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天使のホワイトデー
机の中も異世界 ③
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姫であらせられるアミカちゃんの淹れてくれた、お紅茶らしいやつは大変美味しく。
お茶うけとして出されたお菓子みたいなやつも、『美味しい』しか言葉が出ませんでした。
お菓子の種類は不明なんだが、あまーく、甘く、甘いお菓子でした。なんていうか飴的なやつ?
ハチミツがそのまま固まった感じと表現すると分かりやすいか。そんな砂糖菓子みたいなやつだった。
名称とかは分からない。だって、異世界のやつだし…………おやーーっ!?
──そうだよ! 楽しくお喋りし、ティータイムをし、またお喋りしているけどさ。結局ここはどこ?
そもそも、俺は何しに机の中に入ったのか。
いや、表現がおかしいわけではなく、本当に机の引き出しに入った(落とされた)のだ。
その目的地は天国の門の向こう側に行くため。そしてミカに会うためだ。
ミカに会って怪我の具合の様子見と、ひな祭りのお誘い。
今日はそんなことを目的に来たはずだったのに。俺はいったい何をしているんだ?
もちろんアミカちゃんに非はない。悪いのは俺だ。
ずっと楽しかったし、なんか可愛いし、なんかいい子だったんだ。話してみてよーーく分かりました。
「学校で────」
クソ執事が説明無しにいなくなったのと、一愛が俺を突き落とし証拠隠滅したのが問題だが、この際もういい。とりあえず帰らなくては。
そんでセバス経由でクソ執事に連絡して、謎空間を何とかさせて、出直すなりしなくてはいけない。
「────なんです。 ……零斗さん? 聞いてますか?」
「アミカちゃん。帰り道はどちらでしょう? やる事というか、何もやってない事を思い出したので帰ります。ご馳走さまでした」
「えっ、そんな急に!? ど、どうされたんですか」
まあ急に帰ると言い出せばそう言われるだろうが、なんて言うべきか……。難しいな。
ここは正直に、『他の女の子のところにいきます』か? ──バカか! 本当でも隠せや!
本当を隠しつつ、『間違ったところについてしまったようで……』これが無難だな。
おそらくこれ、クソ執事の雑な仕事による結果だからな。その結果として、アミカちゃんと知り合えたわけだが。
本当を隠しつつ真実を含めて、『妹に見捨てられて謎空間を漂流して……』って悲しすぎるわ! マジだけどな!
数パターン考えてみたが、どれもアミカちゃんには言いたくないかも。これはアレだな。
「あー、予定が詰まっていることに今気づいて。ひな祭りというんですけど、本番が明日なのに肝心なとこが何も終わってなくて。宿題の提出期限が明日までなのに、前日になっても全然やってない的な?」
「あー、それは大変ですね。長くお引止めして申し訳なかったです。わかりました。お帰りになられるなら、目をつぶってください」
宿題という表現を使ったことで、学校に通っているらしいアミカちゃんは納得してくれたようで、帰る方法を教えてくれた。
「目をつぶるの?」
しかし、何故に目をつぶる必要が? まったく意味が分からないんだけど。
帰り道を教えてくれるとかじゃないの?
「ちゃんとつぶってくださいね。ズルは絶対にダメですからね!」
か、可愛い。最後まで可愛い。
アミカちゃんにズルはダメと言われたら、ズルなんてできない。なんて言うまでもなく、俺はズルなどしない男だぜ。
「はい! ボクは正直者ですからズルなどしません! ……ぐっ……」
目をしっかりつぶった瞬間、何かされたのか意識が遠く……なって……い……く……。
「この調子じゃあすぐにまたくるわね。ど、どうしましょう?! と、とりあえず机の引き出しに戻しましょう。えいっ──」
※
……なんか首の辺りがすごく痛い気がする。
ああ、それもそのはずだ。俺は自分の机の引き出しに、頭が挟まっているらしい。
そして目を開けると自分の部屋の中が見える。
掛け時計の時間は22時過ぎ。部屋の電気はついていて、部屋には誰もいない。
こんなふうに自分の部屋の中を見るのは初めてだ。
「──って、何だこの状況はーーーーっ!」
何をどうしたら俺は机の引き出しから頭を出してるのよ。誰か説明しろや! と言っても説明してくれる人はいないので自分でやりますよ。
頭を一旦謎空間に下げて……あぁ、何故かと言うとな。引き出しが開かない。どこかが引っかかっているのか動かない。
この足がつかない謎空間からでは、踏ん張ることもできないし。
「──って足ついてるわ! 底浅っ! さっきの謎空間は何だったんだよ! つーか……俺は帰ってきたのか?」
ゴージャスな部屋ではないし、アミカちゃんもいない。ここは間違いなく自分の部屋。
それに謎空間も底が浅い。頭を下げたことで見えた足元は階段になっていて、5段くらい下があるだけみたいだ。
「下りてみるか。真っ暗闇ではないし、引き出しは開かないしな」
謎空間の深さは2メートルほど。階段下は3メートルくらいの通路。
向こう側にも同じ造りの階段が確認できることから、ちゃんと繋がってる。のか?
