50 / 67
始まりのバレンタイン
る、ルイちゃんのチョコレート講座。その9。
しおりを挟む
ある作業工程について、めんどくさいけど、めんどくさがらずに説明しようと思う。
ちゃんとしないと、チョコレートにならないからだ。失敗を避け、美味しく作るために説明する。
初めに、テンパリングについて説明する。
これは板チョコを湯煎して、溶かした場合にも使える技術だ。
溶けてるチョコレートを、固める方法といえば分かりやすいだろう。溶かしたチョコレートを、そのまま冷やしてもダメなんだ。
チョコレートを固めるには、3段階の温度変化が必要になる。チョコレートは、あと3段階の変身を隠していると覚えておくといい。
まずは、溶かした温度だ。
チョコレートを湯煎して溶かした温度のことであり、今日の場合だと、カカオマスにカカオバターに砂糖を溶かした温度となる。
これが溶かした温度であり、数字にすると50度くらい。やる場合は、きちんと温度は測れよ。
次に、溶かしたチョコレートを下げる温度。
下げると言うらしい。冷やすは冷やすだから、別にこだわりがないなら、冷やす温度と覚えておこう。
チョコレートの温度が28度になるように冷やす。これには温めるのに使ったボウルとは、別のボウルを使った方がいい。
理由は忙しいから……。もう大変だよ? 俺は2人分やったから、余計に大変だった……。
チョコレートを10度から15度くらいの水で冷やす。水道水では無理かもだから、氷は入れた方がいい。
あと、言い忘れていたが常に混ぜながらだ。ゆっくりでいいが固まらないように混ぜてくれ。
最後は、上げる温度。
冷やして28度になったチョコレートの温度を30度まで上げる。最初と同じく、50度くらいで湯煎するのがいいだろう。
こうすることでツヤツヤなチョコレートになる。板チョコを湯煎でもできるから、気になったらやってみてくれ。
ここまでがきちんとできていれば、口どけのいい美味しいチョコレートになっているだろう。
冷やして上手く固まれば、テンパリングは成功。
わかったかな? これがテンパリングだ。
テンパリングは食べられない。これもわかった?
◇◇◇
それじゃあ、次はコンチング。このクソみたいな作業について説明する。と言っても、テンパリングほど複雑さはない。
だって、コンチングってのは『チョコレートを練る!』。たった、これだけの作業だ。
カカオマスから。カカオ豆から、チョコレートを作るなら必要な作業だ。そうじゃないなら大丈夫だ。読み飛ばせ。次に行け。
気になる人と、必要かな? って思う人だけ読め。
初めに、普段お店で売ってるチョコレート。
みんなが、いつも食べてるチョコレートはどのくらい、このコンチングをしていると思う?
正解は24時間。少なくても12時間。
もちろん人力ではない。そんなブラック企業は存在しない。機械の力だ!
余分な水分と、余分な成分を飛ばす。コンチングの目的はそれだ。それだけに24時間だ。こわいよね。
しかし、この作業がないと、口どけの悪い、なんか生臭い、そんなチョコレートが出来上がる。
もう最悪だよね。なんだ生臭いチョコレートって。そんなん出来上がってほしくないわ。
上記を避けるためには、少しでもコンチングしないといけない。わかりやすく言うと、めっちゃ混ぜなくちゃならない!
今日の作業は混ぜんの多いなー、とか思ってたらそんなもんじゃなかった! 全然、時間が足りてない。
今日作ったのは、チョコレートとしては形になったし、生臭くもなかった。
しかし、市販のチョコのなめらかさに、溶ける感じには遠く及ばない出来だった。
ルイがいてあれでは『機械の力ってすげー!』と言う他ない。そして、これが今日の感想だ。
カカオマスという、カカオ豆を加工した物を使ってこれなんだ。『カカオ豆からチョコレートを作る』の難しさが、よく理解できた。
月曜日が怖いよね。月曜日はさ、まずカカオマスを作らなくちゃならないんだよ? 豆から初めてね。
カカオ豆からチョコレートを作るのは、超高難度クエストである。
死にたくなければやめておきたまえ。
ところで、ずっと1人で説明してきたのには理由がある。最近おなじみのアレだよ。
◇◇◇
俺はこのように、チョコレート生成法をまとめています。
今日使った材料を書き留め、気づいたことや気になったこと。チョコレートの書に記載すべきところと。
ひたすら1人で、黙々と書き作業という地味な作業をしています。この場所には3人いるというのにね。
わかる? また俺だけ蚊帳の外だよ。
「今日は楽しかった。まさか、自分でチョコレートを作れるなんて思いもしなかった。丁寧に教えてくれてありがとう」
しかも、お姫様はそろそろ帰るつもりのようだよ。
作ったチョコレートも食べたし、お土産としても手に入れたし満足したのでしょう。食いしん坊さんだから。
「私こそ、苦労が少なくて今日は楽だった。また、必要なら言ってよ。教えてあげるからさ……」
「そうね。そうさせてもらうわ。今度はあたしがルイを招待するわ。ぜひ遊びに来て」
……それは無理じゃないか? 異世界にお連れするのは無理だし、やめといた方がいいと思う。
だが、あまり友達のいなさそうな2人に友達ができた。お姫様を連れ出した意味もあったし、ルイに合わせた意味もあったのだろう。
結果が良かったんだから、良かったんだよ!
「チョコレート生成法をまとめ終わりました。ビデオも問題なかったです。本日はありがとうございました」
帰ろう。このいい雰囲気のまま帰ろう。
「「拗ねないの」」
うん、キミたち最後まで息ピッタリだね!
