鳥籠にぬくめ鳥〜スーパー攻め様と愛玩少女がツガイになるまで

タケミヤタツミ

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一章:鷹の爪に捕らわれる

07:劣等感*

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立て続けに二回達した雛子は弛緩したまま。
半ば抱えられる形で部屋に連れられ、鷹人のベッドに降ろされても無抵抗。

決して軽くない雛子を持ち上げられるだけ、やはり体格に見合った筋力があるらしい。
流石にトイレで長居など出来ず、先程は狭くて寝そべることも出来なかったのでその点だけは良かったのだが。
ここは例えるなら化け物のねぐら
牙を立てられ、喰い荒らされるのは分かっている。


「親父が帰ってくるまではここに居ることにしたから、お前には俺の世話役をしてもらう」

実質、これから一ヶ月ずっと犯すという宣言か。

それもそうだ、屋敷の仕事もしない役立たずがお嬢様扱いされていることこそ妙な状況。
使用人という名目で当主の手元に置かれていたが実際のところは愛玩具。
性欲処理なんて今更の話であり、いっそのこと身体だけ求められる方が気も楽だろう。

そうなるとジャケットを脱ぎ捨てた鷹人がネクタイも外す仕草すら可笑しい。
押し殺して含み笑いに留め、雛子は真っ暗闇の双眸で見上げる。


「分かりました……何とお呼びすれば宜しいですか?」
「鷹人でいい」

長い指が雛子の首筋を撫でると、制服のリボンタイに触れる。
そのまま握り潰された黒い蝶々。
無残に命を散らして、胸元が開かれてしまう。

菫色をしたワンピースの制服は清楚で上品。
背も高めなので雛子は大きいサイズを着ているのだが、それでも前が少し閉じ難かった。
大きめの林檎二つ分に実った乳房に、白桃のような尻を押し込めるには部分的に布が足りない。


「……服の上から見ても分かっていたが、いやらしい身体だな」

ショーツと同じくブラも砂糖菓子のような純白のレース仕立て。
重たげな乳房を寄せて深い谷間を作り、甘やかに装飾する。

トイレでは制服越しに胸を鷲掴みされたので警戒したが、今度は揉みほぐす形。
まだブラは着けている訳だが上半分は素肌、相変わらず冷たい指なので直に触れているところから体温が奪われていく。
そうしているうちにフロントホックも外され、コーラルピンクに色付いた先端まで姿を現す。

「あの、鷹人様……残りは自分で脱ぎましょうか……」

女中達はそう呼んでいたので雛子も倣うと、鷹人が動揺を呑んだ顔を見せた。
ただし気の所為のような儚さ。
ベッドで「様」なんて呼ぶのは可笑しかったろうか。

「いや、まだ良い……冠羽女学園の制服を汚す機会なんてそう無いしな……」
「……そうですか」

当主も制服を着せて事に及ぶのが好きだった。
背徳感はスパイスになる。

捲れたスカートにも鷹人の冷えた手が這ってきて、雛子は背筋が震えた。
内腿を閉じようとしても、ショーツを脱がされて守りを失った秘部は交わった後なのでまだ柔らかい。
侵入する指を待ち望んでいたように蜜が垂れてくる。

「んん……ッ、あぅ……」

調教された身体は男に触れられると快楽として受け止めてしまう。
それも久々のことなので素直に「気持ち良い」と口にしてしまいそうな危うさがあった。
まるで砂に雨水が染みるような感覚すら。


そう、まだ治まらないのは雛子も同じこと。
奥が酷く切なくて気が狂う。
引き抜かれた指から糸を紡がれ、どうにも寂しかった。

しかし当然の話、鷹人は行為をやめた訳でない。
体勢を入れ替えてシーツに寝そべると雛子を抱き寄せてきた。
蜜に濡れた指で小さな顎を掴み、真っ直ぐに視線で突き刺しながら命令する。

「次はお前が上になれ」
「や、でも……私、ちょっと、重いですし……」

ただでさえ金髪で目立つ雛子は肉付きの良い身体つきが少しばかりコンプレックス。
子供の頃は少年のようだっただけに、自分の外見が女になりつつあることに戸惑いが残っている。
歯切れの悪い返事をしたのはそうした理由だったが、鷹人があからさまに苛立った顔をするものでますます訳が分からない。


「……親父にいつもそう言われてるのか?」

ああ、今度は何となく読めた。

先程から幾度も当主のことを口にするのは雛子を責め立てているだけでない。
鷹人自身が最も気にしている事柄だからか。


仕事を理由に家庭を顧みなかった父親の留守中、寵愛している女を寝取るなんて甘美な秘密。
仄暗い優越感に浸りたいだけか。
或いは、いっそ露見して怒り狂う様が見たいのかもしれない。
そうすれば当主は鷹人のことを見てくれる。

でなければ父親の手垢に塗れた女をわざわざ抱く理由など他にあるものか。
かの有名な最上家の跡取りなんて、それこそ否応無しに男も女も次々と寄って来るだろうに。


どうやら雛子が黙ったままなのを肯定と受け取ったらしい。
勝手に騎乗位での睦事を想像しているのだろう、鷹人がますます苛々を露わにする。
確かにそんな頃もあった、過去の話。
その父親が今や、靴下を咥えたり性器を足蹴にされるのが大好きな犬に成り下がっているとは思うまい。

「いいから……早く自分で挿れて、腰を振れ」
「あっ、うぅ……はい、失礼します……」

面倒そうながらも鷹人が避妊具を着けるのを確認してから、はしたないと思いつつ雛子も恐る恐る跨った。
菫色のスカートの中、ゴムに包まれた切っ先が潤んだ花弁と擦れ合う。


「っン、く、あぁッ……ふ、うぁ……っ」

聳える雄はそれなりに長さがあるので雛子が上下に動いても抜けない。
布に隠された結合部からしゃぶりつく水音。
腰を打ちつける度に重い乳房が弾んでいやらしい。
鷹人も堪らなくなってきたのか上体を起こし、制服の襟を握って膨らんできた乳首に吸い付く。

「はぁ……ッ、お前のナカ熱いな、トロトロだ……」

火が着いて熱くて蕩けそうな雛子の身体は燭台の蝋燭のようになる。
激しく揺れても、深く芯を刺しているので倒れない。


快楽に支配されてぐちゃぐちゃに交わり合う、汗ばんだ身体二つ。
乳首を舐め転がしながら、鷹人の手は下へ這う。
スカートの中へ忍び込むと丸い尻を掴み、長い指が谷間に喰い込む。

「ひッ……」
「……こっちも開発済みか、あのエロ親父」

奥で戦慄いていた蕾に指先が挿し込まれて、雛子が息を呑む。
そうは言うが、本当は泡だらけの手で触れた時から察していたのかもしれない。

思わぬところを探り当てられて小さく震えた雛子を鷹人は嘲笑う。
吸っていた乳首から顔を上げ、不意に唇が奪われる。
舌で掻き混ぜられた唾液が顎を伝って乳房に点々と落ちた。
こうしている間にも蕾の指は抜かれず。
それどころか、ゆっくりと深くなっていく。


「こっちも後でな……最近忙しくて溜まってたから、連休中はしっかり可愛がってやるよ」

浮気になるのだろうか、これは。
そもそも誰も好きじゃないのに。
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