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天使のホワイトデー 後編
ホワイトデーまで。あと少し。もう少し。ほんの
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真っ白な地面が急速に迫ってきていて、『もうぶつかる!』と思ったところで。『あの天使、間に合わねーのかよ!』と思ったところで、何故だかギリギリで落下が停止した。
「いったい何をしているのよ。だいたい、──どうしてあたしに言わないのよ!」
訳もわからず目をパチパチしている、変な体勢で空中に浮いている俺に、知った声がかけられた。
俺の地面への落下を服を掴むことで止めたのはお姫様だった。
「お姫様? なんで……」
何で? どうして? どうやってここに? と、いろいろ聞くことはあるけど、やっぱりどれも聞きたくない。
すでに、『なんで』と言っているが取り消したい。
「ミカに聞いたのよ。いろいろとね!」
そう言ったお姫様は、若干勢いをつけて俺から手を離す。
ギリギリとはいえ地面から1メートルはあった。いかに雲的な地面とはいえ、勢いよく落ちれば中々に衝撃がある。
「あうっ──」
弾む。真っ白な天国の雲的な地面は柔らかい。
ほどよく柔軟性があり、この上で寝たらいい気持ちだと思われる。
もちろん、そんな事を出来るくらいに平和な状況だったらだが……。
「あんたは後回しよ。まずは」
お姫様が向き直った先には大量の警備天使。
なんか呆気にとられているように見える俺を落っことした天使くんと、その彼のお姫様にびびってる愉快な仲間たちだ。
というか、もう喧嘩はしないと誓ったのは嘘だったのだろうか? あれは天使ちゃんにしか適用されないんだろか? やってしまっていいんだろうか?
──いや、ダメに決まってる!
暴力では解決しないし、そんなことをされたら台無しだし、本当に意味がなくなってしまう。
「やめて! 先に手を出した方が負けだよ」
「黙ってなさい。どうするかは向こう次第よ」
向こうってガブリエルさん?
マズくね。あの人と揉めたら借りらんないじゃん。
そうするとホワイトデーできないじゃん。
そうなったら結局、世界など変えらんない口先だけマンになってしまうじゃん。
『……黒い羽根。ということは貴女がルシアさんですね』
「黒い羽根? ──本当だ! お姫様にも羽根生えてる。ど、ど、どうした!? 転職して天使になったのか」
俺が知らないだけで、実は異世界にはそんなシステムがあったのだろうか?
だとしたら俺はプロデューサーから教祖とかになりたいな。姫を信仰する信者たちを導く教の教祖に。
慣れてきたしプロデューサーという肩書きもそれなりに捨てがたいが、そっちの方が自信ある。
教祖兼プロデューサーとかになりたいな。2つくらいならジョブを選択できたりはしないのかな? 天使に転職できるならそのくらいは余裕でいけるよな? どこにあるんだ転職できるところ──
「──どこで転職できるんだ? 神殿か、神殿が地下にあるのか!? あわわわっ──、大変だ!」
もう何が何だか分からなくなってきた。
悪魔だったらしいルシアさんは、羽根を生やして天使になってしまわれた。これももう何が何だか。
「『少し黙ってなさい!!』」
「は、はい!」
俺の中でも上位に位置するおっかない人たちに、怒鳴られいくらか冷静になれた。
分からないかもしれないが、そのくらいにおっかないのだよ。
分かる? 言うことを聞かなかった場合、無理やり黙らせられるからね。
『貴方は何を急にパニクっているのですか!』
「天使にはなってないから。少し静かにしてなさい」
「はい。すいませんでした」
もはや見慣れた天使たちの羽根。
あれのせいで違和感なく受け入れてしまっていたが、お姫様にも羽根がある。
天使とは異なる真っ黒な羽根が。
『初めましてルシアさん。貴女と話すのは初めてですね。ミカエラから聞いた事と、噂程度の事しか貴女の事を私は知らない。ですが、こうして単独で乗り込んでくるような、じゃじゃ馬だとは思いもしませんでした。もっと素直な良い子なんだと思っていました』
あれっ、なんだか俺の時とは違って、言ってる内容ほどあたりはキツくないような。
音声から判断してだけど、これ……ガブリエルさん。下手すると笑ってない?