ちゃんとしないと、チョコレートにならないからだ。失敗を避け、美味しく作るために説明する。
初めに、テンパリングについて説明する。
これは板チョコを湯煎して、溶かした場合にも使える技術だ。
溶けてるチョコレートを、固める方法といえば分かりやすいだろう。溶かしたチョコレートを、そのまま冷やしてもダメなんだ。
チョコレートを固めるには、3段階の温度変化が必要になる。チョコレートは、あと3段階の変身を隠していると覚えておくといい。
まずは、溶かした温度だ。
チョコレートを湯煎して溶かした温度のことであり、今日の場合だと、カカオマスにカカオバターに砂糖を溶かした温度となる。
これが溶かした温度であり、数字にすると50度くらい。やる場合は、きちんと温度は測れよ。
次に、溶かしたチョコレートを下げる温度。
下げると言うらしい。冷やすは冷やすだから、別にこだわりがないなら、冷やす温度と覚えておこう。
チョコレートの温度が28度になるように冷やす。これには温めるのに使ったボウルとは、別のボウルを使った方がいい。
理由は忙しいから……。もう大変だよ? 俺は2人分やったから、余計に大変だった……。
チョコレートを10度から15度くらいの水で冷やす。水道水では無理かもだから、氷は入れた方がいい。
あと、言い忘れていたが常に混ぜながらだ。ゆっくりでいいが固まらないように混ぜてくれ。
最後は、上げる温度。
冷やして28度になったチョコレートの温度を30度まで上げる。最初と同じく、50度くらいで湯煎するのがいいだろう。
こうすることでツヤツヤなチョコレートになる。板チョコを湯煎でもできるから、気になったらやってみてくれ。
ここまでがきちんとできていれば、口どけのいい美味しいチョコレートになっているだろう。
冷やして上手く固まれば、テンパリングは成功。
わかったかな? これがテンパリングだ。
テンパリングは食べられない。これもわかった?
◇◇◇
それじゃあ、次はコンチング。このクソみたいな作業について説明する。と言っても、テンパリングほど複雑さはない。
だって、コンチングってのは『チョコレートを練る!』。たった、これだけの作業だ。
カカオマスから。カカオ豆から、チョコレートを作るなら必要な作業だ。そうじゃないなら大丈夫だ。読み飛ばせ。次に行け。
気になる人と、必要かな? って思う人だけ読め。
初めに、普段お店で売ってるチョコレート。
みんなが、いつも食べてるチョコレートはどのくらい、このコンチングをしていると思う?
正解は24時間。少なくても12時間。
もちろん人力ではない。そんなブラック企業は存在しない。機械の力だ!
余分な水分と、余分な成分を飛ばす。コンチングの目的はそれだ。それだけに24時間だ。こわいよね。
しかし、この作業がないと、口どけの悪い、なんか生臭い、そんなチョコレートが出来上がる。
もう最悪だよね。なんだ生臭いチョコレートって。そんなん出来上がってほしくないわ。
上記を避けるためには、少しでもコンチングしないといけない。わかりやすく言うと、めっちゃ混ぜなくちゃならない!
今日の作業は混ぜんの多いなー、とか思ってたらそんなもんじゃなかった! 全然、時間が足りてない。
今日作ったのは、チョコレートとしては形になったし、生臭くもなかった。
しかし、市販のチョコのなめらかさに、溶ける感じには遠く及ばない出来だった。
ルイがいてあれでは『機械の力ってすげー!』と言う他ない。そして、これが今日の感想だ。
カカオマスという、カカオ豆を加工した物を使ってこれなんだ。『カカオ豆からチョコレートを作る』の難しさが、よく理解できた。
月曜日が怖いよね。月曜日はさ、まずカカオマスを作らなくちゃならないんだよ? 豆から初めてね。
カカオ豆からチョコレートを作るのは、超高難度クエストである。
死にたくなければやめておきたまえ。
ところで、ずっと1人で説明してきたのには理由がある。最近おなじみのアレだよ。
◇◇◇
俺はこのように、チョコレート生成法をまとめています。
今日使った材料を書き留め、気づいたことや気になったこと。チョコレートの書に記載すべきところと。
ひたすら1人で、黙々と書き作業という地味な作業をしています。この場所には3人いるというのにね。
わかる? また俺だけ蚊帳の外だよ。
「今日は楽しかった。まさか、自分でチョコレートを作れるなんて思いもしなかった。丁寧に教えてくれてありがとう」
しかも、お姫様はそろそろ帰るつもりのようだよ。
作ったチョコレートも食べたし、お土産としても手に入れたし満足したのでしょう。食いしん坊さんだから。
「私こそ、苦労が少なくて今日は楽だった。また、必要なら言ってよ。教えてあげるからさ……」
「そうね。そうさせてもらうわ。今度はあたしがルイを招待するわ。ぜひ遊びに来て」
……それは無理じゃないか? 異世界にお連れするのは無理だし、やめといた方がいいと思う。
だが、あまり友達のいなさそうな2人に友達ができた。お姫様を連れ出した意味もあったし、ルイに合わせた意味もあったのだろう。
結果が良かったんだから、良かったんだよ!
「チョコレート生成法をまとめ終わりました。ビデオも問題なかったです。本日はありがとうございました」
帰ろう。このいい雰囲気のまま帰ろう。
「「拗ねないの」」
うん、キミたち最後まで息ピッタリだね!
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる