姉の様子が、おかしいです。

桃次郎

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26   お茶会のメニューを考える

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「お嬢様、応接室で奥様がお呼びです。」

部屋で本を読んでいると、メイドのアンナに声をかけられた。

「今、行くわ。」

本をしおりで挟み、席を立つ。

コンコン。

ノックをし

「お母様、アリスです。」

「お入りなさい。」

中から、母が声をかける。

応接室には、母のほかに料理長もいた。

「お茶会の件で、あなたにも協力をしてほしいの。」

母の隣の席を勧められて座る。

母の向かいの席には、料理長が座っている。

「お茶会に出す料理のメニューを料理長と相談しているの。
デザートは、プリンとシフォンケーキに決めているけれど、軽食を
どのようなメニューにするか、悩んでいるのよ。」

メニューの相談ね。

「エイドリ〇ン神様のメニューを授かっている、お嬢様にご相談しては
と、私が奥様にお話ししたのです。」

出たよ!また、エ〇ドリアン神!

軽食のメニューか~。前世では、料理が出来ないわけではないけれど、

外食か、コンビニか、お弁当屋さんで、ほとんど済ませていたしな~

一人暮らしだったから、作ると余ったりしてもったいないんだよね。

買って食べるか、食事へ行ったほうが楽だったしね~。

カフェのランチメニューといったら、パスタとかオムライスとかサンドウィッチとか

だよね!

この世界では、お米はないし、パスタはない。

はい、この2つはメニューから消えました。

残りは、サンドウィッチですね。

この世界のパンは、種類が1種類のみで、フランスパンに近いかな?

薄く切って、サンドウィッチにしてみましょうか?

たまごサンドや、ポテトサンド!

あとタルタルソースを作ってチキン南蛮サンドとか?美味しそうだ。

あ!マヨネーズを作らねば!

できれば、カツサンドといきたいところだけど、

とんかつソースがないんだよ~。

マヨネーズは、前世で料理実習で作ったことがあるからね。

それと、唐揚げとフライドポテトだね。

おお~。このメニューならいいんじゃないの?

母と料理長に提案する。


「まぁ、サンドウィッチなんて見たことも、聞いたこともないけれど
とても、美味しそうね!神の食べ物ですもの、美味しいに決まってますけれど。」

母のテンションが上がっている。

「どのような、食べ物でしょうか?興味があります。お嬢様、さっそく
作ってみたいのですが。」

料理長の鼻息が荒い。

食べたい!食べたい!今すぐ食べたい!


母と料理長の圧がすごい・・・・。


今夜のディナーは、サンドウィッチとフライドポテトに決まった。







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