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四月六日:青春
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ピンポーン
「はーい、いらっしゃい祭ちゃん」
「私も来たよー!」
祭の後ろから出てきたのは真水だった。
「ふふ、真水ちゃん、こんにちは。二人とも上がって」
私は二人をリビングへ招き入れた。
「ほんとにごめんね華火、こいつ全然言うこと聞いてくれなくて、ついてきちゃったのよ。どうにか撒こうと頑張ったんだけど、しつこかったの・・・。連絡出来なくて本当にごめん、迷惑だったでしょ?」
「まぁまぁ、祭もこう言ってるから許してあげて」
「お前が謝るの!」
二人はやっぱり仲良しみたいだ。
「粗茶ですが、どうぞ」
「ありがとう華火~!」
「あったかいお茶っておいしいわよね」
一息ついたあたりで話を再開する。
「それで真水ちゃんはどうしたの?一緒に泊まっていく?」
「華火!こいつを甘やかさないのよ!邪魔だから帰れって言ってやるのよ」
「え~、そんなこと言ってみんなでお泊り会したいんでしょう?真水ちゃんはいつでも、大歓迎ですよ?」
「じゃあ、みんなで夕飯の材料も買いに行かないと」
「買い出しね!」
「話をどんどん進めないのよ~!」
ギャーギャー言っている祭をよそに、二人はどんどん今後の予定を決めていく。
「本当は買い物しておこうと思ったんだけど、祭ちゃんが一緒に行こうって言ってくれたから、今家に何もないの」
冷蔵庫を開くが本当に大したものは入っていなかった。卵と調味料、少しの肉類と冷凍食品くらいか。
「ほほう、いい嫁、もとい、いい夫の座を狙っているとみた。祭も単純だなぁ」
「あのね、本当にそんなことばっか言うなら窓から捨ててやってもいいのよ・・・」
まぁ!ひどい!なんて軽口を言い合っている祭と真水は軽快なトークを続けていた。
「そんなに華火ちゃんに良く思われたいなら、私が祭のモテそうな写真とかエピソードを伝えといてあげるわよ」
「ろくでもない匂いしかしないからお断りなのよ」
「アイスキャンディーを一口も食べれずに地面に落としてギャン泣きしてる五歳の祭なんてすごい不憫で可愛いのに~」
「その感性を叩き直してこい。何なら私が今、叩き直してやるの」
「きゃ~怖~い!」
全く怖いと思ってなさそうな怖い、である。
真水が不意に華火の腕に抱きついた。
「まぁ、私ももっと華火ちゃんとお近づきになりたいってことで。連絡不足はご愛敬ということで、許してくださいね」
「近いのよ!」
祭はさらにギャーギャー言っている。
「私がここに来た理由としてはもう一つあって、眠り姫の噂に少し進展があって、その調査のためよ」
真水は華火から少し離れ、手帳を開く。
「眠り姫の噂なんだけど、やっぱり噂の出どころは掴めなかったわ。でも忍冬矜さんのことを指しているとみて、間違いなさそうね。噂が流れ始めた時期と彼女の入院した時期は同じくらいだし、なにより教師たちが忍冬さんについて話そうとしない。なんならアホな教師は風邪じゃないかとか言ってるわ。んなわけないでしょっての、ごまかすにしろもっとマシなのあるでしょうよ。・・・話がそれたわ。忍冬さんの容態は意識不明ではあるけど健康状態になにか異常があるわけではないそうよ。ただ、何故か意識が戻らないの。それは華火ちゃんも見ているでしょう?考えられる原因は、意識を失う前に心に大きなショックがあったんじゃないかって」
「ショック?」
「そう、たまにあるそうよ、心に大きなショックを受けて、無意識に現実に戻りたくないって、身体が思ってしまうらしいわ」
「そんなことあるのか、人間ってすげぇのね」
