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天使のホワイトデー
姫たちのターン!
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今回は姫たちのターン!
語りはこの時、裏でのどんちゃん騒ぎに参加していた俺がやる。こんな時くらい、誰か代われやって思うけど、誰もいないからね……。
『──ならば私が代わってやろう!』
そ、そんな、こんな枠外にまでどうやって……。
『貴様は面白楽しく騒いでいるがいい。そんなことをしている間に、こうして徐々に乗っ取られていき、最終的には居場所がなくなるだろうがな! フハハハ────」
ぐっ……あ……そんな……。じゃあお願いします。
『──任せとけ!』
そんなわけで始めるよー。
改めまして、ここからは姫たちのターン!
♢23♢
これは、クズ……じゃなかった。危ない危ない。
これは、れーとが馬鹿騒ぎしている間の話だよ。
一愛は顔の怖いおじさんこと、ミカちゃんパパにかかりきりだったんだけど、すぐ近くにいた姫2人の会話は聞こえていた。
「ねぇ、ルシア。あの写真というやつは貰えるのかしら? まんべんなく。できるなら全体的に欲しいのだけど」
「言えば貰えるんじゃない。でも、そんなに必要なの? いったい何に使うのよ」
「あのね。そうじゃないのよ。あるだけで意味があるというかね。こう……──とにかく!」
写真撮影も終わり、騒がしかったおじさんたちも大人しくなった。
まあ、あれだけ飲ませればね。ベロンベロンになるよね。
そんなふうに脱落者が多数出ても、祭り会場の雰囲気はそんなに変わらない。
いや、向こうはれーとが騒ぎに加わった……違うや、アレが中心だ。向こうはとても騒がしい。
「──お前ら、飲めや、食えや、歌えや!」
「「ウォォォォォォ──」」
れーとは昔からお祭りというとあんなんだ。
きっと変な嗜好があるんだと思う。良く言うとお祭り男かな。
「ここからが本番だ! まだまだ、お開きにはしないからな!」
「「ウォォォォォォ──」」
向こうは騒がしいけど、逆にこっちは静かだ。
騒ぎには参加しない人たちしかいないし、いる人たちもおもいおもいに楽しんでいるのだろう。
「写真は必要よ。アタシ、レートの言っていた意味が分かったもの。この楽しかった日のことを、後に残せるのよ。ずっと。ずっーーと。とても素晴らしいことだと思うわ!」
こっちはいい話で良かったよ。
ミカちゃんたちがいなかったら、れーとのクズな企みが進行するだけの話だから大変だったよね。
「そうね。これまで、パーティなんていくつも出てきたけど。こんなにみんなが楽しそうなのは初めてね。たまにはいいわね」
「ルシア、甘いわね。楽しいのだから、またやるのよ。その度に写真を撮れば写真もいっぱい。思い出もいっぱいよ!」
「何よそれ」
そしてもう1つ……良かったよ。
わだかまりが全部なくなったわけではないのだろうけど、ルシアちゃんとミカちゃんがお話している。
これを見れただけで甲斐があった。
気になってダッシュで帰ってきたわけだけど、その甲斐もあったし、2人とそれぞれお話した甲斐もあった。
しかし、あれは女の子のことなど分からない、れーとには出来ないことだからね。
しょうがないから一愛が世話を焼きました。ナイショだよ?
