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二度目の殺人
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その日の授業はうわの空だった。一度聞いた内容だし、もう一度アリサを殺すことを考えていたからだ。
だが、私は殺人鬼ではない。人を殺すのは嫌だ。いくら大嫌いなアリサであっても、あの一回で終わりにしたかった。
(どうしよう。もう一回殺すなんて、出来そうもないわ)
そう思っていたのだが、昼休みにユリウスと会って、結婚式の延期どころか、婚約をいったん解消したいと言われ、覚悟が出来た。
昨日よりも事態が悪化してしまっている。恐らく今日ユリウスは、医務室を出た後で、アリサと何か話したに違いない。
だが、今回は私が疑われるかもしれない。婚約解消の話が出た直後にアリサが行方不明になったら、少なくともユリウスは不審に思うに違いない。
でも、ユリウスはアリサのことは何も話していなかった。それに、まさか私がアリサを殺すなんてことは考えないはずだ。大丈夫だ。やってしまおう。
アリサは学園の森の中にある池に、放課後いつも水を汲みに行く。学園の中庭に彼女が管理している花壇があり、池の水が花に一番いいと信じているからだ。
池に続く道は割と人通りが多いのだが、火曜日は放課後に課外授業があるため、いつもよりも人通りが少なくなる。
アリサは課外授業は選択していないため、彼女が人通りが少ないときに池まで水を汲みに行くときがチャンスとなる。
池に続く道から横に外れさせ、そこで殺して、池と繋がっている用水路に放り込めば、人目につかず、犯行を完了させることができる。
前回はトイレと偽って、私は課外授業を抜け出して、無事に犯行を済ませることが出来た。
アリバイも完璧だったのだ。
今回も全く同じタイミングで、私は課外授業を抜け出した。
池への道の横の草むらに私が潜んでいると、向こうからアリサが歩いて来た。昨日と全く同じだ。
私はアリサに声をかけた。アリサがびっくりしている。この顔を見るのも二回目だ。
「驚かせないでよ。こんなところでどうしたの、クレア?」
「アリサ、あなたを待っていたの。今日、ユリウス様から大切な話を頂いたの。ちょっと相談に乗ってもらえるかしら」
「ええ、もちろんいいわよ。どうしたの?」
私は近づいて来たアリサの足を引っ掛け、前のめりにさせたところで、アリサの背中に思い切りナイフを突き立てた。
アリサがうっと小さな声を出して、草むらのなかに倒れ込んだ。
昨日と全く同じだ。草むらの奥には用水路がある。私は用意していた石をいくつか遺体に繋げて、用水路に沈めた。
私はしばらくその場にいて、遺体が浮かんでこないことを確認してから、課外授業に戻った。
***
翌朝、アーニャが運んで来た朝食を見て、私はがっくりと肩を落とした。
また昨日に戻っている。
朝食を頂く前に鞄の中を確認したら、火曜日の授業用だった。
(ダメ、もう殺すのは無理かも。私の精神が持たないわ)
学園に着いて、すぐに隣の教室に行くと、アリサが元気に挨拶して来た。
「おはよう、クレア」
「おはよう、アリサ」
(このゾンビ女、殺しても死なないって、まさにこのことね)
さて、どうすればいい?
だが、私は殺人鬼ではない。人を殺すのは嫌だ。いくら大嫌いなアリサであっても、あの一回で終わりにしたかった。
(どうしよう。もう一回殺すなんて、出来そうもないわ)
そう思っていたのだが、昼休みにユリウスと会って、結婚式の延期どころか、婚約をいったん解消したいと言われ、覚悟が出来た。
昨日よりも事態が悪化してしまっている。恐らく今日ユリウスは、医務室を出た後で、アリサと何か話したに違いない。
だが、今回は私が疑われるかもしれない。婚約解消の話が出た直後にアリサが行方不明になったら、少なくともユリウスは不審に思うに違いない。
でも、ユリウスはアリサのことは何も話していなかった。それに、まさか私がアリサを殺すなんてことは考えないはずだ。大丈夫だ。やってしまおう。
アリサは学園の森の中にある池に、放課後いつも水を汲みに行く。学園の中庭に彼女が管理している花壇があり、池の水が花に一番いいと信じているからだ。
池に続く道は割と人通りが多いのだが、火曜日は放課後に課外授業があるため、いつもよりも人通りが少なくなる。
アリサは課外授業は選択していないため、彼女が人通りが少ないときに池まで水を汲みに行くときがチャンスとなる。
池に続く道から横に外れさせ、そこで殺して、池と繋がっている用水路に放り込めば、人目につかず、犯行を完了させることができる。
前回はトイレと偽って、私は課外授業を抜け出して、無事に犯行を済ませることが出来た。
アリバイも完璧だったのだ。
今回も全く同じタイミングで、私は課外授業を抜け出した。
池への道の横の草むらに私が潜んでいると、向こうからアリサが歩いて来た。昨日と全く同じだ。
私はアリサに声をかけた。アリサがびっくりしている。この顔を見るのも二回目だ。
「驚かせないでよ。こんなところでどうしたの、クレア?」
「アリサ、あなたを待っていたの。今日、ユリウス様から大切な話を頂いたの。ちょっと相談に乗ってもらえるかしら」
「ええ、もちろんいいわよ。どうしたの?」
私は近づいて来たアリサの足を引っ掛け、前のめりにさせたところで、アリサの背中に思い切りナイフを突き立てた。
アリサがうっと小さな声を出して、草むらのなかに倒れ込んだ。
昨日と全く同じだ。草むらの奥には用水路がある。私は用意していた石をいくつか遺体に繋げて、用水路に沈めた。
私はしばらくその場にいて、遺体が浮かんでこないことを確認してから、課外授業に戻った。
***
翌朝、アーニャが運んで来た朝食を見て、私はがっくりと肩を落とした。
また昨日に戻っている。
朝食を頂く前に鞄の中を確認したら、火曜日の授業用だった。
(ダメ、もう殺すのは無理かも。私の精神が持たないわ)
学園に着いて、すぐに隣の教室に行くと、アリサが元気に挨拶して来た。
「おはよう、クレア」
「おはよう、アリサ」
(このゾンビ女、殺しても死なないって、まさにこのことね)
さて、どうすればいい?
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