「あんた、ガブリエルっていったかしら。今のは何? 断りもなく勝手してどういうつもりなの? やるならやるわよ」
こっちは見たまんま。敵意むき出しで、今にも暴力に訴える感じだね。つまり通常通りです。
最初から猫かぶってないし。あんたって言ってるし。
『ふむ、あの冷徹女とは違うようですね。実物は噂や想像とは違う……。どうでしょう。私と少し2人きりでお話しなどしませんか?』
「冷徹女というのはママのこと……」
『そうです。この警備の維持を指示した女のことです。少しわかりやすく言うと、世界をそのままにしたい奴ですかね。おっと、少し喋りすぎですね。ルシアさん。いかがですか?』
冷徹女というのはルシアに。
世界をそのままにしたい奴というのは俺に。それぞれ向けられた言葉だ。
そして、ルシアはママと言った。
そいつが天使たちにも顔が効き、世界が変わることを望まない奴。俺にしたらラスボスに当たる存在。
なんとなく予想できてはいたけどマジかーー。ルシアママはラスボスかーー。
セバスの言い方だとバトル必須らしいし。マジかーー。
「わかった。どこに行けばいいの?」
『申し訳ないのですが私は今、事情によりここを離れなれない。こちらから指示を出しますので、その通りに飛んできてください』
「仕方ないわね。ちょっと行ってくるから。ここにいなさいよ?」
『少し彼女をお借りします。警備隊は業務に戻りなさい。あと、手を離してしまった貴方には別な仕事を。彼から目を離さないようにしてください』
マジかーー。
マジかーーー。
マジかーーーーっ。
「マジかーーーーーーっ!」
なんか勝手に話は進み、お姫様もガブリエルさんもいなくなった。
俺は内部で、『マジか』が無限に繰り返されていた。最後には口から出た。
「うおっ、どうした?! 驚くから急に叫ぶな」
「叫びたくなるような事があったんだよ。飲み込むには時間がかかんだよ。ほっとけ! つーか、早く警備に戻れよ」
「貴様から目を離すなと言われているし……礼をすると言ったではないか」
はて、お礼とな? 俺の連行阻止作戦は失敗しているよ?
俺はもう少しで地面に叩きつけられるところだったしね。いや、お姫様が現れたことにより連行うんぬんは有耶無耶になってはいるな。
こいつの手柄ではないが、あの時間があったから有耶無耶になったとも言えるのか? 時間稼ぎにはなってるようないないような。
「ミカエラ様の……とは何だ?」
「キミ、本当に自分のとこの姫が好きだね。 ……まあ、いいか。参考資料として持ってきたやつだが、もう必要かも分からないし、欲しいというならくれてやろう。どれがいいんだ? 俺のオススメはこの、『チョコレートケーキを口いっぱいに頬張る天使ちゃん』だ」
「何だ。これは……。まるで警備の装置を切り取ったような……」
「正解だ。これは写真というやつだ。映像とは違い部分的に記録するやつだな。こいつは先日の姫祭りの写真とかだ。好きなのを選べ」
「これではいつでも見られるではないか!」
「そういうものだし。そうなんだけど。 ……いつでも見れる? なんか如何わしいよ? 別にいいんだけどね……」
欲しいようなので俺が撮影した、 姫祭りの時のミカの写真を天使くんにあげました。
途中から、騒ぐ天使くんが気になったのか、愉快な仲間たちも大量に集まり、仕方がないので愉快な仲間たちみんなにもあげました。
※
「き、貴様は天才だったのか……」
「馬鹿め、今頃気がついたか! いいか、人気者の写真は売れる。こんなピンナップでこれだ。写真集とか出せばがっぽりよ。その時は買えよ?」
「勿論だ。で、それはいつ出るんだ?」
「いつ出るとはまだ言えないが、そんなに欲しいというなら検討しよう。そういうのもアリか。これはお姫様バージョンもいけるな」
もう持ってきた写真は1枚も無い。
集まってきた天使くんたちに1枚残らず持っていかれてしまったからだ。
ガブリエルさんに説明するのに使ったり、交渉を有利に進められるかなと思ってのことだったのだが、結果は良かったようなので良かったとしよう。
「なんだ。マジマジと見て……」
