姉の様子が、おかしいです。

14 運動を始めましょう

中華服に着替えた私は、裏庭へと早歩きで向かう。

まずは、準備運動から始めよう。

ラジオ体操の曲を口ずさみながら、ラジオ体操を始める。

剣を振るえる程の体力と腕力には、ほど遠いので

つぎは、腕立て伏せをしましょう。


地面に手をついて、腕を曲げていく。

そのまま、地面に顔面がついてしまった。

まったく、腕力がない。


「今のアリスに、腕立て伏せは、早かったわね。」

立ち上がり、服についた土や葉を払いながら、次の運動メニューを考える。

アリスに出来そうな運動は、ほかに何があるだろうか？

「そうだ、縄跳びなら出来そうだわ。」

庭師なら、縄を持っているかもしれない。

庭師小屋へさっそく、行ってみる。



肥料を運んでいる、庭師のトーマスを発見。

「トーマス、長い縄がないかしら？」

「おや、お嬢様。縄はございますが、どうされるので。」

「運動するのに、使うのよ。」

トーマスが小屋の奥から、縄を何本か持ってきてくれた。

「どれぐらいの長さがよろしいのでしょう？」

縄を伸ばして、縄跳びに丁度いい長さを選ぶ。

「あっ、これぐらいの長さがいいわ。」

1本を手に取り

「トーマス、この縄の両端に、木の棒をつけて持ち手を作ってほしいの。」

トーマスに縄を手渡す。

「えぇ、よろしいですよ。直ぐに作りましょう。」

トーマスが、持ち手に使えそうな木を選び、作業にかかってくれた。

その間に、小屋の周りを早歩きでもしましょう。