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野獣
第三十六話
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リリーと街に降りていくとリリーが口を開く。
「奥様は驚かれたでしょう?旦那様のお姿に。」
少し不安げに問いかけるとローズは首を静かに振る。
「最初はね?それは驚いたけれど、、、でも、接しているとリアムだなって感じるのよ。前よりはぶっきらぼうになってしまったけれど優しさは消えていない。」
優しい表情で語るローズにリリーは安心をする。
「やはり奥様は偉大です。」
「?」
首を傾げているとリリーが思い出したかのように続ける。
「そういえば街にはどのような御用向きで?」
「今日はペンダントを見ようかなって。」
「ペンダントでございますか?それなら私ではなく旦那様とご一緒の時の方が、、、」
「その旦那様へのペンダントよ。」
頬を赤らめながらも幸せそうに言うローズにリリーも頬が緩んだ。
「ここは奥様の故郷でございます、恐れ入りますが案内して頂けますでしょうか?」
にっこり微笑みながら言うリリーにローズも笑顔で答える。
「リリーにもこの街のことを知って欲しいわ!とくにこの地では氷の魔法がゆうめいで、、、、、、」
こんなにも明るく、楽しげに。そして何より嬉しそうに笑うローズにリリーは胸の奥が熱くなった。
宝石店に着くとローズは店主と話し始める。
「ローズお嬢様?!ローズお嬢様ではありませんか!お久しゅうございます!」
スラッとしたダンディな老人がローズの手を握る。
「お久しぶりです、ゲムマ!」
「あぁ、今はもうお嬢様では無かったですね。じぃは少し、いや、、、かなり寂しゅうございますぞ。」
おいおいとハンカチで涙を拭うゲムマにローズはクスクスと笑う。
「相変わらずで何よりですわ、じぃ。」
ゲムマはローズを眺めて目を細める。
「笑えるようになったのですね。」
「え?」
「ご婚約をなさったと聞いて少しばかり不安でございましたが昔のように笑えるようになられたのでしたらお嬢様は幸せだということでしょう。」
「ゲムマ、、、」
「城の宝石を譲るなんて仰ってからもう5年。もちろん、すべて買取させて頂きましたがあの頃のお嬢様は、、、、ですが!その心配ももはや不要ですな!」
ゲムマはそういうと手を軽く叩き「さぁ!」とローズに向き直る。
「本日はどのような?」
ローズはショーケースを眺めながら
「赤の宝石と青い宝石のそれぞれペンダントみたいなもの、、、」
ゲムマはふむふむと顎に手を当てると、ニヤリと笑う。
「例の婚約者様ですな?青い宝石の方はその方に贈られると、、、、お嬢様も誰かに特別な思いを浮かべて物を贈られるようになるとは。」
拳を強く握りながら感激をすると、店の奥に消えていった。
その時外から視線を感じ振り返るが誰もいない。
「奥様?」
「いえ、なんでもないわ。」
再び店の奥からゲムマが現れると手には2つのブローチがプレートの上に置かれていた。
「お嬢様、、いえ、奥様。こちらの品はいかがでございましょう。」
それは ひとつは血のように紅い宝石で、ひとつは海のように深い蒼色をした宝石だった。
あまりの美しさにローズは見惚れていた。
「これを頂くわ、ゲムマ。」
「ではこちらを包ませて頂きます。あと、特注で頼みたいものが、、、」
用事を済ませ、店を出ると馬車には一人の男が乗り込んでいた。
「やぁ、ローズ。やっとみつけたよ?」
次回に続く!
「奥様は驚かれたでしょう?旦那様のお姿に。」
少し不安げに問いかけるとローズは首を静かに振る。
「最初はね?それは驚いたけれど、、、でも、接しているとリアムだなって感じるのよ。前よりはぶっきらぼうになってしまったけれど優しさは消えていない。」
優しい表情で語るローズにリリーは安心をする。
「やはり奥様は偉大です。」
「?」
首を傾げているとリリーが思い出したかのように続ける。
「そういえば街にはどのような御用向きで?」
「今日はペンダントを見ようかなって。」
「ペンダントでございますか?それなら私ではなく旦那様とご一緒の時の方が、、、」
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「ここは奥様の故郷でございます、恐れ入りますが案内して頂けますでしょうか?」
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「リリーにもこの街のことを知って欲しいわ!とくにこの地では氷の魔法がゆうめいで、、、、、、」
こんなにも明るく、楽しげに。そして何より嬉しそうに笑うローズにリリーは胸の奥が熱くなった。
宝石店に着くとローズは店主と話し始める。
「ローズお嬢様?!ローズお嬢様ではありませんか!お久しゅうございます!」
スラッとしたダンディな老人がローズの手を握る。
「お久しぶりです、ゲムマ!」
「あぁ、今はもうお嬢様では無かったですね。じぃは少し、いや、、、かなり寂しゅうございますぞ。」
おいおいとハンカチで涙を拭うゲムマにローズはクスクスと笑う。
「相変わらずで何よりですわ、じぃ。」
ゲムマはローズを眺めて目を細める。
「笑えるようになったのですね。」
「え?」
「ご婚約をなさったと聞いて少しばかり不安でございましたが昔のように笑えるようになられたのでしたらお嬢様は幸せだということでしょう。」
「ゲムマ、、、」
「城の宝石を譲るなんて仰ってからもう5年。もちろん、すべて買取させて頂きましたがあの頃のお嬢様は、、、、ですが!その心配ももはや不要ですな!」
ゲムマはそういうと手を軽く叩き「さぁ!」とローズに向き直る。
「本日はどのような?」
ローズはショーケースを眺めながら
「赤の宝石と青い宝石のそれぞれペンダントみたいなもの、、、」
ゲムマはふむふむと顎に手を当てると、ニヤリと笑う。
「例の婚約者様ですな?青い宝石の方はその方に贈られると、、、、お嬢様も誰かに特別な思いを浮かべて物を贈られるようになるとは。」
拳を強く握りながら感激をすると、店の奥に消えていった。
その時外から視線を感じ振り返るが誰もいない。
「奥様?」
「いえ、なんでもないわ。」
再び店の奥からゲムマが現れると手には2つのブローチがプレートの上に置かれていた。
「お嬢様、、いえ、奥様。こちらの品はいかがでございましょう。」
それは ひとつは血のように紅い宝石で、ひとつは海のように深い蒼色をした宝石だった。
あまりの美しさにローズは見惚れていた。
「これを頂くわ、ゲムマ。」
「ではこちらを包ませて頂きます。あと、特注で頼みたいものが、、、」
用事を済ませ、店を出ると馬車には一人の男が乗り込んでいた。
「やぁ、ローズ。やっとみつけたよ?」
次回に続く!
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