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妖ノ世界
伍,木香薔薇ノ花言葉
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冬も終わりにかかってきたある日の朝。
「…千陰さん」
「なんだい、千幸…ちょっと待ってくれ、今忙しいんだ…」
私の呼ぶ声を無視して作業を続ける千陰。
「千陰さん!」
「あとちょっとだから…」
なおスルー。
「千陰さんっ!!」
「ハイッ」
私の怒声で流石に返事をする。
私ははあっとため息を付く。
なんなの、この人。あ、人じゃないんだった。
そして…
「なんなの?!この散らかりようは!!何をしているの?!」
そう、私の部屋に勝手に入っていた千陰は私の荷物を勝手に漁っているわけだ。ん?準備をしているのか…?
そんなことを考えながら私はなおほえる。
「何をしているの?!答えてください!!ほら!!」
「す、すまないっ!君が必要な物を持っているか確認しているのだ!」
千陰は私の物凄い剣幕にあたふたしながら答える。
私は顔をしかめた。
「確認?必要な物?なにに?」
千陰はするりと姿勢を正す。自信満々に。
「ついておいで。実は皆と相談しようと思って」
私は言われるまま千陰についていき、“椿ノ間”へ行った。そこには既に千幸、千凪、千雨が席についていた。茶菓子を食べている。
美味しそう…
「さ、話そうかな。皆、注目!」
「そんな事言わなくてもみんな見てるって…」
静かな千凪の突っ込みをスルーし、千陰は話を続けた。
「主人からの連絡が来た」
千雪がぎこちなく身動ぎする。
「千幸と契約を結んだ妖を知りたくば、“四神”に会いに行け、だそうだ」
「しじん?」
私は何のことだかさっぱりで聞き返した。
千陰はうん、と頷く。
「そう、四神。四方を司る神様。東から青龍、朱雀、白虎、玄武だ。彼らを尋ねればなにか分かるかもしれない」
「だが、彼らは俺たちを迎え入れてくれるのか?門前払い、ということも有りうるぞ」
千雨が最もなことを指摘する。しかし千陰はいつもの不敵な笑みを浮かべた。
「それは問題ない。俺が言伝鳥を送っておこう。ということで、出発は明後日!準備よろしく」
誰もが唖然とする中、千陰はゆうゆうと煙管をふかしはじめた。
千陰ってそんな権力あるの?!
この思いは見事全員一致していた。
「ねえ、何を持っていけばいいの?」
私は前を歩く男三人に声をかける。一斉に振り向くところが可愛いというか、なんというか…
私の一番近くにいた千凪が私と肩を並べた。
「うーん…そうだね…寝巻きとか四神に会うとき用の着物、髪飾り、帯、あと紅とか…」
私の表情がどんどん曇っていくのを見て、千凪は語尾を濁した。
「どうしよう…そんなに持ってない…買うお金もない…」
狼狽える私に千雨が口を開きかけたが、その前に千雪が声をだした。
「僕が買ってあげる。これから買いに行こうか?」
私には見えなかったが、千雪は後ろにいる千雨に向かってしてやったり、とピースサインをした。
それに気づいた千雨はきりっと歯ぎしりをひ、身を翻して部屋に去っていった。
「あ…」
私が呼び止めようとすると、さっと千雪が行く手を阻み、微笑んだ。
「さ、行こうか」
「うん」
私は千雪に手を引かれ、賑やかな街へ出た。
少しうきうきしていた私は考え込むように目を細める千凪の表情に気がつけなかった。
私たちは様々な店を回っていたが、なかなかいいものが見つからなかった。今度は古なじみの店に行こう、と千雪が提案し、一見地味で、ひっそりとたたずむ着物店を訪れた。
「やあ、いらっしゃい。お、雪ちゃんか!久しぶりだなぁ!」
挨拶をしてきたのはにこにこと笑みを絶やさない一ッ目のおじさんだった。
二人はしばらく雑談を交わしていたが、おじさんはふと私に気づき、目を見開いた。
「おや、どうも、可愛いお嬢さん!雪ちゃんの連れかい?いやー可愛い!」
「あ、違いますよー?この子は千幸、僕の友達。でね、この子に似合う着物が欲しいんだ」
おじさんは朗らかに笑い、店の奥に引っ込んだ。
「ふ、不思議な方…」