祭は素直に人間の機能について関心しているようだった。
「それで真水ちゃん、忍冬さんは意識を失う前にどんなことがあったの?」
「いや~、ごめんね。流石にそこまでは分からないや。逆にそれがわかれば医者ももう少し具体的に経過を出せたりするみたい。今はみんなお手上げって感じ」
真水は手帳のページをめくる。
「そこで私が独自に調査した結果、彼氏が原因じゃないかと踏んでいるわ」
「彼氏?」
私は思わず聞き返す。
「そう、忍冬さんの彼氏、恋人ね。聞いたことない?」
「そんな話聞いたことないのよ」
祭は考える仕草はしたが、すぐに返答した。
「忍冬さんってそこにいるだけで目を引くような人だから、結構目撃証言だけならあるのよ。その中に忍冬さんが男性と歩いていた、というものがいくつかあったわ」
「意外だな、あの人そういう恋愛方面は興味ありませんって感じかと思ってたのよ」
「まぁその印象は普段の振舞いとか、見た目に大きく、左右されたものでしょうね。でもあの綺麗な忍冬さんが恋してるってなんだか、とっても人間味を感じるし、かわいいなって思うわ」
真水は少し嬉しそうに笑っていた。
「それでどうして、恋人が原因で起きれないのよ、うまくいってなかったの?」
「さぁ、そんなの全然わからないわ。忍冬さんに関する情報で一番人間味があったのが恋人関係だったからっていう、私の推測ね」
自慢気に話す真水と露骨に肩を落とす祭、いつもの風景とは真逆な、少し珍しい様子だった。
「まぁいいや。でも何も知らないよりかはマシなのよ。こっからどうやって情報を集めるの?また聞き込みとか?」
「聞き込みはもちろん続けるわ。でも実地調査も大事よ」
「実地調査?」
思わず聞き返してしまった。
「そう、忍冬さんがアルバイトをしていた場所に行くわ」
「バイトしてたの!」
祭は驚く。私立函嶺高校は基本、アルバイトを禁止している。
「そう、学校にはもちろん内緒で働いていたみたいよ。二人ともよかったら一緒に行ってみない?」
「場所は?」
真水はもったいぶるように口を開く。
「ガソリンスタンド」
三人は夕飯の買い出し兼実地調査ということで隣町まで繰り出した。
「にしても、ガソリンスタンドは意外過ぎるのよなぁ」
「意外っていうのは?」
華火が祭の言葉に反応する。
「いや、深窓の令嬢がガソリンスタンドで働いてるなんて誰も思わないでしょ」
真水はそれが狙いかも、と口にする。
「そんなところで働いているはずがないって思われれば、知り合いが来てもちょっと似てる人がいる、くらいでスルーしてもらえそうじゃない」
「あ~、なるほど」
バスで二十分、徒歩十分ほどの大通りに目的のガソリンスタンドがあった。
「結構車あるね、忙しそう」
華火は周りを見渡す。
「とりあえず、この辺含めて写真を撮るわ。その後空いている時間帯を見計らって、店員さんに声をかけましょう」
「オッケー」
「分かった」
三人で一通り建物やその周辺の写真を撮り、お店が張り出しているポスターに目を通していた。
「あ、アルバイトの募集出てる」
華火は何となく目に入った募集内容をそのまま読み上げた。
「高校生は時給950円か、結構いいのよ。週一からオッケーって書いてあるし、うちもここで働こうかな」
「いやいや、あんた毎回こんなところまで来るの?」
訝しんだ目で真水が祭を見る。
「確かに。いまの話はなしなのよ」
「そもそも学校的にアルバイト禁止でしょう」
真水のもっともな意見でこの話は終わった。
「そろそろ誰か捕まえに行きましょうか。よし」
そう言うと真水は若めの男性に近づいて行った。
「あの~、すいません。私、忍冬矜の親族の者なんですが、少し、お話って出来ますか?」
遠目で見ていた華火は驚き、祭は苦笑いをしている。
