モブに転生した原作者は世界を救いたいから恋愛している場合じゃない

霞花怜

文字の大きさ
39 / 78
第Ⅰ章 ゲーム本編①

37.鉄の宰相 シエナ=エリオット=ローレンス

しおりを挟む
「はいはーい、仲良しなところ悪いけど、ノエルは貰っていくよ」

 聞きなれた声がしたかと思ったら、体が宙に浮いた。
 気が付いたら、ユリウスに小脇に抱えられていた。

「ロキ、ごめんね。僕はノエルを他の誰かにあげるつもりはないんだ。欲しかったら実力で取り返すように」

 言うだけ言って、ユリウスはさっさと歩き出した。
 振り返ろうとしたら、ユリウスに抱え直された。

「どこから湧いて出たんですか。誤解を生む表現はやめてください」

 驚くを通り越して、呆れる。
 今の発言はどう考えても誤解されたし、ロキを煽っている。

「じゃぁ君は、ロキのものになりたいの?」
「そういう訳ではないけど、先生のものでもないですし、そもそも私はものではありません」
「それは、そうだね」

 会話しているようで会話になっていない気がする。

(そもそも、なんでこの人、ちょっと楽しそうなんだろう)

 甚だ迷惑な人間である。

「僕は何も、学生二人のを邪魔しに来たわけではないよ。ノエルにお客様が来ているから、ご案内するために連行しているだけだよ」

(じゃあ、あのセリフは何だ。ロキにとって冗談では済まないだろ。それに、連行って……)

 考えすぎかもしれないが、どことなく棘を感じる。
 本気の嫉妬だろうか、と考えるのはモブ的に奢りが過ぎると思うが。

(モルモットに他の飼い主が出来ては、面倒なんだろうな)

 そう考えるのが、一番納得できた。というか、それで納得したい。

(まぁ、あれ以上、ロキと一緒にいるのは、良くなかったかもな。お互いのために。私はロキの気持ちに応えられないんだから)

 そう考えると、迎えに来てくれたのは、有難かったかもしれない。

「それならそうと言ってくれたらいいでしょう。もうちょっと、やり方があったと思いますよ」
「随分、不満そうだね。そんなにロキと離されたのが嫌だった?」
「別に、そういう訳ではなくて」

 ロキの作戦は成功だな、と思う。確実に意識している。
 自分が書くシナリオより上出来な気がする。

(次のシナリオに使おうかな。あ、でもダメだ。攻略対象にアイアンクローかます主人公は良くない。いや、それ以前に、もう私がシナリオを書く機会はないんだった)

 何だか色々疲れて、全身の力が抜けた。
 ぶらんぶらん揺れる姿を、ユリウスが感心した顔で眺めていた。

「器用に力を抜くねぇ。収穫された小麦の束みたいだよ」
「それは、どうも。もう降ろしてください」
「ロキの所に戻られても、困るしねぇ。どうしようかな」
「戻りませんよ。お客様が来ているんですよね。私に用があるのは、お客様なんですよね」

 必死に顔を上げて訴えたら、ようやく降ろしてくれた。
 目の前にはユリウスの研究室が見えた。
 どうやらここに、お客様が御見えらしい。

(結局、目的地まで担がれた)

 変な担がれ方をされたせいで、脇腹が痛い。
 摩っていたら、腰に手を回して中に誘導された。

(やっぱりユリウスも、なんか変だ。主人公以外に執着するキャラではないに)

 モヤっとする気持ちを抱えたまま通された部屋の中では、女性が一人、アーロと親しげに談話をしていた。

「ユリウス、早かったな。ノエル嬢は、もう見付かったのか」
「僕がノエルの居場所を知らないわけがないでしょ。すぐに捕獲できたよ」
「逃げた飼い猫を捕まえてきた、みてぇな言い草だなぁ。最早、立派なストーカーだぞ」

 呆れを通り越して引いているアーロの前で微笑んでいる女性。
 彼女の顔は、知っている。

 精霊国の宰相・シエナ=エリオット=ローレンス。
 国王・ジャンヌの右腕と評判高い彼女の二つ名は「鉄の女」だ。
 一見、非常にも見える改革で国内の不正を暴き浄化してきた立役者。
 今回の件が彼女に一任されるのは、全く不思議ではない。

(流れとしては予想通り。むしろ有難い。それに、さすがの動きの速さだ)

 視察の通達があってから幾日も経っていない。優秀な彼女なら、不思議ではない。
 問題は、ノエルを指名してきた今である。

(まさかのダメ出しか……? 今更、計画の変更は無理だ。ここは何とかして適当に誤魔化さないと)