「いつもあんなんだよ?ちょっと見てみようか」
千雪はほわっと笑ってからおじさんに続いて店の中に入った。
店の中はふんわりと木の香りがした。
千雪もその香りを嗅ぎ、目を細めた。
「モッコウバラだね」
「モッコウバラ?木じゃないの?」
千雪はにへっと笑った。
「木が香る薔薇って書いて木香薔薇。いい香りでしょ?」
私がうん、と答えると丁度おじさんが着物を抱えて出てきたところだった。
「ほれほれ、これでどうだい?お嬢さん、髪と目が綺麗だから、こんな色がいいと思うんだ」
おじさんが机にどさりと置いた着物は千凪の目のような…
「これはね、花緑青(はなろくしょう)色というんだ。凪ちゃんの目の色は翡翠色っていうのだけど、あれより少し濃い色だね」
おじさんは私の心を読んだようにニコニコしながら言った。
「綺麗ですね…私に似合うかな…」
私は不安になって言った。
おじさんはうーん、と唸った。
「君にはすこし、濃いかもしれないね…けどね」
おじさんはふわっと何かを取り出した。薄い紫色の帯だ。
「これは淡紅藤、というんだ。重い感じの花緑青がこの淡紅藤と合わせるといい色合いになるだろう?」
確かにおじさんの言う通り、帯と重ねた着物はさっきより軽い雰囲気になっていた。
私は目を輝かせてはい、と頷く。
それを見た千雪がいつの間にかささっと会計をして、着物を抱えていた。髪飾りと紅はおじさんがおまけしてくれた。
買い物を全て済ませ、遊女妖狐につくと千陰が待ち構えていた。
やあ、と細長い手をあげる。
「おかえり、千幸、千雪。いいものは買えたかい?」
「はい、千陰さん!私には勿体ない物ばかりですけど…」
おや、と千陰が驚く。
「じゃあ俺が見てあげよう。着替えておいで?女狐に頼めば着付けしてくれるだろう」
私は千雪から着物を受け取るといそいそと女狐を捕まえ、着付けをしてもらった。
女狐たちは、ぱっぱと手際良く着物を着せ、帯をまき、化粧をし、髪を整えてくれた。
ありがとう、というととてもお綺麗ですわぁ、といいながら女狐たちは仕事に戻っていった。
千陰が言っていた“椿ノ間”に行くと千雪はまだしも千凪までが待ち構えていた。ただ、千雨はいない。
私は不安気に皆を上目で見た。
瞬きをせず、じっと私を見ている三人。やはり似合っていないのだろうか。
オロオロする私に千凪が立ち上がって歩み寄った。そのままじぃっと見つめる。
私も見つめかえすと、千凪の表情が一気に緩んだ。がばっと抱き込まれる。
「かぁわぁいぃいぃ!!!もうほんとなんなの幸は!!なに、花の精霊ですか?!それとも舞い降りた天使様ですか?!今すぐ俺の部屋に飾りたい…っ!!」
耳元でそう叫ばれ、きーんと耳がなる。
私が千凪から解放されようともがいていると千雪も傍に寄ってきた。
「うん、可愛いよ。とてもよく似合っている」
雪のように滑らかで白い頬がほのかに薔薇色に染まっている千雪ははにかむように言った。
いつの間にか千凪は後ろに移動し、かるくのしかかるように体重を預けている。
座ったままの千陰も満足そうに頷いている。
「すごくいいじゃないか、千幸。どこが勿体ないんだい?素晴らしいよ」
千陰はそう言うとふと何かを思い出したかのようにきょろきょろと辺りを見渡し、小さい棚をあさりはじめた。
奇妙な千陰に私たちの目は釘付けになる。
今度は懐を探り始めた千陰は目当ての物を見つけたらしく、手に取りだし、確認した。ぱっと顔を上げたかと思うと、輝く笑顔で振り返る。子供ですかあなた。
誰もが唖然とする中、千陰は満面の笑みを浮かべたまま私に近づいた。探し物を私に差し出す。
私はそれを受け取ると首を傾げた。千凪と千雪ものぞき込む。
「…簪?」
私が呟くと千陰はうんうん、と頷いた。
「そう、簪。俺が作ったのだよ。だから俺の力がこもっている。君を保護してくれるよ。だから大切にしてね」
確かにかすかな温もりを感じる。それよりなんの花だ?
「椿だよ」
私の心を読んだかのように千陰が言った。妖は誰でも人の心が読めるのか、おい。
二階の私の部屋で着物を脱ぎ、丁寧にたたむと私は部屋の隅に見慣れない物があるのに気がついた。
…下駄?
