冷血公爵は呪われし美女を溺愛する

ナナスケ

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新たな家族

第二十三話

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部屋を出るとローズは振り返りシエルにノエルを連れてくるように伝える。

「ノエルを?この城の案内ならわたくしだけでも、、、」

「いいえ、二人に見せたいものがあるの。」

「我々に?」




10年前、、、ある城のメイドが双子の赤ん坊を産み落とした。望まない関係を城の主に強いられ、その身に宿した双子の命。しかしメイドは宝のように大切に愛おしく感じた。
一人は夜のように漆黒の黒髪にもう一人はその夜空に輝く月の如く白く銀白に輝いていた。唯一色が一緒なのはその瞳。蜂蜜色に揺らめく瞳は何よりも美しかった。

しかし、嫉妬に狂った奥方がナイフを持ってメイドの元へと駆けてきた。メイドは双子を隠し、他の召使いと共に奥方を宥めた。

双子の兄である黒髪の男の子はノエルと名ずけられ、妹デある銀髪の女の子はシエルと名ずけられた。

ある日、奥方が産気ずき城の主は跡継ぎが出来たと大喜びをしたそうな。
だが度々メイドへの過度な嫌がらせや暴力が身体を痛めつけていたのであろう、出産間近で流れてしまった。
城の主は奥方が気を失っている間にメイドに双子がいることに気がついた。
そして、奥方と髪色が似ている双子の妹シエルを自分の息子、、、「アヒン」として育てることに決めた。

奥方は精神が安定していないためかシエルを自分の子供だと思い込み大事に育て始めた、、、、

それから時が経ち、シエルとノエルは6歳になった。

ノエルはメイド、、、妾の子供として使用人の仕事を手伝うようになっていた。
そしてシエルもとい、アヒンは次期当主として英才教育を受けながら男児として得意の剣術も極めて行った。
しかし、自分の母親であるはずの奥方にとてつもない違和感を感じ始めたのもこの頃だ。
母親だと言うのに奥方に対して何も感じないのだ、、、それどころか時分と顔が似ているノエルに気が向いてばかりだった。

「あれは汚らわしい妾の子供、お前が気にすることなどひとつも無いのよ?」

母に尋ねてもこの言葉を繰り返すだけ。

(彼は誰なんだろう、、、私と似ている彼は、、、)


庭で剣の稽古をしていると背後に気配を感じる、思わず後ろの茂みに剣を投げつけると
「うわっ!」
と声を上げながら尻もちをつくノエルの姿。

「お前、、、使用人の子供か。こんなところで何をしている。」

「し、失礼しました!」

よく見るとノエルは両手いっぱいのリンゴを腹に抱えていた。

「その量、、、一人で食べるのか?」

「も、申し訳ありません!!!台所から盗んだのは謝ります!ですが、母が!」

「母」という言葉に眉をぴくりと動かす。

「母、、、親?」

「はい、体が弱く代わりに僕が働かせていただいてます!」

「、、、別にリンゴのことを咎めるつもりは無い、、、案内しろ。その母親の元へ。」






次回へ続く!

ここからノエル&シエル編です!
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