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新たな家族
第二十一話
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部屋に戻るとローズは二人の子供に向き合う。
「自己紹介をしましょう。私はローズ。ローズ・アグノエル子爵令嬢。先程のリアム・ヴェルグラ公爵様の婚約者です。」
丁寧に挨拶をするとノエルがお辞儀をする。
「ノエルと言います、助けてくれてありがとうございます!」
「アヒン・アベルです、、、」
各々挨拶をする2人をローズは興味深く見る。
「あなたたち、、、双子?」
そっくりという言葉では足りないほどの二人の顔は唯一髪の色だけ違っていた。
「、、、」
双子という言葉を聞いて二人の動きは止まった。
するとアヒンがポツポツと話し始めた。
「私の母上、アベル子爵夫人の子供は生まれてすぐに死にました。しかし、跡継ぎが欲しかったアベル子爵は手を出していたメイドに双子が生まれたことに気づき髪色が近い私を子爵の子供として育てられることになりました。そして、ノエルは妾の子として使用人として育てられることに。」
「本当のお母様は?」
「双子を取り上げたという証拠を隠滅するために殺されました。それはノエルも知っています。」
「、、、、」
しばらく重い空気と沈黙画流れた。
親がいないという面で同じ立場の二人に同情をせざるを得なかった。
「とりあえず、お風呂に入ってきなさい。体を温めてからお話しましょう?」
リリーに連れられ浴場に向かう二人の背中を見送りながら自分の心の変化に戸惑っていた。
「こんなにも気になるなんて。」
誰かを匿い、庇い、守りたいなど考えたこともなかった。
今までは「守られる」のが当たり前であり、それが自分であったと思っていたからだ。
しかし目の前に自分より非力な存在がいて、今手をさしのべなければ彼らの運命はどうなっていたのかと考えるだけで震えた。
そして、彼らの命を簡単にも散らそうとしていたのがリアムであった。
自分に対しては「愛」故に優しく暖かいものがあった。
しかし、今日見た彼は「冷酷」そのもの、、、、
親子が切り離される様を見て眉ひとつ動かさずに切り捨てようとした「冷酷公爵」。
「奥様、おふたりの入浴が終わりました。」
少し気まずそうにリリーが浴場から戻ってきた。
そんな彼女の様子に不審に思いながら後ろにいる2人に目をやる。
「その、、、アヒンは。」
「私は女でございます、奥様。」
リリーが言うより先にアヒンが前に申し出た。
「アベル家の次期当主として、女であることを隠し男として育てられました。なので奥様は私を男として接していただいて構いません。」
その少し後ろでノエルがこの様子をアワアワと見ていた。
「無理に男として振舞えとは言わないし、いきなりドレスを着ろとも言わない。好きに過ごしなさい。」
「、、、、」
「あ、あの、、、、奥様。」
今まで黙っていたノエルが口を開く。
「なぜ僕たちを助けてくれたのですか?」
「理由は無いわ。」
ローズは窓の外を見ながら呟く。
「ただ、見過ごせなかった。あの人にも子どもを殺させたくはなかった。」
次回に続く!
感想コメントお待ちしておりますm(_ _)m
「自己紹介をしましょう。私はローズ。ローズ・アグノエル子爵令嬢。先程のリアム・ヴェルグラ公爵様の婚約者です。」
丁寧に挨拶をするとノエルがお辞儀をする。
「ノエルと言います、助けてくれてありがとうございます!」
「アヒン・アベルです、、、」
各々挨拶をする2人をローズは興味深く見る。
「あなたたち、、、双子?」
そっくりという言葉では足りないほどの二人の顔は唯一髪の色だけ違っていた。
「、、、」
双子という言葉を聞いて二人の動きは止まった。
するとアヒンがポツポツと話し始めた。
「私の母上、アベル子爵夫人の子供は生まれてすぐに死にました。しかし、跡継ぎが欲しかったアベル子爵は手を出していたメイドに双子が生まれたことに気づき髪色が近い私を子爵の子供として育てられることになりました。そして、ノエルは妾の子として使用人として育てられることに。」
「本当のお母様は?」
「双子を取り上げたという証拠を隠滅するために殺されました。それはノエルも知っています。」
「、、、、」
しばらく重い空気と沈黙画流れた。
親がいないという面で同じ立場の二人に同情をせざるを得なかった。
「とりあえず、お風呂に入ってきなさい。体を温めてからお話しましょう?」
リリーに連れられ浴場に向かう二人の背中を見送りながら自分の心の変化に戸惑っていた。
「こんなにも気になるなんて。」
誰かを匿い、庇い、守りたいなど考えたこともなかった。
今までは「守られる」のが当たり前であり、それが自分であったと思っていたからだ。
しかし目の前に自分より非力な存在がいて、今手をさしのべなければ彼らの運命はどうなっていたのかと考えるだけで震えた。
そして、彼らの命を簡単にも散らそうとしていたのがリアムであった。
自分に対しては「愛」故に優しく暖かいものがあった。
しかし、今日見た彼は「冷酷」そのもの、、、、
親子が切り離される様を見て眉ひとつ動かさずに切り捨てようとした「冷酷公爵」。
「奥様、おふたりの入浴が終わりました。」
少し気まずそうにリリーが浴場から戻ってきた。
そんな彼女の様子に不審に思いながら後ろにいる2人に目をやる。
「その、、、アヒンは。」
「私は女でございます、奥様。」
リリーが言うより先にアヒンが前に申し出た。
「アベル家の次期当主として、女であることを隠し男として育てられました。なので奥様は私を男として接していただいて構いません。」
その少し後ろでノエルがこの様子をアワアワと見ていた。
「無理に男として振舞えとは言わないし、いきなりドレスを着ろとも言わない。好きに過ごしなさい。」
「、、、、」
「あ、あの、、、、奥様。」
今まで黙っていたノエルが口を開く。
「なぜ僕たちを助けてくれたのですか?」
「理由は無いわ。」
ローズは窓の外を見ながら呟く。
「ただ、見過ごせなかった。あの人にも子どもを殺させたくはなかった。」
次回に続く!
感想コメントお待ちしておりますm(_ _)m
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