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新たな家族
第二十六話
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それから半年あまり。
ノエルと母に会うため身を隠しながら2人が住む小屋へ足を度々運んでいた。
その度に薬や暖かい食事に毛布などを持っていった。
母は当初美しい黒髪であったらしいが病気と疲労のせいで髪が白くなってしまったのだ。
シエルは母の髪をブラシにかけながら城での出来事や城下の様子、自分のことを話していた。
「男の子として育てられているからドレスとかも着れないのね、、、それも私がしてしまったこと。」
悲しそうに目を伏せる母の髪を優しく撫でながらそっと語りかける。
「いえ、剣の修行は楽しいですし。それに、、、」
「?」
「女性からモテるのも悪くないですよ?」
いたずらっ子のように笑うシエルにクスリと母は微笑むのであった。
「シエルはよく笑うようになったね、お城では無表情だけどさ」
「それが一番楽なんだよ、あちらにはお母様がいらっしゃるし、、、」
シエルは忌々しそうに目をそらす。
「血は繋がっていなくてもあなたを息子として愛しているのよ?」
「目を見れば分かります。私が本当の息子ではないことを気付いているはずです。」
母は優しくシエルの手を握ると
「それが一番危険なのよ?私はあなた達が生きていてくれるだけで十分、、、それだけで、、、」
母の優しい笑みがシエルたちにとってとても悲しく写った。
アベル子爵邸
アベル子爵夫人でありアヒンの母、レジーナはシエルと共に食事をとっていた。
「アヒン、最近少し明るくなったわね。嬉しいことでもあったのかしら?」
上機嫌に話すレジーナにシエルは無表情のまま返す。
「いえ、剣の上達を感じているだけです。」
「まぁ!それは喜ばしいわ!また色んな貴族令嬢からお茶会のお誘いを受けることになりそうね?アヒン。」
シエルは深くため息をすると、ナイフとフォークを置く。
「お母様、私はそのような煩わしいことは好みません。」
「そうはいってもあなたは15になったら結婚を考えなければならないのよ?」
「、、、その時はお母様がご令嬢の中から選んでください。」
そう言ってシエルは立ち上がり部屋を後にする。
治世の勉強のため図書室で本を読んでいるとアベル子爵がシエルを訪ねる。
「剣術に勉学。共に優秀らしいなアヒンよ。」
「お父様。」
「レジーナから聞いたぞ。結婚の話をしたそうだな。」
「、、、、」
こちらを見下ろすアベル子爵。その瞳は我が子を見る目ではなかった。
まるで道具でも見るかのような目だ。
「わかっていると思うがお前の性別は機密事項だ。そういうことはノエルに任せるとしよう。」
そういうこと。
この男はどこまでも下衆なのだ。
「なに、暗闇であれば気付くまいよ。それに、、、気付いたのであろう?自分とノエルの関係を。」
アベルの言葉に背中に汗が流れる。
「お前たちの命はこのワシが握っていることを忘れるな?」
次回へ続く!
書いてて本当にアベルは下衆だと思いました(。•́•̀。)💦
ノエルと母に会うため身を隠しながら2人が住む小屋へ足を度々運んでいた。
その度に薬や暖かい食事に毛布などを持っていった。
母は当初美しい黒髪であったらしいが病気と疲労のせいで髪が白くなってしまったのだ。
シエルは母の髪をブラシにかけながら城での出来事や城下の様子、自分のことを話していた。
「男の子として育てられているからドレスとかも着れないのね、、、それも私がしてしまったこと。」
悲しそうに目を伏せる母の髪を優しく撫でながらそっと語りかける。
「いえ、剣の修行は楽しいですし。それに、、、」
「?」
「女性からモテるのも悪くないですよ?」
いたずらっ子のように笑うシエルにクスリと母は微笑むのであった。
「シエルはよく笑うようになったね、お城では無表情だけどさ」
「それが一番楽なんだよ、あちらにはお母様がいらっしゃるし、、、」
シエルは忌々しそうに目をそらす。
「血は繋がっていなくてもあなたを息子として愛しているのよ?」
「目を見れば分かります。私が本当の息子ではないことを気付いているはずです。」
母は優しくシエルの手を握ると
「それが一番危険なのよ?私はあなた達が生きていてくれるだけで十分、、、それだけで、、、」
母の優しい笑みがシエルたちにとってとても悲しく写った。
アベル子爵邸
アベル子爵夫人でありアヒンの母、レジーナはシエルと共に食事をとっていた。
「アヒン、最近少し明るくなったわね。嬉しいことでもあったのかしら?」
上機嫌に話すレジーナにシエルは無表情のまま返す。
「いえ、剣の上達を感じているだけです。」
「まぁ!それは喜ばしいわ!また色んな貴族令嬢からお茶会のお誘いを受けることになりそうね?アヒン。」
シエルは深くため息をすると、ナイフとフォークを置く。
「お母様、私はそのような煩わしいことは好みません。」
「そうはいってもあなたは15になったら結婚を考えなければならないのよ?」
「、、、その時はお母様がご令嬢の中から選んでください。」
そう言ってシエルは立ち上がり部屋を後にする。
治世の勉強のため図書室で本を読んでいるとアベル子爵がシエルを訪ねる。
「剣術に勉学。共に優秀らしいなアヒンよ。」
「お父様。」
「レジーナから聞いたぞ。結婚の話をしたそうだな。」
「、、、、」
こちらを見下ろすアベル子爵。その瞳は我が子を見る目ではなかった。
まるで道具でも見るかのような目だ。
「わかっていると思うがお前の性別は機密事項だ。そういうことはノエルに任せるとしよう。」
そういうこと。
この男はどこまでも下衆なのだ。
「なに、暗闇であれば気付くまいよ。それに、、、気付いたのであろう?自分とノエルの関係を。」
アベルの言葉に背中に汗が流れる。
「お前たちの命はこのワシが握っていることを忘れるな?」
次回へ続く!
書いてて本当にアベルは下衆だと思いました(。•́•̀。)💦
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