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野獣
第三十五話
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ローズの提案でしばらくの間、ローズの産まれた城。
ブラン城で過ごす事となった。
ローズの幼き頃からの執事、バトラーと専属メイドリリーだけを連れて、、、、
シエル、ノエル、レオはヴェルグラ城に残り留守の間の城の管理を任せた。
夏前で雪が少し溶けてきた。
雪解け水の雫が青い葉に滴り季節が移りゆくのを感じる。
馬車からローズが降りると馬車の中へ手を差し伸べる。
その手を取らずに出てきたのはフードを深々と被ったリアム。
その態度にローズは少しだけ項垂れる。
「あの、やはりお嫌でしたか?」
か細い声で申し訳なさそうにするローズに目線を外しながら[いや、、、]とだけ呟いた。
その答えにローズの表情は明るくなり、荷物を下ろすバトラーに声をかける。
「バトラー!久しく帰っていないから城の中は寒いわ、荷物は私とリリーで運ぶから火を入れてちょうだい?」
「奥様、公爵夫人ともあろう方が荷物を持つだなんて。」
バトラーがそういうとリアムが彼に指示を出す。
[荷物はあとで運べ、先に火を入れろ。]
「かしこまりました。」
城に入ると数ヶ月ぶりに来たせいか少しホコリ被っていた。
「リリー、今日は最低限使う部屋だけ掃除してくださればいいわ。私たちの部屋は私が掃除するから気にしないで。」
そんなことを言うローズにリリーは慌てる。
「奥様が?!なりません!」
「5年間バトラーと2人きりで過ごしたのよ?掃除くらい出来るわ。」
そういうとローズはぱたぱたと階段を上がっていってしまった。
その場に残されたリリーは思わずリアムを見る。
[はぁ、、、あいつの城だ。好きにさせてやれ。]
溜息をつきながらリリーに言った。
暫く城の中を歩いていると、ドレスでもメイド服でもない。
まるで町娘のような格好をしたローズが目に入った。
[ローズ?]
掃除をするローズに思わず目が離せないでいた。
リアムに気が付くとふわりと微笑む。
[?!]
「もうお部屋の準備は出来ましたよ?」
煌びやかなドレスを着てる訳でもない。町娘のような格好をしているローズに何故ここまで惹かれているのか、リアムは理解できないでいた。
そして、一方ではこれがローズの本当の姿なのかもしれないとも感じていた。
「リアム?」
[なんでもない。]
数時間後、、、、、ローズが消えた。
数時間前
「リアム、リリーと少し街に出かけたいのですが。」
[、、、、構わん。]
言い知れぬ不安がリアムの胸をよぎる。
あぁ、逃げるのなら今だ。
お前に拒絶の言葉を吐かれるよりこうしてどこかに行ったふりをして消えてくれた方が、、、、傷は浅い。
リアムは「ありがとうございます!」と笑顔に言うローズに背を向けながら部屋へと戻っていく。
あぁ、、、そんなにも笑顔で。
そんなにも、、、、、
次回に続く!
ブラン城で過ごす事となった。
ローズの幼き頃からの執事、バトラーと専属メイドリリーだけを連れて、、、、
シエル、ノエル、レオはヴェルグラ城に残り留守の間の城の管理を任せた。
夏前で雪が少し溶けてきた。
雪解け水の雫が青い葉に滴り季節が移りゆくのを感じる。
馬車からローズが降りると馬車の中へ手を差し伸べる。
その手を取らずに出てきたのはフードを深々と被ったリアム。
その態度にローズは少しだけ項垂れる。
「あの、やはりお嫌でしたか?」
か細い声で申し訳なさそうにするローズに目線を外しながら[いや、、、]とだけ呟いた。
その答えにローズの表情は明るくなり、荷物を下ろすバトラーに声をかける。
「バトラー!久しく帰っていないから城の中は寒いわ、荷物は私とリリーで運ぶから火を入れてちょうだい?」
「奥様、公爵夫人ともあろう方が荷物を持つだなんて。」
バトラーがそういうとリアムが彼に指示を出す。
[荷物はあとで運べ、先に火を入れろ。]
「かしこまりました。」
城に入ると数ヶ月ぶりに来たせいか少しホコリ被っていた。
「リリー、今日は最低限使う部屋だけ掃除してくださればいいわ。私たちの部屋は私が掃除するから気にしないで。」
そんなことを言うローズにリリーは慌てる。
「奥様が?!なりません!」
「5年間バトラーと2人きりで過ごしたのよ?掃除くらい出来るわ。」
そういうとローズはぱたぱたと階段を上がっていってしまった。
その場に残されたリリーは思わずリアムを見る。
[はぁ、、、あいつの城だ。好きにさせてやれ。]
溜息をつきながらリリーに言った。
暫く城の中を歩いていると、ドレスでもメイド服でもない。
まるで町娘のような格好をしたローズが目に入った。
[ローズ?]
掃除をするローズに思わず目が離せないでいた。
リアムに気が付くとふわりと微笑む。
[?!]
「もうお部屋の準備は出来ましたよ?」
煌びやかなドレスを着てる訳でもない。町娘のような格好をしているローズに何故ここまで惹かれているのか、リアムは理解できないでいた。
そして、一方ではこれがローズの本当の姿なのかもしれないとも感じていた。
「リアム?」
[なんでもない。]
数時間後、、、、、ローズが消えた。
数時間前
「リアム、リリーと少し街に出かけたいのですが。」
[、、、、構わん。]
言い知れぬ不安がリアムの胸をよぎる。
あぁ、逃げるのなら今だ。
お前に拒絶の言葉を吐かれるよりこうしてどこかに行ったふりをして消えてくれた方が、、、、傷は浅い。
リアムは「ありがとうございます!」と笑顔に言うローズに背を向けながら部屋へと戻っていく。
あぁ、、、そんなにも笑顔で。
そんなにも、、、、、
次回に続く!
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