「蛍光シールのようなものが壁と天井に貼られていて、これなら暗闇でも移動できるな。さっきとは全然違うじゃないか。んっ?」
ここにいてもバタバタと聞こえる足音がして、すぐに犯人が自室のドアを勢いよく開け、やってきたようだ。犯人は一度現場に戻るというやつだな。
「れーと、声したけど帰ってきたの!? いない。いや、机の引き出しが開いてる。うわぁ!? な、生首になってる」
少しだけ開いている引き出しの中を覗いた妹は、入ってきたのと同じくらいの勢いで後ろにのけぞった。
向こうから見ると、中にいる俺はそう見えるらしい。
いい反応をする。さっきはよくもやってくれた妹に是非とも仕返ししたいが、そんな事をして引き出しを再び閉められはたまらないのでやりません。
自分はもう入浴を済ませ、あとは寝るだけだったのだろうパジャマ姿だったとしてもな!
この妹はーー! やはり俺のことなど気にもしてない! しかし、今はいい……。
ここでこいつと争うような時間はないんだ。
「生首にはなってねーよ。それより引き出し開けて。引っかかってて動きが悪いんだ」
出せるところまで再び頭を出して、生首ではないことを伝え、救助をお願いする。
これもきっと一愛のせいなんだけどね。言わないけどね。
「──任せろ!」
いちおうは責任を感じているのか、妹は素直に引き出しを開けてくれるらしい。
だが、机がガタガタと音がするくらいに力を入れて、引き出しを押してくる。
「痛、痛い。押すんじゃなくて引くんだよ! 何で押し込むんだよ!」
「途中からじゃひっぱっても開かない。1回全部閉めるから頭下げて」
「わかったよ」
──はっ! まさか、再び俺を謎空間に閉じ込めるつもりなのでは?
もう閉まってしまったし、遅いんだけど……。
「あいたよー」
流石に疑い過ぎでした。一愛ちゃん。ごめんよ。というわけで、謎空間から帰ってはきた。
しかし、今日の収穫はぜろーーっ。ふざけている場合ではないな。
「よし、地に足ついて帰ってきた感は味わった。俺はもう一度、ミカのところへ行ってくる。今度こそつくはずだ」
底がなかった謎空間は底がある謎通路になっているし。
これなら引き出しが動きさえすれば、エモン的に逆からでも開けられるだろう。
「ちょっとまて。ミカちゃんのところにも行かず、おまえはどこで何をしていたんだ?」
再び机の中に入っていこうとする俺を、一愛はガシッと掴み引っ張る。元の体勢に戻された。
一愛が何かに感づいた! 馬鹿な、俺にはどこも不自然なところはないはずなのに……。
「謎空間を漂ってました」
しかし、こいつにアミカちゃんのことを知られるのはマズい気がする。誤魔化すしかない。
「──嘘をつくな! 甘い匂いと女の匂いがするぞ! てっきりミカちゃんのところから帰ってきたんだと思っていたが、貴様の反応を見る限りどうやら違うな?」
そんなのわかんの。匂いって何!?
そんな馬鹿なことがあるわけが……くんかくんか。
やはり、自分の服の匂いを嗅いでも何も分からないけど。
「女の匂いというのはカマかけただけだったんだが、マジかおまえ。妹に心配かけておいて、自分は何をしてたんだ! 言ってみろや!」
「えーーっ、お前が俺を突き落としたんだけど!? パジャマ姿で心配してたとか言われても信じられないんだけど!」
「問答無用じゃーー!」
クソ執事をシメようと借りてきた木刀が逆にアダになったーー。唯一のドアは一愛が背にしているので逃げ道もない!
クローゼットに逃げ込もうにも、この時間では閉まっているだろうし。どうしたら……。
「──謎通路に逃げ込めばいいんだ! 妹よ、これなら追ってはこれまい!」
「足付くなら追いかけるよ? ──観念して何をしてたのか吐けや!」
ダメだったーー!