「え、バレないかな真水ちゃん・・・」
「まぁ、バレてもどうにかするのよ。いつもこんな感じだから、華火も気を付けるのよ」
祭は大真面目な顔で忠告した。
「はーい、いらっしゃい祭ちゃん」
「私も来たよー!」
祭の後ろから出てきたのは真水だった。
「ふふ、真水ちゃん、こんにちは。二人とも上がって」
私は二人をリビングへ招き入れた。
「ほんとにごめんね華火、こいつ全然言うこと聞いてくれなくて、ついてきちゃったのよ。どうにか撒こうと頑張ったんだけど、しつこかったの・・・。連絡出来なくて本当にごめん、迷惑だったでしょ?」
「まぁまぁ、祭もこう言ってるから許してあげて」
「お前が謝るの!」
二人はやっぱり仲良しみたいだ。
「粗茶ですが、どうぞ」
「ありがとう華火~!」
「あったかいお茶っておいしいわよね」
一息ついたあたりで話を再開する。
「それで真水ちゃんはどうしたの?一緒に泊まっていく?」
「華火!こいつを甘やかさないのよ!邪魔だから帰れって言ってやるのよ」
「え~、そんなこと言ってみんなでお泊り会したいんでしょう?真水ちゃんはいつでも、大歓迎ですよ?」
「じゃあ、みんなで夕飯の材料も買いに行かないと」
「買い出しね!」
「話をどんどん進めないのよ~!」
ギャーギャー言っている祭をよそに、二人はどんどん今後の予定を決めていく。
「本当は買い物しておこうと思ったんだけど、祭ちゃんが一緒に行こうって言ってくれたから、今家に何もないの」
冷蔵庫を開くが本当に大したものは入っていなかった。卵と調味料、少しの肉類と冷凍食品くらいか。
「ほほう、いい嫁、もとい、いい夫の座を狙っているとみた。祭も単純だなぁ」
「あのね、本当にそんなことばっか言うなら窓から捨ててやってもいいのよ・・・」
まぁ!ひどい!なんて軽口を言い合っている祭と真水は軽快なトークを続けていた。
「そんなに華火ちゃんに良く思われたいなら、私が祭のモテそうな写真とかエピソードを伝えといてあげるわよ」
「ろくでもない匂いしかしないからお断りなのよ」
「アイスキャンディーを一口も食べれずに地面に落としてギャン泣きしてる五歳の祭なんてすごい不憫で可愛いのに~」
「その感性を叩き直してこい。何なら私が今、叩き直してやるの」
「きゃ~怖~い!」
全く怖いと思ってなさそうな怖い、である。
真水が不意に華火の腕に抱きついた。
「まぁ、私ももっと華火ちゃんとお近づきになりたいってことで。連絡不足はご愛敬ということで、許してくださいね」
「近いのよ!」
祭はさらにギャーギャー言っている。
「私がここに来た理由としてはもう一つあって、眠り姫の噂に少し進展があって、その調査のためよ」
真水は華火から少し離れ、手帳を開く。
「眠り姫の噂なんだけど、やっぱり噂の出どころは掴めなかったわ。でも忍冬矜さんのことを指しているとみて、間違いなさそうね。噂が流れ始めた時期と彼女の入院した時期は同じくらいだし、なにより教師たちが忍冬さんについて話そうとしない。なんならアホな教師は風邪じゃないかとか言ってるわ。んなわけないでしょっての、ごまかすにしろもっとマシなのあるでしょうよ。・・・話がそれたわ。忍冬さんの容態は意識不明ではあるけど健康状態になにか異常があるわけではないそうよ。ただ、何故か意識が戻らないの。それは華火ちゃんも見ているでしょう?考えられる原因は、意識を失う前に心に大きなショックがあったんじゃないかって」
「ショック?」
「そう、たまにあるそうよ、心に大きなショックを受けて、無意識に現実に戻りたくないって、身体が思ってしまうらしいわ」
「そんなことあるのか、人間ってすげぇのね」
祭は素直に人間の機能について関心しているようだった。
「それで真水ちゃん、忍冬さんは意識を失う前にどんなことがあったの?」