私は下駄を手に取り、よく眺めた。きっと高価な物だろう、決して華美ではない素朴な輝きを持った木材に薄い黄色の鼻緒。私の着物に会いそうだ。
あ、そういえば下駄買ってなかった…
そっと下駄を置き、隣に視線を移すと一本の見事な黄色い花をつけた枝が置いてあった。
顔を近づけ香りをかぐと、木の香りが。木香薔薇だった。
まだ漂っている木の香りを楽しんでいると枝からひらりと紙が落ちた。
しっかりとした和紙には美しく丁寧な文字が書いてあった。
それを読んだ私はぼっと音をたてて顔が、耳が真っ赤に染まった。
“木香薔薇の花言葉は あなたに相応しい人と初恋。 私があなたに相応しい人。好きです。”
「…千陰さん」
「なんだい、千幸…ちょっと待ってくれ、今忙しいんだ…」
私の呼ぶ声を無視して作業を続ける千陰。
「千陰さん!」
「あとちょっとだから…」
なおスルー。
「千陰さんっ!!」
「ハイッ」
私の怒声で流石に返事をする。
私ははあっとため息を付く。
なんなの、この人。あ、人じゃないんだった。
そして…
「なんなの?!この散らかりようは!!何をしているの?!」
そう、私の部屋に勝手に入っていた千陰は私の荷物を勝手に漁っているわけだ。ん?準備をしているのか…?
そんなことを考えながら私はなおほえる。
「何をしているの?!答えてください!!ほら!!」
「す、すまないっ!君が必要な物を持っているか確認しているのだ!」
千陰は私の物凄い剣幕にあたふたしながら答える。
私は顔をしかめた。
「確認?必要な物?なにに?」
千陰はするりと姿勢を正す。自信満々に。
「ついておいで。実は皆と相談しようと思って」
私は言われるまま千陰についていき、“椿ノ間”へ行った。そこには既に千幸、千凪、千雨が席についていた。茶菓子を食べている。
美味しそう…
「さ、話そうかな。皆、注目!」
「そんな事言わなくてもみんな見てるって…」
静かな千凪の突っ込みをスルーし、千陰は話を続けた。
「主人からの連絡が来た」
千雪がぎこちなく身動ぎする。
「千幸と契約を結んだ妖を知りたくば、“四神”に会いに行け、だそうだ」
「しじん?」
私は何のことだかさっぱりで聞き返した。
千陰はうん、と頷く。
「そう、四神。四方を司る神様。東から青龍、朱雀、白虎、玄武だ。彼らを尋ねればなにか分かるかもしれない」
「だが、彼らは俺たちを迎え入れてくれるのか?門前払い、ということも有りうるぞ」
千雨が最もなことを指摘する。しかし千陰はいつもの不敵な笑みを浮かべた。
「それは問題ない。俺が言伝鳥を送っておこう。ということで、出発は明後日!準備よろしく」
誰もが唖然とする中、千陰はゆうゆうと煙管をふかしはじめた。
千陰ってそんな権力あるの?!
この思いは見事全員一致していた。
「ねえ、何を持っていけばいいの?」
私は前を歩く男三人に声をかける。一斉に振り向くところが可愛いというか、なんというか…
私の一番近くにいた千凪が私と肩を並べた。
「うーん…そうだね…寝巻きとか四神に会うとき用の着物、髪飾り、帯、あと紅とか…」
私の表情がどんどん曇っていくのを見て、千凪は語尾を濁した。
「どうしよう…そんなに持ってない…買うお金もない…」
狼狽える私に千雨が口を開きかけたが、その前に千雪が声をだした。
「僕が買ってあげる。これから買いに行こうか?」
私には見えなかったが、千雪は後ろにいる千雨に向かってしてやったり、とピースサインをした。
それに気づいた千雨はきりっと歯ぎしりをひ、身を翻して部屋に去っていった。
「あ…」
私が呼び止めようとすると、さっと千雪が行く手を阻み、微笑んだ。
「さ、行こうか」
「うん」
私は千雪に手を引かれ、賑やかな街へ出た。
少しうきうきしていた私は考え込むように目を細める千凪の表情に気がつけなかった。
私たちは様々な店を回っていたが、なかなかいいものが見つからなかった。今度は古なじみの店に行こう、と千雪が提案し、一見地味で、ひっそりとたたずむ着物店を訪れた。
「やあ、いらっしゃい。お、雪ちゃんか!久しぶりだなぁ!」
挨拶をしてきたのはにこにこと笑みを絶やさない一ッ目のおじさんだった。
二人はしばらく雑談を交わしていたが、おじさんはふと私に気づき、目を見開いた。
「おや、どうも、可愛いお嬢さん!雪ちゃんの連れかい?いやー可愛い!」
「あ、違いますよー?この子は千幸、僕の友達。でね、この子に似合う着物が欲しいんだ」
おじさんは朗らかに笑い、店の奥に引っ込んだ。
「ふ、不思議な方…」
「いつもあんなんだよ?ちょっと見てみようか」
千雪はほわっと笑ってからおじさんに続いて店の中に入った。
店の中はふんわりと木の香りがした。