向こうまで行って、ミカに助けてもらうしかない!
お茶うけとして出されたお菓子みたいなやつも、『美味しい』しか言葉が出ませんでした。
お菓子の種類は不明なんだが、あまーく、甘く、甘いお菓子でした。なんていうか飴的なやつ?
ハチミツがそのまま固まった感じと表現すると分かりやすいか。そんな砂糖菓子みたいなやつだった。
名称とかは分からない。だって、異世界のやつだし…………おやーーっ!?
──そうだよ! 楽しくお喋りし、ティータイムをし、またお喋りしているけどさ。結局ここはどこ?
そもそも、俺は何しに机の中に入ったのか。
いや、表現がおかしいわけではなく、本当に机の引き出しに入った(落とされた)のだ。
その目的地は天国の門の向こう側に行くため。そしてミカに会うためだ。
ミカに会って怪我の具合の様子見と、ひな祭りのお誘い。
今日はそんなことを目的に来たはずだったのに。俺はいったい何をしているんだ?
もちろんアミカちゃんに非はない。悪いのは俺だ。
ずっと楽しかったし、なんか可愛いし、なんかいい子だったんだ。話してみてよーーく分かりました。
「学校で────」
クソ執事が説明無しにいなくなったのと、一愛が俺を突き落とし証拠隠滅したのが問題だが、この際もういい。とりあえず帰らなくては。
そんでセバス経由でクソ執事に連絡して、謎空間を何とかさせて、出直すなりしなくてはいけない。
「────なんです。 ……零斗さん? 聞いてますか?」
「アミカちゃん。帰り道はどちらでしょう? やる事というか、何もやってない事を思い出したので帰ります。ご馳走さまでした」
「えっ、そんな急に!? ど、どうされたんですか」
まあ急に帰ると言い出せばそう言われるだろうが、なんて言うべきか……。難しいな。
ここは正直に、『他の女の子のところにいきます』か? ──バカか! 本当でも隠せや!
本当を隠しつつ、『間違ったところについてしまったようで……』これが無難だな。
おそらくこれ、クソ執事の雑な仕事による結果だからな。その結果として、アミカちゃんと知り合えたわけだが。
本当を隠しつつ真実を含めて、『妹に見捨てられて謎空間を漂流して……』って悲しすぎるわ! マジだけどな!
数パターン考えてみたが、どれもアミカちゃんには言いたくないかも。これはアレだな。
「あー、予定が詰まっていることに今気づいて。ひな祭りというんですけど、本番が明日なのに肝心なとこが何も終わってなくて。宿題の提出期限が明日までなのに、前日になっても全然やってない的な?」
「あー、それは大変ですね。長くお引止めして申し訳なかったです。わかりました。お帰りになられるなら、目をつぶってください」
宿題という表現を使ったことで、学校に通っているらしいアミカちゃんは納得してくれたようで、帰る方法を教えてくれた。
「目をつぶるの?」
しかし、何故に目をつぶる必要が? まったく意味が分からないんだけど。
帰り道を教えてくれるとかじゃないの?
「ちゃんとつぶってくださいね。ズルは絶対にダメですからね!」
か、可愛い。最後まで可愛い。
アミカちゃんにズルはダメと言われたら、ズルなんてできない。なんて言うまでもなく、俺はズルなどしない男だぜ。
「はい! ボクは正直者ですからズルなどしません! ……ぐっ……」
目をしっかりつぶった瞬間、何かされたのか意識が遠く……なって……い……く……。
「この調子じゃあすぐにまたくるわね。ど、どうしましょう?! と、とりあえず机の引き出しに戻しましょう。えいっ──」
※
……なんか首の辺りがすごく痛い気がする。
ああ、それもそのはずだ。俺は自分の机の引き出しに、頭が挟まっているらしい。
そして目を開けると自分の部屋の中が見える。
掛け時計の時間は22時過ぎ。部屋の電気はついていて、部屋には誰もいない。
こんなふうに自分の部屋の中を見るのは初めてだ。
「──って、何だこの状況はーーーーっ!」
何をどうしたら俺は机の引き出しから頭を出してるのよ。誰か説明しろや! と言っても説明してくれる人はいないので自分でやりますよ。
頭を一旦謎空間に下げて……あぁ、何故かと言うとな。引き出しが開かない。どこかが引っかかっているのか動かない。
この足がつかない謎空間からでは、踏ん張ることもできないし。
「──って足ついてるわ! 底浅っ! さっきの謎空間は何だったんだよ! つーか……俺は帰ってきたのか?」
ゴージャスな部屋ではないし、アミカちゃんもいない。ここは間違いなく自分の部屋。
それに謎空間も底が浅い。頭を下げたことで見えた足元は階段になっていて、5段くらい下があるだけみたいだ。
「下りてみるか。真っ暗闇ではないし、引き出しは開かないしな」
謎空間の深さは2メートルほど。階段下は3メートルくらいの通路。
向こう側にも同じ造りの階段が確認できることから、ちゃんと繋がってる。のか?