「いや~、ごめんね。流石にそこまでは分からないや。逆にそれがわかれば医者ももう少し具体的に経過を出せたりするみたい。今はみんなお手上げって感じ」
真水は手帳のページをめくる。
「そこで私が独自に調査した結果、彼氏が原因じゃないかと踏んでいるわ」
「彼氏?」
私は思わず聞き返す。
「そう、忍冬さんの彼氏、恋人ね。聞いたことない?」
「そんな話聞いたことないのよ」
祭は考える仕草はしたが、すぐに返答した。
「忍冬さんってそこにいるだけで目を引くような人だから、結構目撃証言だけならあるのよ。その中に忍冬さんが男性と歩いていた、というものがいくつかあったわ」
「意外だな、あの人そういう恋愛方面は興味ありませんって感じかと思ってたのよ」
「まぁその印象は普段の振舞いとか、見た目に大きく、左右されたものでしょうね。でもあの綺麗な忍冬さんが恋してるってなんだか、とっても人間味を感じるし、かわいいなって思うわ」
真水は少し嬉しそうに笑っていた。
「それでどうして、恋人が原因で起きれないのよ、うまくいってなかったの?」
「さぁ、そんなの全然わからないわ。忍冬さんに関する情報で一番人間味があったのが恋人関係だったからっていう、私の推測ね」
自慢気に話す真水と露骨に肩を落とす祭、いつもの風景とは真逆な、少し珍しい様子だった。
「まぁいいや。でも何も知らないよりかはマシなのよ。こっからどうやって情報を集めるの?また聞き込みとか?」
「聞き込みはもちろん続けるわ。でも実地調査も大事よ」
「実地調査?」
思わず聞き返してしまった。
「そう、忍冬さんがアルバイトをしていた場所に行くわ」
「バイトしてたの!」
祭は驚く。私立函嶺高校は基本、アルバイトを禁止している。
「そう、学校にはもちろん内緒で働いていたみたいよ。二人ともよかったら一緒に行ってみない?」
「場所は?」
真水はもったいぶるように口を開く。
「ガソリンスタンド」
三人は夕飯の買い出し兼実地調査ということで隣町まで繰り出した。
「にしても、ガソリンスタンドは意外過ぎるのよなぁ」
「意外っていうのは?」
華火が祭の言葉に反応する。
「いや、深窓の令嬢がガソリンスタンドで働いてるなんて誰も思わないでしょ」
真水はそれが狙いかも、と口にする。
「そんなところで働いているはずがないって思われれば、知り合いが来てもちょっと似てる人がいる、くらいでスルーしてもらえそうじゃない」
「あ~、なるほど」
バスで二十分、徒歩十分ほどの大通りに目的のガソリンスタンドがあった。
「結構車あるね、忙しそう」
華火は周りを見渡す。
「とりあえず、この辺含めて写真を撮るわ。その後空いている時間帯を見計らって、店員さんに声をかけましょう」
「オッケー」
「分かった」
三人で一通り建物やその周辺の写真を撮り、お店が張り出しているポスターに目を通していた。
「あ、アルバイトの募集出てる」
華火は何となく目に入った募集内容をそのまま読み上げた。
「高校生は時給950円か、結構いいのよ。週一からオッケーって書いてあるし、うちもここで働こうかな」
「いやいや、あんた毎回こんなところまで来るの?」
訝しんだ目で真水が祭を見る。
「確かに。いまの話はなしなのよ」
「そもそも学校的にアルバイト禁止でしょう」
真水のもっともな意見でこの話は終わった。
「そろそろ誰か捕まえに行きましょうか。よし」
そう言うと真水は若めの男性に近づいて行った。
「あの~、すいません。私、忍冬矜の親族の者なんですが、少し、お話って出来ますか?」
遠目で見ていた華火は驚き、祭は苦笑いをしている。
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