「おじさん。お酒もなくなったし、一愛はミカちゃんたちに加わりたいから、おじさんは向こうに混ぜてもらってよ。ちゃんと『まーぜーて』って言うんだよ?」
とうとうお酒は全部飲みつくされてしまった。
ここまで付き合う必要もなかったんだけど、一愛は中途半端は嫌いだから。
「そうか、残念ではあるが仕方ないな。だが、座ってばかりでは身体に悪い。向こうに参加するとしよう」
「うん。それから事前に謝っておきます。ごめんなさい。れーとは、やると決めたらとことんやるヤツです。ベロンベロンになった、おじさんたちにも謝っておいて」
れーとの画策は控えめに言って『クズだわー』と言える。個人に仕掛けているわけじゃあないけど、ハニートラップというやつだね。
きっと、あのおじさんたちは可哀想なことになるから、あらかじめ妹として謝っておきます。
「奴らは自らの地位に腰掛け、慢心し、些か度がすぎる。何があるのかは分からぬが、灸になるならそれも良し。それに祭りの席のこと。何も謝ることなどあるまいよ」
「おぉー、なんかミカちゃんとは違いしっかりしてる!」
「其方もな」
「うん、否定はしない。れーとはやる時はやるけど、やらない時は何もやらないからね。上振れ下振れのあるれーとより、いつもちゃんとしている一愛の方がスペックは高い」
青い猫型ロボットの兄妹的な感じ。
圧倒的に妹の性能が高い。少なく見ても3倍は高いと思う。
「……これからも娘と仲良くしてやってくれ。アレは意外と友達が少ないのでな」
「もちろん。よくやらかすミカちゃんは、れーとのようで放ってはおけない。ちょっと困った娘だけど、悪いヤツではない。一愛でよければ仲良くします」
「頼むぞ」
妹から見て、今のところ安パイであるミカちゃん。
この先もそうだとは言い切れないけど、今のところは大丈夫そう。れーとが余計なフラグを立てたり、回収したりしない限りはね。
しかし、それがれーとでもある……。
お姉ちゃん一択だとばかり思っていたら、足元をすくわれる可能性もあるか。
ヤツは中途半端なヤツだからな。
……ルシアちゃんも要注意だし……。
まあ、今からこんなことを考えても意味はない。今はお祭りを、新たなお友達と楽しむべき時だ。
「──ミカちゃん、話は聞いていたよ。それなら足りない写真があるとは思わないかい? ルシアちゃんも」
「一愛?」「足りない写真って?」
「『私たちの』だよ! まだ、3人で撮ってないよ!」
「「!!」」
スマホのカメラでもいいけれど、せっかくカメラマンがいるのだから撮ってもらおう。
「──おっさん、何でこっちくんだよ! 座ってろよ。もしくは、もう帰れよ!」
「何を言う。最後までいるに決まってるだろう。どれ、我も一曲披露してやろう」
れーとは、おじさんの相手で忙しそうだし……。
あと、カメラを持っていたのはイケメンの人たちか。えーと……いたいた。
「そこのイケメンの人や。写真を撮ってください。分かっているな、上手く撮れよ?」
「えぇ、大分使い方も理解してきましたのでお任せを」
「流石はイケメン。れーとが嫉妬するのも頷けるね」
よし、カメラマンも無事にゲットした。あとは。
「ほらほら、よってよって──」
お話してはいるが、少し距離がある2人をくっつけて。まったく。仲良いくせに、どっちも意地っ張りなんだから。
「「ちょ──」」
「お行儀よくしているばかりではダメなんですよ。姫しているのもいいけど、一愛が欲しいのはお友達感!」
2人だけでは足りないなら、お節介を焼きます。
れーとがこの役をやった場合、少しシメないといかんので一愛がやります。
語りはこの時、裏でのどんちゃん騒ぎに参加していた俺がやる。こんな時くらい、誰か代われやって思うけど、誰もいないからね……。
『──ならば私が代わってやろう!』
そ、そんな、こんな枠外にまでどうやって……。
『貴様は面白楽しく騒いでいるがいい。そんなことをしている間に、こうして徐々に乗っ取られていき、最終的には居場所がなくなるだろうがな! フハハハ────」
ぐっ……あ……そんな……。じゃあお願いします。
『──任せとけ!』
そんなわけで始めるよー。
改めまして、ここからは姫たちのターン!
♢23♢
これは、クズ……じゃなかった。危ない危ない。
これは、れーとが馬鹿騒ぎしている間の話だよ。
一愛は顔の怖いおじさんこと、ミカちゃんパパにかかりきりだったんだけど、すぐ近くにいた姫2人の会話は聞こえていた。
「ねぇ、ルシア。あの写真というやつは貰えるのかしら? まんべんなく。できるなら全体的に欲しいのだけど」
「言えば貰えるんじゃない。でも、そんなに必要なの? いったい何に使うのよ」
「あのね。そうじゃないのよ。あるだけで意味があるというかね。こう……──とにかく!」
写真撮影も終わり、騒がしかったおじさんたちも大人しくなった。
まあ、あれだけ飲ませればね。ベロンベロンになるよね。
そんなふうに脱落者が多数出ても、祭り会場の雰囲気はそんなに変わらない。
いや、向こうはれーとが騒ぎに加わった……違うや、アレが中心だ。向こうはとても騒がしい。
「──お前ら、飲めや、食えや、歌えや!」
「「ウォォォォォォ──」」
れーとは昔からお祭りというとあんなんだ。
きっと変な嗜好があるんだと思う。良く言うとお祭り男かな。
「ここからが本番だ! まだまだ、お開きにはしないからな!」
「「ウォォォォォォ──」」
向こうは騒がしいけど、逆にこっちは静かだ。
騒ぎには参加しない人たちしかいないし、いる人たちもおもいおもいに楽しんでいるのだろう。
「写真は必要よ。アタシ、レートの言っていた意味が分かったもの。この楽しかった日のことを、後に残せるのよ。ずっと。ずっーーと。とても素晴らしいことだと思うわ!」
こっちはいい話で良かったよ。
ミカちゃんたちがいなかったら、れーとのクズな企みが進行するだけの話だから大変だったよね。
「そうね。これまで、パーティなんていくつも出てきたけど。こんなにみんなが楽しそうなのは初めてね。たまにはいいわね」
「ルシア、甘いわね。楽しいのだから、またやるのよ。その度に写真を撮れば写真もいっぱい。思い出もいっぱいよ!」
「何よそれ」
そしてもう1つ……良かったよ。
わだかまりが全部なくなったわけではないのだろうけど、ルシアちゃんとミカちゃんがお話している。
これを見れただけで甲斐があった。
気になってダッシュで帰ってきたわけだけど、その甲斐もあったし、2人とそれぞれお話した甲斐もあった。
しかし、あれは女の子のことなど分からない、れーとには出来ないことだからね。
しょうがないから一愛が世話を焼きました。ナイショだよ?