「蛍光シールのようなものが壁と天井に貼られていて、これなら暗闇でも移動できるな。さっきとは全然違うじゃないか。んっ?」
ここにいてもバタバタと聞こえる足音がして、すぐに犯人が自室のドアを勢いよく開け、やってきたようだ。犯人は一度現場に戻るというやつだな。
「れーと、声したけど帰ってきたの!? いない。いや、机の引き出しが開いてる。うわぁ!? な、生首になってる」
少しだけ開いている引き出しの中を覗いた妹は、入ってきたのと同じくらいの勢いで後ろにのけぞった。
向こうから見ると、中にいる俺はそう見えるらしい。
いい反応をする。さっきはよくもやってくれた妹に是非とも仕返ししたいが、そんな事をして引き出しを再び閉められはたまらないのでやりません。
自分はもう入浴を済ませ、あとは寝るだけだったのだろうパジャマ姿だったとしてもな!
この妹はーー! やはり俺のことなど気にもしてない! しかし、今はいい……。
ここでこいつと争うような時間はないんだ。
「生首にはなってねーよ。それより引き出し開けて。引っかかってて動きが悪いんだ」
出せるところまで再び頭を出して、生首ではないことを伝え、救助をお願いする。
これもきっと一愛のせいなんだけどね。言わないけどね。
「──任せろ!」
いちおうは責任を感じているのか、妹は素直に引き出しを開けてくれるらしい。
だが、机がガタガタと音がするくらいに力を入れて、引き出しを押してくる。
「痛、痛い。押すんじゃなくて引くんだよ! 何で押し込むんだよ!」
「途中からじゃひっぱっても開かない。1回全部閉めるから頭下げて」
「わかったよ」
──はっ! まさか、再び俺を謎空間に閉じ込めるつもりなのでは?
もう閉まってしまったし、遅いんだけど……。
「あいたよー」
流石に疑い過ぎでした。一愛ちゃん。ごめんよ。というわけで、謎空間から帰ってはきた。
しかし、今日の収穫はぜろーーっ。ふざけている場合ではないな。
「よし、地に足ついて帰ってきた感は味わった。俺はもう一度、ミカのところへ行ってくる。今度こそつくはずだ」
底がなかった謎空間は底がある謎通路になっているし。
これなら引き出しが動きさえすれば、エモン的に逆からでも開けられるだろう。
「ちょっとまて。ミカちゃんのところにも行かず、おまえはどこで何をしていたんだ?」
再び机の中に入っていこうとする俺を、一愛はガシッと掴み引っ張る。元の体勢に戻された。
一愛が何かに感づいた! 馬鹿な、俺にはどこも不自然なところはないはずなのに……。
「謎空間を漂ってました」
しかし、こいつにアミカちゃんのことを知られるのはマズい気がする。誤魔化すしかない。
「──嘘をつくな! 甘い匂いと女の匂いがするぞ! てっきりミカちゃんのところから帰ってきたんだと思っていたが、貴様の反応を見る限りどうやら違うな?」
そんなのわかんの。匂いって何!?
そんな馬鹿なことがあるわけが……くんかくんか。
やはり、自分の服の匂いを嗅いでも何も分からないけど。
「女の匂いというのはカマかけただけだったんだが、マジかおまえ。妹に心配かけておいて、自分は何をしてたんだ! 言ってみろや!」
「えーーっ、お前が俺を突き落としたんだけど!? パジャマ姿で心配してたとか言われても信じられないんだけど!」
「問答無用じゃーー!」
クソ執事をシメようと借りてきた木刀が逆にアダになったーー。唯一のドアは一愛が背にしているので逃げ道もない!
クローゼットに逃げ込もうにも、この時間では閉まっているだろうし。どうしたら……。
「──謎通路に逃げ込めばいいんだ! 妹よ、これなら追ってはこれまい!」
「足付くなら追いかけるよ? ──観念して何をしてたのか吐けや!」
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