「いや、羽根がな。どうなってんのかなー、と思ってな。流石に女子の羽根を見つめたら失礼だろうから、気にはなっていたがやらなかったんだ。これは天使の証ということなのか?」
「そうだな。証で違いない」
「最初から生えてるのか? 出し入れは出来るようだが」
「んっ、何も知らんのか? よし、説明してやろう──」
と、待ちぼうけの時間を天使くんの天使講座を聞いて過ごした。大変有意義な時間でした。
「いったい何をしているのよ。だいたい、──どうしてあたしに言わないのよ!」
訳もわからず目をパチパチしている、変な体勢で空中に浮いている俺に、知った声がかけられた。
俺の地面への落下を服を掴むことで止めたのはお姫様だった。
「お姫様? なんで……」
何で? どうして? どうやってここに? と、いろいろ聞くことはあるけど、やっぱりどれも聞きたくない。
すでに、『なんで』と言っているが取り消したい。
「ミカに聞いたのよ。いろいろとね!」
そう言ったお姫様は、若干勢いをつけて俺から手を離す。
ギリギリとはいえ地面から1メートルはあった。いかに雲的な地面とはいえ、勢いよく落ちれば中々に衝撃がある。
「あうっ──」
弾む。真っ白な天国の雲的な地面は柔らかい。
ほどよく柔軟性があり、この上で寝たらいい気持ちだと思われる。
もちろん、そんな事を出来るくらいに平和な状況だったらだが……。
「あんたは後回しよ。まずは」
お姫様が向き直った先には大量の警備天使。
なんか呆気にとられているように見える俺を落っことした天使くんと、その彼のお姫様にびびってる愉快な仲間たちだ。
というか、もう喧嘩はしないと誓ったのは嘘だったのだろうか? あれは天使ちゃんにしか適用されないんだろか? やってしまっていいんだろうか?
──いや、ダメに決まってる!
暴力では解決しないし、そんなことをされたら台無しだし、本当に意味がなくなってしまう。
「やめて! 先に手を出した方が負けだよ」
「黙ってなさい。どうするかは向こう次第よ」
向こうってガブリエルさん?
マズくね。あの人と揉めたら借りらんないじゃん。
そうするとホワイトデーできないじゃん。
そうなったら結局、世界など変えらんない口先だけマンになってしまうじゃん。
『……黒い羽根。ということは貴女がルシアさんですね』
「黒い羽根? ──本当だ! お姫様にも羽根生えてる。ど、ど、どうした!? 転職して天使になったのか」
俺が知らないだけで、実は異世界にはそんなシステムがあったのだろうか?
だとしたら俺はプロデューサーから教祖とかになりたいな。姫を信仰する信者たちを導く教の教祖に。
慣れてきたしプロデューサーという肩書きもそれなりに捨てがたいが、そっちの方が自信ある。
教祖兼プロデューサーとかになりたいな。2つくらいならジョブを選択できたりはしないのかな? 天使に転職できるならそのくらいは余裕でいけるよな? どこにあるんだ転職できるところ──
「──どこで転職できるんだ? 神殿か、神殿が地下にあるのか!? あわわわっ──、大変だ!」
もう何が何だか分からなくなってきた。
悪魔だったらしいルシアさんは、羽根を生やして天使になってしまわれた。これももう何が何だか。
「『少し黙ってなさい!!』」
「は、はい!」
俺の中でも上位に位置するおっかない人たちに、怒鳴られいくらか冷静になれた。
分からないかもしれないが、そのくらいにおっかないのだよ。
分かる? 言うことを聞かなかった場合、無理やり黙らせられるからね。
『貴方は何を急にパニクっているのですか!』
「天使にはなってないから。少し静かにしてなさい」
「はい。すいませんでした」
もはや見慣れた天使たちの羽根。
あれのせいで違和感なく受け入れてしまっていたが、お姫様にも羽根がある。
天使とは異なる真っ黒な羽根が。
『初めましてルシアさん。貴女と話すのは初めてですね。ミカエラから聞いた事と、噂程度の事しか貴女の事を私は知らない。ですが、こうして単独で乗り込んでくるような、じゃじゃ馬だとは思いもしませんでした。もっと素直な良い子なんだと思っていました』
あれっ、なんだか俺の時とは違って、言ってる内容ほどあたりはキツくないような。
音声から判断してだけど、これ……ガブリエルさん。下手すると笑ってない?