「おじさん。お酒もなくなったし、一愛はミカちゃんたちに加わりたいから、おじさんは向こうに混ぜてもらってよ。ちゃんと『まーぜーて』って言うんだよ?」
とうとうお酒は全部飲みつくされてしまった。
ここまで付き合う必要もなかったんだけど、一愛は中途半端は嫌いだから。
「そうか、残念ではあるが仕方ないな。だが、座ってばかりでは身体に悪い。向こうに参加するとしよう」
「うん。それから事前に謝っておきます。ごめんなさい。れーとは、やると決めたらとことんやるヤツです。ベロンベロンになった、おじさんたちにも謝っておいて」
れーとの画策は控えめに言って『クズだわー』と言える。個人に仕掛けているわけじゃあないけど、ハニートラップというやつだね。
きっと、あのおじさんたちは可哀想なことになるから、あらかじめ妹として謝っておきます。
「奴らは自らの地位に腰掛け、慢心し、些か度がすぎる。何があるのかは分からぬが、灸になるならそれも良し。それに祭りの席のこと。何も謝ることなどあるまいよ」
「おぉー、なんかミカちゃんとは違いしっかりしてる!」
「其方もな」
「うん、否定はしない。れーとはやる時はやるけど、やらない時は何もやらないからね。上振れ下振れのあるれーとより、いつもちゃんとしている一愛の方がスペックは高い」
青い猫型ロボットの兄妹的な感じ。
圧倒的に妹の性能が高い。少なく見ても3倍は高いと思う。
「……これからも娘と仲良くしてやってくれ。アレは意外と友達が少ないのでな」
「もちろん。よくやらかすミカちゃんは、れーとのようで放ってはおけない。ちょっと困った娘だけど、悪いヤツではない。一愛でよければ仲良くします」
「頼むぞ」
妹から見て、今のところ安パイであるミカちゃん。
この先もそうだとは言い切れないけど、今のところは大丈夫そう。れーとが余計なフラグを立てたり、回収したりしない限りはね。
しかし、それがれーとでもある……。
お姉ちゃん一択だとばかり思っていたら、足元をすくわれる可能性もあるか。
ヤツは中途半端なヤツだからな。
……ルシアちゃんも要注意だし……。
まあ、今からこんなことを考えても意味はない。今はお祭りを、新たなお友達と楽しむべき時だ。
「──ミカちゃん、話は聞いていたよ。それなら足りない写真があるとは思わないかい? ルシアちゃんも」
「一愛?」「足りない写真って?」
「『私たちの』だよ! まだ、3人で撮ってないよ!」
「「!!」」
スマホのカメラでもいいけれど、せっかくカメラマンがいるのだから撮ってもらおう。
「──おっさん、何でこっちくんだよ! 座ってろよ。もしくは、もう帰れよ!」
「何を言う。最後までいるに決まってるだろう。どれ、我も一曲披露してやろう」
れーとは、おじさんの相手で忙しそうだし……。
あと、カメラを持っていたのはイケメンの人たちか。えーと……いたいた。
「そこのイケメンの人や。写真を撮ってください。分かっているな、上手く撮れよ?」
「えぇ、大分使い方も理解してきましたのでお任せを」
「流石はイケメン。れーとが嫉妬するのも頷けるね」
よし、カメラマンも無事にゲットした。あとは。
「ほらほら、よってよって──」
お話してはいるが、少し距離がある2人をくっつけて。まったく。仲良いくせに、どっちも意地っ張りなんだから。
「「ちょ──」」
「お行儀よくしているばかりではダメなんですよ。姫しているのもいいけど、一愛が欲しいのはお友達感!」
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