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メモ・22ページ目
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戦士のメモ∶(この日記のものではない紙が挟まっている、)
転移トラップに引っかかり、俺は真っ暗闇の部屋に飛ばされてしまった
この部屋には光苔がないようでこれが本来の地下の暗さなんだなと気づいた
人は明るさで正気の失う速度を軽減できると何処かで聞いたことがある
もし洞窟に光苔がなく、この暗さのまま彷徨っていたなら、俺たちはとっくにこの世にはいなかっただろう、不幸中の幸いというやつだ
とにかく明かりを確保しなければいけない
足元に転がっていた骸骨が来ていた服を手頃な骨に巻き付け、火打ち石の火花を当てて簡易的な松明を作った
松明を掲げて周りを見渡すと、壁や床は洞窟に落ちる前のダンジョンのような舗装をされていて、箱に閉じ込められたようだった
とりあえず松明を片手に持ち部屋を一周して探索してみたが、この部屋には出口が見当たらなかった
ここにはたくさんの骸骨が散らばっていて、ところどころ山積みにもなっていて天井まで届いていた山もあった
あのトラップを設置した者はどういう意図があってこの部屋を作ったのだろう
この部屋には怨霊系の魔物以外いなかったから閉じ込めて餓死をサせるつもりだったのだろうが、即死や魔物がたくさんいる所に飛ばしたほうが便利なはずなのにどうしてそんな時間をかける必要があるのか
なにか時間をかけなければならないようがあったのか、それとも単なる悪趣味か、
これ以上考えても無駄な気がするので記録はこのくらいにしておこう
◇◇ ◇◇
戦士のメモ(裏)∶
ついに出口のない部屋からの脱出に成功した
というのもネズミ一匹入る隙間のない部屋だったが、よく見ると全体が風化していて壁自体は簡単に破壊可能だった
風化が進んでいるところは攻撃で破壊できたが壁の先には今までと同じ洞窟の壁が現れてそれ以外に何もなかった
攻撃で破壊できそうな壁を見つけては破壊する作業の繰り返しで、途中怨霊に襲われながらも諦めずに壊し続けた
そして、壁の半分くらいを進んだところで壊した壁の先に埋まっている青い光苔をみつけた
青い苔は彼女が道しるべに撒いてるもので普通の洞窟には生えていないはず
それに気づいた俺はら青い苔の所に精一杯の大打撃を与えて人ヒトリ通れるくらいの穴を開けた
そうしたら案の定壁が壊れて道が出てきた
たまたまなのかわざとなのかは分らないがとりあえず部屋から脱出できたことに歓喜した
ちなみにその穴は怨霊が出てこれないようにするため骸骨で道を塞いでおいた、もう来ることはないだろうから土も被せてなんとなくカモフラージュした
あれだけ風化していたのだ、あの部屋に用があってくる人など居ないだろう
それにもしいたとしたら出入りする方法も用意しているはず
今はあれから少し上った所にある小さな洞穴で日記を書いている
日記は転移したときに落としたからきっと狩人が持っているはずだ
今どうやって書いているかというと、骸骨が背負っていたカバンに本が入っていたので、何も書かれていない1ページをちぎり今記録している
此処までくれば狩人と合流するのも時間の問題だろう
関係ないが本の名前は「都市リナーシタ」
地理には詳しくないが、聞き覚えのない国だったからきっと遥か昔の国なのだろう
◇◇ ◇◇
22ページ目∶
狩人はもうダメかもしれない
洞穴を出て青い光苔を辿って彼女の元へ帰ろうと歩いていると、想定していた通り狩人に出会うことができた
しかし、状態までは全く想定していなく狩人を見た瞬間俺は言葉を失った
見ると全身が傷だらけで、魔物に食べられたのか片足が無く、俺をふっとばしたイノシシのものであろう角を刺して義足代わりにしていた
何故か魔物と楽しそうに話していた狩人は、俺を見つけると口からよだれやら血やらをタラーっと流しながら、ニタッと笑い弓を構え、俺を射ってきた
片足が角じゃ上手く体のバランスなんてとれるわけがない
案の定狩人は弓矢を撃つ時の反動に少しふらつき狙いが雑になってしまっていた
不意打ちの一矢を避けることができたから、俺も戦闘態勢に入った
はじめが命中しなかったことで笑う顔がより酷くなって、次は三本打ってきた
しかし、1本の反動でもよろける状態で3本なんて耐えられるはずもなく、矢が弓を押す力を抑えられず弓が狩人の後ろに吹っ飛んだ
俺はその隙をついて首の後ろをみねうちし気絶させた
狩人を気絶させて、次は魔物だと魔物のいた方を向いたが、時すでに遅しか既に魔物は逃げてしまっていたようだった
そして辺りに居るのが俺と狩人の二人だけになったから、ひとまずここで休憩をしている
狩人はどうしてあんな事になってしまったのか、一番考えられるのはあの魔物に操られていた説だ
だが、俺と会うまで魔物と楽しそうに話していたのを考えるとなにか幻覚を見ていた可能性もある
しかしただの幻覚であそこまで正気を失うことはあるのだろうか
俺を見つけたときにした歪んだ童心を感じるただれた笑いが目に焼き付きどうしても忘れられない
日記は狩人が持っていたらしく俺がいない間に書いたであろう1ページ前の文に狩人の限界を本能で感じた
地上へ帰れたと言うが本当に帰れたのだろうか
そもそも、もし本当に帰れていたとして、あれだけの狂乱状態になってどうして親は笑えたのだろうか
真相は寝ている狩人が起きて正気に戻れたら聞いてみようと思う