 身構えるノエルの肩に手を置いて、ユリウスがシエナを牽制した。

「うちの飼い猫が怯えているから、あんまり脅かさないでほしいんだけど」
「怯え? むしろ、勇猛に食い掛ろうとしているように見えるが?」

 シエナの目がノエルを窺う。
 顔は笑っているが目がまるで笑っていない。ノエルという人間の本質を見抜かんと探る視線だ。

(食い掛ってきているのは、そっちだろ。怖いよぉ。こんな強い人に勝てるわけない。素直に謝ろう。別の作戦を考えよう)

 気持ちで、さっくり負けた。
 シエナがどんな人間か、キャラ付けした自分が誰より良く知っている。
 敵に回しては、この国で生きていけない。

「初めまして、ノエル。ユリウスから話は聞いているよ。『呪い』に打ち勝った、初の生還者だと。今も健勝である君に祝福と、賛辞を送ろう」

 シエナが立ち上がり、手を差し出す。
 びくり、と全身が震えた。

(ビビっている場合じゃない。ちゃんと挨拶しないと。とりあえず挨拶だ)

「こちらこそ、シエナ様ほどの御方に足をお運びいただくだなんて、恐縮です。ノエル=ワーグナーと申します」

 シエナが差し出した手を握る。
 マナーブックに載っていそうな、テンプレートな挨拶しかできなかった。

(手汗が酷い。早く手を離したい)

 シエナがノエルの手を握り返し、軽く引いた。
 完全に腰が引けているノエルに顔を寄せて、シエナが無遠慮に目を覗き込む。

「なるほど、確かに変わった気配だ。ユリウスが興味を持つ気持ちが、わかるね」

 耳元で囁かれて、冷や汗が止まらない。

(この人はユリウスから、何をどこまで聞いているんだ。返答の正解が全然わからない)

 鯉のように口をハクハクさせていると、後ろからユリウスがノエルの肩を引いた。
 握っていた手がようやく離れた。

「だから、脅すなといっただろ。所望されても、ノエルはあげないよ」

 はっと我に返り、ユリウスを見上げる。
 声はいつもの調子だったのに、目が全く笑っていない。
 シエナもまた、同じような目でユリウスを牽制しているように見える。

「誰に庇護を求めるかは、ノエルが決めることだ。一方的な独占は良くないな、ユーリ。お前は相変わらず、他者の感情に無関心なようだな」
「ノエルは僕の元に庇護を求めてきたんだよ。僕は常に彼女の自主性を最大限に尊重しているけど?」

 二人が笑顔で睨み合う。

(自主性を尊重されたことなんかありましたかね⁉ ていうか、シエナは私を保護しに来たのか? もしかして私、国に軟禁される?)

 ぶらりと垂れ落ちた手が、無意識にユリウスの服を掴んでいた。
 気付いたユリウスが、後ろからノエルの肩を抱いた。

「この娘は僕のものだよ。誰にも渡す気はない。相手がシエナでも、譲るつもりはないよ」

 肩を抱くユリウスの腕に力が入る。
 ユリウスの腕が魔力を纏っている。不穏な気配を感じる。

(こんなところで国相手に喧嘩とかやめてほしい、マジで)

 ユリウスがあまりに強く抱き締めるので、首が締まった。
 締まる腕をパンパン叩く。

「あぁ。ごめん」

 気の抜けた返事と同時に、腕が緩む。
 振り返って、ユリウスを睨みつけた。

「ふ、ふふっ……」

 向き直ると、シエナとアーロが二人を眺めて笑っていた。

「存外、上手くやっているようだな、ユーリ。お前にしては珍しい執着だ。飼い猫が、可愛いか?」

 シエナが気の緩んだ顔で笑んでいる。
 ぷい、と顔を逸らすユリウスは不貞腐れた子供のようだ。

「悪いなぁ、ノエル。訳がわからねぇだろ。シエナは昔、学院で教鞭をとっていたんだよ。ユリウスはその頃の生徒だ」
「加えて、従姉弟でもあるのでな。ついつい、揶揄いたくなるんだ。怯えさせてすまない、ノエル」
「はぁ……。そう、なんですか」

 アーロとシエナの言葉に、頷く。

(言われてみれば、そんな設定あったかもしれない、資料集に。ユリウス周辺の人間関係はシナリオ書いた後の、制作サイドの後付けも多いから、本当に曖昧だ)

