「強さがある程度分かれば、対応も取れるだろうにな。誰も不利益にはならんよ」
「あんたらは本当に口が上手いんだから。いい大人たちが寄ってたかって少女をいじめているようにしか思えなよ」
「もし未完成とはいえクリゾヘリルを単身で倒す力あるとなれば、それこそ本当に魔王といっても過言ではなくなる。憶測が確信に変わるだけでも十分なことだ」
「しばらくはアヤフローラにいるのでしょうから、抑止力としては相当なものでしょうな」
「なんであいつ、魔王何て請け負ってしまったんやろ。ずっとうちの国にいたらええのに。ほっんとやりにくいわ」
興味、関心、利用、同情などなど。それぞれが思う気持ちがエーナに向けられるが自分の利益を考えているのは間違いない。
そしてこのクリゾヘリルをケーナと戦わせようとする計画は実行されることとなった。
「見ぃちゃった、聞ぃちゃった。ケーナモテモテぇ」
実家にいるコピーエーナはカスケードが襲撃されて以来、町の周辺も含め千里眼での監視を怠っていない。
ある日、強者が町の外でじっとこちらを監視しているのに気づき監視し返していたのだ。その者が以前の襲撃から要注意としていた龍人族の女だったのでなおさらだ。
要注意となればスキルの千里眼で地の果てまで追跡し、接触した者にも追跡を重ねる、新たに順風耳スキルも取得して私やその周りに対しての悪の兆候や悪巧みを厳選して聞き取っていた。
コピーエーナが並列思考のほとんどを人形の操作や千里眼と順風耳スキルにまわして監視を続けていた結果が実を結び、大国の黒幕たちへとたどり着けたのだ。
「やたら目立つ光が魔王ケーナなら、私が影に消えた勇者エーナってところね。ケーナが目立てばそれだけ私は動きやすいわ。ケーナの為にも裏側はしっかり支配しておかないとね」
潰し消し去るのは簡単だけど、それだけでは世界が上手く回らない。第二、第三の影が現れていたちごっこになってしまう。
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