千雪もその香りを嗅ぎ、目を細めた。
「モッコウバラだね」
「モッコウバラ?木じゃないの?」
千雪はにへっと笑った。
「木が香る薔薇って書いて木香薔薇。いい香りでしょ?」
私がうん、と答えると丁度おじさんが着物を抱えて出てきたところだった。
「ほれほれ、これでどうだい?お嬢さん、髪と目が綺麗だから、こんな色がいいと思うんだ」
おじさんが机にどさりと置いた着物は千凪の目のような…
「これはね、花緑青(はなろくしょう)色というんだ。凪ちゃんの目の色は翡翠色っていうのだけど、あれより少し濃い色だね」
おじさんは私の心を読んだようにニコニコしながら言った。
「綺麗ですね…私に似合うかな…」
私は不安になって言った。
おじさんはうーん、と唸った。
「君にはすこし、濃いかもしれないね…けどね」
おじさんはふわっと何かを取り出した。薄い紫色の帯だ。
「これは淡紅藤、というんだ。重い感じの花緑青がこの淡紅藤と合わせるといい色合いになるだろう?」
確かにおじさんの言う通り、帯と重ねた着物はさっきより軽い雰囲気になっていた。
私は目を輝かせてはい、と頷く。
それを見た千雪がいつの間にかささっと会計をして、着物を抱えていた。髪飾りと紅はおじさんがおまけしてくれた。
買い物を全て済ませ、遊女妖狐につくと千陰が待ち構えていた。
やあ、と細長い手をあげる。
「おかえり、千幸、千雪。いいものは買えたかい?」
「はい、千陰さん!私には勿体ない物ばかりですけど…」
おや、と千陰が驚く。
「じゃあ俺が見てあげよう。着替えておいで?女狐に頼めば着付けしてくれるだろう」
私は千雪から着物を受け取るといそいそと女狐を捕まえ、着付けをしてもらった。
女狐たちは、ぱっぱと手際良く着物を着せ、帯をまき、化粧をし、髪を整えてくれた。
ありがとう、というととてもお綺麗ですわぁ、といいながら女狐たちは仕事に戻っていった。
千陰が言っていた“椿ノ間”に行くと千雪はまだしも千凪までが待ち構えていた。ただ、千雨はいない。
私は不安気に皆を上目で見た。
瞬きをせず、じっと私を見ている三人。やはり似合っていないのだろうか。
オロオロする私に千凪が立ち上がって歩み寄った。そのままじぃっと見つめる。
私も見つめかえすと、千凪の表情が一気に緩んだ。がばっと抱き込まれる。
「かぁわぁいぃいぃ!!!もうほんとなんなの幸は!!なに、花の精霊ですか?!それとも舞い降りた天使様ですか?!今すぐ俺の部屋に飾りたい…っ!!」
耳元でそう叫ばれ、きーんと耳がなる。
私が千凪から解放されようともがいていると千雪も傍に寄ってきた。
「うん、可愛いよ。とてもよく似合っている」
雪のように滑らかで白い頬がほのかに薔薇色に染まっている千雪ははにかむように言った。
いつの間にか千凪は後ろに移動し、かるくのしかかるように体重を預けている。
座ったままの千陰も満足そうに頷いている。
「すごくいいじゃないか、千幸。どこが勿体ないんだい?素晴らしいよ」
千陰はそう言うとふと何かを思い出したかのようにきょろきょろと辺りを見渡し、小さい棚をあさりはじめた。
奇妙な千陰に私たちの目は釘付けになる。
今度は懐を探り始めた千陰は目当ての物を見つけたらしく、手に取りだし、確認した。ぱっと顔を上げたかと思うと、輝く笑顔で振り返る。子供ですかあなた。
誰もが唖然とする中、千陰は満面の笑みを浮かべたまま私に近づいた。探し物を私に差し出す。
私はそれを受け取ると首を傾げた。千凪と千雪ものぞき込む。
「…簪?」
私が呟くと千陰はうんうん、と頷いた。
「そう、簪。俺が作ったのだよ。だから俺の力がこもっている。君を保護してくれるよ。だから大切にしてね」
確かにかすかな温もりを感じる。それよりなんの花だ?
「椿だよ」
私の心を読んだかのように千陰が言った。妖は誰でも人の心が読めるのか、おい。
二階の私の部屋で着物を脱ぎ、丁寧にたたむと私は部屋の隅に見慣れない物があるのに気がついた。
…下駄?
私は下駄を手に取り、よく眺めた。きっと高価な物だろう、決して華美ではない素朴な輝きを持った木材に薄い黄色の鼻緒。私の着物に会いそうだ。
あ、そういえば下駄買ってなかった…
そっと下駄を置き、隣に視線を移すと一本の見事な黄色い花をつけた枝が置いてあった。
顔を近づけ香りをかぐと、木の香りが。木香薔薇だった。
まだ漂っている木の香りを楽しんでいると枝からひらりと紙が落ちた。
しっかりとした和紙には美しく丁寧な文字が書いてあった。
それを読んだ私はぼっと音をたてて顔が、耳が真っ赤に染まった。
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