 とはいえ、国に軟禁される事態は免れたらしい。
 悪い想像ばかりしたせいで、体に無駄な力が入っていた。
 気が抜けて、どっと疲れた。

「シエナ様は何故、私との面会を望まれたのでしょうか。私が、『呪い』の解呪者だからですか?」
「ああ、そうだ。君は本国でも稀有な存在であり、魔術師だからね。今後は何かと協力を願う事態もあるだろう。だから、これを渡したくてね」

 シエナが手の中の小箱を開く。

「イヤリング、ですか」

 雫型の赤い結晶が下がったイヤリングだった。
 全体的な意匠デザインはユリウスがくれた指輪に似ている。

『貴女に、女神さまの加護があらんことを』

 囁きながら、シエナがイヤリングを付けてくれた。

「国王から君への、魔道具のプレゼントだ。『呪い』を受けて尚、生きている君に不利益が起きないよう、加護を付与してある」
「ありがとう、ございます」

(とんでもない人からプレゼントをもらってしまった。ノア対策ってところかな。国もノアと教会の所業は把握していると断定していいな)

 シエナの台詞から考えて、ノエルの作戦は支持されたと思っていいだろう。

「余計な真似をするなよ」

 ユリウスの口から、らしくない言葉が飛び出した。

「余計、ではないだろ。お前に合わせてやったんだ。感謝しろよ」

 シエナの得意な顔に、ユリウスが押し切られていた。

(ユリウスでも敵わない人っているんだな。資料集、もっとちゃんと読んでおけばよかった)

 悔しそうなユリウスの顔など、次いつ見られるかわからない。
 貴重だな、と思いながら、ノエルはぼんやりと二人を眺めていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

記憶喪失となった転生少女は神から貰った『料理道』で異世界ライフを満喫したい

犬社護
ファンタジー
11歳・小学5年生の唯は交通事故に遭い、気がついたら何処かの部屋にいて、目の前には黒留袖を着た女性-鈴がいた。ここが死後の世界と知りショックを受けるものの、現世に未練があることを訴えると、鈴から異世界へ転生することを薦められる。理由を知った唯は転生を承諾するも、手続き中に『記憶の覚醒が11歳の誕生日、その後すぐにとある事件に巻き込まれ、数日中に死亡する』という事実が発覚する。 異世界の神も気の毒に思い、死なないルートを探すも、事件後の覚醒となってしまい、その影響で記憶喪失、取得スキルと魔法の喪失、ステータス能力値がほぼゼロ、覚醒場所は樹海の中という最底辺からのスタート。これに同情した鈴と神は、唯に統括型スキル【料理道[極み]】と善行ポイントを与え、異世界へと送り出す。 持ち前の明るく前向きな性格の唯は、このスキルでフェンリルを救ったことをキッカケに、様々な人々と出会っていくが、皆は彼女の料理だけでなく、調理時のスキルの使い方に驚くばかり。この料理道で皆を振り回していくものの、次第に愛される存在になっていく。 これは、ちょっぴり恋に鈍感で天然な唯と、もふもふ従魔や仲間たちとの異世界のんびり物語。

所(世界)変われば品(常識)変わる

章槻雅希
恋愛
前世の記憶を持って転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。王太子の婚約者であり、ヒロインが彼のルートでハッピーエンドを迎えれば身の破滅が待っている。修道院送りという名の道中での襲撃暗殺END。 それを避けるために周囲の環境を整え家族と婚約者とその家族という理解者も得ていよいよゲームスタート。 予想通り、ヒロインも転生者だった。しかもお花畑乙女ゲーム脳。でも地頭は悪くなさそう? ならば、ヒロインに現実を突きつけましょう。思い込みを矯正すれば多分有能な女官になれそうですし。 完結まで予約投稿済み。 全21話。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

異世界でまったり村づくり ~追放された錬金術師、薬草と動物たちに囲まれて再出発します。いつの間にか辺境の村が聖地になっていた件~

たまごころ
ファンタジー
王都で役立たずと追放された中年の錬金術師リオネル。 たどり着いたのは、魔物に怯える小さな辺境の村だった。 薬草で傷を癒し、料理で笑顔を生み、動物たちと畑を耕す日々。 仲間と絆を育むうちに、村は次第に「奇跡の地」と呼ばれていく――。 剣も魔法も最強じゃない。けれど、誰かを癒す力が世界を変えていく。 ゆるやかな時間の中で少しずつ花開く、スロー成長の異世界物語。

処理中です...