「あんた、ガブリエルっていったかしら。今のは何? 断りもなく勝手してどういうつもりなの? やるならやるわよ」
こっちは見たまんま。敵意むき出しで、今にも暴力に訴える感じだね。つまり通常通りです。
最初から猫かぶってないし。あんたって言ってるし。
『ふむ、あの冷徹女とは違うようですね。実物は噂や想像とは違う……。どうでしょう。私と少し2人きりでお話しなどしませんか?』
「冷徹女というのはママのこと……」
『そうです。この警備の維持を指示した女のことです。少しわかりやすく言うと、世界をそのままにしたい奴ですかね。おっと、少し喋りすぎですね。ルシアさん。いかがですか?』
冷徹女というのはルシアに。
世界をそのままにしたい奴というのは俺に。それぞれ向けられた言葉だ。
そして、ルシアはママと言った。
そいつが天使たちにも顔が効き、世界が変わることを望まない奴。俺にしたらラスボスに当たる存在。
なんとなく予想できてはいたけどマジかーー。ルシアママはラスボスかーー。
セバスの言い方だとバトル必須らしいし。マジかーー。
「わかった。どこに行けばいいの?」
『申し訳ないのですが私は今、事情によりここを離れなれない。こちらから指示を出しますので、その通りに飛んできてください』
「仕方ないわね。ちょっと行ってくるから。ここにいなさいよ?」
『少し彼女をお借りします。警備隊は業務に戻りなさい。あと、手を離してしまった貴方には別な仕事を。彼から目を離さないようにしてください』
マジかーー。
マジかーーー。
マジかーーーーっ。
「マジかーーーーーーっ!」
なんか勝手に話は進み、お姫様もガブリエルさんもいなくなった。
俺は内部で、『マジか』が無限に繰り返されていた。最後には口から出た。
「うおっ、どうした?! 驚くから急に叫ぶな」
「叫びたくなるような事があったんだよ。飲み込むには時間がかかんだよ。ほっとけ! つーか、早く警備に戻れよ」
「貴様から目を離すなと言われているし……礼をすると言ったではないか」
はて、お礼とな? 俺の連行阻止作戦は失敗しているよ?
俺はもう少しで地面に叩きつけられるところだったしね。いや、お姫様が現れたことにより連行うんぬんは有耶無耶になってはいるな。
こいつの手柄ではないが、あの時間があったから有耶無耶になったとも言えるのか? 時間稼ぎにはなってるようないないような。
「ミカエラ様の……とは何だ?」
「キミ、本当に自分のとこの姫が好きだね。 ……まあ、いいか。参考資料として持ってきたやつだが、もう必要かも分からないし、欲しいというならくれてやろう。どれがいいんだ? 俺のオススメはこの、『チョコレートケーキを口いっぱいに頬張る天使ちゃん』だ」
「何だ。これは……。まるで警備の装置を切り取ったような……」
「正解だ。これは写真というやつだ。映像とは違い部分的に記録するやつだな。こいつは先日の姫祭りの写真とかだ。好きなのを選べ」
「これではいつでも見られるではないか!」
「そういうものだし。そうなんだけど。 ……いつでも見れる? なんか如何わしいよ? 別にいいんだけどね……」
欲しいようなので俺が撮影した、 姫祭りの時のミカの写真を天使くんにあげました。
途中から、騒ぐ天使くんが気になったのか、愉快な仲間たちも大量に集まり、仕方がないので愉快な仲間たちみんなにもあげました。
※
「き、貴様は天才だったのか……」
「馬鹿め、今頃気がついたか! いいか、人気者の写真は売れる。こんなピンナップでこれだ。写真集とか出せばがっぽりよ。その時は買えよ?」
「勿論だ。で、それはいつ出るんだ?」
「いつ出るとはまだ言えないが、そんなに欲しいというなら検討しよう。そういうのもアリか。これはお姫様バージョンもいけるな」
もう持ってきた写真は1枚も無い。
集まってきた天使くんたちに1枚残らず持っていかれてしまったからだ。
ガブリエルさんに説明するのに使ったり、交渉を有利に進められるかなと思ってのことだったのだが、結果は良かったようなので良かったとしよう。
「なんだ。マジマジと見て……」
「いや、羽根がな。どうなってんのかなー、と思ってな。流石に女子の羽根を見つめたら失礼だろうから、気にはなっていたがやらなかったんだ。これは天使の証ということなのか?」
「そうだな。証で違いない」
「最初から生えてるのか? 出し入れは出来るようだが」
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