もしまだ襲ってきて助けられそうにないなら
これ以上は考えたくもない
転移トラップに引っかかり、俺は真っ暗闇の部屋に飛ばされてしまった
この部屋には光苔がないようでこれが本来の地下の暗さなんだなと気づいた
人は明るさで正気の失う速度を軽減できると何処かで聞いたことがある
もし洞窟に光苔がなく、この暗さのまま彷徨っていたなら、俺たちはとっくにこの世にはいなかっただろう、不幸中の幸いというやつだ
とにかく明かりを確保しなければいけない
足元に転がっていた骸骨が来ていた服を手頃な骨に巻き付け、火打ち石の火花を当てて簡易的な松明を作った
松明を掲げて周りを見渡すと、壁や床は洞窟に落ちる前のダンジョンのような舗装をされていて、箱に閉じ込められたようだった
とりあえず松明を片手に持ち部屋を一周して探索してみたが、この部屋には出口が見当たらなかった
ここにはたくさんの骸骨が散らばっていて、ところどころ山積みにもなっていて天井まで届いていた山もあった
あのトラップを設置した者はどういう意図があってこの部屋を作ったのだろう
この部屋には怨霊系の魔物以外いなかったから閉じ込めて餓死をサせるつもりだったのだろうが、即死や魔物がたくさんいる所に飛ばしたほうが便利なはずなのにどうしてそんな時間をかける必要があるのか
なにか時間をかけなければならないようがあったのか、それとも単なる悪趣味か、
これ以上考えても無駄な気がするので記録はこのくらいにしておこう
◇◇ ◇◇
戦士のメモ(裏)∶
ついに出口のない部屋からの脱出に成功した
というのもネズミ一匹入る隙間のない部屋だったが、よく見ると全体が風化していて壁自体は簡単に破壊可能だった
風化が進んでいるところは攻撃で破壊できたが壁の先には今までと同じ洞窟の壁が現れてそれ以外に何もなかった
攻撃で破壊できそうな壁を見つけては破壊する作業の繰り返しで、途中怨霊に襲われながらも諦めずに壊し続けた
そして、壁の半分くらいを進んだところで壊した壁の先に埋まっている青い光苔をみつけた
青い苔は彼女が道しるべに撒いてるもので普通の洞窟には生えていないはず
それに気づいた俺はら青い苔の所に精一杯の大打撃を与えて人ヒトリ通れるくらいの穴を開けた
そうしたら案の定壁が壊れて道が出てきた
たまたまなのかわざとなのかは分らないがとりあえず部屋から脱出できたことに歓喜した
ちなみにその穴は怨霊が出てこれないようにするため骸骨で道を塞いでおいた、もう来ることはないだろうから土も被せてなんとなくカモフラージュした
あれだけ風化していたのだ、あの部屋に用があってくる人など居ないだろう
それにもしいたとしたら出入りする方法も用意しているはず
今はあれから少し上った所にある小さな洞穴で日記を書いている
日記は転移したときに落としたからきっと狩人が持っているはずだ
今どうやって書いているかというと、骸骨が背負っていたカバンに本が入っていたので、何も書かれていない1ページをちぎり今記録している
此処までくれば狩人と合流するのも時間の問題だろう
関係ないが本の名前は「都市リナーシタ」
地理には詳しくないが、聞き覚えのない国だったからきっと遥か昔の国なのだろう
◇◇ ◇◇
22ページ目∶
狩人はもうダメかもしれない
洞穴を出て青い光苔を辿って彼女の元へ帰ろうと歩いていると、想定していた通り狩人に出会うことができた
しかし、状態までは全く想定していなく狩人を見た瞬間俺は言葉を失った
見ると全身が傷だらけで、魔物に食べられたのか片足が無く、俺をふっとばしたイノシシのものであろう角を刺して義足代わりにしていた
何故か魔物と楽しそうに話していた狩人は、俺を見つけると口からよだれやら血やらをタラーっと流しながら、ニタッと笑い弓を構え、俺を射ってきた
片足が角じゃ上手く体のバランスなんてとれるわけがない
案の定狩人は弓矢を撃つ時の反動に少しふらつき狙いが雑になってしまっていた
不意打ちの一矢を避けることができたから、俺も戦闘態勢に入った
はじめが命中しなかったことで笑う顔がより酷くなって、次は三本打ってきた
しかし、1本の反動でもよろける状態で3本なんて耐えられるはずもなく、矢が弓を押す力を抑えられず弓が狩人の後ろに吹っ飛んだ
俺はその隙をついて首の後ろをみねうちし気絶させた
狩人を気絶させて、次は魔物だと魔物のいた方を向いたが、時すでに遅しか既に魔物は逃げてしまっていたようだった
そして辺りに居るのが俺と狩人の二人だけになったから、ひとまずここで休憩をしている
狩人はどうしてあんな事になってしまったのか、一番考えられるのはあの魔物に操られていた説だ
だが、俺と会うまで魔物と楽しそうに話していたのを考えるとなにか幻覚を見ていた可能性もある
しかしただの幻覚であそこまで正気を失うことはあるのだろうか
俺を見つけたときにした歪んだ童心を感じるただれた笑いが目に焼き付きどうしても忘れられない
日記は狩人が持っていたらしく俺がいない間に書いたであろう1ページ前の文に狩人の限界を本能で感じた
地上へ帰れたと言うが本当に帰れたのだろうか
そもそも、もし本当に帰れていたとして、あれだけの狂乱状態になってどうして親は笑えたのだろうか
真相は寝ている狩人が起きて正気に戻れたら聞いてみようと思う
もしまだ襲ってきて助けられそうにないなら
これ以上は考えたくもない
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